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第1章
1-15 ウォートロール 昼の部
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「ふぅ、まぁこんなもんかな」
あれから時間と実践を重ねながら急造ではあるがOKを出せる程には連携が上昇した
「はぁ、やっと合格ラインを貰えました」
「まぁ連携は上手く取れた方が断然にいいですから仕方ないですわ。1人が輪を乱せば全員の命が危うい訳ですし」
「ま、どっちにしてもアルヴィスがいるから大抵は何とかなると思うけど」
「こら!リーナ、アルヴィスさんに頼り過ぎるのは良くないわよ!」
「む、確かに、アルヴィスは強くて頼りになるから甘えてしまった。すまない」
「い、いや別にそれは構わないんだが」
正直、見たところ俺がいなくてもそこそこ戦えるんだが、余りに動き過ぎた為に俺のインパクトが強かったようだ。んー、余計な口を挟まないようにしよう
くぅぅぅ
何やら可愛らしいお腹の音が聞こえた。凄いなこんな可愛らしい音は初めて聞いたぞ!と余計な事を考えていると
ぐうぅぅぅ
俺のお腹までなり始めたようだ。そう言えばそろそろ昼ご飯の時間か。
「.......昼ご飯にするか」
「賛成ですわ」
「同意、お腹空いた」
それにしても先程のお腹の主は一体誰だったのかいまだに分かってない。そして担いでいた小型のバッグを下ろして中を漁る。確かこの何でもバッグの中に弁当が入っていたはず
「それにしてもこのバッグほんとに物が沢山入るなぁ。まぁおかげで移動するのが楽なんだけど」
「ヴィンセントさんが持たしてくれたこのマジックアイテム、かなり貴重」
このマジックアイテムは朝出る時にヴィンセントさんに渡されたマジックアイテムである。正式名称は、特に無いらしいがかなりの重量まで入るらしい。しかも重たくないと来た。コレはもう、名前を付けるならば四次元バッグか何でもバッグと迷っていたら皆は何でもバッグがまだいいとの事なのでこちらの呼び名に決まった
「えっと...どこだ?ものを詰め込みすぎて逆に弁当が分からなくなった!?」
そう言葉を発した瞬間の事だった
「そう言えば、私お弁当を作って来ましたの!初めてだったので少し多く作ってしまいましたのアルヴィス、お弁当が無ければ私と一緒にたべますか?」
「「「 !!!」」」
「おっ!ホントか?さっきから弁当が見つからなくてこまって」
「ちょっと待って」
「?」
「その..実は私達も少しお弁当を作り過ぎてしまって....アルヴィスさんに食べて貰えると有難いのですが」
そう言って残りの3人が弁当を出す。えっ?皆作ってきたのか?まぁ女の子の手作りを食べられるのは男として喜ばしいのだが......弁当4つか....いけるか?くっ!ええい!男ならここで行くしかないだろ!
その後、ちゃんと4つの弁当を完食しました。えっ?弁当を食べるシーンが無いのかだって?すみません勘弁してください。お見苦しい物をお見せする訳にはいかないので。ちなみに彼女達にどれが1番美味しかったかと問われたのではぐらかしました。だって!3個目からお腹が一杯でちゃんと分からなかったんだ!
そんなこんなで昼食は終わり彼女達がもう少し休めるように周りの警戒をする為に、1人で周辺の散策を始めた
「うっぷ、食べ過ぎた。最初は良かったんだ、うん、美味しかったさ、けどね俺の胃だって限界があるんだ!」
そんな感じで言い訳をしながら周辺の警戒をしていた
「まともに動ける様に、散策と言う名目で体を動かさないと!それにしてもさっきのバレてなかったよな、美味しそうに食べれてたはず......だよな」
そんな決意と心配と共に魔物狩りに出かけた
「やりすぎましたわ」
「失敗」
「まぁ冷静に考えてそうですね」
「仕方ないよ、皆自分のお弁当を食べてもらうのに必死でアルヴィスさんの胃のこと考えてませんでしたし」
そう、私達は気付いていたのです、彼が途中から顔を青くして無理やり美味しそうにお弁当を食べていた事を!皆この事に気付いたのだが彼が私達の為に無理して食べている姿を誰も言えなかった。
「そうですね、こうしましょう。次からは順番にアルヴィス様にお弁当を作って行きましょうそれなら丁度良いかもしれません」
「それしかありませんわね」
「アルヴィスの顔を思い出すと、仕方ない」
「まぁそうですね、次からは気をつけましょう」
実はこの一件の出来事は必然では無く偶然に起こってしまった事なのです。中々好きな人を前にアピール出来ない私は料理を作ってあげようと思ったのです。宿屋で鍛えた料理ならば戦いで活躍出来なくてもアピール出来ると思ったのですが...まさか皆も同じ事を考えていたとは思いませんでした
そんな感じでアルヴィスさんが体を動かしに行ってから20分頃のことでしょうか?2人程、人がこちらに走って来たのです。服装を見た限り冒険者の様ですが何やらボロボロになり1人は頭から血を流していました。
「はぁはぁ、くっそなんなんだよ!あんなの聞いてないぞ!」
「うるさい!今は黙って走れ!追いつかれるぞ」
「だってよ!3人だぞ!俺達のパーティーが3人も殺されたんだぞ!黙ってられるかよ!!」
「お前も怪我をしているんだ!傷口が開くぞ!はぁ、なんでこんなことに。んっ?あそこにいるのは同業者か?おい!行くぞ」
「ちっ!なんでこんな所にいやがるんだ。もしかして同じ依頼を受けたのか?」
そして2人が私達の元に辿り着き、何やら焦った様子で話し始めました
「時間が無い!取り敢えず端的に聞くぞ!同業者か?」
「えぇ、そうですわ」
「そうか....ならもしかして俺達と同じウォートロールの討伐の依頼を受けたのか?」
「えっ?えぇ、そうですわね」
「取り敢えず落ち着いて下さい、一体何があったのですか?」
「ああ!落ち着けだと!落ち着けるか!こっちはそのウォートロールに3人殺られてんだよ」
「ひっ!」
凄い形相で怒鳴られたので少し怖かったですが、3人もの仲間が亡くなられた彼の気持ちも分からなく無いので黙って聞きました
「落ち着け!馬鹿、殺気を出すんじゃねぇ!内容はこいつが言った通りだ俺達はアンタ達と同じウォートロールの討伐依頼を受けた、そして奴を見つけて討伐を開始したんだが.....3人殺られた、どう見ても動きが今までのウォートロールと違い過ぎるそれに、ウォーバルウルフも数匹そいつに付き従っていやがった。それで今、俺達は逃げている所だったんだ」
「理解した、そこで私達を発見したから注意勧告に来たといった所」
「その通りだ、アンタ達も早く逃げた方がいい一緒に街に逃げるぞ!」
「待って!ねぇ、なにか地面が揺れてない?」
「「!!」」
「ちっ!もう追い付いてきやがったか!」
そして何か大きな物が大地を踏みしめる度に地面が揺れる、ズン、ズンと早くそして近くなる、私は今とても良くない予感がする。
「くそ!俺達と連携をとって撤退を始めるぞ!アンタ達じゃあ、奴に勝てない!俺達と同じ目に会いたくなければ逃げるぞ!」
「しかし、私達の仲間が1人で周囲の散策をしていたのです!今ここを離れれば彼がどうなるか!!」
「諦めろ!そいつは居なかった、アンタ達は悪くねぇ、だから...逃げるぞ」
なんでしょう?彼等は今言った事と同じ様に仲間を切り捨て逃げて来たのでしょうか?とても悲しそうに顔を歪めて決意を固めろと言ってきます。お昼はあんなに楽しかったのにそんな事態の急変に思考は追いつかない
「それは了承出来ない、私達は残る」
「はぁ!?お前命が惜しくねぇのか下手すれば死ぬんだぞ!」
「リーナの言う通りですわ、私達は冒険者ですもの恐れて後ろに隠れるだけなんてもうごめんですわ!」
「すみませんが、愛しい人がまだ帰って来ませんので私達はここで敵を迎え撃とうと思います」
「あ、あぁぁぁぁくっそ!分かった!分かったよ!俺達も手伝ってやる!こんななりだがこれでもAランク冒険者パーティーのリーダーやってたんだ」
「おい!レニスお前残るのか!?」
「仕方ねぇだろ!えぇ?ベルゼ、こんなこと言われてひくなんて出来るわけねぇだろ!!」
「ちっ!仕方ねぇ、おい!回復魔法使える奴いるか?俺も手伝ってやる」
「私が使える」
「清浄なる光を持って傷を癒せ」
「聖なる癒し」
リーナが怪我人に回復の魔法をかける、優しい光が彼を包む、けれどその光を跳ね除けるように霧散する
「はっ?」
「えっ?」
「くそ、やっぱりか、やつの持っていた武器あれは呪装か!しかも切りつけた場所は普通の回復魔法じゃ効かねぇ類の!」
「なんだよ呪装って!レニス知ってるのか!」
そしてそれは来ました
グオオォォォォォ
大きな雄叫びを上げ、まるで獲物を見つけたぞとばかりに嗤う
それはとてもとても大きな敵でした。7メートルはあるかと言う巨大で真っ赤な皮膚に変色したウォートロールでした
そしてそれと同等の巨大な戦斧を持っていました。
そして、そして戦いは始まりました
「伏せろおおぉぉぉぉ!!!!」
ウォートロールは戦斧を横薙に振り切り持ち手の柄の部分をコチラに向け投擲して来た
「皆あぁぁぁぁ散れええぇぇぇ!」
叫び声が聞こえた瞬間一斉に散開する、そして着弾と同時に地面が爆砕する。クレアはアリアンを担ぎ、ティアルが魔法職であるリーナを抱えて脱出する
「大き過ぎですわー」
「正直、あれがウォートロールとは私には思えませんがリーナ、そこの所はどうなんですか?」
「ティアルの言っている事も間違っていない様な気はするけど、多分違う。あれは正真正銘ウォートロールだと思う」
「生きていたか、その通りだ、あれは間違いなくウォートロールだ、恐らくかなり長生きしたのか、変異種かもしれん」
「そんな事、今は関係ねぇんだよ!ここに隠れてて勝てるかどうかって話だろ!それで勝算はあるのかレニス!」
「正直に言って悪いが勝ち目は皆無だ、アイツの持つ呪装は一撃食らえば即死の運良く躱してもベルゼの様に回復出来ない一撃を食らう事になる訳だ、しかもやたら動きが速い上に、頭が回ると来た。本来なら呪装のデメリットをつきたいんだが......」
「何か問題がある?」
「あぁ、呪装ってのは魔剣と違ってデメリットがあるんだ破格の力を得る代わりにその呪いが使用者にも掛かるんだが.....どうやら奴には関係ないらしい、ウォートロールが再生の能力を持っているのは知ってるよな?あの呪装がかける呪いは切られた傷なんかが対象になるみたいだが再生は無くなった物をゼロから作り出す能力だからな、傷、ならまだしも無くなったものを復活させるのは呪いの対象じゃ無いみたいだ」
「あ?つまり」
「つまる所、あの呪装とウォートロール馬鹿みたいに相性が良い訳だ」
「さ、最悪ですわ....」
「ご、ゴメン混乱してて良く分からなかった」
「本来なら手詰まりですが」
「心配ない」
2人はドヤ顔を決めてこう言いました
「「アルヴィス(様)が来るから」」
そしてクレアは天啓を受けたかのように希望に満ちた顔になっていく
「そうですわ!アルヴィスならあれも簡単に倒してくれますわ!」
木の木陰からもう一度ウォートロールをみる、そして顔を戻す。
無理じゃないかなぁ~?いやいやアルヴィスさんが強いのは分かるんだけどあれは流石に....
「なぁ、アルヴィスってまさかあのアルヴィスか?あのSランクの魔物、銀狼を倒した?」
「いやいや流石にそれは無いだろう、噂通りの男ならどうかは分からんが、流石にあのウォートロールは勝てないだろ」
「えぇ、貴方方の気持ちは分からなくありません。あれをアルヴィス様が倒せるのかどうか、正直私達も、アルヴィス様の強さを見る事が出来て居ませんから分かりませんが、あの御方ならきっと簡単に倒してくれます」
「ここから私達の作戦を開始する。勝利条件はアルヴィスがコチラに来るまでの間アレの攻撃を凌ぐこと」
そして反撃ならぬ反抗が始まりました
「行くぞ!微々たるもんだがくらいやがれ。雷よ、我が宿敵を撃ち貫け」
「雷撃」
グオオォォォォォ
ウォートロールは魔法事態に大してダメージを負ってはいないが、やはり飛ぶ虫は目障りなのか雑な振り下ろしで対応する
「やべぇ!うぉぉぉぉぉ!」
「よっしゃー!良くやった!ベルゼ!足がガラ空きだぜ!巨人さんよ!うおおらぁぁぁぁ!」
レニスはウォートロールの足の腱を狙って斬撃を放つ
ウォートロールは足を支える為の重要な部分を斬られて膝をつく
ウゴァァァァ!
「今ですわ!!行きますわよティアル」
「はい!」
そして2人は膝から崩れ落ちた際に一緒に下がった両手首を狙い走る
(再生があるとはいえまだ猶予はあります。それに再生するとはいえ痛覚がある筈です。ならばそこに付け入る隙がある!)
「はあぁぁぁぁ。四連閃光斬」
圧倒的な速さで肉を断つ!そして戦斧を持つ事が出来なくなり落とす。しかし残っている左手で戦斧を掴もうとしたその時
「させませんわ!ふっ!」
ブォンと大振りし手首を半分程切り落とす
グオオォォォォォ!!!
「そして締めは私担当。皆のおかげで詠唱に集中出来た」
「浄化せよ。聖なる光の一撃」
それはまるで光の柱の様でした、シュゴォォと音を立てウォートロールの皮膚を溶かしていく苦痛にウォートロールは鳴く。再生と破壊を繰り返し、せめともの反撃とばかりに肩ごと腕をふるい近くにいたティアルとクレアを巻き込んで吹き飛ばす
「くううぅぅぅぅ!」
「きゃぁぁぁ!」
幸いなのかどうか解らないが吹き飛ばされた先に木はなく2人は勢いのまま地面を滑って行く
そして光の柱は止みました。どうやらリーナの魔力が切れてしまった様でした。そして巨人はウォートロールは嗤う。
再生した足で立ち上がりリーナへと向かって行く1歩1歩
「おい!嬢ちゃん逃げろ!」
「くそ!ショックボルト!ショックボルト!」
そして巨人は腕を振り上げる
あぁ、昔から良く私の予感はよく当たる嫌な予感がした筈なのに止められなかった。
こんな時ぐらい私の予感外れても良いのに.........
そして無情にも、嗤うウォートロールの腕が振り下ろされる
あれから時間と実践を重ねながら急造ではあるがOKを出せる程には連携が上昇した
「はぁ、やっと合格ラインを貰えました」
「まぁ連携は上手く取れた方が断然にいいですから仕方ないですわ。1人が輪を乱せば全員の命が危うい訳ですし」
「ま、どっちにしてもアルヴィスがいるから大抵は何とかなると思うけど」
「こら!リーナ、アルヴィスさんに頼り過ぎるのは良くないわよ!」
「む、確かに、アルヴィスは強くて頼りになるから甘えてしまった。すまない」
「い、いや別にそれは構わないんだが」
正直、見たところ俺がいなくてもそこそこ戦えるんだが、余りに動き過ぎた為に俺のインパクトが強かったようだ。んー、余計な口を挟まないようにしよう
くぅぅぅ
何やら可愛らしいお腹の音が聞こえた。凄いなこんな可愛らしい音は初めて聞いたぞ!と余計な事を考えていると
ぐうぅぅぅ
俺のお腹までなり始めたようだ。そう言えばそろそろ昼ご飯の時間か。
「.......昼ご飯にするか」
「賛成ですわ」
「同意、お腹空いた」
それにしても先程のお腹の主は一体誰だったのかいまだに分かってない。そして担いでいた小型のバッグを下ろして中を漁る。確かこの何でもバッグの中に弁当が入っていたはず
「それにしてもこのバッグほんとに物が沢山入るなぁ。まぁおかげで移動するのが楽なんだけど」
「ヴィンセントさんが持たしてくれたこのマジックアイテム、かなり貴重」
このマジックアイテムは朝出る時にヴィンセントさんに渡されたマジックアイテムである。正式名称は、特に無いらしいがかなりの重量まで入るらしい。しかも重たくないと来た。コレはもう、名前を付けるならば四次元バッグか何でもバッグと迷っていたら皆は何でもバッグがまだいいとの事なのでこちらの呼び名に決まった
「えっと...どこだ?ものを詰め込みすぎて逆に弁当が分からなくなった!?」
そう言葉を発した瞬間の事だった
「そう言えば、私お弁当を作って来ましたの!初めてだったので少し多く作ってしまいましたのアルヴィス、お弁当が無ければ私と一緒にたべますか?」
「「「 !!!」」」
「おっ!ホントか?さっきから弁当が見つからなくてこまって」
「ちょっと待って」
「?」
「その..実は私達も少しお弁当を作り過ぎてしまって....アルヴィスさんに食べて貰えると有難いのですが」
そう言って残りの3人が弁当を出す。えっ?皆作ってきたのか?まぁ女の子の手作りを食べられるのは男として喜ばしいのだが......弁当4つか....いけるか?くっ!ええい!男ならここで行くしかないだろ!
その後、ちゃんと4つの弁当を完食しました。えっ?弁当を食べるシーンが無いのかだって?すみません勘弁してください。お見苦しい物をお見せする訳にはいかないので。ちなみに彼女達にどれが1番美味しかったかと問われたのではぐらかしました。だって!3個目からお腹が一杯でちゃんと分からなかったんだ!
そんなこんなで昼食は終わり彼女達がもう少し休めるように周りの警戒をする為に、1人で周辺の散策を始めた
「うっぷ、食べ過ぎた。最初は良かったんだ、うん、美味しかったさ、けどね俺の胃だって限界があるんだ!」
そんな感じで言い訳をしながら周辺の警戒をしていた
「まともに動ける様に、散策と言う名目で体を動かさないと!それにしてもさっきのバレてなかったよな、美味しそうに食べれてたはず......だよな」
そんな決意と心配と共に魔物狩りに出かけた
「やりすぎましたわ」
「失敗」
「まぁ冷静に考えてそうですね」
「仕方ないよ、皆自分のお弁当を食べてもらうのに必死でアルヴィスさんの胃のこと考えてませんでしたし」
そう、私達は気付いていたのです、彼が途中から顔を青くして無理やり美味しそうにお弁当を食べていた事を!皆この事に気付いたのだが彼が私達の為に無理して食べている姿を誰も言えなかった。
「そうですね、こうしましょう。次からは順番にアルヴィス様にお弁当を作って行きましょうそれなら丁度良いかもしれません」
「それしかありませんわね」
「アルヴィスの顔を思い出すと、仕方ない」
「まぁそうですね、次からは気をつけましょう」
実はこの一件の出来事は必然では無く偶然に起こってしまった事なのです。中々好きな人を前にアピール出来ない私は料理を作ってあげようと思ったのです。宿屋で鍛えた料理ならば戦いで活躍出来なくてもアピール出来ると思ったのですが...まさか皆も同じ事を考えていたとは思いませんでした
そんな感じでアルヴィスさんが体を動かしに行ってから20分頃のことでしょうか?2人程、人がこちらに走って来たのです。服装を見た限り冒険者の様ですが何やらボロボロになり1人は頭から血を流していました。
「はぁはぁ、くっそなんなんだよ!あんなの聞いてないぞ!」
「うるさい!今は黙って走れ!追いつかれるぞ」
「だってよ!3人だぞ!俺達のパーティーが3人も殺されたんだぞ!黙ってられるかよ!!」
「お前も怪我をしているんだ!傷口が開くぞ!はぁ、なんでこんなことに。んっ?あそこにいるのは同業者か?おい!行くぞ」
「ちっ!なんでこんな所にいやがるんだ。もしかして同じ依頼を受けたのか?」
そして2人が私達の元に辿り着き、何やら焦った様子で話し始めました
「時間が無い!取り敢えず端的に聞くぞ!同業者か?」
「えぇ、そうですわ」
「そうか....ならもしかして俺達と同じウォートロールの討伐の依頼を受けたのか?」
「えっ?えぇ、そうですわね」
「取り敢えず落ち着いて下さい、一体何があったのですか?」
「ああ!落ち着けだと!落ち着けるか!こっちはそのウォートロールに3人殺られてんだよ」
「ひっ!」
凄い形相で怒鳴られたので少し怖かったですが、3人もの仲間が亡くなられた彼の気持ちも分からなく無いので黙って聞きました
「落ち着け!馬鹿、殺気を出すんじゃねぇ!内容はこいつが言った通りだ俺達はアンタ達と同じウォートロールの討伐依頼を受けた、そして奴を見つけて討伐を開始したんだが.....3人殺られた、どう見ても動きが今までのウォートロールと違い過ぎるそれに、ウォーバルウルフも数匹そいつに付き従っていやがった。それで今、俺達は逃げている所だったんだ」
「理解した、そこで私達を発見したから注意勧告に来たといった所」
「その通りだ、アンタ達も早く逃げた方がいい一緒に街に逃げるぞ!」
「待って!ねぇ、なにか地面が揺れてない?」
「「!!」」
「ちっ!もう追い付いてきやがったか!」
そして何か大きな物が大地を踏みしめる度に地面が揺れる、ズン、ズンと早くそして近くなる、私は今とても良くない予感がする。
「くそ!俺達と連携をとって撤退を始めるぞ!アンタ達じゃあ、奴に勝てない!俺達と同じ目に会いたくなければ逃げるぞ!」
「しかし、私達の仲間が1人で周囲の散策をしていたのです!今ここを離れれば彼がどうなるか!!」
「諦めろ!そいつは居なかった、アンタ達は悪くねぇ、だから...逃げるぞ」
なんでしょう?彼等は今言った事と同じ様に仲間を切り捨て逃げて来たのでしょうか?とても悲しそうに顔を歪めて決意を固めろと言ってきます。お昼はあんなに楽しかったのにそんな事態の急変に思考は追いつかない
「それは了承出来ない、私達は残る」
「はぁ!?お前命が惜しくねぇのか下手すれば死ぬんだぞ!」
「リーナの言う通りですわ、私達は冒険者ですもの恐れて後ろに隠れるだけなんてもうごめんですわ!」
「すみませんが、愛しい人がまだ帰って来ませんので私達はここで敵を迎え撃とうと思います」
「あ、あぁぁぁぁくっそ!分かった!分かったよ!俺達も手伝ってやる!こんななりだがこれでもAランク冒険者パーティーのリーダーやってたんだ」
「おい!レニスお前残るのか!?」
「仕方ねぇだろ!えぇ?ベルゼ、こんなこと言われてひくなんて出来るわけねぇだろ!!」
「ちっ!仕方ねぇ、おい!回復魔法使える奴いるか?俺も手伝ってやる」
「私が使える」
「清浄なる光を持って傷を癒せ」
「聖なる癒し」
リーナが怪我人に回復の魔法をかける、優しい光が彼を包む、けれどその光を跳ね除けるように霧散する
「はっ?」
「えっ?」
「くそ、やっぱりか、やつの持っていた武器あれは呪装か!しかも切りつけた場所は普通の回復魔法じゃ効かねぇ類の!」
「なんだよ呪装って!レニス知ってるのか!」
そしてそれは来ました
グオオォォォォォ
大きな雄叫びを上げ、まるで獲物を見つけたぞとばかりに嗤う
それはとてもとても大きな敵でした。7メートルはあるかと言う巨大で真っ赤な皮膚に変色したウォートロールでした
そしてそれと同等の巨大な戦斧を持っていました。
そして、そして戦いは始まりました
「伏せろおおぉぉぉぉ!!!!」
ウォートロールは戦斧を横薙に振り切り持ち手の柄の部分をコチラに向け投擲して来た
「皆あぁぁぁぁ散れええぇぇぇ!」
叫び声が聞こえた瞬間一斉に散開する、そして着弾と同時に地面が爆砕する。クレアはアリアンを担ぎ、ティアルが魔法職であるリーナを抱えて脱出する
「大き過ぎですわー」
「正直、あれがウォートロールとは私には思えませんがリーナ、そこの所はどうなんですか?」
「ティアルの言っている事も間違っていない様な気はするけど、多分違う。あれは正真正銘ウォートロールだと思う」
「生きていたか、その通りだ、あれは間違いなくウォートロールだ、恐らくかなり長生きしたのか、変異種かもしれん」
「そんな事、今は関係ねぇんだよ!ここに隠れてて勝てるかどうかって話だろ!それで勝算はあるのかレニス!」
「正直に言って悪いが勝ち目は皆無だ、アイツの持つ呪装は一撃食らえば即死の運良く躱してもベルゼの様に回復出来ない一撃を食らう事になる訳だ、しかもやたら動きが速い上に、頭が回ると来た。本来なら呪装のデメリットをつきたいんだが......」
「何か問題がある?」
「あぁ、呪装ってのは魔剣と違ってデメリットがあるんだ破格の力を得る代わりにその呪いが使用者にも掛かるんだが.....どうやら奴には関係ないらしい、ウォートロールが再生の能力を持っているのは知ってるよな?あの呪装がかける呪いは切られた傷なんかが対象になるみたいだが再生は無くなった物をゼロから作り出す能力だからな、傷、ならまだしも無くなったものを復活させるのは呪いの対象じゃ無いみたいだ」
「あ?つまり」
「つまる所、あの呪装とウォートロール馬鹿みたいに相性が良い訳だ」
「さ、最悪ですわ....」
「ご、ゴメン混乱してて良く分からなかった」
「本来なら手詰まりですが」
「心配ない」
2人はドヤ顔を決めてこう言いました
「「アルヴィス(様)が来るから」」
そしてクレアは天啓を受けたかのように希望に満ちた顔になっていく
「そうですわ!アルヴィスならあれも簡単に倒してくれますわ!」
木の木陰からもう一度ウォートロールをみる、そして顔を戻す。
無理じゃないかなぁ~?いやいやアルヴィスさんが強いのは分かるんだけどあれは流石に....
「なぁ、アルヴィスってまさかあのアルヴィスか?あのSランクの魔物、銀狼を倒した?」
「いやいや流石にそれは無いだろう、噂通りの男ならどうかは分からんが、流石にあのウォートロールは勝てないだろ」
「えぇ、貴方方の気持ちは分からなくありません。あれをアルヴィス様が倒せるのかどうか、正直私達も、アルヴィス様の強さを見る事が出来て居ませんから分かりませんが、あの御方ならきっと簡単に倒してくれます」
「ここから私達の作戦を開始する。勝利条件はアルヴィスがコチラに来るまでの間アレの攻撃を凌ぐこと」
そして反撃ならぬ反抗が始まりました
「行くぞ!微々たるもんだがくらいやがれ。雷よ、我が宿敵を撃ち貫け」
「雷撃」
グオオォォォォォ
ウォートロールは魔法事態に大してダメージを負ってはいないが、やはり飛ぶ虫は目障りなのか雑な振り下ろしで対応する
「やべぇ!うぉぉぉぉぉ!」
「よっしゃー!良くやった!ベルゼ!足がガラ空きだぜ!巨人さんよ!うおおらぁぁぁぁ!」
レニスはウォートロールの足の腱を狙って斬撃を放つ
ウォートロールは足を支える為の重要な部分を斬られて膝をつく
ウゴァァァァ!
「今ですわ!!行きますわよティアル」
「はい!」
そして2人は膝から崩れ落ちた際に一緒に下がった両手首を狙い走る
(再生があるとはいえまだ猶予はあります。それに再生するとはいえ痛覚がある筈です。ならばそこに付け入る隙がある!)
「はあぁぁぁぁ。四連閃光斬」
圧倒的な速さで肉を断つ!そして戦斧を持つ事が出来なくなり落とす。しかし残っている左手で戦斧を掴もうとしたその時
「させませんわ!ふっ!」
ブォンと大振りし手首を半分程切り落とす
グオオォォォォォ!!!
「そして締めは私担当。皆のおかげで詠唱に集中出来た」
「浄化せよ。聖なる光の一撃」
それはまるで光の柱の様でした、シュゴォォと音を立てウォートロールの皮膚を溶かしていく苦痛にウォートロールは鳴く。再生と破壊を繰り返し、せめともの反撃とばかりに肩ごと腕をふるい近くにいたティアルとクレアを巻き込んで吹き飛ばす
「くううぅぅぅぅ!」
「きゃぁぁぁ!」
幸いなのかどうか解らないが吹き飛ばされた先に木はなく2人は勢いのまま地面を滑って行く
そして光の柱は止みました。どうやらリーナの魔力が切れてしまった様でした。そして巨人はウォートロールは嗤う。
再生した足で立ち上がりリーナへと向かって行く1歩1歩
「おい!嬢ちゃん逃げろ!」
「くそ!ショックボルト!ショックボルト!」
そして巨人は腕を振り上げる
あぁ、昔から良く私の予感はよく当たる嫌な予感がした筈なのに止められなかった。
こんな時ぐらい私の予感外れても良いのに.........
そして無情にも、嗤うウォートロールの腕が振り下ろされる
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出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
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