魔法探偵クウの事件簿

異世界人(願望)

文字の大きさ
1 / 3
file1:ホテル殺人事件

事件の始まり

しおりを挟む
「速報! 速報です! ダークマターの正体が解き明かされたことは以前お伝えしましたが、それを応用することでなんと空間に干渉してダークエネルギーという未知のエネルギーを手に入れそれを電力に変える機構が開発されました!」
 ――テレビからニュースキャスターがとても喜び発見を嬉しそうにいっている、実際どうなのか僕は師匠に聞いてみることにした
 
「師匠、これってすごい発明なの?」
「かなりすごい発明だ、エネルギー問題も解決される、だが前回のあのダークマターの発見でワームホールという空間に穴をあけ転移することができる、仮説の状態だったものがあっさりと実現された、それを見るにおそらく便利な技術がいくつも開発され、犯罪で利用されるだろう、私のような探偵の仕事も増える」
 心底困って溜息を吐いている、珍しいな師匠があんなことするなんて

「なるほどね、科学の進歩は必ずしも人間にとってもいい面に転ぶとは限らない、世界とは2面性があるものである、でしょいつも師匠が言っている」
「その通りだ、それと空間に干渉という面だが、どちらにせよ転移装置に近いなにかだろう、となると犯罪に様々な方法で使用ができるようになる、世界は平穏であることが一番だ、それにこの技術が一般家庭に普及でもすれば今はめったにない殺人事件が増えるかもしれん」

「普及って……」
「人間とは目の前においしいエサがぶら下がっていたら食いついていくものだ、おそらくは企業が普及させるだろう」
「そうか……」
 
「とりあえず夕飯は片づけるぞ、君のお父さんに来月の終わりまで預かってくれと言われている、しっかり体術の基礎やトリックに使われやすいもの、毒、心理学などについて教え込むからな」
「わかりました師匠! それとぉ片づけは時間の無駄だと――」
「自分でやれぃ!」
 
 
 
「――――――先生、クウ先生、クウ先生!」
「んあっ……悪い寝てた」
 懐かしい夢を見たな、師匠の家で修行してた時の夢か
 
「クウ先生、昨日クウさんが解決した魔法事件、博多の新聞の一面になっていますよ! ここにでかでかとクウ先生!」
「ああ……博多での事件ね、魔素の痕跡を転移先に残さずにすべてを自分の側に残す、特殊な機械か、自分の側に大量の魔素が来るがそれを除けばかなりすごい代物だ、魔素もせいぜい1分程度で霧散して跡形もなくなるしな、しかも残った痕跡すらも、日常生活で使用した、で逃れられる、あんなもの一般人がどう入手したんだろうな、魔素の痕跡を送った側には一切残さないなんて……」

 まったくロウ君はいつも元気がいいな
「入手先については警察が独自のルートから追っていくようです」
「なるほどね、まあ事件のはこの僕サグル クウが解決に導く……けどその後始末は警察に丸投げだ、だって面倒だからね、実に非効率、時間の無駄だ」
 
「そうですか、そういえばですけど、駅前にとっても甘いスイーツ屋さんができて、仙台ではスイーツフェスがやっているようですよ」
「なに! 駅前に仙台、お金はあるし時間もある、実に悩ましいところだ、う~ん、駅前のとっても甘いスイーツか、仙台のスイーツフェスか……」
「早く決めてくださいよ! 先生悩み始めたら決断するまでに最低でも15分かかるじゃないですか! いつもあんな非効率、非効率言ってるのにこういうときだけは優柔不断なんですから」
 
「そんな早く決断を迫るなよ、事件とスイーツは別だろ、まあそれはそれとして仙台に行くことにするか喜福はおいしいからな、クリーム味のものが特に好きなんだ」
「わかりました、じゃあ新幹線の予約とホテルの予約とっときますね」

