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ドレスが気に入らない母娘
学園の入学と同時にマルゲリーターだけではなくアマンダも、茶会やパーティに参加する事を許可しなかったルーカスではあったが、王宮で開かれる国王陛下の生誕祝賀会には家族での参加を認めていた。
何故なら、余程の理由が無い限り、欠席する事が許されていないからだ。
年に一度の大きなお祭りでもあるのだが、今年は公爵家にとっても大切な行事になるのである。
その為身に着けるドレスや装身具は全てルーカスが前以って用意しており、アマンダとマルゲリーターの自尊心をくすぐる物では無かった。
想像していた事ではあったが、二人からは不満の声が溢れだしている。
「こんなに質素なドレスなんて、私は嫌ですわ。公爵夫人なのよ、誰よりも輝いているべきでしょう。ネックレスだって、安物じゃない。こんな物を付けるなんて、恥ずかしくて人前に出られる訳がないわ。陛下の誕生日を祝うパーティなのよ、もっと豪華な物を用意するべきでしょう。それとも、次期公爵としての自覚が貴方には無いのかしら、ルーカス」
不満を露わにして、難癖を付けてくるアマンダであるが、決して安物なのではない。
ドレスに使われている生地は品質が良く、アマンダの年齢に合わせた落ち着きのあるデザインにしいる。
装身具に使われているメインの宝石は一粒ではあるが、希少価値の高いアレキサンドライトを使用していた。
ルーカスは今後の事を考えて、代々公爵家の夫人に受け継がれる価値のある物を選んでおり、公爵家の品位を落とさぬ生誕祭に相応しい正装に仕上げたのである。
しかしアマンダは、ドレスの価値は派手な見た目であり、宝石の価値は粒の大きさと数だと思っていた。
生誕祭の主役が誰なのかを理解しておらず、毎年派手なドレスとギラギラした装身具を身に着けて参加しており、周りから冷めた視線を送られていた事に気付いてはいないのだった。
逆に視線を浴びる事で自尊心が満たされ、その快楽に溺れており、自身が一番美しく羨望の眼差しを受けていると勘違いをしている。
ルーカスは毎年恥ずかしい思いをしていたのだが、今年からは公爵家の家政を取り仕切っているので、彼女の意見を聞く気は一切無かった。
不満を露わにされたところで、痛くも痒くもないのである。
気に入らないのは、マルゲリーターも同じの様だ。
「そうよ。どうしてお兄様が全て用意しているの?私にとって久し振りのパーティなのに、どうしてアル様からドレスが贈られて来ないのよ、可笑しいわ。それに、アル様に可愛いと思われたいのに、こんな粗末なドレスじゃ恥ずかしくて会えないじゃない」
ルーカスは、マルゲリーターは羞恥心を正しく理解しているのかと、毎回不思議に思うのである。
ドレスよりも、その醜い振る舞いを正せとルーカスは思うのだが、言葉にする気は無かった。
幼い頃から口が酸っぱくなる程言っていた事が、今更矯正されるとは考え難いのである。
マルゲリーターは、毎年アルフレッドが用意していたドレスを着ていたので、王族からのプレゼントは全て高級品だと思っている。
ルーカスが用意したドレスも、王族が着ている物に負けず劣らず高級品なのだが、アルフレッドからの贈り物では無い事から粗末な物と認識しているだけだった。
逆に言うと、市販品の安いドレスでもアルフレッドからだと言えば、高級品だと思い満足するのだ。
マルゲリーターはアルフレッドが婚約者としての義務を放棄した事を知っている筈で、ドレスが贈られない事に不満を持つのはお門違いなのだが、誰もそれを指摘する気にはなれなかったのだ。
既に婚約の破棄を告げる書簡がシルベスの元には届いており、後は陛下の前でサインをするだけなのだが、日程の調整が付かずに生誕祭を迎える事になってしまったのだった。
厳密に言うと、国王がシルベスの顔を見る為だけに時間を取りたくなかった事を、ルーカスはアルフレッドから聞いて知っていた。
どうせ生誕祭で嫌でも顔を合わす事になるのだから、その序に破棄してしまえば良いと考えた事を、シルベスは知る由も無い。
アマンダとマルゲリーターは、ドレスを手にしつこく文句を言っており、新しい物を仕立て直すべきだと言い出した。
今からそんな時間など取れる筈が無いのは承知の上だと思うのだが、マルゲリーターに限っては、本気で言っている様にも思える。
余りにも五月蠅く耳障りな声を聞き続けた事で、ルーカスは思わず物騒な事を口走っていた。
「そんなにドレスが気に入らないのなら、パーティに参加しなければ良い。お前たちが床に伏したり不慮の事故に遭ったとしても、誰も悲しむ者はいないからな」
ルーカスの言葉に、アマンダは何かを察したのか、顔を青褪めさせて黙り込んだ。
何も文句を言っていないシルベスでさえ、背筋がブルっと震える様な寒気を感じたのである。
ただ一人マルゲリーターだけは、ルーカスの言葉の意味を理解出来なかった様で、尚も食い下がって来たがこれ以上ルーカスが相手にする事は無かった。
マルゲリーターは、パーティ直前までアルフレッドからドレスが贈られて来ると思っていたのだが、その希望が叶う事はなく不満たらたらでルーカスが用意したドレスを着たのだった。
普段は遅刻が当たり前のマルゲリーターだったが、この日だけは何とか間に合う様に身支度を整えて、公爵家専用の馬車に乗り込まされたのである。
何時も乗っていた馬車よりも、随分と大きく豪華で馬の数も多い事から、既に勝ち誇った気分でいるのだ。
マルゲリーターが何と闘っているのかは、誰にも分からない永遠の謎である。
馬車が走り出したところで、マルゲリーターは漸く違和感に気付いた。
「お兄様がいないわ。人に散々遅刻するなと言っていた癖に、自分は時間に間に合わなかったのね。生誕祭で遅刻だなんて、公爵家の人間としての自覚があるのかしら」
日頃から何かと頭ごなしに叱られている事もあって、ここぞとばかりに弁舌を述べるのだが、シルベスだけではなくアマンダまでが呆れ返っている事に気付いてはいない。
両親が何も言わない事で増長したマルゲリーターは得意気になっているが、ルーカスが先に王宮へ行った事をシルベスは教える気にもならなかった。
あれ程溺愛していた娘は最早羞恥でしかなく、このパーティで行われる事が更に公爵夫妻の心に深い闇を落としているのだ。
そんな公爵夫妻の様子など気にもせず、マルゲリーターは久し振りのパーティに心を躍らせている。
アルフレッドと会うのも学園に送って貰ったあの日以来なので、もしかすると二人きりになれるチャンスがあるかもしれないと期待をしているのだ。
「アル様は、私を見つけたら優しく抱きしめてくれるわ。走って来て、力いっぱい抱きしめてくれるかも!そして、情熱的に身体を求めて来るのよ。そうよ!だからお兄様は、脱がせやすいドレスを選んだのね。お兄様の癖に、気が利くわ」
学園に送って貰った時、大きな手で胸を鷲掴みにされた時は痛みよりも喜びの方が勝ってしまい、可笑しな声を出してしまった自覚はあったのだ。
しかしあの時の快楽が忘れられず、アルフレッドも同じ気持ちでいるのだと、疑ってもいないのである。
「早くアル様に会いたいわ。生誕祭の前に、ベッドに押し倒されるのよ。そして私の胸の感触を確かめて、もう我慢出来ないってドレスを脱がせながら、私の唇に貪り付くんだわ」
顔を真っ赤に上気させて、興奮しているのか、そわそわと落ち着き無く身体をくねらせている。
