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嫉妬2 side水都
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「え……水都ちゃん、ここで間違いないの……?」
放課後、総真くんのいる高校に到着すると露季ちゃんが不安そうな顔をした。
わたしは「そうだよ」と肯く。
「そうまくんさん、総常高の人なの!?」
「うん。生徒会長やってるとか聞いた」
「県下トップの高校で!? そうまくんさん何者だよ……」
なぜか露季ちゃんがショックを受けて、額を指で押さえている。
快理ちゃんは見分するように学校を見ていた。
全国模試の上位常連だよ、とは言わないでおいた。
なんか更にショック与えそうで。
「あ、いたいた。水都ちゃーん!」
「羽咲ちゃん!」
わたしたちのいる校門へ、校舎の方から駆けて来る姿を見つけてわたしは歓喜の声をあげた。
羽咲ちゃんだ! 制服可愛いっ! 何度も見てはいるけど!
羽咲ちゃんはわたしの前まで来るなり抱き付いてきた。
「わー! 水都ちゃんに逢えるとか嬉しすぎるんだけど! 鼻血出そう!」
「羽咲ちゃん、いい加減変態発言やめようね? 総真くんはどうでもいいけど玲くんに被害いきそうだから」
「大丈夫! 総真くんのが玲くんに迷惑かけてるから!」
変わらないなあ。
玲くんが一番の被害者というわたしたちの関係。
由羽くんは別の高校に行くっていう手でうまく逃げたよね。
「露季に快理? どうしたの?」
うん? 羽咲ちゃんと抱き合っていると、羽咲ちゃんを追うように現れた女の子が、露季ちゃんと快理ちゃんを見て驚いていた。
羽咲ちゃんと同じくスクールバッグを持っていないから、帰るためにここに来たのではなさそうだけど……。
「彩加(さいか)ちゃん!? あ、彩加ちゃん総常だったけ」
「えーと、私たちは友達のお供で来た感じかな?」
と、快理ちゃんがちらっとわたしを見ながら言った。さいかちゃんと呼ばれたその子は、初対面なはずなんだけどどことなく見覚えがあった……どこだっけ?
「友達? あっ! 羽咲の親友さん! えーと、藤沢水都さんだよね?」
お、おう? 一方的に名前まで知られていた?
「はい……藤沢です……。えーと……?」
申し訳ないけど、どこで見たかも思い出せない……もちろん名前は知らないはずだし……。
わたしが頭を悩ませていると、さいかちゃんさんはすっと背筋を伸ばした。
「私も空手部なんだ。藤沢さん、中学のとき大会の応援に来てたよね? それでえらい可愛い子がいるなあって憶えてたんだ。名前は羽咲から教えてもらった」
「……あ!」
そうだ! 中学の大会! 羽咲ちゃんの応援で何回か行ったことがあって、そのときに見たことがあったんだ。
「では改めて。菜原彩加(なのはら さいか)です。露季と快理とは同じ中学なんだけど、今は藤沢さんと同じ高校みたいだね。羽咲とは同じクラスで、同じく空手部。よかったら彩加って呼んでね」
菜原さん――彩加ちゃんは、人のいい笑顔で自己紹介してくれた。
わたしも慌てて居住まいをただす。
わたしはもう、友達も出来るし、ちゃんとお話だってできるはずだ!
「あ、えっと、藤沢水都です。露季ちゃんと快理ちゃんには大変お世話になっております。……というか、迷惑をかけまくっております……。わたしのことも名前でどうぞ」
ガチガチになりながら言うと、彩加ちゃんはにこやかにわたしの肩を軽く叩いた。
「そんなしゃちほこばらなくていいよ。じゃあ水都って呼ばせてもらうね」
「は、はいっ」
「あと、敬語も別にいらないからね? 同い年なんだし」
「は、あ、う、うん!」
彩加ちゃんの上手い主導に乗って、そう答えられた。まだぎこちないけど。
彩加ちゃんが露季ちゃんたちの方を向く。
「露季、快理。まさか水都と友達になっていたとは。水都モテるでしょ?」
「そりゃ滅茶苦茶モテるよ。ただ、すごい人が護衛してるから不用意に近づこうとする人はいないけど」
彩加ちゃんに答えた露季ちゃん。わたし、モテるどころか遠巻きにしかされていないけど……。
……それからすごい人? わたし護衛されてるの? 意味がわからず頭の上にクエスチョンマークを浮かべていると、羽咲ちゃんがわたしのことを呼んできた。
「水都ちゃん、総真くんから、水都ちゃんに呼び出されたって聞いたんだけど何かあったの?」
はっ! そうだよここに来た目的! 羽咲ちゃんに逢えてテンション爆上げしている場合じゃなかった!
「うん。総真くんはどこに――」
「おーい。水都―」
来たな、敵め!
