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7.宮廷魔術師メフルダード
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ファルリンは、今まで会ったことの無い美丈夫に驚きつつも名前を名乗った。
「ラフシャーンの子、ファルリンと申します。王の痣を宿した者はこちらに来るように、と言われました」
ジャハーンダールは、ファルリンの独特の名乗りに王都の西側に住んでいる砂漠に住む者であることに気がついた。
彼女が王の痣を宿していると言ったことに、表情を変えずに驚いた。
(こんな……田舎くさい……いや、垢抜けない……芋っぽい女が?)
ジャハーンダールは、ここで自分が「王である」と名乗って面倒なことになるより、適当にやりすごして試験会場である大広間に誘導しようと考えた。彼は、王妃になれると思って、やってくる女達に辟易していた。
「僕は、宮廷魔術師のメフルダードと言います。神に称えられたなんて、素敵な名前ですね」
ジャハーンダールは、いつもの勝ち気な性格を隠し丁寧で物腰の柔らかい人物を装った。こんなところを腹心のヘダーヤトが見たら、腹を抱えて大笑いするだろう。
「父が、王の痣を持って生まれた私を祝福して付けた名だと聞いています」
ファルリンの答えに、ジャハーンダールは「痣があるのは本当かも知れない」と思い始めた。王の痣の持ち主は、現在まで二人しかみつかっていない。一人は、腹心であり宮廷魔術師でもあるヘダーヤト。もう一人は、近衛騎士をしている者だ。王の痣を宿している女性だからと言って王の妃であると決めつけるのは、短慮だったかも知れない、とジャハーンダールは思った。
「そうなんですか。では、僕も祝福を……手を出してください」
ジャハーンダールは、相手に触れると王の痣を宿しているのか分かる能力がある。彼は、呪文を唱える振りをしながら、ファルリンが疑いもせず差し出した左手のひらを軽く握る。
握った瞬間、ばちっと全身を駆け抜ける震え、触れあった指同士から火花が散った。あまりの衝撃に、ジャハーンダールもファルリンもうめき声を上げる。
「あれ?おかしいなぁ」
ジャハーンダールは、動揺したことなどおくびにも見せずにあたかも魔法が失敗したかのように首をかしげた。
(おかしい……こんなに反応するなんてこの娘、何かかある)
「魔法失敗の悪影響がでると行けないので、僕がお世話になっているヘダーヤトの所に案内しますね」
ヘダーヤトの魔法でこの娘の特殊性の原因をさぐろうとジャハーンダールは、動揺しているファルリンを案内する。
「あの……その、私……大広間に行かないと」
ファルリンは、どこかへ連れて行こうとするジャハーンダール……メフルダードに不信感を抱き、彼から距離を取ろうとする。
そこは、手慣れたジャハーンダールが旨いことエスコートしていく。中庭をぐるっと囲んでいる回廊を大広間方面へ向けて歩いて行く。
「すぐそこですし。ヘダーヤトがいないと試験は始まらないんですよ」
大広間に隣接する小部屋でヘダーヤトは、魔法打ち消しの呪文を大広間全体に使っているのだ。彼が、魔法を使わない限り、試験は始まらない。
不安げに揺れるファルリンの黒い瞳に、ジャハーンダールは、目を引かれる。
(よく見れば、この娘とても美人じゃ無いか。旅装を解いていないので、薄汚い衣服だし、全然似合っていない服装だからぱっと見たときには、気がつかないけれど)
磨けば、光る。
ジャハーンダールは、ほんの少しだけ彼女を着飾らせてみたいと思った。
ヘダーヤトは、大広間の隣の小部屋に移動しようとしているところをジャハーンダールに捕まった。今朝見た、怪しげな魔術師の姿のままだったので、腹を抱えて笑いそうになったが、ジャハーンダールの後ろに、見慣れない少女がいるのを見て、寸でで笑うのを堪えた。
「どうしましたか?」
「ヘダーヤト、僕は、この女性に魔法をかけたのですが失敗したみたいなんです。呪われていないか調べてもらえませんか?」
ジャハーンダールの胡散臭い魔術師姿で、物腰柔らかな優男を演じているのを、ヘダーヤトは頬の内側の肉を噛んで吹き出すのを堪えた。
