最強魔法剣士が行く異世界自由冒険譚

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第1章

1-12 グダグダ過ぎる結末

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ティアルは走る。胸の中にあるイライラやムズムズを解消する為、全力でドレス姿のまま走る。
とある扉の前まで走り止まる事なく勢いのまま扉を開ける

※1時間後

「おい、クレア、リーナ、この状況いつまで続くんだ?」

「分からないですわよ!」

「あれがいけなかった?いや、でもうん、私は悪くない」

「ちょっと!そんな事良いからこの状況どうにかしろよ!」

俺は出て行ってしまったティアルの通った扉を塞いで死守している

(なんでこんな事に.......)

「おい!貴様どけんか!ティアル姫様と言えど公爵である我々を捨て置き何処かに行ったのだ、話をさせんか!」

そう今俺が死守している扉の前は何処かに行ったティアルを追う為にごった煮状態になっていた。
そして敢えて言おう扉を開けようと必死に詰めて来るオッサン達の群れを必死に守っているのは1
クレアとリーナはと言うと離れた所でこちらの様子を見ている。リーナは自分のしてしまった事に対して理論武装して己自身と闘っていた

「まあまあ、落ち着いてください!公爵様、何事も冷静でなければ何かを成し遂げる事など出来ませんよ!」

あれ?俺って結構良い事言ってる?名言にしよう、などとしょうもない事を考えていないとどうにかなってしまいそうだ程だ。そうこうしていると俺の真後ろにある扉が動く

「なんじゃ!皆の者!ティアル1人おらんなった程度でこの慌てよう、お主らの器が知れるぞ!公爵であるならドシッと構えんか!」

「「「「うっ!へ、陛下.......」」」」

「あらまぁ、あなたもやれば出来るのですね。現役に比べれば大分オーラが少なくなりましたが」

「こら!余計な事を言わんで良い、シルヴィーヌよ」

ふぅ~なんとか治った。それにしても陛下は分かるが、あの人は確か風呂場が初めての出会いをした王妃様だ、シルヴィーヌ様と言うらしい。そして肩を叩かれて後ろを振り向くとティアルがいた

「あっ、ティアル」

「ごめんなさい、アルヴィス様ご迷惑をお掛けしました」

「いや、いいさコレも護衛の役目だと考える事にするさ」

「ありがとうございます」

そう言ったティアルの顔は憑き物が落ちたかの様に朗らかな笑顔を浮かべる

「それでこの状況は一体どう言う事だ?ざっくりでいいから教えてくれないか?」

「はい、ざっくり申しますと、王位を幼い弟に継承して、私は晴れて自由の身になったのでアルヴィス様のパーティに入り冒険者となります」

おっと、遂にこの若さで耳が遠くなってしまったか?いや聞き間違いの可能性もどちらにせよ耳鼻科に行くべきかな?
ティアルが放った爆弾などと緩いそれはまるで絨毯爆撃が目の前でおこるさまを現実逃避して聞かなかった事にしていたが、やはり現実とは向き合って行かないといけないらしい.........。だってティアルがずっとニコニコしてるんですもの

「ん?ごめん、ざっくりし過ぎて状況が掴めなかった。いや言いたい事は分かるんだけどもなんでそんな事に?」

混乱とは一定の許容量を超えると逆に冷静になるらしい、まさに今の俺がその様だ

「はい!分かりやすく言い直しますね。私が出て行った後、お父様の所まで行ってアルヴィス様と冒険をしたいとゴリお....説き伏せまして。まぁ私としましても正直くだらない公爵の相手が嫌になったと言うのもあります。そんな感じで話しているとお母様が代案を出してくれまして幼い弟に王位を継承してその間はお父様が代わりに政治に参戦する事で私は晴れて自由の身になったのです。その代わりお母様にその、あの、ア、アルヴィス様を落として来なさいとも言われました!ですのでアルヴィス様のお近くにいる為アルヴィス様のパーティーに入る事になったのです」

お....おう、そうですか。ティアルのマシンガントーク(実に分かりやすい)はハッキリと俺の頭の中に入って来たが!1つ聞きたい事がある

「あの?ちなみにシルヴィーヌ様が言われた落として来いと言うのは?」

「そのままの意味です!つまりアルヴィス様の妻になれと言う事です!」

「「なっ!!」」

この言葉に俺より先に驚きを示したのは、クレア、リーナであった

「それは本気ですの?いや聞く必要性が無いのは何となく分かりますが!い、一応確認の為」

「もちろん!」

「ちなみに王国の法は適用されるの?」

「はい!もちろん、お母様も言っておられました「あのお方は出逢いの多いお方でしょう。けれど貴女1人が束縛していては飽きられる事もあります、なので広い心を持って多くの女性を許してあげるのよ」と」

「なら問題無い」

え?俺は?俺の意見は無しですか?そうですか。いや男としてティアルの様な美人を妻に出来るのはありがたいし夢の様な出来事であるがそれは果たして周りが認めるものなのだろうか?かたや冒険、かたや王族、いや無理でしょ普通に。と言うかシルヴィーヌ様なに言ってるんですかぁ!それじゃあ俺が節操無しみたいじゃ無いですか!まぁ迫られたらどうなるか俺でも分からないが