馬車と言う個室の中で、誰に聞かせているのかと思う破廉恥な妄想を、公爵夫妻は苦虫を噛み潰した様な顔で聞いていた。
『確かに、盛りの付いた雌猿だな』
シルベスは、そっと溜息を付いた。
何故なら、余程の理由が無い限り、欠席する事が許されていないからだ。
年に一度の大きなお祭りでもあるのだが、今年は公爵家にとっても大切な行事になるのである。
その為身に着けるドレスや装身具は全てルーカスが前以って用意しており、アマンダとマルゲリーターの自尊心をくすぐる物では無かった。
想像していた事ではあったが、二人からは不満の声が溢れだしている。
「こんなに質素なドレスなんて、私は嫌ですわ。公爵夫人なのよ、誰よりも輝いているべきでしょう。ネックレスだって、安物じゃない。こんな物を付けるなんて、恥ずかしくて人前に出られる訳がないわ。陛下の誕生日を祝うパーティなのよ、もっと豪華な物を用意するべきでしょう。それとも、次期公爵としての自覚が貴方には無いのかしら、ルーカス」
不満を露わにして、難癖を付けてくるアマンダであるが、決して安物なのではない。
ドレスに使われている生地は品質が良く、アマンダの年齢に合わせた落ち着きのあるデザインにしいる。
装身具に使われているメインの宝石は一粒ではあるが、希少価値の高いアレキサンドライトを使用していた。
ルーカスは今後の事を考えて、代々公爵家の夫人に受け継がれる価値のある物を選んでおり、公爵家の品位を落とさぬ生誕祭に相応しい正装に仕上げたのである。
しかしアマンダは、ドレスの価値は派手な見た目であり、宝石の価値は粒の大きさと数だと思っていた。
生誕祭の主役が誰なのかを理解しておらず、毎年派手なドレスとギラギラした装身具を身に着けて参加しており、周りから冷めた視線を送られていた事に気付いてはいないのだった。
逆に視線を浴びる事で自尊心が満たされ、その快楽に溺れており、自身が一番美しく羨望の眼差しを受けていると勘違いをしている。
ルーカスは毎年恥ずかしい思いをしていたのだが、今年からは公爵家の家政を取り仕切っているので、彼女の意見を聞く気は一切無かった。
不満を露わにされたところで、痛くも痒くもないのである。
気に入らないのは、マルゲリーターも同じの様だ。
「そうよ。どうしてお兄様が全て用意しているの?私にとって久し振りのパーティなのに、どうしてアル様からドレスが贈られて来ないのよ、可笑しいわ。それに、アル様に可愛いと思われたいのに、こんな粗末なドレスじゃ恥ずかしくて会えないじゃない」
ルーカスは、マルゲリーターは羞恥心を正しく理解しているのかと、毎回不思議に思うのである。
ドレスよりも、その醜い振る舞いを正せとルーカスは思うのだが、言葉にする気は無かった。
幼い頃から口が酸っぱくなる程言っていた事が、今更矯正されるとは考え難いのである。
マルゲリーターは、毎年アルフレッドが用意していたドレスを着ていたので、王族からのプレゼントは全て高級品だと思っている。
ルーカスが用意したドレスも、王族が着ている物に負けず劣らず高級品なのだが、アルフレッドからの贈り物では無い事から粗末な物と認識しているだけだった。
逆に言うと、市販品の安いドレスでもアルフレッドからだと言えば、高級品だと思い満足するのだ。
マルゲリーターはアルフレッドが婚約者としての義務を放棄した事を知っている筈で、ドレスが贈られない事に不満を持つのはお門違いなのだが、誰もそれを指摘する気にはなれなかったのだ。
既に婚約の破棄を告げる書簡がシルベスの元には届いており、後は陛下の前でサインをするだけなのだが、日程の調整が付かずに生誕祭を迎える事になってしまったのだった。
厳密に言うと、国王がシルベスの顔を見る為だけに時間を取りたくなかった事を、ルーカスはアルフレッドから聞いて知っていた。
