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第1章
1-13 何でもない朝
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「それじゃあまずは、ティアルの冒険者登録をしないとな」
朝食に用意された、サンドイッチとコーヒーを飲んでからティアルの今後について話す。ちなみに朝食を用意したのはアリサさんで、非常に美味でした
「はい、まだ右も左もわからない者ですがどうぞお願いします」
「うん、でもアルヴィス、ティアルの役割はどうする?」
「そうですわね、剣が使えるのなら私と同じ前衛、魔法が得意ならリーナと同じ後衛になりますわね」
「はむはむ........美味しい!。それと私は戦えないからどこに居れば良いかも教えて下さいね」
サンドイッチを美味しそうに食べるアリアンは可愛いなぁ、そんな微笑ましい光景をずっと見て居たいがそう言う訳にもいかず頭を切り換える、非戦闘員であるアリアンは勿論後衛にいてもらうがティアルはどうしたものか
「ああ、アリアンは基本的にリーナの側に居てくれ。それとティアルはどれが得意なんだ?」
「そうですね、基本的にはどれも出来るとだけ言えます、逆に言えば突出した物はありません、どれも満遍なく鍛えていましたので」
成る程ね、適性としては前衛か中衛だな。中衛ならば前衛後衛両方共のサポートを任せられるな、この役割は俺がしていたからそれが出来るティアルに任せようか
「そうだなぁ、ティアルは中衛に入って貰い前衛後衛のサポートを頼む、片方が危なくなれば助けに入って貰いたい、いいか?」
「了解しました!」
「よし!メンバーの構成はこれでいいな、冒険者ギルドへ行こうか」
そう言って立ち上がるとヴィンセントさんがストップをかける
「アルヴィス様、2つ程よろしいでしょうか?」
「はい、構いませんが.....」
「では、まず1つ目なのですが先日の護衛の依頼の報酬をギルド長から直接貰って欲しいといった事です。2つ目は、アルヴィス様?もう既に立派なパーティーを組まれておられるのです、パーティー名などはお決めになっておられるのですか?」
1つ目については分かったが問題は2つ目だ、そう言えばパーティー名なんてものもあったなぁ、こう言った物は小説なんかでも定番だな、パーティー名か......んーどうしようかなと考えていると
「そのご様子ですと無いようですね、良いですか?パーティー名をつける事の利点を言わして貰います、まず名無しのパーティーよりも圧倒的に憶えて貰いやすいと言う事、名を売る際に名前が無ければ不便です。高ランクパーティーになれば他の街でもそれなりに顔が利くようになり信頼を勝ち得ますから、宿屋などの部屋を優先的に譲ってくれるようになります」
「はい!そうですね、確かにパーティー名を付けていなかったです。それは皆んなと一緒に考える事にします」
「分かって頂けるのならよろしかった」
ああでも言わないと無限に言われそうだったからな、取り敢えずは回避出来たか
「まぁ、パーティー名ですの!楽しみですわ!良いのを考えておきます」
「右に同じく」
「えっと?私も考えた方が良いですか?」
「そうですね確かにパーティー名があれば色々と都合が良さそうですね」
「と!言うわけで、夜になるまでには発表するとして、さぁみんな、冒険者ギルドへ行こうか!」
「「「「はい!」」」」
4人共気が合うのか返事も綺麗に一致している、これなら戦闘中に問題が起こる事は無さそうだな
冒険者ギルド前
「さぁ、入ろうか」
ここに初めて来る2人は緊張しているのか何やら動きが堅い、リーナとクレアは普段通りにしている。そしていつもと同じく少ない列に並ぶと隣の列が異様なスピードで減り始めた。ティータさんは俺に視線をロックすると手招きをされたのでそこに向かう
「おはようございます!アルヴィスさん、依頼完了したんですか?」
「ええ、まぁ」
はてさて、アレを依頼完了と言うのだろうか?でも一応報酬も受け取れるらしいので完了という事でいい筈だ.......多分。
「あっ!そうそうギルド長がアルヴィスさんが来る事があれば通してくれって言われてたんでした。案内しますね」
「いや、でも、後ろが.......」
そう俺の後ろに大量にならんでますが?俺より後ろの冒険者を相手にしなければいけないだろうし断ろう
「一度、ギルド長の部屋には行ってるんで場所はわかります、取り敢えず後ろをなんとかして下さい、それじゃ」
そう言い残して、ギルド長の部屋に向かう。そうティータさんが「アルヴィスさーん!」と言っても後ろは振り向かない!
