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『入替花嫁』完結記念番外編
第三弾 邂逅 『アズベルトとゲネシス』
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「アズとゲネシス様は、学院の頃からのご学友なのでしょう?」
ある日の昼下がり、フォーミリオ邸にある庭の一角。おしゃれなガゼボでティータイムを過ごしていたカナが、正面のゲネシスへ向かって気になっていた事を問い掛けた。
因みに少し前まで一緒だったアズベルトは、執事長に呼ばれ今は席を外している。
カナとの何度目かの打ち合わせで屋敷を訪れていたゲネシスは、ふわりと目尻を下げ、その国宝級の笑みを惜しげもなく曝け出す。
「そうだね。ジルともその時知り合ったんだ」
「まぁ、殿下とも? 三人とも学科が違うのに、知り合う機会なんてあったのですか?」
「各学科の主席が集まる委員会があってね。二人とはそこで初めて出会ったんだよ」
まぁそんな集まりが? と、カナが瞳を輝かせる。学生時代の彼らに興味津々の様子だ。
「良かったら、その時の事を教えて貰えませんか?」
「そうだね、実はアズにも教えていない秘密があるんだが……聞きたいかい?」
少しばかり声のトーンを抑えいたずらっ子のような顔をするゲネシスに、カナはさも嬉しそうに微笑んだ。
◇ ◇ ◇
三人が初めて顔を合わせたのは、学院六年目の事だった。
六年から各学年各学科の主席が一同に会し、学院についてのあれこれを話し合う委員会が招集される。生徒の自主性を重んじる学院では、定期的な校則の見直しやイベント事など、全てが生徒主体で行われているのだ。
就業訓練生となる十年目の生徒は除かれる為、中心となって動くのは九年生だ。学院生としては中堅だった六年生も、委員会に参加するのは初めてだ。
初日の本日、顔合わせが行われる講堂へと生徒達が集まっていく中にゲネシスの姿があった。
魔術学科の生徒は黒のローブの着用が許されている為見た目で分かりやすい。普段は自分達の教室(研究室)から滅多に出ない人種だからか、人前に出るとどうしても視線を集める事が多い。ただ、ゲネシスは自分が注目を集める理由が魔術士だからという理由だけではない事を十分理解していた。
好奇の目を流しながら講堂の後ろの席へと向かう。前の席を陣取り無駄に視線を集めたくなかったのと、後方からの方が部屋全体を見通せる為状況判断がしやすいという理由からだ。
が、目当ての席には先客がいた。しかも座っている人物に対して側の人物が礼の姿勢を取っている。その理由はすぐに分かった。
「学院(ここ)でそんなかしこまった礼儀は無用だ」
「しかし殿下——」
「ジルと、そう呼んで友人になってもらえると嬉しい」
「(騎士科の生徒にそれは中々酷な提案だろうな)」
将来自分の主人となるかもしれない相手だ。そんな相手に対等に接しろというのは、礼儀を重んじる騎士にとっては戸惑う要素しかないのではなかろうか。目の前で困り果てている騎士の卵に、ゲネシスは少しばかり同情心が芽生えた。
「私も仲間に入れて貰えないだろうか」
気がつけば声を掛けていた。自身も目の前で不敵にこちらを見ている皇子と似たような思いがあったせいかもしれない。
誰かと気安く対等に。それには一種の憧憬のようなものがあった。
「ここは学院。王族も貴族も平民も、皆平等に学びを得られる場だ。そこでくらい気安くいたいだろう」
「君は?」
「ゲネシスだ。見ての通り魔術学科で六年だ」
自己紹介したゲネシスにジルが立ち上がって手を差し出してくる。
「ジルと呼んでくれ。政歴学科六年だ」
ゲネシスとジルが握手を交わし、二人で騎士へと視線を移す。二人のやり取りを見て肩の力を抜いたのか、フッと表情を崩した。
