52 / 95
化石採掘
しおりを挟む
国王生誕祭から暫く経ち、アルフレッドとマルゲリーターの婚約が破棄された事は、人々の中からすっかり忘れ去られていた。
未だに次の婚約者の発表がされていない事から、エレインに何か問題があって、違う令嬢を探しているのではないかとの憶測が飛んでいる。
その為、婚約者のいない令嬢は勿論だが、態々婚約を白紙にしてまでアルフレッドに気に入られようとする者まで現れた。
「いや、参ったね。学園内を、自由に歩き回れなくなってしまったよ」
「さっさとエリーを、次の婚約者に据えないから悪いのではないか」
「流石にそれは出来ないよ。議会で何を話しているのかは、学生の身である私には分からない。エレイン嬢に求婚したところで、婚約出来るとは限らないのだからね」
「エリーより、相応しい身分の妃候補でもいるのか」
「いない事を願っているのだが、陛下は何も話してはくれないからね」
この二人は知らないのだ、キャサリンが国王へ出した手紙の中に、こんな一文があった事を…
『子供たちがお慕いした方と、添い遂げる事が出来るのならば、私はどんな援助も惜しみません』
つまり、国王夫妻はエレインをアルフレッドの妃に迎えたいと思っているのだが、肝心のエレインの気持ちが何処にあるのかが分からないのである。
キャサリンがこの様な一文を入れた真意は定かではないが、理不尽な婚約を防ぐ為の物だと思われていた。
アルフレッドとの婚姻は誰しもが望む事ではあるのだが、万が一エレインに慕っている令息がいた場合、キャサリンとの約束を違えてしまう事になる。
ここはアルフレッドに頑張って貰うしかないのだが、マルゲリーターとの婚約中に心移りしてしまった事に罪悪感を持っていたので、自ら自制期間を設けているのである。
周りで見ている者たちは、何とももどかしい思いをしていたのだ。
そんな彼らの悩みなど素知らぬ顔で、エレインは化石の研究に没頭していた。
アルフレッドがご令嬢たちに囲まれる様になってから、ルーカスが傍を離れる事が出来なくなってしまったのだ。
化石研究クラブに入り、パトリシアを誘って暇さえあれば研究室に籠っていた。
「オルターナ嬢、アンバタサー嬢。根を詰めすぎるのは良く無いぞ。お茶でも飲んで、少し休憩をしよう」
「はい、理事長。化石がこんなに興味深い物だとは、知りませんでしたわ。エレイン様からお誘い頂かなければ、勿体無い時間を過ごす事になりました。クラブに入会させて頂き、感謝致します」
「もっと化石好きの研究員がいるのだがね、彼等は今、令嬢たちに囲まれて籠城中なのだよ」
「私はアルフレッド殿下の婚約者には、エレイン様が選ばれると思っておりましたのに、陛下は何故公表されないのでしょうか」
「私では、アルフレッド殿下に相応しくはないのです。他国の姫君との縁談を、お考えになっておられるのではないでしょうか」
「何故そう思うのかね。オルターナ嬢は、アルフレッドを嫌っている様には見えないのだが、未来の王妃と言う肩書が嫌なのかね」
「王妃陛下の様な、素敵な女性になりたいとは思っておりますが…私が王妃になるのは、恐れ多い事でございます」
「あら。帝国の皇女様が恐れ多いのならば、今アルフレッド殿下の周りに群がっているご令嬢たちは、さぞご身分の高い方ばかりになってしまいますわ」
「アンバタサー嬢の言う通りなんだがね。私の見解では、あの中にアルフレッドを攻略出来る令嬢は、一人もいないのだよ。残念な事に…」
理事長は、困ったものだと、溜息を零していた。
「私、応援致しますわ、エレイン様。アルフレッド殿下は、高嶺の花だと言う事を、ご令嬢たちに教えてさしあげましょう」
「パトリシア様。言っている意味が理解出来ないのですけれど、何を応援されるのでしょう。そもそもアルフレッド殿下は、もとより特別な存在ですもの、今更それを説いたところで何の意味があるのですか」
エレインはアルフレッドに好意は抱いているが、孤児院出身の自分が王妃に相応しいとは思えないのであった。
野心を抱いていたのならば、パトリシアの言っている意味を理解出来たのだろうが、残念ながら控えめ過ぎるのだ。
「私、エレイン様のそんなところも、魅力的だと思っておりますわ」
パトリシアの、屈託のない笑みが、余計にエレインを困惑させていた。