「クレアさん、リーナさん.....もしかして先程の職員さん....」
「ティアル、クレアで構いませんわ」
「私も、呼び捨てで構わない、それよりもみなまで言わなくていい、アレも多分そうだと思う」
「やはり.....そうなんですね、アルヴィス様はモテモテなんですね!」
「いやいや、そうでもないよ!この方モテた事なんて一度も無いぞ!後、様は付けなくていいよ、普通に呼んでくれ」
「これは....重症ですわね、そもそも今まで修行で篭って居たのですからモテてなくて当たり前ですわ」
ごめんなさい、向こうの世界の話です
「天然鈍感は女性の敵、そろそろ私達も本腰を入れないと」
「確かに重症ね......」
なんだ?なんでみんなして俺が悪いみたいに言うんだ?俺、何かした!?
「あ、アルヴィス.......様、あぁ!やっぱりダメです!!まだ私にはハードルが高いです!」
なんか1人だけ全然ちがう事で一喜一憂してるけど
「ティ、ティアル、普通でいいんだよ、そんな畏まった感じじゃなくて、そう、クレアとかリーナみたいでいいんだぞ」
「「「ハアァ~~」」」
「そう言う話じゃ無い」
どうしろと!?まぁ、そんな感じでギルド長の部屋の前に着いたのでノックをすると、女性の、しかも聴いたことのある返事が来たのでドアを開けると、蹲って泣きべそかいているギルド長、そしてそれをソファーに座って見て楽しんでるティータさんが居た、そしてそっとドアを閉める俺。えっ?なんでティータさんが居るんだ!?確か冒険者の相手をして居たんじゃ、そんな考えをしていると内側からドアを開けるティータさんが笑顔で中に入れてくれた
「お待たせしました!呼ばれて参上!頼れるギルド職員ティータでーす!」
「ちょ、ちょっとだけ時間を下さい」
「はいどうぞ」
「なぁ、みんなどう言う事だと思う?」
「多分あの後、直ぐに列を処理して私達よりも先に先回りして待っていたとしか考えられない」
「まぁ、そうですわね」
「へぇ!とっても有能なんですね」
「んー、私的にはどうかと思うけど」
どう考えてもリーナの言った意見が的を射ている。それにしてもティアルは仕事が出来る人と認識したようだがこれは違う、今している仕事を投げてきた時点で有能と言えるのだろうか?しかもティータさんここに来るまでにギルド長の心を砕いていたようだ
「あー、ティータさんが何故ここに?」
「決まってるじゃないですか、私がアルヴィスさんの担当だからですよ」
「・・・・・・」
うーん?今初めて耳したぞ、そんな事一切聞いた覚えが無かったが余りにも即答する物だから一瞬信じかけたじゃないか!
「ねっ?ギルド長、あの事を言われたくなかったら・・・ねぇ?」
「!!!、うんうんそうだよ、彼女の言う通りで君も低ランク冒険者なのにかなり有名になって来たからそろそろ担当冒険者付けた方がいいんじゃないかな、と思ったんだよ」
かっんぜんに脅されてるよギルド長!ちょ、そんなんで良いのか!秘密よりももっと大切な物を失い掛けてますよ!と言いたかったがそれを言ってしまえばギルド長にトドメを刺してしまうかもと思った矢先、リーナの一言
「脅されるのは構わない、しかし威厳が物凄い勢いで減ってる、私に限っては最初っから無かったけど」
「はぅ・・・」
「ふふふっ、あははっっ」
するとその光景を見ていたティアルが不意に笑い出したのでティアルを見やると笑いの余り出ていた涙を拭っていた
「すみません、アルヴィス様余りにおかっしくって、つい笑ってしまいました」
「いや、構わないけど・・」
「ふふっ、職業柄こう言った光景を見る事はありませんでしたのでついつい新鮮だなぁと思ったんです、、来て良かったって心から思えました」
「「「「・・・・」」」」
ティアルの満面の笑みに皆呆然として、気を取り戻すと頬を赤くしていた、ちなみに俺もその1人である、婚約者かぁ・・さぞかし幸せな日々が送れるだろうなぁと感慨深く思ってしまった
「綺麗でしたわ・・なんて幸せそうな顔ですの」
「そうだね、ついつい私も目を奪われちゃったよ」
「両方に同意」
「うん、正直男としてグッと来た」
言った瞬間、両足をクレアとアリアンに踏まれ、リーナからは鳩尾に一発いいのを貰ってしまった、痛い!何でだ!
