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王都編54 残照での邂逅
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王都編54 残照での邂逅
ルファスからの報せを聞いた俺は自分の詰めの甘さに落ち込んでいた。
死体が見つかったのは今朝早く、グビッシュ伯爵邸内の自室で冷たくなっているのを家族が見つけたらしい。血を吐いていた為、何らかの毒物が疑われているが周辺に何か飲んだ形跡もないようだ。
十中八九、暗殺だろう。なんでもするような連中が大人しくしている訳もない。女王様を演じて上手いこと籠絡出来た貴重な証人を失ってしまったのだ。
手持ちの情報は本人から聞き出した内容ではあるが、証人が死んでしまってはその信憑性も弱くなってしまう。何より、どんな形であれ数日前に顔を合わせて話した人間が死んだというのが少々ダメージになっている。
そんなこんなで仕事のやる気も起きないが、仕事は待ってくれない。嫌々サインやら何やらをこなしている間、フィーヌースは卵の時分に作っておいたスペースで丸くなって大人しく寝ている。可愛い。癒される。
フィーヌースを見た補佐官達の反応は概ね良好だった。俺とオルテガが卵を大事にしていたのを知っているから当然といえば当然なんだが。その中で一人だけ少々違う反応をしていた者がいる。ヘドヴィカ嬢だ。彼女は子竜を見て驚いてはいたが、喜び方に別のベクトルを感じた。
前々から思っていたが、サディアスやリンゼヒースに協力を頼んでいたもう一人の「まれびと」はやはり彼女なんだろう。その答え合わせをする為に、俺はリンゼヒースにとある事を頼んでいた。彼女がゲームのプレイヤーなら必ず何か反応がある筈だ。
そして、オルテガの副官から貧民窟の報告を聞いたり通常業務をしているうちにあっという間に夕方である。時間が経つのが早過ぎるんだよ。
部下達を帰す中、帰り掛けたヘドヴィカに声を掛けて引き留める。見せたいものがあると告げれば、彼女の表情が僅かに硬くなるが誘い自体は拒否はされなかった。彼女もまた俺の事を訝しんでいるのかもしれない。
護衛の騎士の同行も断って向かうのは王城内でも最奥部にある囲われた場所にある小さな庭だ。白亜のガゼボと小さな噴水がある白薔薇咲き誇るその庭はゲームに関わった事がある者にとっては特別な場所。
先んじてリンゼヒースから受け取っていた鍵で庭に通じるドアを開ければ、白薔薇の甘い芳香が風に乗って吹き込んでくる。ヘドヴィカはドアの向こうに広がる景色に、常盤色の目を大きくして驚愕していた。
「ここは……!」
驚愕と感嘆の混じる声音。そう、今俺達の目の前に広がっているのはゲームのオープニングで描かれている王宮の庭だ。
ゲームのプレイヤーなら嫌というほど目にするであろうこの景色を、俺は彼女に見せたかった。ここは王族や彼等が許した者のみが立ち入る事を許された庭だ。身分の高い者の協力がないと見られない。
感激している様子のヘドヴィカにそっと息をつく。どうやら予想通りのようだ。
「此処が君にとって一番の褒美になると思ったが……どうだろうか」
俺の言葉にはしゃいだ様子だったヘドヴィカの表情が硬くなる。静かに彼女を見つめていれば、戸惑ったように常盤色の瞳が揺れた。
「……王族のみが入る事を許された庭園。ライドハルトかリンゼヒースの好感度が上がらないと入れない場所だ」
二人のルートでは必ず出て来るこの白薔薇の庭。ゲームを象徴するような光景は殊更特別感が強いだろう。
薔薇の垣根の間に敷き詰められた石畳は真っ白な石で出来ていて残照を受けて燃えるように輝く。その石畳をゆっくり歩き出せば、微かな靴音だけが甘い香りの中に響いた。
庭の中央には白亜のガゼボ。ここはライドハルトとリンゼヒースがステラに愛を誓う場所だ。
その事を少々苦々しく思いながらガゼボの下でヘドヴィカを振り返る。
「君には感謝している。私が留守の間、王都で補佐官として働いてくれた事。私の協力者と共に冤罪を晴らす為に尽力してくれた事。……ルアクやメイに情報を与えて動かしたのも君だろう?」
ここまで来て読み合いも不要だ。核心をつくように問い掛ければ、ヘドヴィカは僅かに息を飲み、それからそっと体の力を抜いたようだ。
こちらを見つめる瞳には敵意は見えない。