「はぁ、ティアル、王族の君と冒険者である俺が婚約する事を周りが認めるのか?」

「えぇ、問題ありません、お母様が何とかすると言っておりましたから、お父様に、幸いお父様もアルヴィス様に対して悪感情がなかったので了承しておりました」

「マジか、えっとそれじゃあ俺の護衛の仕事はどうなるんだ?ティアルを護衛しろって言われてたけど」

「仕事自体無くなりますね。ですが報酬は出るので安心してくださいね」

「それとさ、ティアル、冒険者になるっ
て言ってたけど戦えるのか?」

「もちろん!一応、武の心得はありますよ」

「よし!なら撤収するか!」

「そうですね!」

「ふう、今日は何だか疲れましたわ」

「同じく」

そして俺たちは背後の公爵達の喧騒を背に帰って行った





街中 アルヴィス帰宅路にて

何故か付いてくるティアルに疑問を覚えて声をかける

「ティアル、何処まで来るんだ?」

「えっ?私も一緒にアルヴィス様と暮らしますよ」

「でも俺宿屋に泊まってるぞ」

「あっ!すみません言いそびれてました。お母様が私達に丁度良いサイズの家をプレゼントして下さっていたのを」

「はっ?」

「「ん?」」

「パーティーのみんなで暮らせる様にとお母様が用意してくれていたんでした」

ティアルの案内を元に付いて行くと庭付きの別荘と言えるレベルの物がプレゼントされていた。しかも既に執事、メイドさんがいる。アレは、ヴィンセントさんとお風呂場事件の時のアリサさんだった
ヴィンセントさん、見ないと思ったらこんな所に居たのか、それにしてもこれに暮らさないといけないのかな?

「なぁ、ティアル、俺何の用意もしてないし宿屋に荷物置いてるんだけど、明日じゃ駄目か?」

「駄目では無いですが、私が悲しいです........」

そんな悲しそうな目で見られると流石に弱ったな

「分かったよ、取り敢えず泊まってる宿屋に話をしに行かないと行けないから帰るな、多分昼頃に来れると思う。みんなはどうするんだ?クレアやリーナの為の別荘でもあるらしいし」

振りかえると何やら2人ともブツブツ言っている

「やりましたわ、幸運ですわ、愛しい人と1つ屋根の下.......きゃあ~~~」

「むふふ、これならやりたい放題出来る」

「それで?どうするんだ」

「「もちろん!ここに住む!」」

おう、躊躇が一切無い、余りの返答の早さにこちらが驚いてしまった

「おいおい、そんな即決して良いのか?」

「問題無い、がこのままだとアリアンが........」

「その件については報告しておきましょう、それでは私達は行きますわ」

クレアとリーナはそのまま人混みの中に紛れて行った

「アルヴィス様、1つ聞いておきたい事があります」

彼女が真剣な顔になり、まるで聞きたく無い事を無理して聞く様に怖がる様に言って来たので自然と俺の口調は優しくなる

「ん?何だいティアル」

「ア、アルヴィス様は.......私の事をどう思っておりますか?こんな事になってしまい面倒くさい女だと思っていますか?」

そんなに怖がら無くても良いのに、そう思い俺は優しく微笑む

「確かに、急ではあったし力んでこの依頼を受けていたけどねそれは、君に対するものとは別だよ。王城に行って君にあった時とても16歳とは思えない凜とした、なんて言えば良いのかな?気を張っている?と言えば良いのかな、そして俺に見せた時の本当の笑顔を見て、苦労してるんだなって思ったよ」

優しく、壊れ物を扱う様に彼女の印象を拙い口で素直に言っていく、彼女は未だ顔を下に向けている、その頭に手を乗せる

「俺の見ていないティアルは分からないけれど少なくとも俺達といた君の表情は本物だ。ハラハラしたり、笑ったり、少し怖くなる所とかね、そして俺はそんな魅力的な君の事を少なくとも嫌ったりなんてしないよ、絶対に。だから怖がら無いで、ティアルの笑顔を、色んな俺の知らない表情かお」を見せてくれ、そうすれば絶対に君を好きになる、まぁもう既に惹かれているんだけどね」

そう言って頭を優しく撫でてあげる。ティアルは泣いた、思いっきり泣いて俺に抱きついて、ありがとう、助けてくれてありがとうと何度も泣きじゃくりながら言う、きっとこれが本当の彼女ティアルなのだと思う、城の中にいた常に気を張った彼女はいない、ただの表情の豊かな素敵な普通の女の子





