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第一章 理想
第11話 安堵と感謝
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村に到着すると怪我をした冒険者を急いで教会に運び込んだ。
イザール曰く聖職者は回復スキルを持っているそうだ。
「神父様!けが人です!どうか回復をお願いいたします!」
イザールは教会の祭壇前にいた老神父に声をかけた。
老神父がコチラに駆け寄り僕たちと冒険者を見るや否や
「急いで奥の部屋に運びなさい!」
と奥の部屋に僕らを案内した。
部屋のベットに冒険者を横たえる。顔色は悪く意識もすでに無くなっていた。
老神父が何やら呪文を唱えている
「Zot, bekoje këtë qengj të gjorë ヒール!」
すると腹部の傷がみるみるふさがっていく。冒険者の荒かった息も落ち着きを取り戻した。
「ふーっ。これでとりあえずは大丈夫じゃろう。」
老神父のその言葉に僕はホッとした。
「いったい何があったのだ。」
老神父の問いにイザールはこれまでの出来事を語り始めた。
「そうか。輝ける神よ亡くなった勇敢な冒険者にどうか神のご慈悲を」
と亡くなった冒険者に老神父は祈りをささげた。
「ところでイザール、こちらの御仁は?」
「こちらの旦那が私の危ない所を救ってくださったんです。」
「そうでしたか。イザールとコチラの女性を救っていただきありがとうございます。」
老神父は深々と頭を下げ感謝の言葉をかけてきた。
『僕は当然のことをしたまでですから』
「なんと信心深い。あなたに輝きの神の祝福があらんことを」
老神父は胸の前で手を組み僕の為に祈ってくれた。
するとイザールが
「とりあえずこれで一安心ですが、旦那はこれからどうするんです?」
そういえば僕は集落を探していたんだった。その目的は達成されたわけだ。
『僕はしばらくこの村に滞在したいと思います。』
「そうですか、私は新たに冒険者を雇い王都に戻ります。この度は本当にありがとうございました。旦那のおかげで命拾いしました。」
イザールは深々と頭を下げた。
「おおっ、そうだった。忘れるところでした。」
イザールは腰に下げている小袋から何かを取り出した。
「これは旦那の物です。先ほど倒したゴブリンの魔晶石です」
と僕の手にキラキラと輝く石を渡してきた。
「ギルドで換金してもらえますのでこちらは旦那がお持ちください」
『ありがとうございます』
「いえいえ!ゴブリンを仕留めたのは旦那ですから!」
そういうとイザールは俺の耳元に顔を寄せ小声で
「旦那、助けていただいたご恩でお伝えしておきます。決して人前でフードは取らないでおいてください。これだけは絶対守ってください。旦那の為です。」
そういうと引き下がり、また頭を下げ教会から出て行った。
僕は困惑した。だがイザールが伝えてきたのには何か理由があるのだろう。僕はその忠告を無言で頷き肯定した。
「ところであなたはこれからどうされるのかな?