「……セイアッド様はどこまでご存知なのですか」
おずおずと言った様子で尋ねてくる彼女に手を差し出してガゼボに誘う。ガゼボの下には大理石のテーブルと丸い椅子が設られている。きっと話も長くなるだろうから。
「座って話そう」
重ねられた手を引いて彼女を座らせると俺もまたテーブルの向かいに座る。いざ対面すると少々緊張するものだな。
「どこからどう話したものなのか随分と悩んだんだが……腹を割って話した方がお互いに楽だろう」
時間も惜しいと切り出せば、ヘドヴィカも小さく頷いた。緊張する中、小さく息を吐いてから俺は話を始める。
「私は……俺は「オトサク」の制作会社に勤めていた。セイアッドのキャラクターデザインと最初期のバージョンのゲームやグッズの制作にも多く関わっている」
オトサク、というのはこのゲームのタイトルで「乙女は春風に咲く」の略称だ。略称を聞いた瞬間にヘドヴィカの瞳が丸くなり、驚いている様子が手に取るようにわかる。まあ驚くよな。
「という事はセイアッド様の生みの親がセイアッド様になっている、と?」
「んー、まあそう言ったらいいのか……?」
ヘドヴィカの疑問に疑問で返すしか出来なかった。どうしてこうなっているのか俺にもそれはわからないし、二人分の心が同居しているような状況を上手く説明出来る気もしない。
その辺の事もそのうちゆっくり考えたいんだが、今はとにかく時間がない。何より協力者を得て敵を叩き潰し、「私」の為に道を切り拓かなければ。それがこの世界で「俺」が目覚めた意味だと思っている。
「俺がこの世界で自我を得たのは断罪のシーンの途中だ。そうだな、タイミング的にはマーティンに殴られた直後くらいだな」
「成程。だから、あの場で高笑いして去っていったんですね」
ヘドヴィカもあの場にいたんだろう。思い出したのか表情を綻ばせながら言われて今更ながらに当時の自分のテンションのおかしさを自覚して恥ずかしくなる。
「う……あの時はちょっとテンションがおかしかったんだ」
「いえ、悪役ムーブ最高でした」
キリッとした表情でそう返されて返答に困る。何だろう、レインと同じような感じがするのは気のせいだろうか。
そういえば、ヘドヴィカは俺とオルテガがいると何だか嬉しそうにしていた。本人は隠そうとしていたようだが時折漏れていたし、人前でオルテガに頭にキスされた時には一際大きな黄色い悲鳴を上げていた。オルテガが推しなんだろうかと思っていたが、今にして思うと少々毛色が違った様にも思う。
ダメだ、この話は考えるのをやめよう。時間差でダメージを受ける気がする。
「んんっ……君に聞きたいんだが、このゲームには続編、或いは改変、改良されたものが存在しているんだろうか。追加された要素は個別のキャラクターを対象としたアイテムの存在とラソワに関わるもの……だと俺は思っている。俺の記憶は初期段階で止まっているから何か追加された要素があるなら教えて欲しい」
咳払いして話を切り替えつつ投げた俺の問いに、ヘドヴィカは驚いたような顔をする。嗚呼、やっぱりか。
この世界には「俺」の知らないオトサクに関連した事柄が存在していた。
その事実を突き付けられて背筋が冷えていく。ここまで有利に事を進められたと思っていたが、何かこの盤面をひっくり返すようなアイテムや展開があるとしたら…。嫌な想像が脳裏を過ぎる。
「ほぼ正解です。別ハードに移植された事で新キャラクターと新しい要素が追加されたんです。追加された攻略対象者は二人、そのうちの一人がグラシアール殿下です」
ヘドヴィカの言葉を聞きながらそっと溜め息を零す。そうか、やはり予想通りだった。
「ラソワの竜も追加要素の一つだろうか」
「そうです。グラシアール殿下が関わるルートでは竜の育成が可能です」
ここも予想通りだ。やはり竜の卵はゲーム内にも存在した要素のようだ。予想が当たる度に嫌な予感が増していく。
でも、俺は知らなければならない。この先の未来を勝ち取る為に。
「もう一人の攻略対象者は誰だ」
元々、「俺」の知る状況でも抹消されたもう一人の攻略対象者がいた。そして、彼女は今「攻略対象者が二人増えた」と言った。新たに攻略対象になったグラシアールと関係があり、影響するアイテムがある存在。俺はそれが誰なのか、もう知っている。とっくに知っているのだ。
「……もう予想していらっしゃると思いますが、最後の攻略対象者は……貴方です、セイアッド様」
ずっと目を背け続けた事実を突き付けるように、静謐な瞳と静かに落ちた言葉は真っ直ぐに俺に向けられたのだった。
ルファスからの報せを聞いた俺は自分の詰めの甘さに落ち込んでいた。
死体が見つかったのは今朝早く、グビッシュ伯爵邸内の自室で冷たくなっているのを家族が見つけたらしい。血を吐いていた為、何らかの毒物が疑われているが周辺に何か飲んだ形跡もないようだ。
十中八九、暗殺だろう。なんでもするような連中が大人しくしている訳もない。女王様を演じて上手いこと籠絡出来た貴重な証人を失ってしまったのだ。
手持ちの情報は本人から聞き出した内容ではあるが、証人が死んでしまってはその信憑性も弱くなってしまう。何より、どんな形であれ数日前に顔を合わせて話した人間が死んだというのが少々ダメージになっている。
そんなこんなで仕事のやる気も起きないが、仕事は待ってくれない。嫌々サインやら何やらをこなしている間、フィーヌースは卵の時分に作っておいたスペースで丸くなって大人しく寝ている。可愛い。癒される。
フィーヌースを見た補佐官達の反応は概ね良好だった。俺とオルテガが卵を大事にしていたのを知っているから当然といえば当然なんだが。その中で一人だけ少々違う反応をしていた者がいる。ヘドヴィカ嬢だ。彼女は子竜を見て驚いてはいたが、喜び方に別のベクトルを感じた。
前々から思っていたが、サディアスやリンゼヒースに協力を頼んでいたもう一人の「まれびと」はやはり彼女なんだろう。その答え合わせをする為に、俺はリンゼヒースにとある事を頼んでいた。彼女がゲームのプレイヤーなら必ず何か反応がある筈だ。
そして、オルテガの副官から貧民窟の報告を聞いたり通常業務をしているうちにあっという間に夕方である。時間が経つのが早過ぎるんだよ。
部下達を帰す中、帰り掛けたヘドヴィカに声を掛けて引き留める。見せたいものがあると告げれば、彼女の表情が僅かに硬くなるが誘い自体は拒否はされなかった。彼女もまた俺の事を訝しんでいるのかもしれない。
護衛の騎士の同行も断って向かうのは王城内でも最奥部にある囲われた場所にある小さな庭だ。白亜のガゼボと小さな噴水がある白薔薇咲き誇るその庭はゲームに関わった事がある者にとっては特別な場所。
先んじてリンゼヒースから受け取っていた鍵で庭に通じるドアを開ければ、白薔薇の甘い芳香が風に乗って吹き込んでくる。ヘドヴィカはドアの向こうに広がる景色に、常盤色の目を大きくして驚愕していた。
「ここは……!」
驚愕と感嘆の混じる声音。そう、今俺達の目の前に広がっているのはゲームのオープニングで描かれている王宮の庭だ。
ゲームのプレイヤーなら嫌というほど目にするであろうこの景色を、俺は彼女に見せたかった。ここは王族や彼等が許した者のみが立ち入る事を許された庭だ。身分の高い者の協力がないと見られない。
感激している様子のヘドヴィカにそっと息をつく。どうやら予想通りのようだ。
「此処が君にとって一番の褒美になると思ったが……どうだろうか」
俺の言葉にはしゃいだ様子だったヘドヴィカの表情が硬くなる。静かに彼女を見つめていれば、戸惑ったように常盤色の瞳が揺れた。
「……王族のみが入る事を許された庭園。ライドハルトかリンゼヒースの好感度が上がらないと入れない場所だ」
二人のルートでは必ず出て来るこの白薔薇の庭。ゲームを象徴するような光景は殊更特別感が強いだろう。
薔薇の垣根の間に敷き詰められた石畳は真っ白な石で出来ていて残照を受けて燃えるように輝く。その石畳をゆっくり歩き出せば、微かな靴音だけが甘い香りの中に響いた。
庭の中央には白亜のガゼボ。ここはライドハルトとリンゼヒースがステラに愛を誓う場所だ。
その事を少々苦々しく思いながらガゼボの下でヘドヴィカを振り返る。
「君には感謝している。私が留守の間、王都で補佐官として働いてくれた事。私の協力者と共に冤罪を晴らす為に尽力してくれた事。……ルアクやメイに情報を与えて動かしたのも君だろう?」
ここまで来て読み合いも不要だ。核心をつくように問い掛ければ、ヘドヴィカは僅かに息を飲み、それからそっと体の力を抜いたようだ。
こちらを見つめる瞳には敵意は見えない。
「……セイアッド様はどこまでご存知なのですか」
おずおずと言った様子で尋ねてくる彼女に手を差し出してガゼボに誘う。ガゼボの下には大理石のテーブルと丸い椅子が設られている。きっと話も長くなるだろうから。