「そうだった。化石研究クラブの活動で、化石の採掘に行こうと思っていたのだがね、君たちも来るかね。ご令嬢には不向きな場所だから、無理に誘う事はしないから、安心して断ってくれて構わないのだよ」
「理事長。来るなと言われても、行きますわよ!乗馬も得意ですもの、馬車が無くても問題ありませんわ」
「パトリシア様は、乗馬もお好きなのですか」
「勿論よ。剣術も嗜んでおりますの。刺繍やレース編みよりも、身体を動かしている方が好きなのです」
「羨ましいですわ。私運動は苦手なので、馬車を出せないのなら、残念ですがお留守番致しますわ」
「そうか、ならば二人は参加希望なのだね。心配はいらないよ、近くまで馬車を出せる。その後は少し歩く事になるので、ヒールの無い歩きやすい靴で来なさい」
週末は、化石採掘をする事になり、ルーカスとアルフレッドも参加していた。
クラブ会員で採掘作業が初めてなのは、エレインとパトリシアだけだったので、二人は理事長に付いて歩く事になった。
「ところで、我が愛しの甥よ、何故付いて来るのかね。君たちは好きに採掘して来て良いのだぞ」
「私はルーカスの行く所に付いて来ているだけであって、叔父上に付いて来ている訳ではありませんよ」
理事長は、ルーカスの思惑を理解したので、苦笑いを浮かべていた。
「エリーは僕の大切な妹ですから、世話をするのは兄として当然の事です」
ルーカスは少しでもアルフレッドとエレインの距離を縮めようとしたのだが、エレインは初めて見る採掘場に興味津々である。
初心者向けの場所で採掘の仕方を教わり、エレインは夢中になって化石を掘り出していた。
アルフレッドはルーカスに付いて来たと言いながら、しっかりとエレインの隣を陣取って、採掘を手伝っている。
「エレイン嬢は筋がいいね。初心者は力加減が分からなくてね、化石を傷付けてしまったり、壊してしまう者が多いのだよ」
「褒められると嬉しいですわ、殿下。こんなに貴重な資料を壊してしまっては、大変な事ですもの、慎重に扱わないといけませんわね。何が出て来るのか、とても楽しみなのです」
「そうだね。今の段階では何が出て来るのかは想像も付かないけれど、掘り進めて行くと少しずづ形が見えて来るからね、そうなるともっと楽しくなるのだよ」
「殿下は、今までどの様な化石を掘り出したのですか」
「一般的な物も多いけれどね、形が綺麗に残っている魚の化石を見つけた時は、とても興奮したよ。後は、よく分からない骨の様な化石だね。まだ全貌は見えていないのだけれど、私が寿命を迎えるまでには、全ての部位を見つけたいと思っている」
「見つけた化石は、何処にあるのですか。見てみたいですわ」
「それは内緒。発見された物は全て形を写し取って、大切に保管されているから、見せる事は出来ないかな」
「保管されているだけで、誰の目にも留まらないのですね。残念ですわ」
とても悲しそうな顔で、採掘の手が止まってしまったエレインを、アルフレッドは慰めようとある提案をした。
「エレイン嬢ならば、保管してある化石を見せてくれると思うよ。叔父上に相談してみよう」
「殿下」
「なんだい」
「絵画や彫刻等を展示する場所はありますのに、化石を展示する場所が無いのは、可笑しくありませんか。どちらも値が付けられない、高価な物に変わりはありませんのに…もっと多くの方の目に、触れさせてはいけない理由があるのでしょうか」
このエレインの素朴な疑問は、アルフレッドにとって衝撃的な言葉であった。
確かに美術品は展示されているが、化石は発掘された後は保管庫に入れられてしまうので、人目に付く事が無かったのである。
発見された全ての化石は、形を紙に写し取り記録されるだけで終わってしまうのが、常識と考えられている。
小さな化石等は持ち歩く事は可能だが、態々ショウケースに入れて展示しようと思う者はいなかったのだ。
「発見された化石の骨格が、組み立てられた姿を見る事が出来たら宜しいのに、本当に残念ですわ」
エレインの希望が、言葉になって口から漏れていた。
アルフレッドは、珍しく興奮しており、無意識でエレインの両手を握りしめていたのだ。
未だに次の婚約者の発表がされていない事から、エレインに何か問題があって、違う令嬢を探しているのではないかとの憶測が飛んでいる。
その為、婚約者のいない令嬢は勿論だが、態々婚約を白紙にしてまでアルフレッドに気に入られようとする者まで現れた。
