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招待状
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もっと楽しい学園生活を送りたかったのですが、ラノアたちには愚痴しか言えていない気がします。
それにテオドール様がお見舞いに来る度、優しい言葉をかけて下さっていたので、心臓が激しく鼓動して苦しくなるのです。
その事も含めて、二人には正直に話してみようと考えていたから、お見舞いに来てくれた事が本当に嬉しかったのです。
「嘘でしょう…フェナジンが運命の相手だなんて、私は認められないわ。あんな女癖の悪い男と結婚なんてしたら、絶対に苦労するわよ」
「そんな偶然って、あるんだね。今は遊び惚けているけれど、これからお互いに親睦を深めていくうちに、テオドールの浮気も落ち着くんじゃないのかな」
「ハルジオンの言うとおり、落ち着いてくれると良いのだけれど…それでも、他の女性と親密にしているテオドール様を受け入れるのは、とても時間がかかりそうよ。家の為だと分かってはいるけれど、やっぱり嫌な事は嫌なの。自分の気持ちが何処にあるのか理解出来ないなんて、私っておかしいわよね」
「そんな事ないわ。私だって婚約者が、他の女性と親密にしていたら嫌よ!リーゼが悩む気持ち、凄く分かるわ」
学園を休んでいる間は、テオドール様が女子生徒と仲睦まじくしている姿を見ていないから忘れそうになっていたけれど、またあの光景を目の当たりにしたら許せなくなると思います。
この胸の苦しみも辛いですし、いっその事、花祭りの記憶を忘れてしまいたい気分です。
「フェナジンに、浮気は止めて欲しいと、正直に話してみたらどうかしら?案外聞き入れてくれるかもしれないわよ」
「それは悪手だな。男ってさ、束縛されるのを嫌がる奴多いよ。特にテオドールみたいにハーレム思考のある奴は、拒絶反応起こすと思うな」
「やっぱりフェナジンは、最低最悪男じゃないのよ!」
久し振りに二人のやり取りを見ていると、私の心は自然と晴れやかな気持ちになりました。
ラノアの言う様に、どうしても我慢出来ない時は、テオドール様にお願いしてみようと思います。
それで嫌われてしまったのなら、結婚しても上手くはいかないでしょうし、運命に身を任せるしかありません。
一週間も学園を休んでいたので、授業がさっぱり分かりません。
これから暫くは教員室に通い詰めて、遅れを取り戻さなくてはいけませんね。
そうして放課後になると、予想した通り担当教員に呼ばれたので指導室に来たのですが、騒動に関する一切のお咎めはありませんでした。
ただ、連日騒動を起こしたイブさんは、停学になったと聞いたのです。
やはり彼女は、無断で立ち入り禁止区域に入っていたのでした。
出入口で守衛に止められたので、人気の無い場所にある生け垣の隙間を潜り抜けて入って来ていたそうです。
このイブさんの行動は、セキュリティへの不備も露わにしたのでした。
本来なら退学も有り得たのですが、半年間の停学処分に終わったのは、学園側の不備もあったからなのだと思います。
それでも短い学園生活での半年間は、とても長い期間になりますので、彼女は留年が決定致しました。
貴族令嬢ならばこの沙汰が下る前に学園を去り、修道院にでも入れられるところなのでしょうが、イブさんは平民なので半年後には戻って来ると思います。
私としては、これ以上付き纏われたくはありませんので、ラノアの言う通り退学になってくれたなら良かったと思う感情もあるのです。
平民だとしても、学問を学ぶのは大切な事だと理解しておりますので、私に関わって来ないのであれば学園に復学されるのは構わないとも思っておりました。
なんとも複雑な感情なのです。
しかし、災難というのは続くものの様で、私が学園から帰宅すると一通の招待状が届いておりました。
ミヤから受け取った手紙の差出人を見て、眩暈がしたのです。
「どうして、ペンタール公爵令嬢から招待状が届くの?親しくお話をした事なんて、一度も無いのに…」
「そうなのですか?私は、公爵令嬢と親しくなられたのだと思っておりましたが、違ったのですね」
「そうだったら良かったのだけれど…高位貴族との繋がりなんて、早々持てるものでも無いでしょう。ましてペンタール公爵家なんて、雲の上の方だもの。学年だって違うのよ、何かの間違いではないのかしら」
