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急なお誘い
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「…ら?明?」
「へ…?」
考え事をしていたら、不意に声を掛けられる。
「また新しい小説の構想考えてたの?(笑)」
「あ、はい…。」
屋上への扉を開けながら、僕を先へ通す。
そういうさりげなくエスコートする所もモテる要素なんだろうな…。
僕が弁当を食べてる間、先輩はパンを片手に僕のスマホで小説を熟読している。
なんでこんな陽キャでモテモテの先輩が、非モテの僕のエロい小説を熟読してるんだ…?
なんの苦行だよ、全く…。
「先輩…?あの、教室に迎えに来るのやめて貰えません…?」
「ん…?だってお前、2.3日したら屋上来なくなったじゃん!」
そりゃそうだろ…。また明日なんて社交辞令かと思うじゃんか…。
その日から毎日誘いに来られて、クラス中の目線が痛い…。
「そんなに読みたいなら、送りますよ?」
それなら昼休みわざわざ呼び出されることもないだろう…。
「マジ!?送って貰えたら、毎日見れんじゃん!いいの?」
「いいですけど…。ちょっといいですか…?」
僕は操作して無料のメッセージアプリのQRコードを表示する。
先輩は、嬉々として自分のスマホを取り出して読み込んでくれた。
ポンッ
通知のマークが出ると、『よろしく!』という可愛らしいうさぎのスタンプ。
「それ、俺のアカウント!今後メッセージ送るから、よろしく!」
「は、はぁ…。」
僕はこんな陽キャとなんのメッセージのやり取りをするんだろ…?
「じゃあ、そろそろ!」
始業の20分前、いつもの御手洗タイムに先輩が向かう。
ただ入口まで行くと振り返り…。
「あっ!行っとくけど、お昼はいつも通り一緒に食べるからな!電話して来なかったらまた迎えに行くから!じゃっ!」
「え、あの!?」
僕の言葉は、バタンと閉じる扉の音でかき消される…。
え、意味が分からん…。小説目的なら、昼一緒に食べる意味ないのに…?
頭を抱えていると予鈴が鳴り、僕も急いで教室へ戻る。
休み時間…。
オタク友達と話をしていると…。
普段鳴らないメッセージアプリから通知が来ていた。
「ん…?」
『今日さ、放課後空いてる?』
先輩から…?
「明…?どうした?」
「あ、ちょっと親から…。」
そう言ってメッセージを打つ。
今日は部活が休みで、家でのんびりしようとしてたところだった。
『空いてますよ?』
直ぐに既読がつく。
『じゃあ、俺の家行こうぜ!
帰り校門の前で待ち合わせで!』
よろしくってうさぎのスタンプ。
いや、だからといって会うとは言ってないんだけど…。
まぁ、断れないけど…。
『分かりました。ただ校門の前は目立つので、裏門でお願いします。』
はぁ…。何が目的なんだ…?
親にも『友達のとこ行くから遅くなる』と送る。
「親から何かアニメのことで…?」
僕らの心配事と言えば、親からアニメの件で指摘されることが多かったのだ…。
「うん…。例によって部屋片付けろってさ…。」
『分かった』という先輩のうさぎのスタンプを確認してスマホの画面を消す。
6限目は授業そっちのけで、先輩から来るだろう無理難題をシュミレーションして対応策を考えていた。
放課後が憂鬱だ…。
ホームルームが終わると、そそくさと鞄を掴み友達への挨拶をそこそこに裏門へと向かう。
そこには裏門に寄りかかりながら、
左手で鞄を肩にかけてスマホをいじる先輩がいた。
遠目でもわかるスタイルの良さに、
神は二物を与えたなぁと思わせるほどだ…。
「す、すいません。遅くなりました。」
「いや、俺が楽しみすぎて早く来ただけ。今日、親と兄弟いないからコンビニでなんか買っていこうぜ!」
「は、はい…。」
僕は言われるまま、コンビニに向かう。
もしかして奢らされるのかな?
お金足りるかな?
なんて思ってたら…。
「何言ってんだよ?俺が誘ったんだから、俺がおごるって。好きなの買いな?」
そう言って自分もポテチやらチョコやらカゴに入れ始める。
あれ?もしかしてこの人めっちゃいい先輩では…?
大きくなった荷物も当然のように、先輩が持っている。
「あの、悪いですし、僕持ちます。」
「いいって。筋トレにもなるし!」
コンビニから数分で先輩の家に着く。
オシャレなアイボリーの壁に、所々にアクセントで黒が入っている。
かっこいい人は家もかっこいいのか…。
「どうぞ(笑)」
家に見とれてるとクスクスと笑顔で玄関が開けられた。
「あっ、失礼します…。」
「部屋2階だから、そのまま上がって(笑)誰もいないから、気使わなくていいよ。」
トントントン…。
部屋の前に『Tetsuto』とプレートが掲げられた部屋に通される。
「ちょっと持ってきたいものあるから、部屋ん中で待ってて!」
「え?あの…?」
ぽつんと1人で残される。
シンプルな学習机、フローリングにはアイボリーのラグマットに丸テーブル…。
水色で統一されたベッド…。
「片付いてるなぁ…。」
ベッドの下に変なの、隠しては…。
「へ…?」
考え事をしていたら、不意に声を掛けられる。
「また新しい小説の構想考えてたの?(笑)」
「あ、はい…。」
屋上への扉を開けながら、僕を先へ通す。
そういうさりげなくエスコートする所もモテる要素なんだろうな…。
僕が弁当を食べてる間、先輩はパンを片手に僕のスマホで小説を熟読している。
なんでこんな陽キャでモテモテの先輩が、非モテの僕のエロい小説を熟読してるんだ…?