「貴方は、あまり失敗をしないのに珍しいですね」
どうやら、ジャハーンダールはヘダーヤトの部下だとこの少女に名乗ったようだ。ヘダーヤトもノリノリで演じる。
「さ、どうぞ、こちらに。えっと……お名前は?」
ヘダーヤトは、ジャハーンダールの後ろにいる少女にこちらに来るように言った。
「ラフシャーンの子、ファルリンと申します」
「砂漠に住む者ですね。手を出してください」
ファルリンは恐る恐るヘダーヤトの手のひらに自分の指を重ねる。先ほどみたいに指先から、青白い火花が飛び散るのは二度とゴメンだった。
ヘダーヤトの手のひらにファルリンの指先が触れても何も起こらなかった。ファルリンは安心したようにほっと息をつく。
「僕が彼女に祝福しようとして、手を握ったら火花が散ってしまったんです」
ジャハーンダールが、哀れみをたっぷり含んだ悲しげな声で言う。あまりにも普段と違う話し方なので、ヘダーヤトは、呪文を噛みそうになった。
彼女に一通り不審な魔法が使われていないか検査したあと、ヘダーヤトは手を離した。
「とくに、なんともないようです」
「よかった。さ、大広間はあそこです」
用は無くなった、とばかりにジャハーンダールは、ファルリンに大広間の扉を指で指し示した。ファルリンは二人に丁寧にお礼を述べて大広間に入っていった。
「で、陛下、何を?」
「彼女が王の痣を宿しているというから、手を軽く握ったんだ。そうしたら、火花が散った」
「なにやってるんだ!でも、その反応と言うことはかなり強力な王の痣の持ち主って事になるだろうね」
「あれが、王の妃なら、即、俺の妃だな」
「ああいうの好みだっけ?」
「強力な後ろ盾も無い、磨けば光る美人。そこら辺の貴族の娘よりも、俺に相応しい。政治に口出しをする親戚がでてこないからな」
ジャハーンダールの言い方に、ヘダーヤトは呆れる。
「いつか、本命に捨てられるぞ」
「本命など、俺には不要だ」
ジャハーンダールは言い切った。ヘダーヤトはやれやれとため息をつきながら、大広間の小部屋に入っていった。ジャハーンダールは、来た道をとって返しハマムへと向かった。
「ラフシャーンの子、ファルリンと申します。王の痣を宿した者はこちらに来るように、と言われました」
ジャハーンダールは、ファルリンの独特の名乗りに王都の西側に住んでいる砂漠に住む者であることに気がついた。
彼女が王の痣を宿していると言ったことに、表情を変えずに驚いた。
(こんな……田舎くさい……いや、垢抜けない……芋っぽい女が?)
ジャハーンダールは、ここで自分が「王である」と名乗って面倒なことになるより、適当にやりすごして試験会場である大広間に誘導しようと考えた。彼は、王妃になれると思って、やってくる女達に辟易していた。
「僕は、宮廷魔術師のメフルダードと言います。神に称えられたなんて、素敵な名前ですね」
ジャハーンダールは、いつもの勝ち気な性格を隠し丁寧で物腰の柔らかい人物を装った。こんなところを腹心のヘダーヤトが見たら、腹を抱えて大笑いするだろう。
「父が、王の痣を持って生まれた私を祝福して付けた名だと聞いています」
ファルリンの答えに、ジャハーンダールは「痣があるのは本当かも知れない」と思い始めた。王の痣の持ち主は、現在まで二人しかみつかっていない。一人は、腹心であり宮廷魔術師でもあるヘダーヤト。もう一人は、近衛騎士をしている者だ。王の痣を宿している女性だからと言って王の妃であると決めつけるのは、短慮だったかも知れない、とジャハーンダールは思った。
「そうなんですか。では、僕も祝福を……手を出してください」
ジャハーンダールは、相手に触れると王の痣を宿しているのか分かる能力がある。彼は、呪文を唱える振りをしながら、ファルリンが疑いもせず差し出した左手のひらを軽く握る。
握った瞬間、ばちっと全身を駆け抜ける震え、触れあった指同士から火花が散った。あまりの衝撃に、ジャハーンダールもファルリンもうめき声を上げる。
「あれ?おかしいなぁ」
ジャハーンダールは、動揺したことなどおくびにも見せずにあたかも魔法が失敗したかのように首をかしげた。