「いや、参ったね。学園内を、自由に歩き回れなくなってしまったよ」
「さっさとエリーを、次の婚約者に据えないから悪いのではないか」
「流石にそれは出来ないよ。議会で何を話しているのかは、学生の身である私には分からない。エレイン嬢に求婚したところで、婚約出来るとは限らないのだからね」
「エリーより、相応しい身分の妃候補でもいるのか」
「いない事を願っているのだが、陛下は何も話してはくれないからね」
この二人は知らないのだ、キャサリンが国王へ出した手紙の中に、こんな一文があった事を…
『子供たちがお慕いした方と、添い遂げる事が出来るのならば、私はどんな援助も惜しみません』
つまり、国王夫妻はエレインをアルフレッドの妃に迎えたいと思っているのだが、肝心のエレインの気持ちが何処にあるのかが分からないのである。
キャサリンがこの様な一文を入れた真意は定かではないが、理不尽な婚約を防ぐ為の物だと思われていた。
アルフレッドとの婚姻は誰しもが望む事ではあるのだが、万が一エレインに慕っている令息がいた場合、キャサリンとの約束を違えてしまう事になる。
ここはアルフレッドに頑張って貰うしかないのだが、マルゲリーターとの婚約中に心移りしてしまった事に罪悪感を持っていたので、自ら自制期間を設けているのである。
周りで見ている者たちは、何とももどかしい思いをしていたのだ。
そんな彼らの悩みなど素知らぬ顔で、エレインは化石の研究に没頭していた。
アルフレッドがご令嬢たちに囲まれる様になってから、ルーカスが傍を離れる事が出来なくなってしまったのだ。
化石研究クラブに入り、パトリシアを誘って暇さえあれば研究室に籠っていた。
「オルターナ嬢、アンバタサー嬢。根を詰めすぎるのは良く無いぞ。お茶でも飲んで、少し休憩をしよう」
「はい、理事長。化石がこんなに興味深い物だとは、知りませんでしたわ。エレイン様からお誘い頂かなければ、勿体無い時間を過ごす事になりました。クラブに入会させて頂き、感謝致します」
「もっと化石好きの研究員がいるのだがね、彼等は今、令嬢たちに囲まれて籠城中なのだよ」
「私はアルフレッド殿下の婚約者には、エレイン様が選ばれると思っておりましたのに、陛下は何故公表されないのでしょうか」
「私では、アルフレッド殿下に相応しくはないのです。他国の姫君との縁談を、お考えになっておられるのではないでしょうか」
「何故そう思うのかね。オルターナ嬢は、アルフレッドを嫌っている様には見えないのだが、未来の王妃と言う肩書が嫌なのかね」
「王妃陛下の様な、素敵な女性になりたいとは思っておりますが…私が王妃になるのは、恐れ多い事でございます」
「あら。帝国の皇女様が恐れ多いのならば、今アルフレッド殿下の周りに群がっているご令嬢たちは、さぞご身分の高い方ばかりになってしまいますわ」
「アンバタサー嬢の言う通りなんだがね。私の見解では、あの中にアルフレッドを攻略出来る令嬢は、一人もいないのだよ。残念な事に…」
理事長は、困ったものだと、溜息を零していた。
「私、応援致しますわ、エレイン様。アルフレッド殿下は、高嶺の花だと言う事を、ご令嬢たちに教えてさしあげましょう」
「パトリシア様。言っている意味が理解出来ないのですけれど、何を応援されるのでしょう。そもそもアルフレッド殿下は、もとより特別な存在ですもの、今更それを説いたところで何の意味があるのですか」
エレインはアルフレッドに好意は抱いているが、孤児院出身の自分が王妃に相応しいとは思えないのであった。
野心を抱いていたのならば、パトリシアの言っている意味を理解出来たのだろうが、残念ながら控えめ過ぎるのだ。
「私、エレイン様のそんなところも、魅力的だと思っておりますわ」
パトリシアの、屈託のない笑みが、余計にエレインを困惑させていた。
「そうだった。化石研究クラブの活動で、化石の採掘に行こうと思っていたのだがね、君たちも来るかね。ご令嬢には不向きな場所だから、無理に誘う事はしないから、安心して断ってくれて構わないのだよ」
「理事長。来るなと言われても、行きますわよ!乗馬も得意ですもの、馬車が無くても問題ありませんわ」
「パトリシア様は、乗馬もお好きなのですか」
「勿論よ。剣術も嗜んでおりますの。刺繍やレース編みよりも、身体を動かしている方が好きなのです」
