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2020年5月28日
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北京時間朝七時二十一分、電車に揺られながら、電車の窓の外をぼんやり見てると、「今日も仕事か、しんどいなぁ~」と思った。
俺、今中国でのとある日系企業の貿易商社に務めてる。疫病のときは大変だった。ちょうど前の会社をやめて、仕事を探そうとしたのと重なったからだ。どの会社に履歴書を送っても、返事が遅いし、競争者も何十人いた。最後は履歴書に貼られた、人材会社のHRに顔面補正された顔写真が現在務める会社の人事に好印象を与えたらしく、無事面接に受かった。
入社初日は5月11日で、試用期間は二ヶ月、7月11日までに特にやらかしたことなければ採用するってこと。5月11日に日本本社の人を含め、皆に自己紹介し、社長に挨拶のメールを送った。なんだろう、社長は凄くいい人だが、お息子さんはちょっとちゃらそうに見えた。一度もあったことがないが、SNSでの社員とのやり取りからしては、そんな印象だった。
そうだね。最終面接時の面接官は社長のお息子さんで、そのときはまだ会社の事情が知らなくて、WEB面接中に彼に「社長、はじめまして、私は××と申します……」と言っちまったよ。そんな若い社長もいるなと思って、迂闊にも人違いしちゃった。(笑)ところが、何か彼は嬉しそうだったけど、どうだろうな~
社長さんへの挨拶メールの内容は大まかに言うと、お世辞の塊だ。と思っていたが、お世辞だらけのメールを送ると、何分もせずに返信きた。「なまじっかな勉強ではこれほどの文章が書けない」という文字は返信のメールに載ってた。正直俺は褒められたら、調子に乗っちゃうタイプなんで、22歳にしてまだ未熟なところが残ってるなんて自分でもどうかと思うが、褒められたときの快楽がたまらないのだ。
俺、今中国でのとある日系企業の貿易商社に務めてる。疫病のときは大変だった。ちょうど前の会社をやめて、仕事を探そうとしたのと重なったからだ。どの会社に履歴書を送っても、返事が遅いし、競争者も何十人いた。最後は履歴書に貼られた、人材会社のHRに顔面補正された顔写真が現在務める会社の人事に好印象を与えたらしく、無事面接に受かった。
入社初日は5月11日で、試用期間は二ヶ月、7月11日までに特にやらかしたことなければ採用するってこと。5月11日に日本本社の人を含め、皆に自己紹介し、社長に挨拶のメールを送った。なんだろう、社長は凄くいい人だが、お息子さんはちょっとちゃらそうに見えた。一度もあったことがないが、SNSでの社員とのやり取りからしては、そんな印象だった。
そうだね。最終面接時の面接官は社長のお息子さんで、そのときはまだ会社の事情が知らなくて、WEB面接中に彼に「社長、はじめまして、私は××と申します……」と言っちまったよ。そんな若い社長もいるなと思って、迂闊にも人違いしちゃった。(笑)ところが、何か彼は嬉しそうだったけど、どうだろうな~
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