世界に蔑まれた黒の転移者 -拝啓-母さん、僕はこの異世界を滅ぼすことにしました。-

天風緋色

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第一章 理想

第22話 戦闘訓練

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新たな従属魔のサクラも加わり僕たちは生活の為にしっかりと冒険者稼業をやる必要性がある。何事にもやはり先立つものが必要だ。

戦闘訓練を兼ねた魔物狩りを行う事にした。魔晶石も併せて獲得できてまさに一石二鳥。

テーブルに並べられた朝食を食べながら僕は話を切り出す。

『今日は森で戦闘訓練をしようと思うんだ。僕ももっとレベルを上げたいしサクラも加わったから生活費も稼がなきゃいけない。』

「おお!戦闘訓練ですね!私がソラ様をお守りします!」

とコロが尻尾をぶん回しながら答える。

『いや…コロさん。守られてばかりだと訓練にならないからね…。』

コロはわかりやすく尻尾をシュンとさせた。

「私はどうすればいいですか?」

蚊帳の外になって少し不満なのか強めにサクラが問いかけてくる。

『もちろんサクラにも参加してもらうつもりだよ。』

「わかりました!ソラ様のお役に立てるように頑張ります!」

サクラは元気に答えた。

僕達は準備を整え森の中に入る事にした。

サクラには俺が普段つけているマントを渡し羽織らせた。
付けないよりつけていた方が守備的にいくらかましだろう。

森の中は生い茂った木々に覆われ昼間でも薄暗い。コロを先頭に油断しないように僕達は薄暗い森の中を歩を進めていく。しばらく歩いていくとコロがゴブリンたちを見つけた。

(ソラ様、ゴブリンです。)

数は2匹。戦闘訓練としてはちょうどいい数だった。まずは僕の力を試す。

(コロはゴブリン一匹を相手してもらえる?もう一匹は僕が相手する。)

(わかりました!何かありましたら私がすぐに駆け付けます!)

(ありがとう。)

僕所は念話で作戦を立てていく。すると

(私は何をしたらいいですか?)

と入ってくるサクラ。とりあえず今回は僕の訓練の為にサクラには隠れておいてもらう事にしたが少し不満そうだった。緊張感が高まってくる。

ゴブリンとの一対一の対峙。コロがいるので万が一はないと思うがそれでも元の世界でケンカなどに縁のない生活をしてきた僕にとっては相当の勇気を必要とした。

僕は大きく息を吐きコロに合図を出した。

(行くぞ!)

(はい!)

僕達は飛び出しゴブリン達と対峙する。僕は短剣を抜きゴブリンに向ける。

ゴブリン達は上がった口角から鋭い牙をのぞかせ目をぎらぎらと輝かせながら驚いた様子で何か喚きながら持っている木の棒を振り回している。

僕はもう一度大きく息を吐いた。心臓の音が周りにも聞こえるのではないかとドクドク脈打っている。コロはさっそく一匹のゴブリンに襲い掛かる。

僕の対峙しているゴブリンが一瞬そちらに気を取られた。僕はその隙に一気にゴブリンに突っ込んだ。短剣を一気にゴブリンへ向けて突き出す。

短剣はゴブリンの肩口に突き刺さりゴブリンが不快な悲鳴をあげる。僕はまた距離を取る。昨日考えた作戦だ。ゴブリンは棍棒を持っているが鋭い牙も持っている。もみあいになって噛みつかれたらひとたまりもない。

時間はかかっても慎重に安全策で戦うと決めていた。

僕の攻撃を受けたゴブリンは手に持っていた木の棒を落とし先ほど僕がつけた傷を抑えている。
苛立っているのかさらに目をギラギラさせながら俺に向かって大口をあけて威嚇してくる。

対峙しているゴブリンがジリジリと間合いを詰めてきた。それに合わせて僕は後ずさる。ヤバい。完全に気おされてる。急に頭の中が真っ白になってしまった。そこへゴブリンに向かってこぶし大の石が飛んできた。その石が見事にゴブリンの頭に鈍い音をたててヒットする。…サクラだ。

ゴブリンが石を投げたであろうサクラに向き直り威嚇した。僕はその瞬間駆け出し渾身の力で相手の胸めがけて短剣を突き出した。

短剣はするりとゴブリンの胸に入り込んだ。ゴブリンは苦しそうな声を上げバタバタと暴れている。だが今度は離れない。僕は突き刺した短剣を抜きもう一度胸めがけて刺しなおした。暴れるゴブリンの手が僕をひっかく。そんなの気にしていたら倒せない。

『うをおぉぉぉぉ!』

と叫びながら再度ゴブリンの胸めがけて短剣を突き刺した。ゴブリンの身体からフッと力が抜けゴブリンは崩れ落ちた。


僕も気が抜けたのかその場にへたり込む。倒した。僕はゴブリンを倒したんだ。



【黒木 天】
ステータス
Lv3⇒4
HP40+5
力12+4
魔力27+3
速さ13+2
運5+1
ギフト【従属魔創造Lv2】
スキル:従属魔意思疎通


【コロ】(種族:一角狼)
ステータス
Lv4
HP89
力34
魔力14
速さ41
運16
スキル:疾風,チャージ


【サクラ】(種族:???)
ステータス
HP50
力10
魔力30
速さ12
運15
スキル:???
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