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生まれた時から一緒です?
side菜雪13
しおりを挟む「なに、そんなじーっと見て」
「景……なんか隠してる?」
「え……」
否定しない。
「今はヒミツ」
「えー。彼女でも出来たの?」
「ちっ、違う! そんなんじゃない!」
景が怒ったような勢いで言って来た。
「そ、そんな大声で否定せんでも……」
び、びっくりしたー。思わず身を引いちゃったよ。
「あ、ごめん……」
「いや、いいけど……」
……なんかびみょーな空気が流れる。
景とこういう感じになったことないから、どうしたらいいのかわからない……。ここにお姉ちゃんかお兄ちゃんがいたらなー。
「なゆ」
「うん?」
景の一声に、助けられた気持ちになった。よかった、景は普通だ。
「誕生日にさ、聞いてほしい話があるんだ」
「? 今じゃダメなの?」
日付を指定してする話?
「駄目、じゃないけど……まだ、準備が出来ていないって言うか……」
「そうなの?」
「そうなの。だから――準備出来るまで、待ってて」
「―――」
やたら真剣で、どこか熱のある景の目線におされて、私はこくりと肯いた。
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