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謎の女性
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僕は笹田かなめは、仕事帰りに会社の会長でもあり義理の父親でもある笹田・ラビ・涼二さんにある喫茶店に呼ばれた。
「お疲れ様。かなめ...くん。」
お義父さんが優しい微笑んでくれる。
ただ、僕の視線は同席している女性に目がいく。
艶めかしい黒髪に、意志の強そうな瞳...。色白で僕よりも年上だろうが、年齢が分からないほど綺麗な人。
「あの、お義父さん、この方は…?」
「この人はね...。」
お義父さんの言葉を遮るようにスッと立つと...。
にこっ
「可愛らしいお婿さんね。涼二の元妻、玲美の母親の松田聡美です。」
「え...!?」
差し出された手をゆっくりと握る。
「かなめくん、座ろうか。事情を話すよ。」
僕は驚きながらも促されるままに、席に着く。
確かに雰囲気、玲美に似てるかも...。
紅茶をウェイターへ注文して、少し落ち着くとお義父さんが話し出した。
「この前、連絡がつかなくて玲美に怒られた時に...。咄嗟に俺とかなめくんは聡美に会いに行っていたと嘘をついてしまってね...。だから口裏合わせとして、かなめくんにも来てもらったんだ。」
「まぁ、私も娘の仮婿?で涼二の恋人って面白そうで見てみたかったし(笑)」
「は?え?あの?」
「な、なにを...?」
恋人ってこと話したのかと思ったが、お義父さんも慌てている。
「あのさ、見ればわかるわよ。あんなに何に対してもあきらめ顔の涼二が人間味でてきたし、かなめくん?に対しての愛しそうな顔...。涼二からも女性に興味が無いことは聞いてたしね。」
「そんなに、俺は変わったのか...?」
「傍からみたら丸わかりよ(笑)玲美も気づいてるじゃない?あの子はあの子で、可愛い女の子とラブラブだし♡」
「「え...?」」
玲美にバレてる?えっと、その?
「だから、私は玲美の事情も2人の事情も知ってるって訳!だから隠す必要無いんじゃない?涼二だって、もう親戚達に文句言われない程度まで会社大きくしてるんだし。玲美の恋人も呼んで4人で暮らせばいいのに。」
「本当に聡美には敵わない(笑)」
「あの頃は笑う姿なんて、愛想笑いでしか見たこと無かったわね...。涼二が優しくなきゃ、断って逃げるとこだったけど...。」
なんか、2人だけの話でモヤっとしてしまうのは...。
「こんな話すると、かなめくんに失礼だからおしまい!私も初恋の人と一緒になれてるし、玲美とはいつでも会えるから何も不自由してないしね。」
「あの...。すいません。」
「なんでかなめくんが謝るの?私は嬉しいのよ。涼二は大切な友達で、私の宝物である玲美の父親。その涼二を救って幸せにしてくれたんだもん。感謝しかないのよ。」
「聡美...。」
「聡美さん。」
「ということで、下手に隠さずに仲良く幸せに暮らしてね...!」
そう言うと颯爽と立ち去っていく聡美さん。
「紅茶お待たせいたしました。」
暖かい紅茶からは季節限定のスパイシーなフレーバーが香っている。
「なんか凄い人でした...。」
「昔はもっと殊勝だったんだがな(笑)」
「あのもしよかったら、聡美さんの話聞いても...?」
「聡美の話ね...。そうだな。祖父母が決めたお見合いの相手で、俺の事情を話しても受け入れてくれた。玲美が大学を卒業して、かなめくんと結婚前に聡美とは離婚したんだ。結婚式も呼んだんだが、離婚したから行けないって言われてな...。聡美には申し訳ないことばかりなんだよ。」
少し辛そうに話すお義父さん...。
風に揺れる金髪も、少し伏せたまつ毛の中にある碧眼も...。
つい抱きしめたくなるほどで...。
「外じゃなかったら、抱きしめてあげたい...。」
ついポロッと本音が漏れる。
『かなめ...♡』
甘えん坊で可愛らしくて、情欲を持った瞳で見つめられる...。
ぞくっ...♡