(おかしい……こんなに反応するなんてこの娘、何かかある)
「魔法失敗の悪影響がでると行けないので、僕がお世話になっているヘダーヤトの所に案内しますね」
ヘダーヤトの魔法でこの娘の特殊性の原因をさぐろうとジャハーンダールは、動揺しているファルリンを案内する。
「あの……その、私……大広間に行かないと」
ファルリンは、どこかへ連れて行こうとするジャハーンダール……メフルダードに不信感を抱き、彼から距離を取ろうとする。
そこは、手慣れたジャハーンダールが旨いことエスコートしていく。中庭をぐるっと囲んでいる回廊を大広間方面へ向けて歩いて行く。
「すぐそこですし。ヘダーヤトがいないと試験は始まらないんですよ」
大広間に隣接する小部屋でヘダーヤトは、魔法打ち消しの呪文を大広間全体に使っているのだ。彼が、魔法を使わない限り、試験は始まらない。
不安げに揺れるファルリンの黒い瞳に、ジャハーンダールは、目を引かれる。
(よく見れば、この娘とても美人じゃ無いか。旅装を解いていないので、薄汚い衣服だし、全然似合っていない服装だからぱっと見たときには、気がつかないけれど)
磨けば、光る。
ジャハーンダールは、ほんの少しだけ彼女を着飾らせてみたいと思った。
ヘダーヤトは、大広間の隣の小部屋に移動しようとしているところをジャハーンダールに捕まった。今朝見た、怪しげな魔術師の姿のままだったので、腹を抱えて笑いそうになったが、ジャハーンダールの後ろに、見慣れない少女がいるのを見て、寸でで笑うのを堪えた。
「どうしましたか?」
「ヘダーヤト、僕は、この女性に魔法をかけたのですが失敗したみたいなんです。呪われていないか調べてもらえませんか?」
ジャハーンダールの胡散臭い魔術師姿で、物腰柔らかな優男を演じているのを、ヘダーヤトは頬の内側の肉を噛んで吹き出すのを堪えた。
「貴方は、あまり失敗をしないのに珍しいですね」
どうやら、ジャハーンダールはヘダーヤトの部下だとこの少女に名乗ったようだ。ヘダーヤトもノリノリで演じる。
「さ、どうぞ、こちらに。えっと……お名前は?」
ヘダーヤトは、ジャハーンダールの後ろにいる少女にこちらに来るように言った。
「ラフシャーンの子、ファルリンと申します」
「砂漠に住む者ですね。手を出してください」
ファルリンは恐る恐るヘダーヤトの手のひらに自分の指を重ねる。先ほどみたいに指先から、青白い火花が飛び散るのは二度とゴメンだった。
ヘダーヤトの手のひらにファルリンの指先が触れても何も起こらなかった。ファルリンは安心したようにほっと息をつく。
「僕が彼女に祝福しようとして、手を握ったら火花が散ってしまったんです」
ジャハーンダールが、哀れみをたっぷり含んだ悲しげな声で言う。あまりにも普段と違う話し方なので、ヘダーヤトは、呪文を噛みそうになった。
彼女に一通り不審な魔法が使われていないか検査したあと、ヘダーヤトは手を離した。
「とくに、なんともないようです」
「よかった。さ、大広間はあそこです」
用は無くなった、とばかりにジャハーンダールは、ファルリンに大広間の扉を指で指し示した。ファルリンは二人に丁寧にお礼を述べて大広間に入っていった。
「で、陛下、何を?」
「彼女が王の痣を宿しているというから、手を軽く握ったんだ。そうしたら、火花が散った」
「なにやってるんだ!でも、その反応と言うことはかなり強力な王の痣の持ち主って事になるだろうね」
「あれが、王の妃なら、即、俺の妃だな」
「ああいうの好みだっけ?」
「強力な後ろ盾も無い、磨けば光る美人。そこら辺の貴族の娘よりも、俺に相応しい。政治に口出しをする親戚がでてこないからな」
ジャハーンダールの言い方に、ヘダーヤトは呆れる。
「いつか、本命に捨てられるぞ」
「本命など、俺には不要だ」
ジャハーンダールは言い切った。ヘダーヤトはやれやれとため息をつきながら、大広間の小部屋に入っていった。ジャハーンダールは、来た道をとって返しハマムへと向かった。
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