「それよりもギルド長?お話を進めて頂いてよろしいでしょうか?」
立ち直ったティアルから提案をされ、ブルーを通り越してブラックになっていたギルド長は顔を上げてハッとした
「これは申し訳ありません、ティアル姫様、お見苦しい所をお見せ致しました」
「ギルド長?そんな畏まった言葉はいいんですよ、今の私はいち冒険者に過ぎませんから、どうぞいつも通りで構いませんよ」
「はっ!、姫様がそう仰られるのであれば冒険者と同じようにさせて頂きます」
「はい」
「しかし噂通りだとしたら、アルヴィス君、初めて見た時から只者ではないと思って居たけどこれは予想外だよ、婚約したとか何とか」
「あー、何か勝手に流れで・・・」
「ええ、お母様に許可を貰いこうしてアルヴィス様と1日1分と過ごしていて胸がいつも満パンです」
oh......、なんて幸せそうな顔をしているのだろうか、完全にグダグダして流れるままにしていたら婚約と言う流れになってしまった
「う、うん、俺もティアルが幸せなら何よりだよ」
「ハイハイ、話はそこまで、じゃあまずは報酬の件だけど、期日よりも早く終わってしまったが先方からは達成扱いでも構わないとの事なので冒険者専用銀行にお金は振り込まれているよ」
まぁ依頼出した本人が目の前にいるからな、当たり前ですよ・・・。そして話を今まで大人しく聞いていたティータさんが手を上げる
「アルヴィスさんに犯人達のこと一応報告はしておいた方がいいんじゃないですか?」
「そうだね、犯人は過激派でも無ければ中立でも無かった穏健派の中に身を隠して息を潜めていたらしい。コレには穏健派のリーダーもビックリだっただろうね、ちなみに犯人は領地を追放されると言う事で済んだらしいね」
へぇー、暗殺を企てていたのにそんな軽い罪で許されるのかぁー、なんて益体のない事を考えているとリーナが何とも言えない表情をしていた
「どうした?リーナ」
「おかしい、余りに罪が軽すぎる、お姫様暗殺を企てていたのに・・・」
「そうですわね、普通ならまずは死罪ですわ」
すると皆うーんと唸り初めて来た、確かに王族暗殺をそんな生易しい罪で許すものか?そして少なくとも今後の事を考えると追放して野に放つのは少しおかしい、コレではティアルがまた狙われる可能性が残ってしまう。一体王は何を考えているんだ?
「まぁ、疑問に思うよね、表向きはお姫様の婚約の門出に死罪など生臭い物を取り出せないと言ってはいるね、けど一応コチラも確認を取らせて貰ったら何でも犯人君は単独犯では無くて、幹部、つまり悪の組織の一員と王は考えたらしい、なので一度野に放して隙を作らせ敵諸共叩くらしいよ、だから何人か王国の精鋭が見張ってるって」
そうだとしても普通すぐに隙を見せるような事はしないだろう、つまりその間に城を出たティアルが襲われる事もあるかもしれない、注意しないといけないな
「まぁまぁ辛気臭い話はここまでに致しましょう。お父様が何とかするみたいですし、なる様になりますよ」
「ティアルは、少しのんびりしすぎ」
「全く、リーナの言う通りですわ」
「ふふっ、だってもし危険な目にあったとしてもアルヴィス様が助けてくれますから、ですよねアルヴィス様」
「参ったな、そこまで自信に満ちた顔で言われると命懸けでも護らないとな」
「はい!私から目を離さないで下さいね」
「一本取られたね、リーナ、クレア」
「・・・予想外」
「中々肝が据わってますわ、しかしこれ以上差を付けられる訳には行きませんわ、ティアルからも許可を貰っていますし私達もアタックしないと行けませんわね」
「・・まぁね、私達もそろそろ言わないといけないわね」
「激しく同意」
「よし!それじゃ冒険者登録を済ませてサッサっとクエストに行こう」
そうして何も知らないアルヴィスは彼女たちの雰囲気に気付かず、女子3人は心に強く誓ってクエストを受けに行くのだった
ーーーーーーーーーーーーー
あとがき
更新遅れてすみません、色々やる事があって時間が取れず書くことが出来ませんでした!出来るだけ更新をしていくのでゆっくりと暖かい目で見て下さい
朝食に用意された、サンドイッチとコーヒーを飲んでからティアルの今後について話す。ちなみに朝食を用意したのはアリサさんで、非常に美味でした
