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第三章
第32話 野外ステージ建築計画(3)『絵』
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3.
「なぁ、寮母あたりがショベルカー使えたりしないのか?」
「さすがにケムリさんでも無理だろ……いや、一応聞いてみる価値はあるかもしれん」
ホタルは透哉のダメ元の提案を否定しかけて改めた。
無駄を承知でも可能性を感じてしまうほどあの寮母は多様性に富んでいるからだ。
ホタルは面白半分、期待半分でスマホを操作し、寮の控え室に連絡を入れてみることにした。
『こちら寮母。誰だ?』
「もしもし、源です。あ、ケムリさんか?」
外部の人間を想定していないケムリらしい応答に、思わずホタルが畏まる。先日、鉄拳制裁を受けたばかりなので、恐怖は記憶に新しい。
それでもホタルは事情を説明する。二言ほど話したところで、スマホからケムリの声が漏れ出した。
『ショベルカーに乗れないかだぁ!? んなもんの免許持ってるわけないだろ。俺は寮母だぞ!?』
ケムリの予想外の返事に、ホタルは目をまん丸にして隣の透哉に小声で説明する。
「(困ったぞ御波。ケムリさんは寮母なのにショベルカーに乗れないらしいぞ?)」
「(ウソだろ、寮母ってショベルカーも乗れねぇのかよ?)」
『源っ! あとその声は御波だなっ!? お前ら俺を何だと思ってんだ!?』
受話器を塞いでいなかったせいで声を拾われ、内容が筒抜けだったようだ。
ホタルは受話器の向こうでギャーギャー怒るケムリに適当に謝って電話を切ると、悲しそうな顔でスマホを片付ける。スーパーヒーローに裏切られた幼い子供のような横顔だった。
当てが外れて呆然とする二年五組の面々。
そこにグラウンドを蹴る軽快な音が滑り込んできた。
「話しは聞かせてもろたでっ! ここを掘ればいいんやね!? ってめっちゃ硬いやん!?」
突然現れたのは白い毛並みの北海道犬、松風犬太郎。魔犬と言う謎の存在であったが、その正体は学園側の裁量で素性を隠した魔人である。
しかし、今は魔人としての片鱗は皆無なただの犬畜生だ。外見相応に小さな前足で懸命に掘っているが、グラウンドの硬く締まった土が相手では歯が立たなかったようだ。
健気な頑張りを見せるも、その健闘虚しく早々に音を上げた松風。小さな前足には血が滲んでいた。
「お前いつの間に……おい、無茶すんな」
「でも、でも、御波。せっかく七夕祭の準備が始まるんやろ? 僕も何かしたいんや!」
思いつきや勢いで飛び出してきたのかと思ったが、松風のやる気に偽りはなかった。
そもそもの話、透哉は松風を七夕祭に参加させることを目的として動いている。その透哉の熱意に松風自身も触発されたのだ。
頼ろうと思ったケムリは不発、松風の熱意も空回り。
人海戦術によるスコップ作戦以外に光明を見いだせない、半分手詰まり状態だった。
そんな一団を季節にそぐわない涼しい風がふわりと包む。心地の良い冷たさに、透哉だけがピクンと他と違う反応する。
初夏の屋外に唐突に現われた『それ』は怪奇現象や自然の悪戯の類いではない。客観から見たその光景は雑な合成映像。
何故なら、雪だるまが校舎の方から透哉たちに向かってシャーッと滑走してきたからだ。
どんな原理か透哉の目前で停止するなり、胴体だけを炸裂させて、制服を着た少年に変体する。
稀代の雪だるま少年、三年の貫雪砕地である。あの七奈豪々吾と真反対の能力故に同じクラスに詰め込まれ、空調扱いを受けている学園が誇る変人の一人だ。
そして、砕地はアウトバーン症候群という魔力を過剰に生み出してしまう特異体質なのだ。