なんの苦行だよ、全く…。
「先輩…?あの、教室に迎えに来るのやめて貰えません…?」
「ん…?だってお前、2.3日したら屋上来なくなったじゃん!」
そりゃそうだろ…。また明日なんて社交辞令かと思うじゃんか…。
その日から毎日誘いに来られて、クラス中の目線が痛い…。
「そんなに読みたいなら、送りますよ?」
それなら昼休みわざわざ呼び出されることもないだろう…。
「マジ!?送って貰えたら、毎日見れんじゃん!いいの?」
「いいですけど…。ちょっといいですか…?」
僕は操作して無料のメッセージアプリのQRコードを表示する。
先輩は、嬉々として自分のスマホを取り出して読み込んでくれた。
ポンッ
通知のマークが出ると、『よろしく!』という可愛らしいうさぎのスタンプ。
「それ、俺のアカウント!今後メッセージ送るから、よろしく!」
「は、はぁ…。」
僕はこんな陽キャとなんのメッセージのやり取りをするんだろ…?
「じゃあ、そろそろ!」
始業の20分前、いつもの御手洗タイムに先輩が向かう。
ただ入口まで行くと振り返り…。
「あっ!行っとくけど、お昼はいつも通り一緒に食べるからな!電話して来なかったらまた迎えに行くから!じゃっ!」
「え、あの!?」
僕の言葉は、バタンと閉じる扉の音でかき消される…。
え、意味が分からん…。小説目的なら、昼一緒に食べる意味ないのに…?
頭を抱えていると予鈴が鳴り、僕も急いで教室へ戻る。
休み時間…。
オタク友達と話をしていると…。
普段鳴らないメッセージアプリから通知が来ていた。
「ん…?」
『今日さ、放課後空いてる?』
先輩から…?
「明…?どうした?」
「あ、ちょっと親から…。」
そう言ってメッセージを打つ。
今日は部活が休みで、家でのんびりしようとしてたところだった。
『空いてますよ?』
直ぐに既読がつく。
『じゃあ、俺の家行こうぜ!
帰り校門の前で待ち合わせで!』
よろしくってうさぎのスタンプ。
いや、だからといって会うとは言ってないんだけど…。
まぁ、断れないけど…。
『分かりました。ただ校門の前は目立つので、裏門でお願いします。』
はぁ…。何が目的なんだ…?
親にも『友達のとこ行くから遅くなる』と送る。
「親から何かアニメのことで…?」
僕らの心配事と言えば、親からアニメの件で指摘されることが多かったのだ…。
「うん…。例によって部屋片付けろってさ…。」
『分かった』という先輩のうさぎのスタンプを確認してスマホの画面を消す。
6限目は授業そっちのけで、先輩から来るだろう無理難題をシュミレーションして対応策を考えていた。
放課後が憂鬱だ…。
ホームルームが終わると、そそくさと鞄を掴み友達への挨拶をそこそこに裏門へと向かう。
そこには裏門に寄りかかりながら、
左手で鞄を肩にかけてスマホをいじる先輩がいた。
遠目でもわかるスタイルの良さに、
神は二物を与えたなぁと思わせるほどだ…。
「す、すいません。遅くなりました。」
「いや、俺が楽しみすぎて早く来ただけ。今日、親と兄弟いないからコンビニでなんか買っていこうぜ!」
「は、はい…。」
僕は言われるまま、コンビニに向かう。
もしかして奢らされるのかな?
お金足りるかな?
なんて思ってたら…。
「何言ってんだよ?俺が誘ったんだから、俺がおごるって。好きなの買いな?」
そう言って自分もポテチやらチョコやらカゴに入れ始める。
あれ?もしかしてこの人めっちゃいい先輩では…?
大きくなった荷物も当然のように、先輩が持っている。
「あの、悪いですし、僕持ちます。」
「いいって。筋トレにもなるし!」
コンビニから数分で先輩の家に着く。
オシャレなアイボリーの壁に、所々にアクセントで黒が入っている。
かっこいい人は家もかっこいいのか…。
「どうぞ(笑)」
家に見とれてるとクスクスと笑顔で玄関が開けられた。
「あっ、失礼します…。」
「部屋2階だから、そのまま上がって(笑)誰もいないから、気使わなくていいよ。」
トントントン…。
部屋の前に『Tetsuto』とプレートが掲げられた部屋に通される。
「ちょっと持ってきたいものあるから、部屋ん中で待ってて!」
「え?あの…?」
ぽつんと1人で残される。
シンプルな学習机、フローリングにはアイボリーのラグマットに丸テーブル…。
水色で統一されたベッド…。
「片付いてるなぁ…。」
ベッドの下に変なの、隠しては…。
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