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六 桜の命の終わり
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しおりを挟む「何故ですか!?」
「………」
「惣一郎様!」
「……………」
「……答えて、くれないのですか……?」
「………」
「……わかりました。もう、いいです」
「………湖雪、」
「お戻りください。取り乱して申し訳ありませんでした。頭を冷やします」
「……ああ。突然すまない」
惣一郎はすっと湖雪から手を引いた。そのまま部屋を出て行く。
閉まった戸。消えた背中。どうして……? あんなに――
幸せだったのに。
「あ……うあああああああ――……っ」
惣一郎様……惣一郎様……! ……もう、あなたに触れることは叶わないのですか……?
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