「玲美にバレてるなら、後でちゃんと伝えるとしてさ...。ちょっと別な場所で『休憩』しに行かない?」
休憩…♡♡
「お疲れ様。かなめ...くん。」
お義父さんが優しい微笑んでくれる。
ただ、僕の視線は同席している女性に目がいく。
艶めかしい黒髪に、意志の強そうな瞳...。色白で僕よりも年上だろうが、年齢が分からないほど綺麗な人。
「あの、お義父さん、この方は…?」
「この人はね...。」
お義父さんの言葉を遮るようにスッと立つと...。
にこっ
「可愛らしいお婿さんね。涼二の元妻、玲美の母親の松田聡美です。」
「え...!?」
差し出された手をゆっくりと握る。
「かなめくん、座ろうか。事情を話すよ。」
僕は驚きながらも促されるままに、席に着く。
確かに雰囲気、玲美に似てるかも...。
紅茶をウェイターへ注文して、少し落ち着くとお義父さんが話し出した。
「この前、連絡がつかなくて玲美に怒られた時に...。咄嗟に俺とかなめくんは聡美に会いに行っていたと嘘をついてしまってね...。だから口裏合わせとして、かなめくんにも来てもらったんだ。」
「まぁ、私も娘の仮婿?で涼二の恋人って面白そうで見てみたかったし(笑)」
「は?え?あの?」
「な、なにを...?」
恋人ってこと話したのかと思ったが、お義父さんも慌てている。
「あのさ、見ればわかるわよ。あんなに何に対してもあきらめ顔の涼二が人間味でてきたし、かなめくん?に対しての愛しそうな顔...。涼二からも女性に興味が無いことは聞いてたしね。」
「そんなに、俺は変わったのか...?」
「傍からみたら丸わかりよ(笑)玲美も気づいてるじゃない?あの子はあの子で、可愛い女の子とラブラブだし♡」
「「え...?」」
玲美にバレてる?えっと、その?
「だから、私は玲美の事情も2人の事情も知ってるって訳!だから隠す必要無いんじゃない?涼二だって、もう親戚達に文句言われない程度まで会社大きくしてるんだし。玲美の恋人も呼んで4人で暮らせばいいのに。」
「本当に聡美には敵わない(笑)」
「あの頃は笑う姿なんて、愛想笑いでしか見たこと無かったわね...。涼二が優しくなきゃ、断って逃げるとこだったけど...。」
なんか、2人だけの話でモヤっとしてしまうのは...。
「こんな話すると、かなめくんに失礼だからおしまい!私も初恋の人と一緒になれてるし、玲美とはいつでも会えるから何も不自由してないしね。」
「あの...。すいません。」
「なんでかなめくんが謝るの?私は嬉しいのよ。涼二は大切な友達で、私の宝物である玲美の父親。その涼二を救って幸せにしてくれたんだもん。感謝しかないのよ。」
「聡美...。」
「聡美さん。」
「ということで、下手に隠さずに仲良く幸せに暮らしてね...!」
そう言うと颯爽と立ち去っていく聡美さん。
「紅茶お待たせいたしました。」
暖かい紅茶からは季節限定のスパイシーなフレーバーが香っている。
「なんか凄い人でした...。」
「昔はもっと殊勝だったんだがな(笑)」
「あのもしよかったら、聡美さんの話聞いても...?」
「聡美の話ね...。そうだな。祖父母が決めたお見合いの相手で、俺の事情を話しても受け入れてくれた。玲美が大学を卒業して、かなめくんと結婚前に聡美とは離婚したんだ。結婚式も呼んだんだが、離婚したから行けないって言われてな...。聡美には申し訳ないことばかりなんだよ。」
少し辛そうに話すお義父さん...。
風に揺れる金髪も、少し伏せたまつ毛の中にある碧眼も...。
つい抱きしめたくなるほどで...。
「外じゃなかったら、抱きしめてあげたい...。」
ついポロッと本音が漏れる。
『かなめ...♡』
甘えん坊で可愛らしくて、情欲を持った瞳で見つめられる...。
ぞくっ...♡
「玲美にバレてるなら、後でちゃんと伝えるとしてさ...。ちょっと別な場所で『休憩』しに行かない?」
休憩…♡♡
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