「座って話そう」
重ねられた手を引いて彼女を座らせると俺もまたテーブルの向かいに座る。いざ対面すると少々緊張するものだな。
「どこからどう話したものなのか随分と悩んだんだが……腹を割って話した方がお互いに楽だろう」
時間も惜しいと切り出せば、ヘドヴィカも小さく頷いた。緊張する中、小さく息を吐いてから俺は話を始める。
「私は……俺は「オトサク」の制作会社に勤めていた。セイアッドのキャラクターデザインと最初期のバージョンのゲームやグッズの制作にも多く関わっている」
オトサク、というのはこのゲームのタイトルで「乙女は春風に咲く」の略称だ。略称を聞いた瞬間にヘドヴィカの瞳が丸くなり、驚いている様子が手に取るようにわかる。まあ驚くよな。
「という事はセイアッド様の生みの親がセイアッド様になっている、と?」
「んー、まあそう言ったらいいのか……?」
ヘドヴィカの疑問に疑問で返すしか出来なかった。どうしてこうなっているのか俺にもそれはわからないし、二人分の心が同居しているような状況を上手く説明出来る気もしない。
その辺の事もそのうちゆっくり考えたいんだが、今はとにかく時間がない。何より協力者を得て敵を叩き潰し、「私」の為に道を切り拓かなければ。それがこの世界で「俺」が目覚めた意味だと思っている。
「俺がこの世界で自我を得たのは断罪のシーンの途中だ。そうだな、タイミング的にはマーティンに殴られた直後くらいだな」
「成程。だから、あの場で高笑いして去っていったんですね」
ヘドヴィカもあの場にいたんだろう。思い出したのか表情を綻ばせながら言われて今更ながらに当時の自分のテンションのおかしさを自覚して恥ずかしくなる。
「う……あの時はちょっとテンションがおかしかったんだ」
「いえ、悪役ムーブ最高でした」
キリッとした表情でそう返されて返答に困る。何だろう、レインと同じような感じがするのは気のせいだろうか。
そういえば、ヘドヴィカは俺とオルテガがいると何だか嬉しそうにしていた。本人は隠そうとしていたようだが時折漏れていたし、人前でオルテガに頭にキスされた時には一際大きな黄色い悲鳴を上げていた。オルテガが推しなんだろうかと思っていたが、今にして思うと少々毛色が違った様にも思う。
ダメだ、この話は考えるのをやめよう。時間差でダメージを受ける気がする。
「んんっ……君に聞きたいんだが、このゲームには続編、或いは改変、改良されたものが存在しているんだろうか。追加された要素は個別のキャラクターを対象としたアイテムの存在とラソワに関わるもの……だと俺は思っている。俺の記憶は初期段階で止まっているから何か追加された要素があるなら教えて欲しい」
咳払いして話を切り替えつつ投げた俺の問いに、ヘドヴィカは驚いたような顔をする。嗚呼、やっぱりか。
この世界には「俺」の知らないオトサクに関連した事柄が存在していた。
その事実を突き付けられて背筋が冷えていく。ここまで有利に事を進められたと思っていたが、何かこの盤面をひっくり返すようなアイテムや展開があるとしたら…。嫌な想像が脳裏を過ぎる。
「ほぼ正解です。別ハードに移植された事で新キャラクターと新しい要素が追加されたんです。追加された攻略対象者は二人、そのうちの一人がグラシアール殿下です」
ヘドヴィカの言葉を聞きながらそっと溜め息を零す。そうか、やはり予想通りだった。
「ラソワの竜も追加要素の一つだろうか」
「そうです。グラシアール殿下が関わるルートでは竜の育成が可能です」
ここも予想通りだ。やはり竜の卵はゲーム内にも存在した要素のようだ。予想が当たる度に嫌な予感が増していく。
でも、俺は知らなければならない。この先の未来を勝ち取る為に。
「もう一人の攻略対象者は誰だ」
元々、「俺」の知る状況でも抹消されたもう一人の攻略対象者がいた。そして、彼女は今「攻略対象者が二人増えた」と言った。新たに攻略対象になったグラシアールと関係があり、影響するアイテムがある存在。俺はそれが誰なのか、もう知っている。とっくに知っているのだ。
「……もう予想していらっしゃると思いますが、最後の攻略対象者は……貴方です、セイアッド様」
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