「有能だね、さすが僕の教え子だ」
「有能ってそれほどでも、まあそれはそれとして先生がたった3年で魔法科学大学の助教授をやめるって言いだした時は驚きましたよ」
「僕はそれについていくといったロウ君に驚いたけどね、それに大学は探偵になるために必要だっただけだ、3年間助教授だったのはまだ学べることがあると思ったからだ」
 にしてもロウ君が教え子でよかったよ、超有能だしね、さっきのすぐに手配するあたりも、僕と違って即断即決、実に素晴らしい
「たまたま卒業する時と期間が被ったし先生とは学生の時にもあれこれ教えてもらいましたし、返しても返しきれない恩がありますよ」
「言うじゃないかロウ君、まあいいそれでは仙台へ、いざ行かん!」

 ~~~
「つきましたね、ここが仙台駅ですか、あれは伊達政宗像ですね、Pircoが会場だそうですが開催自体は明日なので一度ホテルにチェックインしましょう」
 チェックインか、それよりも先に喜福を食べに行くほうがいい、あそこにショップがあるな、わざわざロウ君に伝える必要はないだろう、伝えるのは時間の無駄だ
「喜福のクリーム味を2つ」
「かしこまりました、あわせて270円です」
「ありがとう」
 
「先生何してるんですか、ホテル行きますよ」
 ロウ君がため息をついているとは、情けないな、僕についていけないくらいでそんなことになったら僕の助手なんてやっていけないぞ
「わかった、では食べながら行こう」
「観光も兼ねて歩きませんか?」
 何を言ってんだ? 歩くなんて時間の無駄だろ、仙台なんて東京からすぐ来れるっていうのに

「いいだろ、東京からすぐに来れる」
「ええ、でも」
「時間の無駄だ、仙台なら何度も来ている」
「ああそういえばお師匠さん仙台の出身でしたね」
「そうだ、まあ今は大阪で開業しているが」
 師匠もどうしているか、とりあえずホテルに向かうか
 
「最寄りの便は……」
「先生、最寄りの便はこっちです」
「おお、ありがとう」
 ふふふ、前言撤回やっぱり有能だな、ロウ君は
 ~~~
「チェックインできましたよ~先生」
「ああ、ありがとう、にしても秋保温泉を取るとは、センスがあるようだね」
「ありがとうございます。駅からそこそこ時間かかりますが、いい温泉は入れますしね」

「うん、その通りだ、魔法に限らず科学の発展、都市開発のせいでろくに緑がなくなった東京都は違って緑もあるしね」
「そうですね、ただ仙台も徐々に東京のようになっていくんですよね」
「そうだな、まあいくか」
 
「すいません」
 ロウ君にぶつかった男、なんだ? 違和感を感じる……いや、気のせいか
「いえ大丈夫ですよ」
「では」
「先生、結構いいホテルですね!」
「そうだな」
 豪華なシャンデリアがつるされており、張られた窓からは素晴らしい自然の景色が見える、最高だな、洋風ながらもどこかに和を感じさせるような素晴らしいホテルだ
 
「では行きますか、えっと部屋は――――」
「ァ――――――――――――――」
「なんだ! あの叫び声は!」
「あっちの部屋のほうからです!」
 急いでドアを開けなければ、カギがかかっている、魔素の痕跡もない、力技で開けさせてもらおう
「はっ!」
「叫び声は――!」
「さっきぶつかってきた男が倒れている、窓も締まっている――」
 
 なんだ、わずかながら魔素の痕跡を感じる気が、気のせいか?
「大丈夫ですか? 大丈夫ですか? 魔法診察コンサルタント……残念ながら亡くなっているようだ」
「まさか密室殺人ですか?」
「わからない、だが警察を呼んでくれ」
「警察ですか?救急車ではなく?救急車はもう呼んでありますが」

「救急車を呼ぶとはさすがだな、ただ僕が診断した限りでは心臓麻痺などの病気が原因ではなさそうだ、だから、とりあえずホテルの人に事情を説明してくれ、以前警察から捜査代行証明書をもらったことがあるからこれを見せて」
「わかりました!」
 どうするかは警察が来てからになりそうだ
 ――――――――――――――――
 初めましての方は初めまして異世界人(願望)です。
 この作品に少しでも興味を持っていただけたらお気に入り登録をしてくださると嬉しいです。
 それと私は人外転生ものも書いているのでよかったら見に来てください
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ

BL
鍛えられた肉体、高潔な魂―― それは選ばれし“供物”の条件。 山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。 見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。 誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。 心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。

【時代小説】 黄昏夫婦

蔵屋
歴史・時代
 江戸時代、東北地方の秋田藩は貧かった。  そんな中、真面目なひとりの武士がいた。同僚からは馬鹿にされていたが真面目な男であった。俸禄は低く貧しい。娘二人と実母との4人暮らし。  秋田藩での仕事は勘定方である。  仕事が終わると真っ直ぐ帰宅する。 ただひたすら日中は城中では勘定方の仕事をまじめにして、帰宅すれば論語を読んで知識を習得する。   そんな毎日であった。彼の名前は立花清左衛門。年齢は35歳。  娘は二人いて、一人はとめ15歳。もう一人は梅、8歳。  さて|黄昏《たそがれ》は、一日のうち日没直後、雲のない西の空に夕焼けの名残りの「赤さ」が残る時間帯のことを言う。「|黄昏時《たそがれどき)」。 「黄昏れる《たそがれる》」という動詞形もある。    「たそがれ」は、江戸時代になるまでは「たそかれ」といい、「たそかれどき」の略でよく知られていた。夕暮れの人の顔の識別がつかない暗さになると誰かれとなく、「そこにいるのは誰ですか」「誰そ彼(誰ですかあなたは)」とたずねる頃合いという意味で日常会話でよく使われた。  今回の私の小説のテーマはこの黄昏である。  この風習は広く日本で行われている。  「おはようさんです」「これからですか」「お晩でございます。いまお帰りですか」と尋ねられれば相手も答えざるを得ず、互いに誰であるかチェックすることでヨソ者を排除する意図があったとされている。  「たそかれ」という言葉は『万葉集』に 誰そ彼と われをな問ひそ 九月の 露に濡れつつ 君待つわれそ」 — 『万葉集』第10巻2240番 と登場するが、これは文字通り「誰ですかあなたは」という意味である。  「平安時代には『うつほ物語』に「たそかれどき」の用例が現れ、さらに『源氏物語』に 「寄りてこそ それかとも見め たそかれに ほのぼの見つる 夕顔の花」 — 『源氏物語』「夕顔」光源氏 と、現在のように「たそかれ」で時間帯を表す用例が現れる。  なおこの歌は、帖と登場人物の名「夕顔」の由来になった夕顔の歌への返歌である。  またこの言葉の比喩として、「最盛期は過ぎたが、多少は余力があり、滅亡するにはまだ早い状態」をという語句の用い方をする。 漢語「|黄昏《コウコン》」は日没後のまだ完全に暗くなっていない時刻を指す。「初昏」とも呼んでいた。十二時辰では「戌時」(午後7時から9時)に相当する。  「たそがれ」の動詞化の用法。日暮れの薄暗くなり始めるころを指して「空が黄昏れる」や、人生の盛りを過ぎ衰えるさまを表現して「黄昏た人」などのように使用されることがある。  この物語はフィクションです。登場人物、団体等実際に同じであっても一切関係ありません。  それでは、小説「黄昏夫婦」をお楽しみ下さい。  読者の皆様の何かにお役に立てれば幸いです。  作家 蔵屋日唱    

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜

深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。 処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。 なぜなら彼女は―― 前世で“トップインフルエンサー”だったから。 処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。 空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。 タイトルは―― 『断罪なう』。 王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。 すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、 国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。 そして宣言される、前代未聞のルール。 支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。 処刑台は舞台へ。 断罪はエンタメへ。 悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。 これは、 処刑されるはずだった悪役令嬢が、 “ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。 支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、 それとも――自由か。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

処理中です...