21 / 26
第一章 理想
第20話 新たな従属魔⓵
しおりを挟む
家についた僕たちはさっそく庭で新しい従魔を創造する事にした。
従魔属創造は魔力を使用し僕の感情に反応して新たな従魔が想像される。
この世界の“闇”を知った以上、今僕に必要なのは人型の従属魔だった。黒髪の僕ではおちおち買い物すらできない。と言うか今までよくバレなかったな…。そうなれば、町への買い物や魔晶石の換金など人に会う事は従属魔に任せることもできる。言語などの問題もあるがとりあえず人型の従属魔を想像してみることにした。
『それじゃさっそく初めて見るか。』
呼吸を整えイメージする。僕の中のイメージを膨らませていく。
両手を前に出し僕は意識を集中する。コロが傍らで心配そうに見つめている。静かな森の中は風に揺られた草木が擦れ合う音だけが響いている。あたりはすっかり夜のとばりがおちランタンの明かりだけが煌々と輝いていた。
(僕を守ってほしい…。頼れる存在…。)
心を落ち着かせて徐々にイメージしていく。するとコロを想像した時のように自身の身体が少し光を帯びている。その光が徐々に集まり僕の前にその光が集まりだす。僕はさらに強くイメージした。
(人型で僕を守ってくれる、助けてくれるような従魔を…)
『従属魔創造!』
さらに光が強くなりあたりが光の渦に飲み込まれていく。一瞬まばゆく光が発せられたかと思うと、あたりにはまた闇と静寂が訪れた。
途端に全身にどっと疲労感が押し寄せてくる。立っている事すらままならなくなった僕は地面に手を付き方で息をした。今回はコロを想像した時よりさらに魔力を持っていかれたようだ。額から汗が落ち、全身の倦怠感が凄い。目の前がちかちかしていてぼーっとしている。
どうやらコロを想像した時より遥かに多くの魔力を消費したようだ。
意識も朦朧としだし僕は地面に突っ伏した。泥の匂いがする。さっきまで聞こえていた森の音が聞こえない。
(あ、これヤバい奴だ…)
従魔属創造は成功したのか?
僕は朦朧とする意識を何とかつなぎとめようとするがうまくいかない。
とぎれとぎれになる意識の中最後に見たのは走り寄ってくるコロの姿だった。
従魔属創造は魔力を使用し僕の感情に反応して新たな従魔が想像される。
この世界の“闇”を知った以上、今僕に必要なのは人型の従属魔だった。黒髪の僕ではおちおち買い物すらできない。と言うか今までよくバレなかったな…。そうなれば、町への買い物や魔晶石の換金など人に会う事は従属魔に任せることもできる。言語などの問題もあるがとりあえず人型の従属魔を想像してみることにした。
『それじゃさっそく初めて見るか。』
呼吸を整えイメージする。僕の中のイメージを膨らませていく。
両手を前に出し僕は意識を集中する。コロが傍らで心配そうに見つめている。静かな森の中は風に揺られた草木が擦れ合う音だけが響いている。あたりはすっかり夜のとばりがおちランタンの明かりだけが煌々と輝いていた。
(僕を守ってほしい…。頼れる存在…。)
心を落ち着かせて徐々にイメージしていく。するとコロを想像した時のように自身の身体が少し光を帯びている。その光が徐々に集まり僕の前にその光が集まりだす。僕はさらに強くイメージした。
(人型で僕を守ってくれる、助けてくれるような従魔を…)
『従属魔創造!』
さらに光が強くなりあたりが光の渦に飲み込まれていく。一瞬まばゆく光が発せられたかと思うと、あたりにはまた闇と静寂が訪れた。
途端に全身にどっと疲労感が押し寄せてくる。立っている事すらままならなくなった僕は地面に手を付き方で息をした。今回はコロを想像した時よりさらに魔力を持っていかれたようだ。額から汗が落ち、全身の倦怠感が凄い。目の前がちかちかしていてぼーっとしている。
どうやらコロを想像した時より遥かに多くの魔力を消費したようだ。
意識も朦朧としだし僕は地面に突っ伏した。泥の匂いがする。さっきまで聞こえていた森の音が聞こえない。
(あ、これヤバい奴だ…)
従魔属創造は成功したのか?
僕は朦朧とする意識を何とかつなぎとめようとするがうまくいかない。
とぎれとぎれになる意識の中最後に見たのは走り寄ってくるコロの姿だった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
14
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる