金髪碧眼のイケメン義父が平凡黒髪婿に甘えて救われて共依存濃厚初夜を迎える話

Nes(ネス)

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胸騒ぎのワケ

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玲美も涼二さん、いやお義父さんからなにか聞いていたようで緊張した面持ち。
リビングのテレビの前には、僕たちの他にも使用人が集まっていた。

古株の執事やメイド長へ聞いても何も知らないと首を振る。

夕方のニュースが始まって10分ほど経った頃…。
『ここで速報が入りました!いくつも事業を手がけている笹田グループ会長が緊急会見を開くとの情報がはいりました!』

ザワザワ…。
なんだろ…。変な胸騒ぎがする…。

会見会場のリポーターへと場面が変わる。
『現在会場には続々と報道陣が集まっております。会見はあと30分ほどで始まる予定となっており、事前に資料などは一切配布されておりません。なにか巨大な事業への投資なのか、はたまた謝罪会見なのか…。』

謝罪…?
「ダメだ…。お父さんにも秘書さんにも電話繋がらない…。」
玲美も心配そうにテレビを見つめる…。

会見が始まるまで、コメンテーターの根拠の無い憶測が飛び交う。
良いことならいいんだけど…。

パシャッ!パシャッ!
『笹田・ラビ・涼二氏が現れました!!』

「皆様、突然の会見にお集まりいただきありがとうございます。」
テレビ越しの涼二さんの声…。
落ち着いているように見えるが声が微かに震えている。

「この度、笹田グループにおける因習や癒着、賄賂及びそれに伴う既得権益の暴露。そして今後の対策及び改善案をお話します。ちなみにこちらを報道されないということは、因習に忖度したとみなします。そこの所をよく考えて報道して頂きたいと考えます。」
最後の一言に、ヒッとテレビ内外から悲鳴が聞こえた。

「お父さん、やるわね…。」
玲美はなんだかワクワクするようにテレビを見つめる。

テレビ内ではいつの間にか資料が配られ、パワーポイントでかなり分かりやすく親類たちに酷く扱われた者がいるかを語っていて…。
本当に見るに堪えないほど酷いことをされていたんだと、改めて思い噛み締めた。

そのほか、癒着や賄賂で既得権益を得ている親類の会社のグループ離脱及び損害金請求。
警察へ提出するための資料やコネ入社で実質勤務実態のない社員の解雇等々。

「ご当主様が電話線を抜いておけと言われたのはこの事だったのですね…。」
うんうんと執事長とメイド長は頷き合う。
「これからきっとここにも招かれざる客や妨害行為が増えます。ガラス戸は鉄板を貼り、対策等を講じなければ。お嬢様方は自室へお戻りください。」
バタバタと執事長やメイド長は指示を出し始める。

「邪魔になる前にもどろっか…。」
「うん。」
僕は自室で1人、テレビの涼二さんを見つめていた。
3時間にも及ぶ会見が終わり、少し疲れた顔で退場していく涼二さん。

無事帰って来れますように…。

それから家の内外にSPが付き、物々しい雰囲気が漂う。

僕にも「堂島さん」という護衛がついた。
どうやら外国で傭兵経験があるとの事で、がっしりとした体付き。
純日本人なのに、彫りが深くてよく外国人に間違えられるそうだ。
見た目は怖いが、話すと意外と気さくで5才も年上だとは思えないほどだった。

「堂島さんっていつ寝てるの?」
僕が起きると起きてて、寝る前も起きてる。

「かなめは面白いことを聞くな…。
寝てるさ。ただ僕は物音に敏感で、察知すると目が覚めるだけだ。」
くすくすと笑いながら、話してくれる。

最近は狙われやすいという理由で玲美とも話す機会がなく、ましてや涼二さんとは3ヶ月も会えていない。
テレビで見るだけ…。
そんな僕の話し相手に堂島さん話し相手になってくれているのだ。

「いつまで続くんだろ…。会社の体制が整うまで仕事もできないし…。」
従業員は待機扱いで、きちんと給与は払われる状況にしているようだ。
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