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まんまるムーン

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3 男を惹きつけてやまないミステリアスな女。なってやろうじゃないか! ミステリアスラビュリンス大暴走の私が行きつく先は…

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浩太はそう言って、友達と去って行った。

あ? 

何で? 

私、どこか間違った? 

訳が分からなくて、それからどうやって家に帰ったかすら覚えていない。

何故だろう。私は男に追っかけられる女を完璧に演じられたはずなのに…。

まさか浩太、別れようなんて思ってないよね…。

私は怖くなって浩太に電話した。

「あ、浩太、私ね…」

「穂香…俺ちょっと考えたい。俺たち距離を置こう。」

「え、ちょっと待って! それどういう意味なのよ、浩太!」

私の言葉を遮るように電話を切られた。


終った…。


この二年間はなんだったのだろう? 

35にして独り身になるのは辛い…。

絶望が背中を押しつぶしてくる…。

なんとかしなくちゃ…。

なんとか…。

翌日の早朝、インターフォンが鳴った。

画面を見ると、妹の絵美香が写っていた。

よりによってこんな惨めな時にやって来るとは…しかし来てしまったものはしょうがない。

私は解除のボタンを押した。

しばらくして絵美香は私の部屋にやって来た。


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