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再会 2

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「あ~ごめんごめん。すっかり名乗った気がしてたよ。研修医の西園寺悠介さいおんじゆうすけです。君は?」
「名乗りたくない。悩みありませんって感じのその面みてるとなんか分かんないけどムカつく」
イライラを隠せず睦月は唇を尖らせた
「えーと…なんか深刻な顔してたから声をかけちゃったけど病状思わしくなかったりする?」
「だったら?あんたには関係ない」
我ながら可愛げがないとは思うがとにかく腹が立つ。
まだ2回目、合わせて5分も顔を合わせてないのに全身が嫌がってる
こんな風になるのははじめてだ
「嫌われちゃったかな?次会うときは名前聞かせてね。お大事に」
「次なんて無い。デカい病院なんだからそんな偶然に何回も出会うとかないし」
「そうかもね、じゃあまた」
クスクスと笑い悠介は手をふった
悠介はこの青年が何故だか気になりまた出会えるよう祈った
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