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三 嫉妬
side作之助6
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……友達と仲良く、か……。
翌日――つまりは水都さんの殴り込み事件の翌日朝。
一人で登校中に、昨日……時間的には夜中だったから今日かもしれないけど、母親から言われた言葉を頭の中で反芻していた。
俺が今まで友達みたいに付き合ってこられたのは玲哉だけだけど玲哉は俺のことを『古なじみ』と言うから、向こうも友達とかいう認識は薄いのかもしれない。
なんか玲哉は幼馴染多そうだし。
そんな俺だから、『友達と仲良くする』方法がわからないでいた……。
男同士だと喧嘩したら友達みたいなノリを本で読んだことはあるけど、今まで喧嘩してきた人でそんなノリになれた人はいない。
物語は創造だからなのか、俺が物騒だからなのか……。
『友達と仲良くする』を訊ける相手もいないし……あ。
由羽はどうだろう。
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