「羨ましいですわ。私運動は苦手なので、馬車を出せないのなら、残念ですがお留守番致しますわ」
「そうか、ならば二人は参加希望なのだね。心配はいらないよ、近くまで馬車を出せる。その後は少し歩く事になるので、ヒールの無い歩きやすい靴で来なさい」
週末は、化石採掘をする事になり、ルーカスとアルフレッドも参加していた。
クラブ会員で採掘作業が初めてなのは、エレインとパトリシアだけだったので、二人は理事長に付いて歩く事になった。
「ところで、我が愛しの甥よ、何故付いて来るのかね。君たちは好きに採掘して来て良いのだぞ」
「私はルーカスの行く所に付いて来ているだけであって、叔父上に付いて来ている訳ではありませんよ」
理事長は、ルーカスの思惑を理解したので、苦笑いを浮かべていた。
「エリーは僕の大切な妹ですから、世話をするのは兄として当然の事です」
ルーカスは少しでもアルフレッドとエレインの距離を縮めようとしたのだが、エレインは初めて見る採掘場に興味津々である。
初心者向けの場所で採掘の仕方を教わり、エレインは夢中になって化石を掘り出していた。
アルフレッドはルーカスに付いて来たと言いながら、しっかりとエレインの隣を陣取って、採掘を手伝っている。
「エレイン嬢は筋がいいね。初心者は力加減が分からなくてね、化石を傷付けてしまったり、壊してしまう者が多いのだよ」
「褒められると嬉しいですわ、殿下。こんなに貴重な資料を壊してしまっては、大変な事ですもの、慎重に扱わないといけませんわね。何が出て来るのか、とても楽しみなのです」
「そうだね。今の段階では何が出て来るのかは想像も付かないけれど、掘り進めて行くと少しずづ形が見えて来るからね、そうなるともっと楽しくなるのだよ」
「殿下は、今までどの様な化石を掘り出したのですか」
「一般的な物も多いけれどね、形が綺麗に残っている魚の化石を見つけた時は、とても興奮したよ。後は、よく分からない骨の様な化石だね。まだ全貌は見えていないのだけれど、私が寿命を迎えるまでには、全ての部位を見つけたいと思っている」
「見つけた化石は、何処にあるのですか。見てみたいですわ」
「それは内緒。発見された物は全て形を写し取って、大切に保管されているから、見せる事は出来ないかな」
「保管されているだけで、誰の目にも留まらないのですね。残念ですわ」
とても悲しそうな顔で、採掘の手が止まってしまったエレインを、アルフレッドは慰めようとある提案をした。
「エレイン嬢ならば、保管してある化石を見せてくれると思うよ。叔父上に相談してみよう」
「殿下」
「なんだい」
「絵画や彫刻等を展示する場所はありますのに、化石を展示する場所が無いのは、可笑しくありませんか。どちらも値が付けられない、高価な物に変わりはありませんのに…もっと多くの方の目に、触れさせてはいけない理由があるのでしょうか」
このエレインの素朴な疑問は、アルフレッドにとって衝撃的な言葉であった。
確かに美術品は展示されているが、化石は発掘された後は保管庫に入れられてしまうので、人目に付く事が無かったのである。
発見された全ての化石は、形を紙に写し取り記録されるだけで終わってしまうのが、常識と考えられている。
小さな化石等は持ち歩く事は可能だが、態々ショウケースに入れて展示しようと思う者はいなかったのだ。
「発見された化石の骨格が、組み立てられた姿を見る事が出来たら宜しいのに、本当に残念ですわ」
エレインの希望が、言葉になって口から漏れていた。
アルフレッドは、珍しく興奮しており、無意識でエレインの両手を握りしめていたのだ。
1,304
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
白い結婚の末、離婚を選んだ公爵夫人は二度と戻らない』
鍛高譚
恋愛
白い結婚の末、「白い結婚」の末、私は冷遇され、夫は愛人を溺愛していた――ならば、もう要らないわ」
公爵令嬢 ジェニファー・ランカスター は、王弟 エドワード・クラレンス公爵 のもとへ政略結婚として嫁ぐ。
だが、その結婚生活は冷たく空虚なものだった。夫は愛人 ローザ・フィッツジェラルド に夢中になり、公爵夫人であるジェニファーは侮辱され、無視され続ける日々。
――それでも、貴族の娘は耐えなければならないの?
