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待ちに待った合格発表当日。俺はそわそわしながらA高の校門前で颯太を待っていた。やっと……、やっと顔が見られる……!この日をどれだけ待ったか。いやでももし俺が落ちてたら一気に気まずい雰囲気になる上に颯太にめちゃくちゃ気を遣わせ、そして落ち込ませるんだろうな…。すげえドキドキする。
「樹!」
「……っ!」
声がした方を振り向くと、颯太が満面の笑みで真っ直ぐこっちに向かって駆けてくる。……はぁぁ……可愛い~ぃ……、俺の颯太……。やっと会えたぁぁぁ……。
「よ、よぉ。もう受かったみてーな顔してるじゃねぇか」
「だって!やっと樹に会えたんだもん!」
キュン。
やめてくれその笑顔でそんなことを言うのは……。可愛すぎて力が抜ける……。
「だよな。長かったなー約1年。…ごめんな、連絡全然しなくて」
「ううん。もういい。会えたし。樹が必死で頑張ってくれてるのもちゃんと分かってた。……行こ」
「ああ」
俺たちは二人並んで合格者の受験番号が貼り出されている掲示板まで歩いた。
すさまじい人だかりの中、なかなか前に進めなくて番号が見えない。
「ち、ちょっと待て…。お前何番だ?颯太」
「2584だよ」
「よ、よし。安全パイのお前から先に見ようぜ」
「樹は何番?」
「……ちょっと……、まずお前を見てからだ……」
「なんでそんなもったいぶるんだよ」
俺と違ってまるっきり緊張感がない颯太は楽しそうにクスクス笑っている。余裕がすごい。
「どっ、どこだ?!2500番台は」
「…たぶん、あの辺だねぇ」
「よし!行くぞ颯太!」
俺は颯太の手首を掴み、けたたましい叫び声が渦巻く人だかりをかき分けどんどん前に進んでいく。通り過ぎる瞬間にキャァァァッ!!ヤッタァァァ!!と甲高い女の声が耳の真横で聞こえて鼓膜がどうにかなりそうだった。
「あ、あの辺だ」
「よ、よし、……大丈夫だからな、颯太……、お前は大丈夫だ……」
「……ふふ」
「……2574、2579、2582、……2584…、2584!!よっしゃぁぁぁ!!」
颯太の番号を見つけた瞬間、俺は思いっきり颯太を抱きしめた。
「ふふ、ありがと。でもまだ俺のだけでしょ?」
俺にムギューッと力いっぱい抱きしめられた颯太は頬を染めて静かに合格を喜んでいる。
「はい、次は樹。何番?」
「……そ、その前に、ちょっと一回休憩しない?」
「何言ってるのバカ。何番?」
「……さっき歩いてくる途中近くにカフェあったぞ、カフェ。コーヒー飲んで一回落ち着……、うお!何すんだよお前」
颯太は無言で俺のコートのポケットをゴソゴソまさぐると受験票を取り出した。
「2977ね、……あっちの方だ」
今度は颯太が俺の手を握ってぐんぐん進んでいく。
あぁぁイヤァァァ……怖い……。なんか急に見るのが怖い……!どうしよう。落ちてたら颯太、落ち込むだろうなぁ…。ほんとごめんな、颯太……。俺は俺にできる限りのことをやったんだ……。どうか見捨てないで……。……いや、ちょっと待て、最悪、A高の修学旅行の時に現地集合してこいつのクラスか班に勝手に合流するって手もなくはない……、それでせめて最低限の約束を一つは守っ……、
「樹!!見て!!」
「っ?!」
颯太が急に大声を上げて俺の服を思いっきり引っ張った。興奮して指差している方向を見ると、
「…………あ、…………ある……」
…2968、2971、2973、2977……
2977!!間違いねぇ!!ある!!
「やっ……!」
「やったぁぁぁぁ!!」
俺より先に叫んだ颯太が全力で抱きしめてくる。
あぁ、神様……!ありがとうございますぅぅー!!