どうせ生誕祭で嫌でも顔を合わす事になるのだから、その序に破棄してしまえば良いと考えた事を、シルベスは知る由も無い。
アマンダとマルゲリーターは、ドレスを手にしつこく文句を言っており、新しい物を仕立て直すべきだと言い出した。
今からそんな時間など取れる筈が無いのは承知の上だと思うのだが、マルゲリーターに限っては、本気で言っている様にも思える。
余りにも五月蠅く耳障りな声を聞き続けた事で、ルーカスは思わず物騒な事を口走っていた。
「そんなにドレスが気に入らないのなら、パーティに参加しなければ良い。お前たちが床に伏したり不慮の事故に遭ったとしても、誰も悲しむ者はいないからな」
ルーカスの言葉に、アマンダは何かを察したのか、顔を青褪めさせて黙り込んだ。
何も文句を言っていないシルベスでさえ、背筋がブルっと震える様な寒気を感じたのである。
ただ一人マルゲリーターだけは、ルーカスの言葉の意味を理解出来なかった様で、尚も食い下がって来たがこれ以上ルーカスが相手にする事は無かった。
マルゲリーターは、パーティ直前までアルフレッドからドレスが贈られて来ると思っていたのだが、その希望が叶う事はなく不満たらたらでルーカスが用意したドレスを着たのだった。
普段は遅刻が当たり前のマルゲリーターだったが、この日だけは何とか間に合う様に身支度を整えて、公爵家専用の馬車に乗り込まされたのである。
何時も乗っていた馬車よりも、随分と大きく豪華で馬の数も多い事から、既に勝ち誇った気分でいるのだ。
マルゲリーターが何と闘っているのかは、誰にも分からない永遠の謎である。
馬車が走り出したところで、マルゲリーターは漸く違和感に気付いた。
「お兄様がいないわ。人に散々遅刻するなと言っていた癖に、自分は時間に間に合わなかったのね。生誕祭で遅刻だなんて、公爵家の人間としての自覚があるのかしら」
日頃から何かと頭ごなしに叱られている事もあって、ここぞとばかりに弁舌を述べるのだが、シルベスだけではなくアマンダまでが呆れ返っている事に気付いてはいない。
両親が何も言わない事で増長したマルゲリーターは得意気になっているが、ルーカスが先に王宮へ行った事をシルベスは教える気にもならなかった。
あれ程溺愛していた娘は最早羞恥でしかなく、このパーティで行われる事が更に公爵夫妻の心に深い闇を落としているのだ。
そんな公爵夫妻の様子など気にもせず、マルゲリーターは久し振りのパーティに心を躍らせている。
アルフレッドと会うのも学園に送って貰ったあの日以来なので、もしかすると二人きりになれるチャンスがあるかもしれないと期待をしているのだ。
「アル様は、私を見つけたら優しく抱きしめてくれるわ。走って来て、力いっぱい抱きしめてくれるかも!そして、情熱的に身体を求めて来るのよ。そうよ!だからお兄様は、脱がせやすいドレスを選んだのね。お兄様の癖に、気が利くわ」
学園に送って貰った時、大きな手で胸を鷲掴みにされた時は痛みよりも喜びの方が勝ってしまい、可笑しな声を出してしまった自覚はあったのだ。
しかしあの時の快楽が忘れられず、アルフレッドも同じ気持ちでいるのだと、疑ってもいないのである。
「早くアル様に会いたいわ。生誕祭の前に、ベッドに押し倒されるのよ。そして私の胸の感触を確かめて、もう我慢出来ないってドレスを脱がせながら、私の唇に貪り付くんだわ」
顔を真っ赤に上気させて、興奮しているのか、そわそわと落ち着き無く身体をくねらせている。
馬車と言う個室の中で、誰に聞かせているのかと思う破廉恥な妄想を、公爵夫妻は苦虫を噛み潰した様な顔で聞いていた。
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