何の愛もなく、ただ飾り物として扱われる結婚に見切りをつけたジェニファーは 「離婚」 を決意する。
しかし、王弟であるエドワードとの離婚は容易ではない。実家のランカスター家は猛反対し、王宮の重臣たちも彼女の決断を 「公爵家の恥」 と揶揄する。
それでも、ジェニファーは負けない。弁護士と協力し、着々と準備を進めていく。
そんな折、彼女は北方の大国 ヴォルフ公国の大公、アレクサンダー・ヴォルフ と出会う。
温かく誠実な彼との交流を通じて、ジェニファーは 「本当に大切にされること」 を知る。
そして、彼女の決断は、王都の社交界に大きな波紋を呼ぶこととなる――。
「公爵夫人を手放したことを、いつか後悔しても遅いわ」
「私はもう、あなたたちの飾り人形じゃない」
離婚を巡る策略、愛人の凋落、元夫の後悔――。
そして、新たな地で手にした 「愛される結婚」。
【完結】偽物と呼ばれた公爵令嬢は正真正銘の本物でした~私は不要とのことなのでこの国から出ていきます~
Na20
恋愛
私は孤児院からノスタルク公爵家に引き取られ養子となったが家族と認められることはなかった。
婚約者である王太子殿下からも蔑ろにされておりただただ良いように使われるだけの毎日。
そんな日々でも唯一の希望があった。
「必ず迎えに行く!」
大好きだった友達との約束だけが私の心の支えだった。だけどそれも八年も前の約束。
私はこれからも変わらない日々を送っていくのだろうと諦め始めていた。
そんな時にやってきた留学生が大好きだった友達に似ていて…
※設定はゆるいです
※小説家になろう様にも掲載しています
結婚十年目の夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。彼は「送り間違えた」というけれど、それはそれで問題なのでは?
ぽんた
恋愛
レミ・マカリスター侯爵夫人は、夫と政略結婚をして十年目。侯爵夫人として、義父母の介護や領地経営その他もろもろを完ぺきにこなしている。そんなある日、王都に住む夫から「結婚契約更新書」なるものが届いた。義弟を通じ、夫を追求するも夫は「送り間違えた。ほんとうは金を送れというメモを送りたかった」という。レミは、心から思った。「それはそれで問題なのでは?」、と。そして、彼女の夫にたいするざまぁがはじまる。
※ハッピーエンド確約。ざまぁあり。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
婚約破棄の代償
nanahi
恋愛
「あの子を放って置けないんだ。ごめん。婚約はなかったことにしてほしい」
ある日突然、侯爵令嬢エバンジェリンは婚約者アダムスに一方的に婚約破棄される。破局に追い込んだのは婚約者の幼馴染メアリという平民の儚げな娘だった。
エバンジェリンを差し置いてアダムスとメアリはひと時の幸せに酔うが、婚約破棄の代償は想像以上に大きかった。
砕けた愛
篠月珪霞
恋愛
新婚初夜に男に襲われた公爵令嬢エヴリーヌは、不義密通の罪を被せられた。反逆罪に問われた彼女の一族は処刑されるが、気付くと時間が巻き戻っていた。
あなたへの愛? そんなものとうに、砕け散ってしまいました。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる