悪役令嬢の味方をしたら追放されました

神崎 ルナ

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4.カタリナ・ブランシュ公爵令嬢

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勘のいい方はもう分かったと思うけれど、カタリナ嬢はアルフォート殿下の生まれながらの婚約者です。


カタリナ・ブランシュ公爵令嬢。


彼女はこのゲームの悪役令嬢で、何かとヒロインに絡んでくるのだけれど。


(うん。この人、常識人だわ)

何しろ、学園は貴族王族に連なる者しか入学を許されていない。


すると当然そこには貴族間の慣習が横たわる訳で。


カタリナ嬢がいろいろと口を挟んでくるのはそういったところ。


簡単に言えば、婚約者や許嫁のいる異性とイチャイチャするな、とか、貴族間ではどんなに親しくとも抱擁はしない、とか前世の享年※※年のあたしからしたらしごく真っ当なことを言っているようにしか聞こえない。



だというのにこのゆるふわピンク頭(失礼)は、『カタリナ様があたしを苛めるんです(涙目)』とアルフォート殿下達にチクリやがったっ!!




どうしてそうなるのかなぁっ!!




その後、頑張って説得に励んだのだけど、思い込みなのか刷り込みなのか、カタリナ嬢に対する態度は少しも変えられなかった。


それどころか、


「あの女狐、リリーにおかしな讒言を吹き込むとは。これ以上は見過ごせぬ」


(あ、これ、もうムリや)

頭の中のネゴシエーターがさじ投げました。

諦めたら試合終了ですよ、って昔の著名人(?)が言ってたハズ。


そこで――。


カイル・サンガル様へ直談判。


なんだけど、

「まさかアルフォートの言っていたことが事実になるとはね」

カイル様は明るい茶髪と翠の瞳を持つ美男子で、アルフォート殿下と並ぶと黄色い悲鳴が必ず聞こえてくるという。


(自分、よくこんな相手にタメ口きいてたよなぁ)


「なんのことでしょうか? カイル様」


「ほら、その話し方。この間までの気安い口調はどこへ行ったのかな?」


(うわ、困った子を見るようなその眼差し、めちゃくちゃ破壊力っ!!)


語彙力どこいった? というようなことを考えていると、


「全く。カタリナ嬢にも困ったものだ。リリーに嫌がらせをしたかと思えば、今度は余計な口出しか」


(ちゃうからっ!! 自分で考えたんやっ!!)


「あの、嫌がらせとは?」

「ああ。先日廊下で誰かに突き飛ばされたと聞いたよ」

「違います。あれは自分で転んで」

「あんな相手を庇わなくてもいいんだよ」




(違うがなー!!)





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