透哉が野外ステージの件で相談を持ちかけた際は氷結した屋上で一悶着あったものの、七夕祭成功のために意気投合した……のだが。
「出たな、魔力ダダ漏れ雪だるま!?」
「ずいぶんな言われようだね」
「御波!? ゆ、雪だるまが、飛んできた!?」
透哉はおよそ協力を仰いだ相手にとは思えない口調で迎え討ち、変人の登場に驚いて飛び跳ねた松風は足にしがみついて震えている。
「いきなり現われんじゃねぇ!? 犬が怯えてるだろ! こっちは雪だるま慣れしてねえんだよ」
「僕は普通に校舎から滑ってきただけだよ?」
「雪だるまのセルフスケーティングは普通って言わねぇんだよ!?」
「魔力発散の意味も兼ねているから仕方がないね」
見ると砕地の足元から伸びる凍った道は校舎二階廊下まで続いている。力技で拵えた自作の滑走路を使ってグラウンドの半ばまで滑ってきたのだ。
「だったら、せめて歩いてこいよ」
「それが、廊下を歩いていたら御波君の姿が見えたから滑ってきてしまった」
「話聞けよ」
「貫雪砕地! また、こんなところを凍らせてっ! 誰かが踏ん付けて転んだら危ないではないか!」
「そもそも、何のようだよ?」
「実行委員として推薦したからには、動向を把握しておかないとね」
「無視、された……」
ツッコミ疲れて辟易する透哉の代わりにホタルが学年の壁を越えて叱責するが、全く相手にされず、膝を抱えていじけ虫である。
「(私なんてー、私なんてー、たかが副会長なのだー)」
「どしたん? 源、元気ないやん?」
理由をよく分かっていない松風が土に汚れた肉球でホタルをポンポンと慰めるが、回復の見込みはない。背中が肉球スタンプまみれになっているが、気付く様子もない。
むしろ、犬に情けをかけられ、俄然落ち込んでいた。
面白いことになっている一人と一匹の傍ら、
「つまり、監視ってことか?」
「そんな堅苦しいものじゃないさ」
透哉の質問にフランクな受け答えをする砕地。声色こそ温和だが表情が読めない雪だるまフェイスに、透哉は警戒心を解けずにいた。
しかし、実際のところ砕地の助力があり、野外ステージの案が通ったのだ。あのときは拒絶さえ想定して玉砕覚悟で挑んだが、呆気ない受諾が、後になって抱いた疑問だった。
勝手な蟠りの解消にと、兼ねてからの疑問をぶつけてみることにした。
「今更だけどよぉ、聞いてもいいか?」
「なんだい?」
「何で俺なんかに手を貸そうと思った?」
ほぼ初対面の学園の問題児からの頼み。普通であれば邪険に扱うか、体よく断る。
砕地は鈍色に輝く左手の義手で腕組みをすると、淡々と答えた。
「単純に君個人の問題ではなく、二年五組全員に関わることだったからだね。代表である君を色眼鏡で見ることはクラスメイトたちも同じように見ることになるからだ。僕は立場的にそれらを慮らなければならなかった」
「そんな模範的な返事は聞きたくねぇ」
聞こえのよい返答に透哉は不満げに顔を顰めると、砕地は一拍開けて再び口を開いた。
「確かに君が欲しているのはこんな公的な返事ではなかったね。僕が君に協力しようと思ったのは、強い意志を持つ者だと感じたからだ。協調性のない君が、矢面に立ってまで発言の場に姿を現したことには意味と意思がある」
「ち、あんまり変わらないじゃねぇか……まぁ、ありがとよ」
「そして、シンパシーを感じたからだ」
「ん? なんだ、そりゃ」
余り納得していない顔をする透哉に、砕地が妙案を出す。
「ところで、土木工事に困っているなら園芸部を訪ねたらどうだい?」
「園芸部? 俺たちは花壇を作りたいわけじゃねぇぞ?」
首を傾げる透哉の後ろ、膝を抱えて松風と戯れていたホタルが肉球スタンプだらけの肩を振るわせる。
「源は心当たりがあるだろ?」
「まぁ、な」
砕地の指摘にホタルは曖昧に笑う。
生徒会副会長と言う役職柄、全校生徒の顔と名前を記憶しているホタルだ。当然、砕地が指す該当者を知っていた。
ホタルの反応に透哉は嫌な予感を覚えた。
その予感は放課後に的中する。
「なぁ、寮母あたりがショベルカー使えたりしないのか?」
「さすがにケムリさんでも無理だろ……いや、一応聞いてみる価値はあるかもしれん」
ホタルは透哉のダメ元の提案を否定しかけて改めた。
無駄を承知でも可能性を感じてしまうほどあの寮母は多様性に富んでいるからだ。
ホタルは面白半分、期待半分でスマホを操作し、寮の控え室に連絡を入れてみることにした。
『こちら寮母。誰だ?』
「もしもし、源です。あ、ケムリさんか?」
外部の人間を想定していないケムリらしい応答に、思わずホタルが畏まる。先日、鉄拳制裁を受けたばかりなので、恐怖は記憶に新しい。
それでもホタルは事情を説明する。二言ほど話したところで、スマホからケムリの声が漏れ出した。
『ショベルカーに乗れないかだぁ!? んなもんの免許持ってるわけないだろ。俺は寮母だぞ!?』
ケムリの予想外の返事に、ホタルは目をまん丸にして隣の透哉に小声で説明する。
「(困ったぞ御波。ケムリさんは寮母なのにショベルカーに乗れないらしいぞ?)」
「(ウソだろ、寮母ってショベルカーも乗れねぇのかよ?)」
『源っ! あとその声は御波だなっ!? お前ら俺を何だと思ってんだ!?』
受話器を塞いでいなかったせいで声を拾われ、内容が筒抜けだったようだ。
ホタルは受話器の向こうでギャーギャー怒るケムリに適当に謝って電話を切ると、悲しそうな顔でスマホを片付ける。スーパーヒーローに裏切られた幼い子供のような横顔だった。
当てが外れて呆然とする二年五組の面々。
そこにグラウンドを蹴る軽快な音が滑り込んできた。
「話しは聞かせてもろたでっ! ここを掘ればいいんやね!? ってめっちゃ硬いやん!?」
突然現れたのは白い毛並みの北海道犬、松風犬太郎。魔犬と言う謎の存在であったが、その正体は学園側の裁量で素性を隠した魔人である。
しかし、今は魔人としての片鱗は皆無なただの犬畜生だ。外見相応に小さな前足で懸命に掘っているが、グラウンドの硬く締まった土が相手では歯が立たなかったようだ。
健気な頑張りを見せるも、その健闘虚しく早々に音を上げた松風。小さな前足には血が滲んでいた。
「お前いつの間に……おい、無茶すんな」
「でも、でも、御波。せっかく七夕祭の準備が始まるんやろ? 僕も何かしたいんや!」
思いつきや勢いで飛び出してきたのかと思ったが、松風のやる気に偽りはなかった。
そもそもの話、透哉は松風を七夕祭に参加させることを目的として動いている。その透哉の熱意に松風自身も触発されたのだ。
頼ろうと思ったケムリは不発、松風の熱意も空回り。
人海戦術によるスコップ作戦以外に光明を見いだせない、半分手詰まり状態だった。
そんな一団を季節にそぐわない涼しい風がふわりと包む。心地の良い冷たさに、透哉だけがピクンと他と違う反応する。
初夏の屋外に唐突に現われた『それ』は怪奇現象や自然の悪戯の類いではない。客観から見たその光景は雑な合成映像。
何故なら、雪だるまが校舎の方から透哉たちに向かってシャーッと滑走してきたからだ。
どんな原理か透哉の目前で停止するなり、胴体だけを炸裂させて、制服を着た少年に変体する。
稀代の雪だるま少年、三年の貫雪砕地である。あの七奈豪々吾と真反対の能力故に同じクラスに詰め込まれ、空調扱いを受けている学園が誇る変人の一人だ。
そして、砕地はアウトバーン症候群という魔力を過剰に生み出してしまう特異体質なのだ。
透哉が野外ステージの件で相談を持ちかけた際は氷結した屋上で一悶着あったものの、七夕祭成功のために意気投合した……のだが。
「出たな、魔力ダダ漏れ雪だるま!?」
「ずいぶんな言われようだね」
「御波!? ゆ、雪だるまが、飛んできた!?」
