短編詰め合わせ

おいかけっこクロニクル

おいかけっこ！


　むかしむかし、あるところに。
　とーってもひとみしりな王子がいて。
　たまたま城にきていたどこぞの貴族の子と仲良くなって。
　けれど、その子は領地に帰らねばならず、二人は約束したのです。
　またいつか、会おう、と。

　そしてその記憶を美化しまくってしまった王子は、その貴族の子を探している。

　という、話を、私は、聞いて。
　おう、それ私じゃないの。や、やばいどうしよう。
　私あの頃、やんちゃが過ぎたのとおかーさまの趣味で少年の格好してたのよね！
　今更いいだせないし！！
　と、葛藤しているわけで。

　しかし、そう。
　私は彼とまた出会わねばならないのです。
　だって、貴族の集う学校に、通わないといけないから！
　そして――ねぇ、おかーさま。

　何故、制服が、男物なのかしら？？

「え、だって男物の方が似合いそうだったから……」
「……おとーさまも何かいってやってほしいんだけど」
「え？　僕、彼女には逆らえないからね」

　こ、この婿養子！！


というかんじのはじまりで。
まぁいいじゃないのと男装で学園に通うことになった令嬢ちゃんは！
乳もないし（…）皆にも男だと思われて。
王子とも会うのだけど、王子は別の子がその貴族の子だと思ってて。
王子はあの貴族の子がちゃんと女の子だと知っている。
でも男装令嬢ちゃんも気になるというかあいつ男なのに俺はときめいでなんでみたいな葛藤しつつ。
そのうち結ばれるといいなぁ…

約束のこのふりしてる女の子は、わかってて嘘ついてるのでその分ちゃんと、のちのちしっぺ返しはくらう。

かるめのきゃっきゃしてる話は楽しい。