1 / 18
第1章 異世界転生から、店を建てるまで
1話 転生 そして
しおりを挟むはぁ、はぁ、逃げないと、車は、入れないくらいの森の中だ、ここなら逃げられるかもしれない。
くそっ、あのクソ親父が反社なんかから、金を借りなければ、今も楽しく、薬の研究ができていたはずなのに。
ああ、最悪だ!
「おい!逃げるな!」
まずい! もう追っ手が
「ッ!」
「逃げるな! 売れるものはなさそうだし、体で売らせろ!」
ッ!
あぁ。
沈んでいく
意識が、
沈んでいく。
腹から、刺されたところから、大事なものが抜けていくような気がする。
あぁ。
「もう一度人生をやり直したいですか?」
なんだろう。優しい女性の声だ、走馬灯かな?
そうだな、やり直したいか。やり直したくないかなら、やり直したいな
「そうですか。それでは、あなたを転生させます。そして、すいません」
なんで謝るんだろう。
なんだろう、何かに引き込まれて……
「オギャア、オギャア」
「おぉ! 生まれたぞ。よーし、お前の名前は、リンだ。リン=フォン=フレミング、素晴らしい名前だ」
「ふふふ、あなた、そんなに、持ち上げたらリンが怖がっちゃうわ」
「それもそうか。この子は後継という地位に縛られることはないだろう。楽しく、生きてくれるといいな」
……えっと、まさか、転生している!?
~~~
それから少し経って
どうやら俺は、アレク王国の、辺境伯を務めるフレミング辺境伯家の5男として生まれたらしい。まあ、2男と4男は若いうちに未知のはやり病で死んでしまったらしいけどね。
そしてこの世界には、魔法とやらがあるらしい。
「リン様。念のためオムツ取り替えますよ」
「……」
「はい、取り替えられましたよ」
この世界の文明レベルは、建築を見るにおそらく中世レベルだろう。ただ、魔法のおかげで、衛生面や、食事は、現代でも高水準な、いわゆる日本レベルの衛生面、食事と言えるだろう。
すごいな、魔法。その名に恥じない
まあ、食事や衛生面は大分辺境伯バフが入っている気がするけども
「本当にリン様は、賢いです。全く泣かないですもん。これまで、かなりの子供を見ているけど、リン様は、ダントツに賢くて本当に助かります」
そりゃあ、中身は成人を迎えた、大人だぞ。
それにしても、この人、赤ちゃんに向けてお世辞でも言っているのか?
すごい人だな。色んな意味で
……それにしても、どうやって魔法を使うのだろうか。前使うところを見た感じでは、何かを念じたら、手から水が出てきたんだけど、うーん、何を念じればいいのかさっぱりわからないな
そういえば、この世界にはレベルと、スキルがあるそうだけど、ステータスはないっぽいな。
まあ、そのうちわかるだろうし、大丈夫か。
そう言えばテレビとかでは、異世界に転生した主人公が、一回魔力を使い切ったら、魔力量が増えている。みたいなことがあったけど、あれもやってみたいな。
魔法とかがあるってことは魔力もあるんだろうけども、それっぽいのは見つかっているんだけど、自分の意思で動かせないんだよな
うーん。動かないものを無理に動かすのは絶対に体に悪いだろうし、やめておくか
安全第一。安全第一。
「リン様、それでは」
あ、いなくなった
そういえば今日何か予定があるみたいに父さんと母さんと、メイドさんたちがどたばたしてたけど、なんだろう
「今日は忙しいのに来てくださってありがとう」
「いえ、辺境伯様の願いとあらば、どんなところからもやってきますよ」
「それはうれしいね」
「あちらが今日才能診断をする息子さんですか」
「ああ、そうだ。まあ、早速頼むよ」
「わかりました。どれどれ」
誰だこのじいさん
うーん
いかにもな老人魔法使いだな
まあ、父さんの知り合いっぽいな、うん、だいぶ権力ありそう
話を聞く限りは、俺の魔法的な資質を確かめるのか。
薬関連の素質があったらいいんだけど
「ふむ、水属性魔法と治癒魔法の素質。それと何かの強力な素質といったところですな。そして奥様のエルフとしての素質は、自動翻訳、長寿の2つを引き継いでいます。そして、精霊視が潜在的能力として深層心理に眠っているように見えます」
「そうか。治癒魔法とは、珍しいな。治癒魔法を使うならば、薬師か、司祭といったところか。まあ、あんな薄汚れた教会なんぞにはいかせんがな。それと、その属性だったら、もう魔法を使えるようにしても問題ないかな?」
「まあ、そうですね。どうします? 使えるようにしますか?」
「ああ。頼む」
「……ハァッ!」
なんか、体が楽になった気がする。
あ! 動かなかった魔力が動かせるようになった。じゃあ、手のほうに持ってきたら……
「おお、水泡ですか」
やった! 水が出た。魔法を使えたぜ。
これは大きい進歩だぞ!
しかも水属性だろ! だったら、常に清潔な水が、手に入れられるってことじゃないか!
よっしゃあ!
