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記憶を無くした青年
9話 一つ目の街 **
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問題なく検問を越え街に入ると、目の前には真っ直ぐな幅の広い道と、その両端に並ぶ店々が目に入る。
今まで通ってきた村々とは違い人通りが多く、ガヤガヤと賑わっていた。
「うわ、すごい人だな。」
「そうだろ、ここは境界の森に1番近い街だからな、携帯食や武具、必要なものは大体ここで揃えるんだ。」
冒険者のような風貌の者達から子供連れや老人、様々な老若男女が行き交っていた。
しばらくあたりを見回すとある男が目に入る。その男はガッチリとした体格で、身長も2メートル近くある大男だった。
さらにその頭には他の人にはない獣の耳がついていた。
「え?……ええっ??」
「ん?…どうしたんだ?」
その男の人と一瞬目があってしまい顔を伏せながら聞いてみた。
「グッ…グレイ、あの大きい男の人って…。」
「んー?」
そう言って目を細めながらグレイがあたりを見渡すと、
「…おっ!珍しいな!獣人は滅多に見れないってのに。」
(やっぱり獣人なのか!!)
その男の耳にはクマの耳のようなものがついており、かなり目立っていた。服装を見るに冒険者のようだ。
「獣人って、、すごいな、そんな人達もいるのか。」
「あぁ、知らなかったのか。この世界は大きく分けると4大陸に分かれていてそれぞれの大陸に大国が一つずつ存在し、その他の小国をまとめてるんだ。んで、その一つが獣人やエルフ、ドワーフなんかが住んでる国、獣魔連合国なんだよ。」
「へぇ、そうなんだ。……滅多に見れないってどうゆうことなんだ?」
「この国には数年前まで奴隷制度があってな、今はとっくに禁止になってるんだが、獣人の力やエルフの美貌と長寿、ドワーフの技術を狙った輩が今でも多いんだよ。特にエルフの血は長寿の秘薬になるとか言って勘違いした上流階級の馬鹿な奴らのせいで、エルフの奴隷の需要が上がったんだ。今でも闇取引されてるって話だぜ。まぁそのせいもあって獣魔連合国の奴らは自国から滅多に出てこないんだよ。特にエルフなんかは。外に出てくる奴らは腕に自信のあるやつだけだ。」
「それは、…酷いな。」
「これでも今は魔王が全世界に宣誓布告してるから、魔王の侵攻を止めようと外に出てくる獣人も昔よりは増えたけどな。」
あぁ、だからか。
熊の獣人らしき男は背中にでかい斧のような武器を持っていた。恐らく冒険者なのだろう。
この街にも小さなギルドはあるが身分証が発行できるのはもっと大きな町のギルドらしい。ここから2日の距離にあるそうだ。
「そうだ。レイ、1人で行動しようなんて考えるなよ。この街は見た目ほど治安が良くないんだ。特に路地裏なんかには近づくなよ。」
「わかってるよ。流石にそこまでバカじゃないって。」
大きい街なだけあって、宿は今まで泊まったどこよりも居心地が良かった。
さらになんと…ここには部屋にお風呂がついていたのだ!部屋についてるものだからそんなに大きくはないけど、今までお湯で体を拭くくらいしかできなかったためすごく嬉しい。今までの村は小さな宿屋だったのでみんなで入る大浴場みたいなのがあったのだが、グレイからめちゃくちゃ止められたのだ。
この国の人はみんな体格がいい。
グレイから聞いたが男は平均で180センチ女でも170センチはあると言う。まさかの俺と同じくらいらしい。
俺の体が貧相すぎて見るに耐えないからグレイに止められたんだろうか…、グレイは俺が恥をかかないようにと思って言ってくれたんだろうが…なんかムカつくな。
「グレイ先風呂入ってもいいか?」
「あぁ、いいぞ。」
グレイに許可を得てから早速一番風呂に入る。湯に浸かると体の力が一気に抜けるような感覚がした。
「はあぁぁ……。」
リラックスしたところで、今までのことをふと思い返していた。
旅の道中、グレイから聞いたこの世界のことについてや自分の記憶の中にいた人物、勇者について。
「勇者って……、、」
勇者について考えていると、ふとグレイに言われたことを思い出した。
(ほっ…ほんとに俺とグレイがそんなことやったんだろうか…?…男同士で??)