俺はここぞとばかりに思いっきり颯太を抱き返して喜びを分かち合った。互いにしっかり抱き合って、なかなか離さない。俺からは絶対離す気はなかった。せっかくのご褒美だ。ギリギリまで抱きしめて堪能してやるんだ。はぁ…いい匂い…。
「……っく、……う……、っ」
「……。……?!颯太?!」
な、泣いてる?!
「あ、……ありがと……、いつき……。…よかっ……」
「……颯太……」
「う……、……うぅっ……」
……そ、そんなに?…そんなに泣くほど、嬉しいのか?俺と同じ高校に通えることが……?
……颯太…………!!
A高に受かった事実よりもそっちの方がよっぽど嬉しくて、俺はデレデレニヤけながら、颯太はポロポロと大粒の涙を零しながら互いにいつまでも抱き合っていた。
その場を後にしてからも1年ぶりの逢瀬になんとなく離れがたく、ひとまず互いに電話で親に合格を伝え、二人で並んでゆっくり歩いた。あぁ、…帰したくない……。
真っ直ぐバス停に向かいたくなくて、ちょっとこの辺散策してみるか、なんて提案をしてみる。颯太もすぐさまそうだね、と返事をした。春からはここに毎日のように通ってくるんだ。ちょっとブラブラしてこの辺りがどんなかんじか把握しておくのも悪くないだろう。
少し歩くと奥まったところに人気のない公園があった。ブランコやすべり台、砂場やジャングルジムなどの遊具がある。平日の昼間だから子どもが少ないのかもしれない。皆幼稚園だの小学校だのに行ってる時間だ。公園の端の方に、大きな木の陰になっているベンチがあり、そこに並んで座る。うん。人がいなくて話しやすい。
「これで4月からは毎日顔が見られるな」
「うん。夢みたいだよ。…本当に幸せ。子どもの時からずっと、この日が来るのを待ってたから…」
「…………。」
颯太は赤い目をしてそんな可愛いことを言う。
…なんか……、今日の颯太、ものすごく……、
「……ふ、幸せって。大袈裟だな」
「……。」
な、なぜ黙る。なんか緊張するじゃねぇか。
「…大袈裟じゃないよ」
急に颯太が、何か覚悟を決めたかのような真剣な表情で俺の目をじっと見つめてくる。頬が赤い。
「……っ、……そう、た」
「…………。」
……え、……えっ?
な、なんか……、この、この雰囲気……って……
今までにない二人の間の空気に戸惑う。俺を見つめる颯太の潤んだ瞳がすごく色っぽくて、体の奥にジン…と熱いものが灯る。
「……っ、」
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン……
心臓の鼓動が急に速くなる。颯太は俺から目を逸らさない。な、何だろう。何か俺の言葉を待ってるんだろうか。それとも……。
久しぶりに愛しい颯太が目の前にいる喜びと、この雰囲気がもたらす体の熱とで冷静な判断力をなくしたまま、俺はぼうっと頭に浮かんだ欲求を口にする。
「……なぁ、……そうた…」
自分の声が、低く掠れている。
「……なあに」
颯太も熱に浮かされたような顔をしている。…きっと俺も今、こいつと同じような表情をしているんだろう。
「…俺さ、…マジでめちゃくちゃ頑張ったんだよ。この10ヶ月」
「…うん」
「…分かるだろ?この俺がA高に受かるなんて、奇跡なんだよ。…俺の努力のすさまじさ、想像つくだろ?」
「…うん」
「こんな勉強嫌いの俺が、死に物狂いだったんだ。ずっと。……10ヶ月間、……お前の、声さえ、聞かないで」
「…………い、」
「ご褒美、くれよ」
「………………えっ?」
「……。」
本当は、こう言うつもりだったんだ。
小学生の時みたいに、あの時教室でしてくれたみたいに、頬にキスしてくれって。
でも────
「…………。」
「…………。」
俺たちはどちらから近づいたんだろう。
意識しないままに、颯太の少し熱い吐息がかかる距離まで、俺たちの唇は近づいていた。
颯太の綺麗な瞳の中にも、俺と同じ熱が灯っていると、その時ふいに確信した。もしかしたら錯覚なのかもしれないと、ほんの少しだけ頭をよぎったけれど。
颯太の悩ましげな表情と熱い吐息に、もう我慢できなかった。
「……っ!……いつ、き、…………っ!」
「……っ」
頭が真っ白になった。
俺は吸い寄せられるように、颯太の唇に自分の唇を押し当てた。
「樹!」
「……っ!」
声がした方を振り向くと、颯太が満面の笑みで真っ直ぐこっちに向かって駆けてくる。……はぁぁ……可愛い~ぃ……、俺の颯太……。やっと会えたぁぁぁ……。
「よ、よぉ。もう受かったみてーな顔してるじゃねぇか」
「だって!やっと樹に会えたんだもん!」
キュン。
やめてくれその笑顔でそんなことを言うのは……。可愛すぎて力が抜ける……。
「だよな。長かったなー約1年。…ごめんな、連絡全然しなくて」
「ううん。もういい。会えたし。樹が必死で頑張ってくれてるのもちゃんと分かってた。……行こ」
「ああ」
俺たちは二人並んで合格者の受験番号が貼り出されている掲示板まで歩いた。
すさまじい人だかりの中、なかなか前に進めなくて番号が見えない。
「ち、ちょっと待て…。お前何番だ?颯太」
「2584だよ」
「よ、よし。安全パイのお前から先に見ようぜ」
「樹は何番?」
「……ちょっと……、まずお前を見てからだ……」
「なんでそんなもったいぶるんだよ」
俺と違ってまるっきり緊張感がない颯太は楽しそうにクスクス笑っている。余裕がすごい。
「どっ、どこだ?!2500番台は」
「…たぶん、あの辺だねぇ」
「よし!行くぞ颯太!」
俺は颯太の手首を掴み、けたたましい叫び声が渦巻く人だかりをかき分けどんどん前に進んでいく。通り過ぎる瞬間にキャァァァッ!!ヤッタァァァ!!と甲高い女の声が耳の真横で聞こえて鼓膜がどうにかなりそうだった。
「あ、あの辺だ」
「よ、よし、……大丈夫だからな、颯太……、お前は大丈夫だ……」
「……ふふ」
「……2574、2579、2582、……2584…、2584!!よっしゃぁぁぁ!!」
颯太の番号を見つけた瞬間、俺は思いっきり颯太を抱きしめた。
「ふふ、ありがと。でもまだ俺のだけでしょ?」
俺にムギューッと力いっぱい抱きしめられた颯太は頬を染めて静かに合格を喜んでいる。
「はい、次は樹。何番?」
「……そ、その前に、ちょっと一回休憩しない?」
「何言ってるのバカ。何番?」
「……さっき歩いてくる途中近くにカフェあったぞ、カフェ。コーヒー飲んで一回落ち着……、うお!何すんだよお前」
颯太は無言で俺のコートのポケットをゴソゴソまさぐると受験票を取り出した。
「2977ね、……あっちの方だ」
今度は颯太が俺の手を握ってぐんぐん進んでいく。
あぁぁイヤァァァ……怖い……。なんか急に見るのが怖い……!どうしよう。落ちてたら颯太、落ち込むだろうなぁ…。ほんとごめんな、颯太……。俺は俺にできる限りのことをやったんだ……。どうか見捨てないで……。……いや、ちょっと待て、最悪、A高の修学旅行の時に現地集合してこいつのクラスか班に勝手に合流するって手もなくはない……、それでせめて最低限の約束を一つは守っ……、
「樹!!見て!!」
「っ?!」
颯太が急に大声を上げて俺の服を思いっきり引っ張った。興奮して指差している方向を見ると、
「…………あ、…………ある……」
…2968、2971、2973、2977……
2977!!間違いねぇ!!ある!!
「やっ……!」
「やったぁぁぁぁ!!」
俺より先に叫んだ颯太が全力で抱きしめてくる。
あぁ、神様……!ありがとうございますぅぅー!!
俺はここぞとばかりに思いっきり颯太を抱き返して喜びを分かち合った。互いにしっかり抱き合って、なかなか離さない。俺からは絶対離す気はなかった。せっかくのご褒美だ。ギリギリまで抱きしめて堪能してやるんだ。はぁ…いい匂い…。
「……っく、……う……、っ」
「……。……?!颯太?!」
な、泣いてる?!