「間違いという事はないと思いますが…旦那様にご相談されますか?」
「そうね。私の一存で決めるには、余りにも格式が高すぎるお相手だわ」
それにテオドール様がお見舞いに来る度、優しい言葉をかけて下さっていたので、心臓が激しく鼓動して苦しくなるのです。
その事も含めて、二人には正直に話してみようと考えていたから、お見舞いに来てくれた事が本当に嬉しかったのです。
「嘘でしょう…フェナジンが運命の相手だなんて、私は認められないわ。あんな女癖の悪い男と結婚なんてしたら、絶対に苦労するわよ」
「そんな偶然って、あるんだね。今は遊び惚けているけれど、これからお互いに親睦を深めていくうちに、テオドールの浮気も落ち着くんじゃないのかな」
「ハルジオンの言うとおり、落ち着いてくれると良いのだけれど…それでも、他の女性と親密にしているテオドール様を受け入れるのは、とても時間がかかりそうよ。家の為だと分かってはいるけれど、やっぱり嫌な事は嫌なの。自分の気持ちが何処にあるのか理解出来ないなんて、私っておかしいわよね」
「そんな事ないわ。私だって婚約者が、他の女性と親密にしていたら嫌よ!リーゼが悩む気持ち、凄く分かるわ」
学園を休んでいる間は、テオドール様が女子生徒と仲睦まじくしている姿を見ていないから忘れそうになっていたけれど、またあの光景を目の当たりにしたら許せなくなると思います。
この胸の苦しみも辛いですし、いっその事、花祭りの記憶を忘れてしまいたい気分です。
「フェナジンに、浮気は止めて欲しいと、正直に話してみたらどうかしら?案外聞き入れてくれるかもしれないわよ」
「それは悪手だな。男ってさ、束縛されるのを嫌がる奴多いよ。特にテオドールみたいにハーレム思考のある奴は、拒絶反応起こすと思うな」
「やっぱりフェナジンは、最低最悪男じゃないのよ!」
久し振りに二人のやり取りを見ていると、私の心は自然と晴れやかな気持ちになりました。
ラノアの言う様に、どうしても我慢出来ない時は、テオドール様にお願いしてみようと思います。
それで嫌われてしまったのなら、結婚しても上手くはいかないでしょうし、運命に身を任せるしかありません。
一週間も学園を休んでいたので、授業がさっぱり分かりません。
これから暫くは教員室に通い詰めて、遅れを取り戻さなくてはいけませんね。
そうして放課後になると、予想した通り担当教員に呼ばれたので指導室に来たのですが、騒動に関する一切のお咎めはありませんでした。
ただ、連日騒動を起こしたイブさんは、停学になったと聞いたのです。
やはり彼女は、無断で立ち入り禁止区域に入っていたのでした。
出入口で守衛に止められたので、人気の無い場所にある生け垣の隙間を潜り抜けて入って来ていたそうです。
このイブさんの行動は、セキュリティへの不備も露わにしたのでした。
本来なら退学も有り得たのですが、半年間の停学処分に終わったのは、学園側の不備もあったからなのだと思います。
それでも短い学園生活での半年間は、とても長い期間になりますので、彼女は留年が決定致しました。
貴族令嬢ならばこの沙汰が下る前に学園を去り、修道院にでも入れられるところなのでしょうが、イブさんは平民なので半年後には戻って来ると思います。
私としては、これ以上付き纏われたくはありませんので、ラノアの言う通り退学になってくれたなら良かったと思う感情もあるのです。
平民だとしても、学問を学ぶのは大切な事だと理解しておりますので、私に関わって来ないのであれば学園に復学されるのは構わないとも思っておりました。
なんとも複雑な感情なのです。
しかし、災難というのは続くものの様で、私が学園から帰宅すると一通の招待状が届いておりました。
ミヤから受け取った手紙の差出人を見て、眩暈がしたのです。
「どうして、ペンタール公爵令嬢から招待状が届くの?親しくお話をした事なんて、一度も無いのに…」
「そうなのですか?私は、公爵令嬢と親しくなられたのだと思っておりましたが、違ったのですね」
「そうだったら良かったのだけれど…高位貴族との繋がりなんて、早々持てるものでも無いでしょう。ましてペンタール公爵家なんて、雲の上の方だもの。学年だって違うのよ、何かの間違いではないのかしら」
「間違いという事はないと思いますが…旦那様にご相談されますか?」
「そうね。私の一存で決めるには、余りにも格式が高すぎるお相手だわ」
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