「え……水都ちゃん、ここで間違いないの……?」
放課後、総真くんのいる高校に到着すると露季ちゃんが不安そうな顔をした。
わたしは「そうだよ」と肯く。
「そうまくんさん、総常高の人なの!?」
「うん。生徒会長やってるとか聞いた」
「県下トップの高校で!? そうまくんさん何者だよ……」
なぜか露季ちゃんがショックを受けて、額を指で押さえている。
快理ちゃんは見分するように学校を見ていた。
全国模試の上位常連だよ、とは言わないでおいた。
なんか更にショック与えそうで。
「あ、いたいた。水都ちゃーん!」
「羽咲ちゃん!」
わたしたちのいる校門へ、校舎の方から駆けて来る姿を見つけてわたしは歓喜の声をあげた。
羽咲ちゃんだ! 制服可愛いっ! 何度も見てはいるけど!
羽咲ちゃんはわたしの前まで来るなり抱き付いてきた。
「わー! 水都ちゃんに逢えるとか嬉しすぎるんだけど! 鼻血出そう!」
「羽咲ちゃん、いい加減変態発言やめようね? 総真くんはどうでもいいけど玲くんに被害いきそうだから」
「大丈夫! 総真くんのが玲くんに迷惑かけてるから!」
変わらないなあ。
玲くんが一番の被害者というわたしたちの関係。
由羽くんは別の高校に行くっていう手でうまく逃げたよね。
「露季に快理? どうしたの?」
うん? 羽咲ちゃんと抱き合っていると、羽咲ちゃんを追うように現れた女の子が、露季ちゃんと快理ちゃんを見て驚いていた。
羽咲ちゃんと同じくスクールバッグを持っていないから、帰るためにここに来たのではなさそうだけど……。
「彩加(さいか)ちゃん!? あ、彩加ちゃん総常だったけ」
「えーと、私たちは友達のお供で来た感じかな?」
と、快理ちゃんがちらっとわたしを見ながら言った。さいかちゃんと呼ばれたその子は、初対面なはずなんだけどどことなく見覚えがあった……どこだっけ?
「友達? あっ! 羽咲の親友さん! えーと、藤沢水都さんだよね?」
お、おう? 一方的に名前まで知られていた?
「はい……藤沢です……。えーと……?」
申し訳ないけど、どこで見たかも思い出せない……もちろん名前は知らないはずだし……。
わたしが頭を悩ませていると、さいかちゃんさんはすっと背筋を伸ばした。
「私も空手部なんだ。藤沢さん、中学のとき大会の応援に来てたよね? それでえらい可愛い子がいるなあって憶えてたんだ。名前は羽咲から教えてもらった」
「……あ!」
そうだ! 中学の大会! 羽咲ちゃんの応援で何回か行ったことがあって、そのときに見たことがあったんだ。
「では改めて。菜原彩加(なのはら さいか)です。露季と快理とは同じ中学なんだけど、今は藤沢さんと同じ高校みたいだね。羽咲とは同じクラスで、同じく空手部。よかったら彩加って呼んでね」
菜原さん――彩加ちゃんは、人のいい笑顔で自己紹介してくれた。
わたしも慌てて居住まいをただす。
わたしはもう、友達も出来るし、ちゃんとお話だってできるはずだ!
「あ、えっと、藤沢水都です。露季ちゃんと快理ちゃんには大変お世話になっております。……というか、迷惑をかけまくっております……。わたしのことも名前でどうぞ」
ガチガチになりながら言うと、彩加ちゃんはにこやかにわたしの肩を軽く叩いた。
「そんなしゃちほこばらなくていいよ。じゃあ水都って呼ばせてもらうね」
「は、はいっ」
「あと、敬語も別にいらないからね? 同い年なんだし」
「は、あ、う、うん!」
彩加ちゃんの上手い主導に乗って、そう答えられた。まだぎこちないけど。
彩加ちゃんが露季ちゃんたちの方を向く。
「露季、快理。まさか水都と友達になっていたとは。水都モテるでしょ?」
「そりゃ滅茶苦茶モテるよ。ただ、すごい人が護衛してるから不用意に近づこうとする人はいないけど」
彩加ちゃんに答えた露季ちゃん。わたし、モテるどころか遠巻きにしかされていないけど……。
……それからすごい人? わたし護衛されてるの? 意味がわからず頭の上にクエスチョンマークを浮かべていると、羽咲ちゃんがわたしのことを呼んできた。
「水都ちゃん、総真くんから、水都ちゃんに呼び出されたって聞いたんだけど何かあったの?」
はっ! そうだよここに来た目的! 羽咲ちゃんに逢えてテンション爆上げしている場合じゃなかった!
「うん。総真くんはどこに――」
「おーい。水都―」
来たな、敵め!
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