「あ、……ありがと……、いつき……。…よかっ……」
「……颯太……」
「う……、……うぅっ……」
……そ、そんなに?…そんなに泣くほど、嬉しいのか?俺と同じ高校に通えることが……?
……颯太…………!!
A高に受かった事実よりもそっちの方がよっぽど嬉しくて、俺はデレデレニヤけながら、颯太はポロポロと大粒の涙を零しながら互いにいつまでも抱き合っていた。
その場を後にしてからも1年ぶりの逢瀬になんとなく離れがたく、ひとまず互いに電話で親に合格を伝え、二人で並んでゆっくり歩いた。あぁ、…帰したくない……。
真っ直ぐバス停に向かいたくなくて、ちょっとこの辺散策してみるか、なんて提案をしてみる。颯太もすぐさまそうだね、と返事をした。春からはここに毎日のように通ってくるんだ。ちょっとブラブラしてこの辺りがどんなかんじか把握しておくのも悪くないだろう。
少し歩くと奥まったところに人気のない公園があった。ブランコやすべり台、砂場やジャングルジムなどの遊具がある。平日の昼間だから子どもが少ないのかもしれない。皆幼稚園だの小学校だのに行ってる時間だ。公園の端の方に、大きな木の陰になっているベンチがあり、そこに並んで座る。うん。人がいなくて話しやすい。
「これで4月からは毎日顔が見られるな」
「うん。夢みたいだよ。…本当に幸せ。子どもの時からずっと、この日が来るのを待ってたから…」
「…………。」
颯太は赤い目をしてそんな可愛いことを言う。
…なんか……、今日の颯太、ものすごく……、
「……ふ、幸せって。大袈裟だな」
「……。」
な、なぜ黙る。なんか緊張するじゃねぇか。
「…大袈裟じゃないよ」
急に颯太が、何か覚悟を決めたかのような真剣な表情で俺の目をじっと見つめてくる。頬が赤い。
「……っ、……そう、た」
「…………。」
……え、……えっ?
な、なんか……、この、この雰囲気……って……
今までにない二人の間の空気に戸惑う。俺を見つめる颯太の潤んだ瞳がすごく色っぽくて、体の奥にジン…と熱いものが灯る。
「……っ、」
ドクン、ドクン、ドクン、ドクン……
心臓の鼓動が急に速くなる。颯太は俺から目を逸らさない。な、何だろう。何か俺の言葉を待ってるんだろうか。それとも……。
久しぶりに愛しい颯太が目の前にいる喜びと、この雰囲気がもたらす体の熱とで冷静な判断力をなくしたまま、俺はぼうっと頭に浮かんだ欲求を口にする。
「……なぁ、……そうた…」
自分の声が、低く掠れている。
「……なあに」
颯太も熱に浮かされたような顔をしている。…きっと俺も今、こいつと同じような表情をしているんだろう。
「…俺さ、…マジでめちゃくちゃ頑張ったんだよ。この10ヶ月」
「…うん」
「…分かるだろ?この俺がA高に受かるなんて、奇跡なんだよ。…俺の努力のすさまじさ、想像つくだろ?」
「…うん」
「こんな勉強嫌いの俺が、死に物狂いだったんだ。ずっと。……10ヶ月間、……お前の、声さえ、聞かないで」
「…………い、」
「ご褒美、くれよ」
「………………えっ?」
「……。」
本当は、こう言うつもりだったんだ。
小学生の時みたいに、あの時教室でしてくれたみたいに、頬にキスしてくれって。
でも────
「…………。」
「…………。」
俺たちはどちらから近づいたんだろう。
意識しないままに、颯太の少し熱い吐息がかかる距離まで、俺たちの唇は近づいていた。
颯太の綺麗な瞳の中にも、俺と同じ熱が灯っていると、その時ふいに確信した。もしかしたら錯覚なのかもしれないと、ほんの少しだけ頭をよぎったけれど。
颯太の悩ましげな表情と熱い吐息に、もう我慢できなかった。
「……っ!……いつ、き、…………っ!」
「……っ」
頭が真っ白になった。
俺は吸い寄せられるように、颯太の唇に自分の唇を押し当てた。
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