「もう魔法を使えるとは、天才の証だな」
「そうですね。ちょっと、水を触りますね……うん、やはり、少量ながら回復効果がありますな。おそらく、何も障害はないでしょう」
「おお、それはめでたい。ハルにも伝えてこねば」
「そうですか。私もついていきますよ」
行っちゃった。うーん、多分体の中に、魔法を使わせないように、詰め物みたいなのを入れてたのかな?
うーん、それが一番しっくりくるな。
たぶん、火属性とかだったら、大変なことになるからだろうな
とりあえず、さっそく魔力を使い切ってみるか
……
念じるだけで使えるって、楽だな
というか、母さんエルフだったんだな。確かに、ちょっと耳がとがってたな。
それで、前から少し疑問に思ってた、なんで、現地の言葉がわかるのかは、エルフの血を引いているからか
それと、長寿。かぁ、だいぶ薬の実験ができそうだな。やったぜ!
うーん、ちょっと疲れてきたな。
あれ? 目の前が
~~~
はっ! だいぶ強引だったな。抗う間もなく、眠りについたな。いや、こういう場合は気絶だな
にしても、魔力、少し増えている、かもしれない。うーん、ちょっと増えてそう。これからは、寝る前にこれをやり続けるか。よく寝れないときにいいだろうしな……にしても、これしか増えなかったら、1年で3倍が限界だな
元の量が、多かったらあの人が驚いてたはずだし、多分一般人よりも高い、くらいな気がするな
となると、そこまでの成長は見込めないな
まあ、増えてるだけ、ありがたいと考えるか。
~~~
5年後
ふむふむ、へぇ、この世界の薬って、こうやって作るのか。
そして、薬草は、こういうのが使われることが多いのか。
魔力草ね。うーん、山奥で見つかりやすいのか。
でも、山奥には魔物が多いからな。
まあ、これが原因で薬草の値段が高くなってるんだろうけども。薬草の栽培には、膨大なコストがかかるから、見合ってないのか。
でもなぁ、この機構を見る限り、改良は無理ではなさそうなんだけど……
でもなぁ、どう考えても、今の知識じゃ無理だし、この手の魔力工学も学ばないと改良は無理か
でも、あったほうが便利だしな。それに、長寿だから、相対的に見てその労力はコストに見合っているはず
10年もあれば、覚えきれるか。こういう専門書を父さんに買ってもらって、今、魔法について学んでるように、専門の人を招いてもらって、教えてもらうか
それにしても、ちゃんと魔法を修めないと、薬は作らせてもらえないなんて、ケチだなぁ。
……そういえばこの世界の薬はポーションっていうんだったな。
うーん、なれないけども、そういうもんだと思って適応していかないとな
月見草ね。非常に珍しい薬草で使えばどんな難病でも治せる”エリクサー”を作れる!?
ただ、他にもたくさんの珍しい薬草や、素材と、圧倒的な技術力が必要なのか
めちゃくちゃ難しいけども、一回作ってみたいよな。ま、いつかできるだろう
さぁてと、もっと、薬草の本を読みこんでいくとしますか
~~~
翌日
うーん、眠い
「坊ちゃま、朝ですよ……って! 夜更かししてたんですか!」
「そうだよ」
「お眠りください」
「いいよ、まだ読めるし。眠らなくていいもんね」
「坊ちゃま!?」
「いいって言ってるじゃん」
「……はぁ、奥様に伝えますか?」
「え、それはちょっと」
「じゃあ、ね て く だ さい!」
「えぇ。分かったよ」
「はぁ、昼になったら起こしに来ますね」
「はーい」
ふふふ、バカめ、読むに決まってるじゃないか。
こちとら、脳がキマってるんだ。
誰も俺を止められないぜ
えーと、ふむふむ、へぇ、ポーションの質には薬草の濃度が関係するのか。
えーと、作り方のおさらいをすると、まずは、元になる薬草を切り刻んだり、すりつぶしたり、薬草にあった方法で混ぜ合わせて液体状にして。そのあとに少しおいて、魔力を流した後に、30分以上置いたら完成だから、おそらく濃度ってのは切り刻んだりすりつぶしたりする過程のところか
不純物が混ざらないように。というよりは、効能がない部分を入れないように気を付けるってことか
面倒だけど重要な工程だな
「やっぱり、まだ寝てませんでしたね」
「へ……」
「寝てください!!!!」
この日、メイドの大声が屋敷に響き渡ったとか
このあと、俺は1時間の格闘の末、眠らせられた。
熟練のメイドには、勝てなかった、か
―――――――――――――――――――――
<アレク王国>
世界の中でも、平和を重んじる国として有名
まともな貴族が多い
地理的には、魔族の領域と接している
比較的実力主義である
0
あなたにおすすめの小説
英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~
ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。
彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。
敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。
この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。
「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」
無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。
正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた
歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。
剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。
それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。
そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー
「ご命令と解釈しました、シン様」
「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」
次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
構造理解で始めるゼロからの文明開拓
TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。
適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。
だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――!
――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
第2の人生は、『男』が希少種の世界で
赤金武蔵
ファンタジー
日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。
あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。
ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。
しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる