夜に酔う

たひ

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とても綺麗な男の子だった。
あなたは、私が出会った中で一番綺麗な人だったの。

あなたと出会ったのは、雪がパラパラと降りはじめた日で、あなたの髪が光にキラキラと反射していた。
ゆっくり私の方を向いて、透き通った目で私を見てニコッと笑ったの。
その時のあなたの白い頬には赤い色が映えて余計に色っぽく見えた。あなたに見とれて動けずにいる私に、あなたから近づいてきてくれて、私の頭を撫でながら
「ねえ、君は、ひとりぼっちなのかな?」
そう言った。
彼は声まで素敵だった。ゆっくり動く唇から目が話せなかった。あなたがこの世のものとは思えなくて、瞬きすらできなかった。
だから、あなたからの問いにうまくこたえられなかったの。



それからはあなたに会いたくて、私はいつもあなたと初めて会ったあの場所に行った。あなたが現れるまで、あなたに何を聞こうか、どう声をかけるか、そんなことを考えて待っていた。

あなたはいつも私が待っていたことを知っていたのか、その場所にきてくれていた。
私がどれだけ早口に喋っても、あなたはちゃんと聞いてくれて、私の目を見て笑ってくれた。





あなたはとても白くて、儚くて、だけどいつも赤かった。
それを拭うこともせず、わざと見せつけているようだった。きっと、あなたは私を怖がらせたかったのね。
だけど私には、それさえもあなたの一部で一層綺麗さを引き立たせたものにしか見えなかった。

「ねぇ、あなたはいつも朝にここに来るけれど、夜にもあうことはできない?」
「夜に?ごめん、夜は苦手なんだ。」
「そうなの?ごめんなさい、、
でも、たしかにあなたには朝が似合う気がする。」
「そう?」
「えぇ、だって、朝日に照らされたあなたは本当に、、」
「、、?本当に、なに?」
「ううん。なんでもないわ。」



ーーーーーーーーーーーーーーー

『もう会いにいくのはやめなさい。』

『え?』

『おまえが毎日朝から誰に会いに行ってるか、私が知ったときどういう気持ちだったかわかるか?』

『どうしてお父様!私は彼にどうしても会いたいの!』

『お前、あいつが誰なのかわかってるのか??
あいつは、、人を、、✗✗✗!化け物なんだぞ!!』



『お父様、、』

そんなこと、どうでもいい。

ーーーーーーーーーーーーーーー


「ねぇ、君は僕に同情してるの?同情してくれるの?」

同情?

「僕はね、おかしいんだ。今更、やめられない。」

おかしい?

「僕は、」

「そんなこと、どうでもいいの。
私は、あなたがいればそれでいいの。」

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