平凡トラウマ持ちビッチの塩対応で美形クズ男が改心して激重感情で執着しちゃう話

Nes(ネス)

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昔のトラウマ…。

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「ご、ご、ごめん。ごめんなさい…。ごめんなさい…。ごめんなさい…。ごめんなさい…。」
殴られるっ…。嫌だっ、怖いっ…。

ゆっくりと身体が下ろされる…。
どうしよう…。殴られるっ…。
「ごめんなさい…!殴らないでっ…。こんな僕が、傷つけてごめんなさいっ…。」
西園寺の顔が見れない…。
でも、手が近づいてくる気配…。

ポン…。
殴られ…てない?
「さくらちゃん、こんな砂利道で頭擦り付け土下座なんて…。一体どんな恋愛経験してきたんだよ…?」
「ごめんなさい…。ごめんなさい…。」
言ってる意味が分からない…。もっと土下座しないと謝罪の意思伝わらない?

「やっぱりお前ほっとけねーわ…。」
グイッ
「え…?」
両脇に腕を差し込まれて、右肩に担がれる…。

「許して欲しけりゃ、抵抗せずついてこい…。」
そう言って車の助手席に押し込まれる…。

ガタガタと身体が震える…。
僕が悪いことしたから、僕が悪いんだけど…。
怖い…。臓器売買とかされるのか…。
まだ殴られる方がマシ…。

「あ、あの殴っていいよ…。」
怒ってるだろう西園寺の顔が見れない…。
「はぁー…。俺、殴るような人に見えんの?」
やばいっ、呆れさせちゃった…。
どうしよう…。
そんなことも自分で考えられないのかって、また怒られる…。

しばらく走ると高級ホテルの駐車場に入った…。
「えっと、あの…。」
なに?怖い…。ここで殴られるの?

「いいから、お前は動くなよ。」
悲しそうな怒っていそうな声色…。

僕はガタガタと身を縮めて、自分の肩を抱く。

西園寺は運転席から降りると、助手席のドアをあけ僕のシートベルトを外す。

グイッ
またもやお姫様抱っこ…。
でも、僕は動くなって言われてるから…。
「あっ、さっきの…。」
僕の衣服に砂利や砂がついたままだったようで、ほろわれる。
「あっ…。車汚しっ…。ひゅっ…。」
怖くて言葉が紡げない…。
車、それもこんな高級車汚しちゃって…。
僕はなんてことを…。

「チッ…。行くぞ…。」
ああ…。より怒らせた…。

怖い、怖いよ…。

僕がガタガタと震えてると、いつの間にか部屋の前にいた。

ピッ…
鍵が開く音がして僕は恐る恐る目を開く。
普段だったら豪華なホテルにはしゃいでいるところだけど、今の僕にとっては恐怖でしかない…。

西園寺は、僕を抱っこしたまま大きなソファへ腰を下ろす。

「あのさ…。」
西園寺が僕に声をかける。

「ごめんなさい…。許して…。」
怖すぎて自然と涙が出てきてしまう…。
泣いたらまた怒られるっ…。

ぎゅっ…
「え…?」
僕、抱きしめられてる…?え?
どういう、状況…?
「調べて今までのこと知ってはいたけど、こんな心の傷になるまで辛かったんだな…。」
「え…?怒ってない、の?臓器売買は?殴られないの?」
え?どういうことなの…?

「怒るわけないだろ?俺が無理矢理抱っこしたんだし。あんな軽く当たったぐらいなんでもないし。」
「本当に怒ってない…?」
僕はガシガシと目元を擦り、恐る恐る西園寺の顔をみる。

悲しみと怒りが入り交じったような顔をしている。
 
「さくらには怒ってないけど、さくらにここまで心の傷を負わせた奴には怒ってる…。」
「でもでも、抵抗するなとか車汚したりとか呆れさせるようなことしたりとか…。」
「それは…。怖がらせた俺が悪い…。さくらが、さくらのこと…。」

ぎゅっっっ…。
痛いくらい抱きしめられる。

『好きだ…。欲しい…。俺のものになって欲しい…。』

「…え?」
意味が分からない…。
数ヶ月前にあった横暴軽薄なやつ…。
金持ちで見た目も良くて、僕なんか絶対釣り合わない…。
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