「はい、まだ右も左もわからない者ですがどうぞお願いします」
「うん、でもアルヴィス、ティアルの役割はどうする?」
「そうですわね、剣が使えるのなら私と同じ前衛、魔法が得意ならリーナと同じ後衛になりますわね」
「はむはむ........美味しい!。それと私は戦えないからどこに居れば良いかも教えて下さいね」
サンドイッチを美味しそうに食べるアリアンは可愛いなぁ、そんな微笑ましい光景をずっと見て居たいがそう言う訳にもいかず頭を切り換える、非戦闘員であるアリアンは勿論後衛にいてもらうがティアルはどうしたものか
「ああ、アリアンは基本的にリーナの側に居てくれ。それとティアルはどれが得意なんだ?」
「そうですね、基本的にはどれも出来るとだけ言えます、逆に言えば突出した物はありません、どれも満遍なく鍛えていましたので」
成る程ね、適性としては前衛か中衛だな。中衛ならば前衛後衛両方共のサポートを任せられるな、この役割は俺がしていたからそれが出来るティアルに任せようか
「そうだなぁ、ティアルは中衛に入って貰い前衛後衛のサポートを頼む、片方が危なくなれば助けに入って貰いたい、いいか?」
「了解しました!」
「よし!メンバーの構成はこれでいいな、冒険者ギルドへ行こうか」
そう言って立ち上がるとヴィンセントさんがストップをかける
「アルヴィス様、2つ程よろしいでしょうか?」
「はい、構いませんが.....」
「では、まず1つ目なのですが先日の護衛の依頼の報酬をギルド長から直接貰って欲しいといった事です。2つ目は、アルヴィス様?もう既に立派なパーティーを組まれておられるのです、パーティー名などはお決めになっておられるのですか?」
1つ目については分かったが問題は2つ目だ、そう言えばパーティー名なんてものもあったなぁ、こう言った物は小説なんかでも定番だな、パーティー名か......んーどうしようかなと考えていると
「そのご様子ですと無いようですね、良いですか?パーティー名をつける事の利点を言わして貰います、まず名無しのパーティーよりも圧倒的に憶えて貰いやすいと言う事、名を売る際に名前が無ければ不便です。高ランクパーティーになれば他の街でもそれなりに顔が利くようになり信頼を勝ち得ますから、宿屋などの部屋を優先的に譲ってくれるようになります」
「はい!そうですね、確かにパーティー名を付けていなかったです。それは皆んなと一緒に考える事にします」
「分かって頂けるのならよろしかった」
ああでも言わないと無限に言われそうだったからな、取り敢えずは回避出来たか
「まぁ、パーティー名ですの!楽しみですわ!良いのを考えておきます」
「右に同じく」
「えっと?私も考えた方が良いですか?」
「そうですね確かにパーティー名があれば色々と都合が良さそうですね」
「と!言うわけで、夜になるまでには発表するとして、さぁみんな、冒険者ギルドへ行こうか!」
「「「「はい!」」」」
4人共気が合うのか返事も綺麗に一致している、これなら戦闘中に問題が起こる事は無さそうだな
冒険者ギルド前
「さぁ、入ろうか」
ここに初めて来る2人は緊張しているのか何やら動きが堅い、リーナとクレアは普段通りにしている。そしていつもと同じく少ない列に並ぶと隣の列が異様なスピードで減り始めた。ティータさんは俺に視線をロックすると手招きをされたのでそこに向かう
「おはようございます!アルヴィスさん、依頼完了したんですか?」
「ええ、まぁ」
はてさて、アレを依頼完了と言うのだろうか?でも一応報酬も受け取れるらしいので完了という事でいい筈だ.......多分。
「あっ!そうそうギルド長がアルヴィスさんが来る事があれば通してくれって言われてたんでした。案内しますね」
「いや、でも、後ろが.......」
そう俺の後ろに大量にならんでますが?俺より後ろの冒険者を相手にしなければいけないだろうし断ろう
「一度、ギルド長の部屋には行ってるんで場所はわかります、取り敢えず後ろをなんとかして下さい、それじゃ」
そう言い残して、ギルド長の部屋に向かう。そうティータさんが「アルヴィスさーん!」と言っても後ろは振り向かない!
「クレアさん、リーナさん.....もしかして先程の職員さん....」
「ティアル、クレアで構いませんわ」
「私も、呼び捨てで構わない、それよりもみなまで言わなくていい、アレも多分そうだと思う」
「やはり.....そうなんですね、アルヴィス様はモテモテなんですね!」
「いやいや、そうでもないよ!この方モテた事なんて一度も無いぞ!後、様は付けなくていいよ、普通に呼んでくれ」
「これは....重症ですわね、そもそも今まで修行で篭って居たのですからモテてなくて当たり前ですわ」
ごめんなさい、向こうの世界の話です
「天然鈍感は女性の敵、そろそろ私達も本腰を入れないと」
「確かに重症ね......」
なんだ?なんでみんなして俺が悪いみたいに言うんだ?俺、何かした!?
「あ、アルヴィス.......様、あぁ!やっぱりダメです!!まだ私にはハードルが高いです!」
なんか1人だけ全然ちがう事で一喜一憂してるけど
「ティ、ティアル、普通でいいんだよ、そんな畏まった感じじゃなくて、そう、クレアとかリーナみたいでいいんだぞ」
「「「ハアァ~~」」」
「そう言う話じゃ無い」
どうしろと!?まぁ、そんな感じでギルド長の部屋の前に着いたのでノックをすると、女性の、しかも聴いたことのある返事が来たのでドアを開けると、蹲って泣きべそかいているギルド長、そしてそれをソファーに座って見て楽しんでるティータさんが居た、そしてそっとドアを閉める俺。えっ?なんでティータさんが居るんだ!?確か冒険者の相手をして居たんじゃ、そんな考えをしていると内側からドアを開けるティータさんが笑顔で中に入れてくれた
「お待たせしました!呼ばれて参上!頼れるギルド職員ティータでーす!」
「ちょ、ちょっとだけ時間を下さい」
「はいどうぞ」
「なぁ、みんなどう言う事だと思う?」
「多分あの後、直ぐに列を処理して私達よりも先に先回りして待っていたとしか考えられない」
「まぁ、そうですわね」
「へぇ!とっても有能なんですね」
「んー、私的にはどうかと思うけど」
どう考えてもリーナの言った意見が的を射ている。それにしてもティアルは仕事が出来る人と認識したようだがこれは違う、今している仕事を投げてきた時点で有能と言えるのだろうか?しかもティータさんここに来るまでにギルド長の心を砕いていたようだ
「あー、ティータさんが何故ここに?」
「決まってるじゃないですか、私がアルヴィスさんの担当だからですよ」
「・・・・・・」
うーん?今初めて耳したぞ、そんな事一切聞いた覚えが無かったが余りにも即答する物だから一瞬信じかけたじゃないか!
「ねっ?ギルド長、あの事を言われたくなかったら・・・ねぇ?」
「!!!、うんうんそうだよ、彼女の言う通りで君も低ランク冒険者なのにかなり有名になって来たからそろそろ担当冒険者付けた方がいいんじゃないかな、と思ったんだよ」
かっんぜんに脅されてるよギルド長!ちょ、そんなんで良いのか!秘密よりももっと大切な物を失い掛けてますよ!と言いたかったがそれを言ってしまえばギルド長にトドメを刺してしまうかもと思った矢先、リーナの一言
「脅されるのは構わない、しかし威厳が物凄い勢いで減ってる、私に限っては最初っから無かったけど」
「はぅ・・・」
「ふふふっ、あははっっ」
するとその光景を見ていたティアルが不意に笑い出したのでティアルを見やると笑いの余り出ていた涙を拭っていた
「すみません、アルヴィス様余りにおかっしくって、つい笑ってしまいました」
「いや、構わないけど・・」
「ふふっ、職業柄こう言った光景を見る事はありませんでしたのでついつい新鮮だなぁと思ったんです、、来て良かったって心から思えました」
「「「「・・・・」」」」
ティアルの満面の笑みに皆呆然として、気を取り戻すと頬を赤くしていた、ちなみに俺もその1人である、婚約者かぁ・・さぞかし幸せな日々が送れるだろうなぁと感慨深く思ってしまった
「綺麗でしたわ・・なんて幸せそうな顔ですの」
「そうだね、ついつい私も目を奪われちゃったよ」
「両方に同意」
「うん、正直男としてグッと来た」
言った瞬間、両足をクレアとアリアンに踏まれ、リーナからは鳩尾に一発いいのを貰ってしまった、痛い!何でだ!
「それよりもギルド長?お話を進めて頂いてよろしいでしょうか?」
立ち直ったティアルから提案をされ、ブルーを通り越してブラックになっていたギルド長は顔を上げてハッとした
「これは申し訳ありません、ティアル姫様、お見苦しい所をお見せ致しました」
「ギルド長?そんな畏まった言葉はいいんですよ、今の私はいち冒険者に過ぎませんから、どうぞいつも通りで構いませんよ」
「はっ!、姫様がそう仰られるのであれば冒険者と同じようにさせて頂きます」
「はい」
「しかし噂通りだとしたら、アルヴィス君、初めて見た時から只者ではないと思って居たけどこれは予想外だよ、婚約したとか何とか」
「あー、何か勝手に流れで・・・」
「ええ、お母様に許可を貰いこうしてアルヴィス様と1日1分と過ごしていて胸がいつも満パンです」
oh......、なんて幸せそうな顔をしているのだろうか、完全にグダグダして流れるままにしていたら婚約と言う流れになってしまった
「う、うん、俺もティアルが幸せなら何よりだよ」
「ハイハイ、話はそこまで、じゃあまずは報酬の件だけど、期日よりも早く終わってしまったが先方からは達成扱いでも構わないとの事なので冒険者専用銀行にお金は振り込まれているよ」
まぁ依頼出した本人が目の前にいるからな、当たり前ですよ・・・。そして話を今まで大人しく聞いていたティータさんが手を上げる
「アルヴィスさんに犯人達のこと一応報告はしておいた方がいいんじゃないですか?」
「そうだね、犯人は過激派でも無ければ中立でも無かった穏健派の中に身を隠して息を潜めていたらしい。コレには穏健派のリーダーもビックリだっただろうね、ちなみに犯人は領地を追放されると言う事で済んだらしいね」
へぇー、暗殺を企てていたのにそんな軽い罪で許されるのかぁー、なんて益体のない事を考えているとリーナが何とも言えない表情をしていた
「どうした?リーナ」
「おかしい、余りに罪が軽すぎる、お姫様暗殺を企てていたのに・・・」
「そうですわね、普通ならまずは死罪ですわ」
すると皆うーんと唸り初めて来た、確かに王族暗殺をそんな生易しい罪で許すものか?そして少なくとも今後の事を考えると追放して野に放つのは少しおかしい、コレではティアルがまた狙われる可能性が残ってしまう。一体王は何を考えているんだ?
「まぁ、疑問に思うよね、表向きはお姫様の婚約の門出に死罪など生臭い物を取り出せないと言ってはいるね、けど一応コチラも確認を取らせて貰ったら何でも犯人君は単独犯では無くて、幹部、つまり悪の組織の一員と王は考えたらしい、なので一度野に放して隙を作らせ敵諸共叩くらしいよ、だから何人か王国の精鋭が見張ってるって」
そうだとしても普通すぐに隙を見せるような事はしないだろう、つまりその間に城を出たティアルが襲われる事もあるかもしれない、注意しないといけないな
「まぁまぁ辛気臭い話はここまでに致しましょう。お父様が何とかするみたいですし、なる様になりますよ」
「ティアルは、少しのんびりしすぎ」
「全く、リーナの言う通りですわ」
「ふふっ、だってもし危険な目にあったとしてもアルヴィス様が助けてくれますから、ですよねアルヴィス様」
「参ったな、そこまで自信に満ちた顔で言われると命懸けでも護らないとな」
「はい!私から目を離さないで下さいね」
「一本取られたね、リーナ、クレア」
「・・・予想外」
「中々肝が据わってますわ、しかしこれ以上差を付けられる訳には行きませんわ、ティアルからも許可を貰っていますし私達もアタックしないと行けませんわね」
「・・まぁね、私達もそろそろ言わないといけないわね」
「激しく同意」
「よし!それじゃ冒険者登録を済ませてサッサっとクエストに行こう」
そうして何も知らないアルヴィスは彼女たちの雰囲気に気付かず、女子3人は心に強く誓ってクエストを受けに行くのだった
ーーーーーーーーーーーーー
あとがき
更新遅れてすみません、色々やる事があって時間が取れず書くことが出来ませんでした!出来るだけ更新をしていくのでゆっくりと暖かい目で見て下さい
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