なんとなく男同士でどこを使うのかはわかっていた。あってるのか確信はないが恐らくあそこを使うのだろう…、たぶん…。
(でもグレイっていい体してるよな、身長も高いし、イケメンだし…男の俺から見てもかっこいいと思う…。)
久しぶりに熱いお湯に浸かったせいか、そんなことを考えていたからなのか下半身がむずむずしてきた。
(うぅ…ヤバい…、よく考えたら俺全然やってないな…。グレイとしたみたいだけど結構前のことだし、俺覚えてないし。)
これは仕方ないのではないだろうか…、うん。そうだよ、俺だってまだ若いし。これは生理現象だって、ね。
俺は誰に言い訳してるんだろうか…。
俺は視線をすでに緩く立ち上がった自分の陰茎に向ける。風呂の中だと湯が汚れるので外に出て小さな風呂場用の椅子に座り、軽く足を開いてそれに触れてゆっくりと手を動かした。
「ふっ……っん……。」
「んっ…、……はっ…ぁぁ。」
グレイが近くにいると思うと思わず声を抑えてしまう。
それでも自分しかいない小さな風呂場では、少しだけこぼれる吐息さえも自分の耳にはかなり響いているように聞こえた。
それが羞恥心を煽り、さらに興奮を掻き立てる。
「うっ……、…っんン。」
もう片方の手の平で亀頭を撫でると、あまりの快感に腰が引けた。
「んんっ…!……っはぁ…あっ…これヤバい…。」
動かしていた手を徐々に早めていく。
「あっ…。んっ…!……いきそう、、」
体にグッと力が入りそれが解き放たれようとした瞬間、後ろでガタンッと音がして思わず振り返るとドアの隙間から赤面し、床に仰向けに倒れていたグレイと目が合った。
***
なんだかどんどんグレイがポンコツみたいになっていく…、ドS設定なのに…。
今まで通ってきた村々とは違い人通りが多く、ガヤガヤと賑わっていた。
「うわ、すごい人だな。」
「そうだろ、ここは境界の森に1番近い街だからな、携帯食や武具、必要なものは大体ここで揃えるんだ。」
冒険者のような風貌の者達から子供連れや老人、様々な老若男女が行き交っていた。
しばらくあたりを見回すとある男が目に入る。その男はガッチリとした体格で、身長も2メートル近くある大男だった。
さらにその頭には他の人にはない獣の耳がついていた。
「え?……ええっ??」
「ん?…どうしたんだ?」
その男の人と一瞬目があってしまい顔を伏せながら聞いてみた。
「グッ…グレイ、あの大きい男の人って…。」
「んー?」
そう言って目を細めながらグレイがあたりを見渡すと、
「…おっ!珍しいな!獣人は滅多に見れないってのに。」
(やっぱり獣人なのか!!)