透哉はおよそ協力を仰いだ相手にとは思えない口調で迎え討ち、変人の登場に驚いて飛び跳ねた松風は足にしがみついて震えている。
「いきなり現われんじゃねぇ!? 犬が怯えてるだろ! こっちは雪だるま慣れしてねえんだよ」
「僕は普通に校舎から滑ってきただけだよ?」
「雪だるまのセルフスケーティングは普通って言わねぇんだよ!?」
「魔力発散の意味も兼ねているから仕方がないね」
見ると砕地の足元から伸びる凍った道は校舎二階廊下まで続いている。力技で拵えた自作の滑走路を使ってグラウンドの半ばまで滑ってきたのだ。
「だったら、せめて歩いてこいよ」
「それが、廊下を歩いていたら御波君の姿が見えたから滑ってきてしまった」
「話聞けよ」
「貫雪砕地! また、こんなところを凍らせてっ! 誰かが踏ん付けて転んだら危ないではないか!」
「そもそも、何のようだよ?」
「実行委員として推薦したからには、動向を把握しておかないとね」
「無視、された……」
ツッコミ疲れて辟易する透哉の代わりにホタルが学年の壁を越えて叱責するが、全く相手にされず、膝を抱えていじけ虫である。
「(私なんてー、私なんてー、たかが副会長なのだー)」
「どしたん? 源、元気ないやん?」
理由をよく分かっていない松風が土に汚れた肉球でホタルをポンポンと慰めるが、回復の見込みはない。背中が肉球スタンプまみれになっているが、気付く様子もない。
むしろ、犬に情けをかけられ、俄然落ち込んでいた。
面白いことになっている一人と一匹の傍ら、
「つまり、監視ってことか?」
「そんな堅苦しいものじゃないさ」
透哉の質問にフランクな受け答えをする砕地。声色こそ温和だが表情が読めない雪だるまフェイスに、透哉は警戒心を解けずにいた。
しかし、実際のところ砕地の助力があり、野外ステージの案が通ったのだ。あのときは拒絶さえ想定して玉砕覚悟で挑んだが、呆気ない受諾が、後になって抱いた疑問だった。
勝手な蟠りの解消にと、兼ねてからの疑問をぶつけてみることにした。
「今更だけどよぉ、聞いてもいいか?」
「なんだい?」
「何で俺なんかに手を貸そうと思った?」
ほぼ初対面の学園の問題児からの頼み。普通であれば邪険に扱うか、体よく断る。
砕地は鈍色に輝く左手の義手で腕組みをすると、淡々と答えた。
「単純に君個人の問題ではなく、二年五組全員に関わることだったからだね。代表である君を色眼鏡で見ることはクラスメイトたちも同じように見ることになるからだ。僕は立場的にそれらを慮らなければならなかった」
「そんな模範的な返事は聞きたくねぇ」
聞こえのよい返答に透哉は不満げに顔を顰めると、砕地は一拍開けて再び口を開いた。
「確かに君が欲しているのはこんな公的な返事ではなかったね。僕が君に協力しようと思ったのは、強い意志を持つ者だと感じたからだ。協調性のない君が、矢面に立ってまで発言の場に姿を現したことには意味と意思がある」
「ち、あんまり変わらないじゃねぇか……まぁ、ありがとよ」
「そして、シンパシーを感じたからだ」
「ん? なんだ、そりゃ」
余り納得していない顔をする透哉に、砕地が妙案を出す。
「ところで、土木工事に困っているなら園芸部を訪ねたらどうだい?」
「園芸部? 俺たちは花壇を作りたいわけじゃねぇぞ?」
首を傾げる透哉の後ろ、膝を抱えて松風と戯れていたホタルが肉球スタンプだらけの肩を振るわせる。
「源は心当たりがあるだろ?」
「まぁ、な」
砕地の指摘にホタルは曖昧に笑う。
生徒会副会長と言う役職柄、全校生徒の顔と名前を記憶しているホタルだ。当然、砕地が指す該当者を知っていた。
ホタルの反応に透哉は嫌な予感を覚えた。
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