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家族への思いは、欠片も無くなりました
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お父様には旅行へ行く直前に、必要な書類を渡しておいたので、しっかりサインと印も頂きました。
男爵家の当主はあくまでもお父様だから、こればっかりは仕方のない事です。
最後のお仕事も、しっかりとこなして頂きましょう。
その書類の中には、私達の婚姻届けも入っています。
お父様は、何の躊躇いも無く婚姻を承認して下さいました。
本当に内容を一切確認していないのだと、溜息が出てしまったわ。
けれど…これで男爵家は、何時でも私の物に出来ますから、良かったと思う事に致しましょう。
今迄予算の都合で欠席をしていたパーティには、アルバート様と一緒に参加する事になりました。
そんな直ぐに予算が出来る訳ではありませんが、連名でアルバート様のご家族の名前も記載しましたら、お義父様が大喜びで私達にお揃いの衣装を仕立ててくれましたの。
それだけではなく、パーティへ行くならと、豪華な馬車迄買ってくれました。
彼等は社交界には不慣れだったので、私がマナー等を教えてあげました。
腰が低く丁寧な子爵家の人達は、社交界でもとても気に入られて、今では沢山の招待状が来るようになったそうです。
お義父様は上機嫌で、私のお陰だと会う度に感謝してくれるのはちょっと恥ずかしいのだけれど、優しい家族が出来て嬉しく思っているわ。
私達もお互いに努力をして、磨きをかけて来たお陰で、紳士淑女に見える迄に成長出来たと思っています。
なんだか日増しにアルバート様から熱い視線を感じるのは、気のせいですよね?
「シェリル。社交界では、すっかり君が次期男爵として認知されていますね」
「そうですわね。アルバート様が婿入りする事も周知された様ですし、私はとても嬉しいですわ」
「僕も、婚約者がシェリルで、本当に良かったと思っています。貴方はとても素晴らしい女性で、僕には勿体ない位なのに、手放せと言われても受け入れられません」
また、アルバート様の雰囲気がおかしくなって来たので、私は話題を切り替えました。
心臓に悪いですわ。
婚姻式を盛大にしたいとお義父様が仰るものだから、時期は少し早いのだけれど、一応家族へも招待状を送りましたわ。
だけれど、旅行先が気に入ったらしく、欠席で返事が来ましたの。
「娘の婚姻式に、顔を出さないだなんて…」
「気にしないで下さい。両親は、お姉様が大切なのよ。私は何時も一人だったわ」
「シェリル。これからも、僕が一緒に居ますから。二人で幸せな家庭を作りましょう」
「はい、アルバート様。末永く、宜しくお願い致します」
さり気なく素敵な言葉を下さるアルバート様に、私の心はすっかり奪われてしまいました。
もう気が付かない振りなんて、出来ませんもの。
張り切った義両親のお蔭で、私達の婚姻式はとても素晴らしく、沢山の参列者から祝福の言葉を頂きました。
結局私の家族は、旅行を繰り上げて帰って来る気が、無かったみたいです。
両親と姉が宿泊している所は、お義父様が所有する超一流ホテルで、男爵家の者は一泊すら出来ない位の高級リゾート地にあります。
きっと今頃は、大富豪にでもなったつもりで居るのでしょうね。
婚姻式に来てくれるとは思っていなかったけれど、全く期待をしていなかった訳でもなかったので、私の家族へ対する情けはすっかり消え失せてしまったわ。
これで心置きなく正式な手続きをして、男爵家の家督を受け継ぐ事が出来ます。
男爵家の当主はあくまでもお父様だから、こればっかりは仕方のない事です。
最後のお仕事も、しっかりとこなして頂きましょう。
その書類の中には、私達の婚姻届けも入っています。
お父様は、何の躊躇いも無く婚姻を承認して下さいました。
本当に内容を一切確認していないのだと、溜息が出てしまったわ。
けれど…これで男爵家は、何時でも私の物に出来ますから、良かったと思う事に致しましょう。
今迄予算の都合で欠席をしていたパーティには、アルバート様と一緒に参加する事になりました。
そんな直ぐに予算が出来る訳ではありませんが、連名でアルバート様のご家族の名前も記載しましたら、お義父様が大喜びで私達にお揃いの衣装を仕立ててくれましたの。
それだけではなく、パーティへ行くならと、豪華な馬車迄買ってくれました。
彼等は社交界には不慣れだったので、私がマナー等を教えてあげました。
腰が低く丁寧な子爵家の人達は、社交界でもとても気に入られて、今では沢山の招待状が来るようになったそうです。
お義父様は上機嫌で、私のお陰だと会う度に感謝してくれるのはちょっと恥ずかしいのだけれど、優しい家族が出来て嬉しく思っているわ。
私達もお互いに努力をして、磨きをかけて来たお陰で、紳士淑女に見える迄に成長出来たと思っています。
なんだか日増しにアルバート様から熱い視線を感じるのは、気のせいですよね?
「シェリル。社交界では、すっかり君が次期男爵として認知されていますね」
「そうですわね。アルバート様が婿入りする事も周知された様ですし、私はとても嬉しいですわ」
「僕も、婚約者がシェリルで、本当に良かったと思っています。貴方はとても素晴らしい女性で、僕には勿体ない位なのに、手放せと言われても受け入れられません」
また、アルバート様の雰囲気がおかしくなって来たので、私は話題を切り替えました。
心臓に悪いですわ。
婚姻式を盛大にしたいとお義父様が仰るものだから、時期は少し早いのだけれど、一応家族へも招待状を送りましたわ。
だけれど、旅行先が気に入ったらしく、欠席で返事が来ましたの。
「娘の婚姻式に、顔を出さないだなんて…」
「気にしないで下さい。両親は、お姉様が大切なのよ。私は何時も一人だったわ」
「シェリル。これからも、僕が一緒に居ますから。二人で幸せな家庭を作りましょう」
「はい、アルバート様。末永く、宜しくお願い致します」
さり気なく素敵な言葉を下さるアルバート様に、私の心はすっかり奪われてしまいました。
もう気が付かない振りなんて、出来ませんもの。
張り切った義両親のお蔭で、私達の婚姻式はとても素晴らしく、沢山の参列者から祝福の言葉を頂きました。
結局私の家族は、旅行を繰り上げて帰って来る気が、無かったみたいです。
両親と姉が宿泊している所は、お義父様が所有する超一流ホテルで、男爵家の者は一泊すら出来ない位の高級リゾート地にあります。
きっと今頃は、大富豪にでもなったつもりで居るのでしょうね。
婚姻式に来てくれるとは思っていなかったけれど、全く期待をしていなかった訳でもなかったので、私の家族へ対する情けはすっかり消え失せてしまったわ。
これで心置きなく正式な手続きをして、男爵家の家督を受け継ぐ事が出来ます。
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