その男の耳にはクマの耳のようなものがついており、かなり目立っていた。服装を見るに冒険者のようだ。
「獣人って、、すごいな、そんな人達もいるのか。」
「あぁ、知らなかったのか。この世界は大きく分けると4大陸に分かれていてそれぞれの大陸に大国が一つずつ存在し、その他の小国をまとめてるんだ。んで、その一つが獣人やエルフ、ドワーフなんかが住んでる国、獣魔連合国なんだよ。」
「へぇ、そうなんだ。……滅多に見れないってどうゆうことなんだ?」
「この国には数年前まで奴隷制度があってな、今はとっくに禁止になってるんだが、獣人の力やエルフの美貌と長寿、ドワーフの技術を狙った輩が今でも多いんだよ。特にエルフの血は長寿の秘薬になるとか言って勘違いした上流階級の馬鹿な奴らのせいで、エルフの奴隷の需要が上がったんだ。今でも闇取引されてるって話だぜ。まぁそのせいもあって獣魔連合国の奴らは自国から滅多に出てこないんだよ。特にエルフなんかは。外に出てくる奴らは腕に自信のあるやつだけだ。」
「それは、…酷いな。」
「これでも今は魔王が全世界に宣誓布告してるから、魔王の侵攻を止めようと外に出てくる獣人も昔よりは増えたけどな。」
あぁ、だからか。
熊の獣人らしき男は背中にでかい斧のような武器を持っていた。恐らく冒険者なのだろう。
この街にも小さなギルドはあるが身分証が発行できるのはもっと大きな町のギルドらしい。ここから2日の距離にあるそうだ。
「そうだ。レイ、1人で行動しようなんて考えるなよ。この街は見た目ほど治安が良くないんだ。特に路地裏なんかには近づくなよ。」
「わかってるよ。流石にそこまでバカじゃないって。」
大きい街なだけあって、宿は今まで泊まったどこよりも居心地が良かった。
さらになんと…ここには部屋にお風呂がついていたのだ!部屋についてるものだからそんなに大きくはないけど、今までお湯で体を拭くくらいしかできなかったためすごく嬉しい。今までの村は小さな宿屋だったのでみんなで入る大浴場みたいなのがあったのだが、グレイからめちゃくちゃ止められたのだ。
この国の人はみんな体格がいい。
グレイから聞いたが男は平均で180センチ女でも170センチはあると言う。まさかの俺と同じくらいらしい。
俺の体が貧相すぎて見るに耐えないからグレイに止められたんだろうか…、グレイは俺が恥をかかないようにと思って言ってくれたんだろうが…なんかムカつくな。
「グレイ先風呂入ってもいいか?」
「あぁ、いいぞ。」
グレイに許可を得てから早速一番風呂に入る。湯に浸かると体の力が一気に抜けるような感覚がした。
「はあぁぁ……。」
リラックスしたところで、今までのことをふと思い返していた。
旅の道中、グレイから聞いたこの世界のことについてや自分の記憶の中にいた人物、勇者について。
「勇者って……、、」
勇者について考えていると、ふとグレイに言われたことを思い出した。
(ほっ…ほんとに俺とグレイがそんなことやったんだろうか…?…男同士で??)
なんとなく男同士でどこを使うのかはわかっていた。あってるのか確信はないが恐らくあそこを使うのだろう…、たぶん…。
(でもグレイっていい体してるよな、身長も高いし、イケメンだし…男の俺から見てもかっこいいと思う…。)
久しぶりに熱いお湯に浸かったせいか、そんなことを考えていたからなのか下半身がむずむずしてきた。
(うぅ…ヤバい…、よく考えたら俺全然やってないな…。グレイとしたみたいだけど結構前のことだし、俺覚えてないし。)
これは仕方ないのではないだろうか…、うん。そうだよ、俺だってまだ若いし。これは生理現象だって、ね。
俺は誰に言い訳してるんだろうか…。
俺は視線をすでに緩く立ち上がった自分の陰茎に向ける。風呂の中だと湯が汚れるので外に出て小さな風呂場用の椅子に座り、軽く足を開いてそれに触れてゆっくりと手を動かした。
「ふっ……っん……。」
「んっ…、……はっ…ぁぁ。」
グレイが近くにいると思うと思わず声を抑えてしまう。
それでも自分しかいない小さな風呂場では、少しだけこぼれる吐息さえも自分の耳にはかなり響いているように聞こえた。
それが羞恥心を煽り、さらに興奮を掻き立てる。
「うっ……、…っんン。」
もう片方の手の平で亀頭を撫でると、あまりの快感に腰が引けた。
「んんっ…!……っはぁ…あっ…これヤバい…。」
動かしていた手を徐々に早めていく。
「あっ…。んっ…!……いきそう、、」
体にグッと力が入りそれが解き放たれようとした瞬間、後ろでガタンッと音がして思わず振り返るとドアの隙間から赤面し、床に仰向けに倒れていたグレイと目が合った。
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