【一旦完結】ノンケラグビー部を快楽漬け R_18

31アイスクリーム

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ノンケラグビー部

10.解決

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そこは、とあるファミレス。

佐藤は席でビール飲んで、ニコニコしながら手を振ってくる。
40歳とは思えない若々しい笑顔と、プロップらしいゴツい体。
初めてあったときと同じ、とても気さくな感じだ。

「よ!久しぶりだな、ラガーマン!...と?」

俺の隣に佐々木がドカッと座って、でかい体で佐藤を睨みつけた。
「うす。失礼しまっす」

「このデカいのは誰だ? ラグビー部か?」
佐藤が軽いノリで言う。

「あ、佐藤さん、お久しぶりです...」
俺が失礼のないように慌てて頭を下げる。

でも佐々木が、俺を遮るように口を開く。
「あんたが佐藤さんすか? 俺、佐々木す。拓也の友達だけど。単刀直入に言っていいすか?拓也の写真、消してくれますか。あの夜のやつ。あと、拓也との関係、終わらせてください。こいつ、嫌がってるんで」

佐々木の声は落ち着いてるけど、言っている内容に店内の空気が一瞬ピリッとする。
佐藤の笑顔がちょっと引きつる。

「...へえ、佐々木、熱いね。」
佐藤が軽く笑いながらビールを傾ける。

俺は胃がキリキリするけど、なんとか口を開く。
「いきなりすみません。佐藤さん、写真、消してください。俺、もう…こういうの、終わりにしたいんです」
佐々木が隣で「だろ?」って肩をポンと叩いてくれる。
その一撃で、ちょっと勇気が出る。

佐藤が一瞬黙って、ジョッキを置く。
「...そうか、悪かったな拓也。お前がそんなに思い詰めてるとは思わなかったよ。すぐ消すからさ、飯は奢らせてくれよ」
そう言って、すまなそうに笑った。

佐々木に見えないように俺に画面を見せて、間違いなく全部、あっさり削除してくれた。

「あ、ありがとうございますっ」
「よかったじゃん、拓也!」
佐々木が肩を揺すって一緒に喜んでる。
そうだ、確かに佐藤さん、根は普通に気さくで優しい人だったんだ。
何を勘違いしてたんだろう。

「これでいいだろ? 拓也、悪かったな。ノリが過ぎちまった。もう、変なことはしない。約束な」
佐藤さんが申し訳なさそうにほほ笑む。
今度はなんか純粋な感じがする。

「はい、すみません」
俺がおずおずと頭を下げると、なぜか佐々木も頭を下げた。
ほんとに、佐々木に相談してよかった。

「さ、とにかく好きなもん食え!佐々木もなんでも食えよ、ラガーマンは体が基本だろ!」
「俺もすか!マジ!?よっしゃー!」

佐々木がデカい声で叫ぶと、ファミレスの店員がチラッとこっちを見る。
テーブルは一気に賑やかになる。
さっきのピリついた空気はどこかへ消えて、まるでラグビー部の部室みたいな雰囲気に戻った。

佐藤がメニューを手に取り、
「佐々木、お前は…なんかハンバーグとかガッツリ行くタイプに見えるな。どうだ?」 
「ハハッ、さすがプロップの先輩、目がいいっす! 俺、ダブルハンバーグで!」
佐々木がメニューを開いて嬉しそうに笑う。

「よし、じゃあ俺はステーキ定食だ! 拓也は?」
佐藤がウインクしてくる。 

「じゃあ、すんません、俺もステーキ定食で」
俺はちょっと照れながら頷く。

注文を済ませて、ビールの追加を頼む佐藤。
佐々木はコーラをグビグビ飲みながら目を細める。

「佐藤さんよ、ぶっちゃけ、あの写真の件、俺も拓也から聞いてビックリしたよ。拓也、めっちゃ悩んでたんだからな!もう二度と変なことすんなよ!」
佐々木が冗談っぽく、でもちょっと本気で言う。 

「わーったよ、佐々木。ほんと、ノリが過ぎた。反省してるって。な、拓也?」
佐藤が俺を見て、軽く頭を下げる。 

「うん…もういいすよ、佐藤さん。消してくれて、ありがとうございます。」
俺は少しホッとした気分で笑顔を返した。

ファミレスのテーブルは笑い声とラグビー話で埋め尽くされる。さっきまでの重い空気は完全に消えて、俺は心から思う。
佐々木に相談して、佐藤さんとちゃんと話してよかった。
佐藤さん、やっぱり根はいい人だ。
俺、なんか勝手にビビりすぎてただけかもな。
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