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三 嫉妬
side作之助23
しおりを挟む………。
「水都さん」
「は、はいっ」
静かに名前を呼ぶと、水都さんは背筋を正した。
「俺はやめておこう。山手さんと常盤さん連れて行こう」
「……えっ? も、勿論露季ちゃんと快理ちゃんを呼ぶけど、まず作之助に来てほしくて――」
俺の提言に、水都さんは困ったしまったようだ。でも俺はおすすめできない。
「俺が友達とは言わない方がいい。娘が騙されてるとか不良に絡まれてるとか、親御さんに悪印象与えるだけだ。せっかく父様も水都さんに友達出来たって安心してるなら、余計な心配は指せない方が――」
「や、やだ!」
え? 俺が説得しようと言葉を考えながら話すと、水都さんが大きな声で拒絶してきた。
「作之助が友達なことわたしには欠片も悪いことじゃない。わたしの大事な友達を、自分でおとしめるようなこと言わないで」
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