「もう、泣き止んだ?」

「グスッ、見っともない所をお見せしましたね、やはり貴方は私の王子様です。初めて見た時から思っていました」

「ははっ、俺は王子なんてガラじゃ無い、ただの冒険者だよ。それじゃあ俺もそろそろ行くね」

「はい、私、お待ちしております」

最高の、心の底から出した彼女の笑顔に見送られ荷物を取りにいくのだった




その頃

「と、言うわけで、私達もそろそろこの気持ちをアルヴィスに伝えなければなりませんわ、良いですのアリアン」

「ん、向こうの許可はあるから引く必要も、へっぴり腰になる必要も無い。堂々と行く、私達は行く、アリアンはどうする?」

「わ....私は.....この家があって、それでこの家を継ぎたくて、でもあの人の事が好き......」

どうやら彼女はこの家を愛している為にどうすれば良いのか分からないらしい。彼に想いを告げてあの別荘に住むか、このまま気持ちしまい込んで家を継ぐのか、彼女は選びあぐねている様だ
ならば、あらゆる本を読んで最早天才の領域であるリーナが彼女に手を差し伸べよう、けれどこれはあくまでも応急処置最後は彼女が選ばなければならない

「こうすれば良い、別荘へで泊まり仕事の時間になれば起きて宿屋へ行くそして返って来る。そしてもう一つ修行と言う名目で私達のパーティーに入る、私達は色んな依頼で色んな街へ行く。そして私達が依頼をこなしている間に宿屋を見回れば良い、そうすれば少なくてもアルヴィスの近くに居られる」

「迷惑にならないかな?」

どうやら移動などの際に非戦闘員である自分は迷惑でないか心配しているが、好きな人の事を何も分かっていないアリアンへ溜息が出る。そしてこう言った

「アルヴィスがそんな事きにするとでも?アルヴィスなら間違いなく100%守ってくれる、笑顔で良いよって言ってくれるに決まっている」

「うわぁ、リーナ物凄くアルヴィスさんの事信頼しているのね」

「まぁでも、間違いなくアルヴィスなら構わないとなんでも無い様に言いますわ」

どうやらクレアも同意見の様だ、ふむふむ大切な親友を出し抜いてまで幸せになりたい訳では無いので彼女も一緒が良い。私達はいつも3人でいつまでも3人一緒だ

「分かった、母さんに話してみるね」

「話す必要は無いよ、さっきから聞いてたからねアリアン行っておいで、アンタの人生だよ、この家に縛られてアンタが行けないって言うだったら私はこの家壊すよ、この家よりもアリアンの幸せを私達は願ってるよ」

「か.....母さんっ!......ありがとう」

うん、これで問題無さそう、アリアンのお母さんへ礼をして我が家に向けて歩いて行く

「これから楽しみ」

「ですわね」





俺は宿屋について事の次第を話すとすんなりとオッケーを貰い荷物をまとめる。まとめ終わってお世話になった宿屋に頭を下げて去ろうとした所をアリアンの声によって止められる

「ちょっと待って下さ~い、私を置いてかないで下さい!」

「えっ?アリアン?その荷物は?」

何も知らない俺はアリアンがパンパンに詰められたバッグを見てまさか、と思いながら聞いた

「もちろん!私も付いていきます母さんからも許可を貰いましたし、リーナから来ないか?と言われたので私も行きます」

「でも良いのか?家は?」

「あははは、今行かないと母さんが宿屋を壊すって背中を押されたので!」

何やら決意と覚悟を決めて来ているので俺は特に何も言う事をせずにアリアンを連れて行く

一足早く別荘に着くとヴィンセントさんとティアルから朗報を聞かされた
なんでもティアル暗殺を考えていた首謀者が捕まった様だ。犯人は公爵でなくその付いて来ていた貴族だったらしい。どうやら魔法具と呼ばれる特別な道具で公爵を操っていたそうだ。ティアルが王位を捨てた為本来の予定と大分狂ってしまったらしく尻尾の出すことが無かった犯人も焦ってしまい、尻尾を出してしまった様だ。なんともまぁグダグダな結末だと思ってつい笑ってしまった



時間が過ぎていき皆が別荘に集まり、ティアルにもう1人の友達が出来て、そして笑顔と笑い声に満ちた別荘で次の日の朝を迎えるのであった







ーーーーーーーーーーーーー
あとがき

いやはや正直言うと、護衛のこの話はちゃんとやり遂げるつもりであったのですが話を書いていると何故か護衛の話が有耶無耶なってしまいました。思いつきでの殴りがきをしているとあたまのなかにあるストーリー展開と大分ずれてしまうので中々物書きは難しいと思いました。

世の中にはイタズラっこや小悪魔などと表現される子が居るのですが自分でランキングをつけてみました。忘れられているモブキャラとかも入れてみました。これはあくまでも僕の中で思ってる事です


普通の子        クレア   ティータ  レイナ

悪戯っ子        アリアン   シュリア

小悪魔       リーナ

大悪魔      ティアル



自分はこう思っています、何故ティアルが最後なのかと言うと持ってくる物が正直洒落になって無いと思うからかなぁと思っております、リーナの方が目立つよなぁと思われる方、これは回数でなく1つ1つがどれだけ重たいかと言う判定基準です












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