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リリリリ………
布団の中から手を伸ばして目覚ましを止めた。
a.m.7:00
夏休み課外授業最終日の朝
また何か夢見てた。
どんな夢だっただろう?
確か…
葵が出てきた。
あまり良くない内容だった。
そして、また中島君が出てきた。
何で何も覚えて無いんだろう…。
「花蓮! お盆休みはどうするの?」
「う~ん、何も無いな~。受験生だし、大人しく勉強する予定。葵は?」
「私はデート。」
「えっ? 私そんなこと聞いてない! いつ彼氏ができたの?」
「って、まだ彼氏では無いんだけど、少し前から連絡取り合ってる人がいて…。」
「誰?」
「あそこ…」
葵は廊下の方を指さした。
その先には弘人がいた。
「中島…君?」
「だったらどうする? 花蓮怒る?」
「怒るって…、そんな理由あるわけないし…」
とは言いつつも、内心花蓮は動揺を隠せなかった。
「違うよ! 横の人!」
「小田君?」
「うん。」
「花蓮も一緒に行かない? 少しくらい息抜きしたほうがいいよ! 中島も誘ってダブルデートしようよ!」
「ちょっと待って!」
花蓮がそう言い終わる前に葵は弘人と小田の所へ走り去っていった。
花蓮の心臓は音を立てて打った。
でもそれは嬉しさとかではなく、むしろ反対だった。
弘人の事が気になっているのは確かだが、二人が出会うのは今ではないと思った。
葵が花蓮の元に帰ってきた。
「あのね…、中島君…、なんか…行けないって…。」
花蓮は安堵した。
しかし心のどこかで落胆していた。
そして何故か自分に対する嫌悪感が湧いてきて、いたたまれない気持ちになった。
何故かどこかで弘人は自分の事を意識している、そう思っていた。
花蓮は廊下にいる弘人を見た。
弘人も花蓮を見た。
恥ずかしい…
穴があったら入りたい。
この場から消え去りたい。
「…なんか…ごめんね…。」
「どうして葵が謝るの? 全然大丈夫だよ~! 気にしないで。」
「中島のやつ、訳わかんない! あれだけいつも花蓮の事見てるのに! 絶対気があるって! それなのに!」
「いいよ、もう。気があるとかじゃなくて嫌われてるのかも。嫌なものって、ついつい見ちゃうことあるじゃん!」
「花蓮のこと、理由も無いのに嫌いになる訳ないじゃん! そんなやついないよ! 花蓮は優しいし友達思いだし…卒業して離れても一番の仲良しだよ。」
「葵がそう思ってくれてるだけで私は幸せ。」
「当たり前じゃん! 私はこの先何があっても花蓮の親友! 花蓮もずっと私の親友でいてね!」
「本当に?」
「うん。」
花蓮は急に片頭痛がした。
そして葵の笑顔が怖くなった。
「そうだね。私も葵の事、ずっと大事に思ってる。」
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