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マー君の無双 チート ハーレム 俺つえー
しおりを挟むパワーワード 第六巻第六章 “さらばなろうの国”は都合により休載させていただきます。
これより、一時的に別の小説が始まります。このままお読みください。
爆走ヤンキー伝説~レジェンダリー俺~
第一巻 序章 覚醒
爽やかな秋風が、空を滑る。凪ぐことなく動く風は、俺を荒々しく抱きやがる。
頭上に広がる無限の空は、今にも落ちてきちまいそうだ。だが、そんな俺の思惑はただの杞憂に終わった。
むせ返るような空気は砂埃を孕んでいる。太陽から溢れた光が埃に当たって、不衛生な煌めきを描く。
空から降る光は地面にぶつかると、音を立てて砕ける。残光が俺の肌を濡らす。それは切なくて、同時にどこか優しかった。
優しい日の光が世界を舐める。燃えるような風が俺を拐おうとする。透明な空気がやけに騒がしい。
決戦の前の静けさは、俺の心音を浮かび上がらせる。ドクンドクンバクンバクン。だがそれが、俺をさらに奮い立たせた。
俺は、目の前にいる雑魚臭がプンプンするやつに向かって、
「御託はいい。来な」
そして、俺の快進撃が始まった。
俺の周囲にいる女どもが沸く。
「御託はいい……ですって、きゃあ!」
「痺れるわ! 憧れるわ!」
「私、もうどうにかなっちゃいそう!」
「きゃあー! マー様! マー様よ!」
マー様って俺のこと?
俺は、女どもに向かって、
「ちょいと待っとけ、今からそこの雑魚を潰してやるからよ……」
ケンとかいうガキは、俺の方を向いて、
「うがああ! いざ、自分が言われるとめっちゃムカつく! っていうか俺の台詞パクんじゃねー! ってかお前実はなろう好きなのか?」
「うるせーガキだぜ。こんな諺があるのを知っているか? 弱い犬ほどよく吠える」
「えっ? マー様! それはどんな諺なんですか?」
「私、低学歴だからそんなの初めて聞いたわ!」
「あたしバカすぎてわからにゃい! わかりやすく解説してー!」
周囲のおばか女どもが俺のハードルを下げる。
「いいか? よく聞け。弱い犬ほどよく吠えるってのは、弱いやつはよく喋るってことだ! つまり、あのケンっていうやつは御託ばっかり言って、全然強くねえーってことだ。俺の方が強いってことだぜ」
「きゃあん! マー様って頭がいいのね!」
「いいのは、顔だけじゃないのね!」
「マー様かっこいい! 最高!」
女どもが俺を勢いよくヨイショする。気持ちがいい。
ケンは、
「いやそのくらい誰でも知っているだろ……」
つまらない御託を並べ始めた。御託ばっかり並べやがって、もう一度“あの台詞”をお見舞いしてやろうか? よし! 言おう!
「御託はい――」
俺が言い切る前に、
ケンは飛び上がり、攻撃してきた。
「御託はいいんだろ! なら、これでも食らえっ!」
空気中に六本の水の剣を生成。そのどれもが弱々しく、しっこみたいだ。
「マー様! 危ない!」
「避けてっ!」
「マー様、どうして躱さないの?」
「まさか、あの程度の攻撃躱すまでもないってこと?」
俺のハードルを調整する、モブ女ども。っていうか女どもの顔をよくみたら全員クソ可愛いな。全員マジ可愛い。ただのモデルのようだ。
ケンは六本の剣で、順番に俺を斬りつけてきた。透明な水は、ヤイバとなりて俺を襲いたもう。俺には全く攻撃の筋が見えなかった。
一撃目は俺に直撃してバチャリ――「大したことないですね」
二撃目も俺に直撃してバチャリ――「大したことないですね」
三撃目も俺に直撃してバチャリ――「大したことないですね」
四撃目も俺に直撃してバチャリ――「大したことないですね」
五撃目も俺に直撃してバチャリ――「大したことないですね」
六撃目も俺に直撃してバチャリ――「大したことないですね」
敵の攻撃は全部俺に命中した。だが、不思議と威力は全くなかった。
俺はケンの方を向いて、
「大したことないですね」
「ぬおおおお! 俺の攻撃一つも躱せなかっただろ! 全部命中してビッチョビチョになっているぞ! なのに、なに自分で躱した風にしてんだよっ! 全力なら六回死んでいるのにっ!」
確かに、ケンの攻撃は全て躱せなかった。早すぎてマジで全く見えなかった。だが、ケンがよほど不調なのか、ダメージは全くない。
アリシアとかいう女が、ケンに、
「大したことないわねー」
「うるせー! てめーなんでそいつの味方してんだよ」
確かに……ってかこいつ何で助太刀とかしないでただ仲間がやられているのを見ているんだ? さっきも俺たちと一緒に煽ってたし……でも、ま、そんなことどうでもいっか。
俺は、ケンに、
「やれやれ。ケンは全く。やれやれ。大したことがないですね。はあ。がっかりです」
「ウゼー! その喋り方やめろー!」
ケンは右足で地面をガンガンと蹴りながら、悶えている。
「きゃあ! いっけめん!」
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「かっこ良すぎるー!」
「強すぎて困っちゃうわ!」
「すごいです!」
「すごい! いやん! かっこいい!」
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