「アズベルト。騎士養成科六年だ。よろしく頼む」
それから三人は委員会では一緒に行動することが多くなった。柔軟な発想で何事も人よりも斜め上をいくゲネシスと、真面目でお堅い部分があるアズベルトは良いコンビとなっている。ジルはそんな二人のやり取りを眺めるのが好きだったし、時にゲネシスと共にアズベルトを揶揄う事もあった。
ある時。委員会へ向かう為、講堂に続く廊下を歩いていた時の事だ。
前方にアズベルトと、見知らぬ女生徒の姿を見つけた。アズベルトが何やら困惑した顔をしていた為に、わざと声を掛けてみる。
「アズ。こんなところに居たのか。早く行かないと遅れるぞ?」
「あぁゲネシス。もうそんな時間か……。君、すまないが」
「引き留めてしまって申し訳ありませんでした。また出直しますわ」
そう言って可憐に礼をして女生徒は駆けて行ってしまった。
小さく息を吐くアズベルトに、ゲネシスは何となく理由を察知する。
「大丈夫か?」
「あぁ。ありがとう。最近やけに声を掛けられるのだ」
近頃、女生徒の間で気になる相手にハンカチをプレゼントするというのが流行している。ジャケットの胸ポケットに自分のイニシャルを入れたハンカチを挿して貰う事で優越感を得ようというのだ。そんな事に何の意味があるのかと思うが、貴族の令嬢達には大いに意味のあることのようだ。
アズベルトは領主の息子で有力貴族の御曹司だ。おまけに騎士科の主席で皇族のジルとも親交が深い。そしてこの容姿だ。令嬢達の間ではさぞかし優良物件の事だろう。
アズベルト自身、自分の価値を分かっているし、たとえ学院内の事だとしても、変に噂になるような事態は避けたいのだろう。今までの全てのハンカチを断っているのだという。
そんな彼にゲネシスは同情心と、少しの悪戯心が芽生えた。
廊下の先にはアズベルトを待っているのだろう。数人の令嬢がチラチラとこちらを見ながら早く近くを通らないかと待っている。
そこでゲネシスは自分の持っていたハンカチを取り出すと、丁寧に折り畳みアズベルトの胸ポケットへ挿してやった。
「煩わしいのならこれを持っておくといい。こうしておけば虫除けになるだろう。次にやって来たご令嬢にはこれを見せてやれ」
「あぁ成る程。すまないな」
身だしなみで持っていた物だからイニシャルはついていないが。そう思いながら、廊下の先の令嬢達へとさりげなく視線を向けた。
一部始終を見ていた彼女達は目を見開いてこちらを注視している。見てはいけないものを見てしまったと言わんばかりの表情だ。
アズベルトは騎士科の主席、ゲネシスは魔術科の主席。どちらも見目麗しく、なおかつゲネシスはミステリアスな魅力と女子が憧れを抱いてしまう程の妖艶さを兼ね備えている。そんな彼がアズベルトに寄り添うように近付き、自分のハンカチを胸ポケットへ挿し、怪しい手つきでつーっとポケットの上からハンカチをなぞり、挙句の果てには全てを見ていた令嬢達に向かってこっそりウィンクして見せる。しかも自分の口元に「秘密ね」を示すように人差し指を当てたのだ。
令嬢達は顔を真っ赤に染めながら黄色い歓声を上げて駆けて行ってしまった。明日には学院中にあらぬ噂が立っている事だろう。
それを思うとフッと口元から小さな息が零れた。こんな事に首を突っ込むようになるとは。自らの変化に驚いたのと、それを面白がっている自分がいる事に驚きもしたのだ。
ま、何にせよこれでしばらくは煩わしさから解放されるだろう。
ゲネシスの予想通り、翌日からアズベルトは不自然な程全く声を掛けられなくなった。同時にゲネシスと行動を共にしていると、なぜか令嬢達の視線が痛い程突き刺さってくるようになった。初め違和感を感じていたアズベルトも、煩わしさから解放された事の方が重要だった為、すぐに気にならなくなったのだ。
その視線もすぐに収まってゆくのだが、その理由を知るのは勿論、魔術学科主席のゲネシス唯一人。
ある日の昼下がり、フォーミリオ邸にある庭の一角。おしゃれなガゼボでティータイムを過ごしていたカナが、正面のゲネシスへ向かって気になっていた事を問い掛けた。
因みに少し前まで一緒だったアズベルトは、執事長に呼ばれ今は席を外している。
カナとの何度目かの打ち合わせで屋敷を訪れていたゲネシスは、ふわりと目尻を下げ、その国宝級の笑みを惜しげもなく曝け出す。
「そうだね。ジルともその時知り合ったんだ」
「まぁ、殿下とも? 三人とも学科が違うのに、知り合う機会なんてあったのですか?」
「各学科の主席が集まる委員会があってね。二人とはそこで初めて出会ったんだよ」
まぁそんな集まりが? と、カナが瞳を輝かせる。学生時代の彼らに興味津々の様子だ。
「良かったら、その時の事を教えて貰えませんか?」
「そうだね、実はアズにも教えていない秘密があるんだが……聞きたいかい?」
少しばかり声のトーンを抑えいたずらっ子のような顔をするゲネシスに、カナはさも嬉しそうに微笑んだ。
◇ ◇ ◇
三人が初めて顔を合わせたのは、学院六年目の事だった。
六年から各学年各学科の主席が一同に会し、学院についてのあれこれを話し合う委員会が招集される。生徒の自主性を重んじる学院では、定期的な校則の見直しやイベント事など、全てが生徒主体で行われているのだ。
就業訓練生となる十年目の生徒は除かれる為、中心となって動くのは九年生だ。学院生としては中堅だった六年生も、委員会に参加するのは初めてだ。
初日の本日、顔合わせが行われる講堂へと生徒達が集まっていく中にゲネシスの姿があった。
魔術学科の生徒は黒のローブの着用が許されている為見た目で分かりやすい。普段は自分達の教室(研究室)から滅多に出ない人種だからか、人前に出るとどうしても視線を集める事が多い。ただ、ゲネシスは自分が注目を集める理由が魔術士だからという理由だけではない事を十分理解していた。
好奇の目を流しながら講堂の後ろの席へと向かう。前の席を陣取り無駄に視線を集めたくなかったのと、後方からの方が部屋全体を見通せる為状況判断がしやすいという理由からだ。
が、目当ての席には先客がいた。しかも座っている人物に対して側の人物が礼の姿勢を取っている。その理由はすぐに分かった。
「学院(ここ)でそんなかしこまった礼儀は無用だ」
「しかし殿下——」
「ジルと、そう呼んで友人になってもらえると嬉しい」
「(騎士科の生徒にそれは中々酷な提案だろうな)」
将来自分の主人となるかもしれない相手だ。そんな相手に対等に接しろというのは、礼儀を重んじる騎士にとっては戸惑う要素しかないのではなかろうか。目の前で困り果てている騎士の卵に、ゲネシスは少しばかり同情心が芽生えた。
「私も仲間に入れて貰えないだろうか」
気がつけば声を掛けていた。自身も目の前で不敵にこちらを見ている皇子と似たような思いがあったせいかもしれない。
誰かと気安く対等に。それには一種の憧憬のようなものがあった。
「ここは学院。王族も貴族も平民も、皆平等に学びを得られる場だ。そこでくらい気安くいたいだろう」
「君は?」
「ゲネシスだ。見ての通り魔術学科で六年だ」
自己紹介したゲネシスにジルが立ち上がって手を差し出してくる。
「ジルと呼んでくれ。政歴学科六年だ」
ゲネシスとジルが握手を交わし、二人で騎士へと視線を移す。二人のやり取りを見て肩の力を抜いたのか、フッと表情を崩した。
「アズベルト。騎士養成科六年だ。よろしく頼む」
それから三人は委員会では一緒に行動することが多くなった。柔軟な発想で何事も人よりも斜め上をいくゲネシスと、真面目でお堅い部分があるアズベルトは良いコンビとなっている。ジルはそんな二人のやり取りを眺めるのが好きだったし、時にゲネシスと共にアズベルトを揶揄う事もあった。
ある時。委員会へ向かう為、講堂に続く廊下を歩いていた時の事だ。
前方にアズベルトと、見知らぬ女生徒の姿を見つけた。アズベルトが何やら困惑した顔をしていた為に、わざと声を掛けてみる。
「アズ。こんなところに居たのか。早く行かないと遅れるぞ?」
「あぁゲネシス。もうそんな時間か……。君、すまないが」
「引き留めてしまって申し訳ありませんでした。また出直しますわ」
そう言って可憐に礼をして女生徒は駆けて行ってしまった。
小さく息を吐くアズベルトに、ゲネシスは何となく理由を察知する。
「大丈夫か?」
「あぁ。ありがとう。最近やけに声を掛けられるのだ」
近頃、女生徒の間で気になる相手にハンカチをプレゼントするというのが流行している。ジャケットの胸ポケットに自分のイニシャルを入れたハンカチを挿して貰う事で優越感を得ようというのだ。そんな事に何の意味があるのかと思うが、貴族の令嬢達には大いに意味のあることのようだ。
アズベルトは領主の息子で有力貴族の御曹司だ。おまけに騎士科の主席で皇族のジルとも親交が深い。そしてこの容姿だ。令嬢達の間ではさぞかし優良物件の事だろう。
アズベルト自身、自分の価値を分かっているし、たとえ学院内の事だとしても、変に噂になるような事態は避けたいのだろう。今までの全てのハンカチを断っているのだという。
そんな彼にゲネシスは同情心と、少しの悪戯心が芽生えた。
廊下の先にはアズベルトを待っているのだろう。数人の令嬢がチラチラとこちらを見ながら早く近くを通らないかと待っている。
そこでゲネシスは自分の持っていたハンカチを取り出すと、丁寧に折り畳みアズベルトの胸ポケットへ挿してやった。
「煩わしいのならこれを持っておくといい。こうしておけば虫除けになるだろう。次にやって来たご令嬢にはこれを見せてやれ」
「あぁ成る程。すまないな」
身だしなみで持っていた物だからイニシャルはついていないが。そう思いながら、廊下の先の令嬢達へとさりげなく視線を向けた。
一部始終を見ていた彼女達は目を見開いてこちらを注視している。見てはいけないものを見てしまったと言わんばかりの表情だ。
アズベルトは騎士科の主席、ゲネシスは魔術科の主席。どちらも見目麗しく、なおかつゲネシスはミステリアスな魅力と女子が憧れを抱いてしまう程の妖艶さを兼ね備えている。そんな彼がアズベルトに寄り添うように近付き、自分のハンカチを胸ポケットへ挿し、怪しい手つきでつーっとポケットの上からハンカチをなぞり、挙句の果てには全てを見ていた令嬢達に向かってこっそりウィンクして見せる。しかも自分の口元に「秘密ね」を示すように人差し指を当てたのだ。
令嬢達は顔を真っ赤に染めながら黄色い歓声を上げて駆けて行ってしまった。明日には学院中にあらぬ噂が立っている事だろう。
それを思うとフッと口元から小さな息が零れた。こんな事に首を突っ込むようになるとは。自らの変化に驚いたのと、それを面白がっている自分がいる事に驚きもしたのだ。
ま、何にせよこれでしばらくは煩わしさから解放されるだろう。
ゲネシスの予想通り、翌日からアズベルトは不自然な程全く声を掛けられなくなった。同時にゲネシスと行動を共にしていると、なぜか令嬢達の視線が痛い程突き刺さってくるようになった。初め違和感を感じていたアズベルトも、煩わしさから解放された事の方が重要だった為、すぐに気にならなくなったのだ。
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