『僕は旅をしていたのですがそろそろ定住しようと定住先を探していたんです。』
すると老神父は
「そうでしたか。ゴブリンをものともしないあなたならこの村に定住せてはどうです?村の民もあなたのような冒険者がいてくれるときっと心強いでしょう」
と願ってもない提案をしてくれた。
僕はぜひお願いしますと言いかけたが、思いとどまる。
コロの存在だ。イザールがコロを見た時“魔物”だと言っていた。この村の人達もおそらくコロを怖がってしまうだろう。
『ありがたい申し出なのですが、僕人見知りでして…』
自分で言うのもなんだが、他に何かなかったのかと自分のボキャブラリーのなさに恥ずかしくなった。
「ほっほっほ。ではこの村のはずれの森の中に使われていない木こり小屋がある。魔物や獣が増えて今では村人も近づかん。あなたの強さでしたら問題なく暮らせるでしょう。」
『いいんですか?』
「構わんよ。元はわしの息子が使っていた小屋なのじゃが、そこで生前木こりを生業にしておったが魔物に襲われての。それからは誰も住んどらんただの廃屋じゃ。自由に使ってもらって構わんよ。」
『息子さんの…本当に見ず知らずの僕が住んでいいんですか?』
「必死になって誰かを助けようとする御仁だからのう。悪い人間ではあるまいて。遠慮せず自由に使って下され。」
と満面の笑みを浮かべてくれた。
『ありがとうございますっ!』
今度は僕が深々と頭を下げた。
イザール曰く聖職者は回復スキルを持っているそうだ。
「神父様!けが人です!どうか回復をお願いいたします!」
イザールは教会の祭壇前にいた老神父に声をかけた。
老神父がコチラに駆け寄り僕たちと冒険者を見るや否や
「急いで奥の部屋に運びなさい!」
と奥の部屋に僕らを案内した。
部屋のベットに冒険者を横たえる。顔色は悪く意識もすでに無くなっていた。
老神父が何やら呪文を唱えている
「Zot, bekoje këtë qengj të gjorë ヒール!」
すると腹部の傷がみるみるふさがっていく。冒険者の荒かった息も落ち着きを取り戻した。
「ふーっ。これでとりあえずは大丈夫じゃろう。」
老神父のその言葉に僕はホッとした。
「いったい何があったのだ。」
老神父の問いにイザールはこれまでの出来事を語り始めた。
「そうか。輝ける神よ亡くなった勇敢な冒険者にどうか神のご慈悲を」
と亡くなった冒険者に老神父は祈りをささげた。
「ところでイザール、こちらの御仁は?」
「こちらの旦那が私の危ない所を救ってくださったんです。」
「そうでしたか。イザールとコチラの女性を救っていただきありがとうございます。」
老神父は深々と頭を下げ感謝の言葉をかけてきた。
『僕は当然のことをしたまでですから』
「なんと信心深い。あなたに輝きの神の祝福があらんことを」
老神父は胸の前で手を組み僕の為に祈ってくれた。
するとイザールが
「とりあえずこれで一安心ですが、旦那はこれからどうするんです?」
そういえば僕は集落を探していたんだった。その目的は達成されたわけだ。
『僕はしばらくこの村に滞在したいと思います。』
「そうですか、私は新たに冒険者を雇い王都に戻ります。この度は本当にありがとうございました。旦那のおかげで命拾いしました。」
イザールは深々と頭を下げた。
「おおっ、そうだった。忘れるところでした。」
イザールは腰に下げている小袋から何かを取り出した。
「これは旦那の物です。先ほど倒したゴブリンの魔晶石です」
と僕の手にキラキラと輝く石を渡してきた。
「ギルドで換金してもらえますのでこちらは旦那がお持ちください」
『ありがとうございます』
「いえいえ!ゴブリンを仕留めたのは旦那ですから!」
そういうとイザールは俺の耳元に顔を寄せ小声で
「旦那、助けていただいたご恩でお伝えしておきます。決して人前でフードは取らないでおいてください。これだけは絶対守ってください。旦那の為です。」
そういうと引き下がり、また頭を下げ教会から出て行った。
僕は困惑した。だがイザールが伝えてきたのには何か理由があるのだろう。僕はその忠告を無言で頷き肯定した。
「ところであなたはこれからどうされるのかな?
『僕は旅をしていたのですがそろそろ定住しようと定住先を探していたんです。』
すると老神父は
「そうでしたか。ゴブリンをものともしないあなたならこの村に定住せてはどうです?村の民もあなたのような冒険者がいてくれるときっと心強いでしょう」
と願ってもない提案をしてくれた。
僕はぜひお願いしますと言いかけたが、思いとどまる。
コロの存在だ。イザールがコロを見た時“魔物”だと言っていた。この村の人達もおそらくコロを怖がってしまうだろう。
『ありがたい申し出なのですが、僕人見知りでして…』
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「必死になって誰かを助けようとする御仁だからのう。悪い人間ではあるまいて。遠慮せず自由に使って下され。」
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今度は僕が深々と頭を下げた。
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