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四 誤解
side作之助1
しおりを挟む「よー、作之助」
「あ、うん」
む、むー……いまいち普通に挨拶出来ない……そもそも普通の挨拶ってなんだ?
――水都さんの家に行った翌月曜の放課後、由羽に呼び出された。
由羽は電車通学で家は俺のところからも徒歩圏内。
会えないかー? ということで、由羽が帰ってくるっていう時間に俺が地元の最寄り駅まで来ていた。
今日は、水都さんは山手さんたちと一緒だ。
由羽一人だと思っていたけど違った。
傍にもう一人、由羽と同じ制服の男子がいた。
初めて見る人だけど、なんか由羽に似ている……?
俺が不思議に思っているのに気づいたのか、由羽がもう一人に視線を送った。
「作之助は初対面だよな」
「はじめまして。雪村景(ゆきむら けい)。由羽と同い年だよ。作之助だよね?」
「あ、はい。古閑作之助です……」
けい……水都さんから聞いたことあるかもしれない……確か由羽や司さんのイトコだったか……?
「敬語なしでいーよ。景でいいし。ちなみに俺、由羽の叔父だから」
………………。
「………はい?」
景さ――景はいきなりな自己紹介をかました。
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