転生薬師はエリクサーを作る! 〜完成には入手難易度激ヤバの20素材が必要らしい〜

異世界人(願望)

文字の大きさ
2 / 18
第1章 異世界転生から、店を建てるまで

2話 初めてポーションを作ります

しおりを挟む
「リン、ちょっといいか」
 
「ロイ兄さん? どうしました?」
 
 どうしたんだろう、兄上は基本的に部屋にこもってニヤニヤしながら魔法の研究をしているのに
 
「まあいいだろ。ちょっとこっちに来てくれ。お菓子あげるから」
 
 なんだろう、すごく鳥肌が立った。なんとなく嫌な予感がする
 
「え、いいです」
 
「まあまあ、いいことがあるって」
 
 そんな胡散臭い笑みで言われても
 
「いいです」
 
 
「ひどい! 兄の頼みを無下にするだなんて。兄さん泣いちゃう」
 
 兄さん泣いちゃう。じゃねぇだろう!
 
 ……はぁ
 
「わかりました、いいですよ」
 
「おお! ありがとう、じゃあ、ついてきて」
 
 なんだろうか……
 
 
 
 
 
 
 
「この部屋に入ってくれ」
 
「はいはい」
 
 うわっ! 薬品くさい……いや、一周回っていい匂いかもな
 
 あれ、なんだろう、体が浮かぶような気がする
 
 
 あれ、部屋が歪んで見える
 
 
 なんだか、楽しくなってきたぁ!
 
 
「うへへへ、いひひひ、あっぴゃあ!」
 
 
 なんか魔法をぶっぱなしたくなってきたゼ!
 
 部屋を水浸しにしてやる!
 
 
「水魔法:アクアブレッシング!」
 
 ちゃんと名前がある魔法だぜぃ!
 
 
 ひゃっはあ!
 
 
 ぶっぱなすゼイ!
 
 
「あ、そこらへんでストップ」
 
 
 
 あれ、これまで俺、何してたんだ
 
 えっと、水浸しになってる?
 
 うーん、思い出せない
 
「やったぁ! 実験成功だ」
 
 その瞬間、俺は理解した
 
 
 ああ、こいつのせいだな
 
 と
 
「兄貴、何をした」
 
 
「うわっ! 唐突な兄貴呼び。ひどいなぁ、まあいいや。教えてあげるよ、簡単にいうと、お前の精神に干渉して魔法をぶっ放させたわけだ。あ、まあ安全なほうだから安心して」
 
 安心できるか! 1時間喰らったら狂うだろ
 
「ふーん、で、それはなんのために?」
 
「え、面白そうだから」
 
 さっすが、1家1番のマッドサイエンティストだ。こんなのが3男の家なんですよ。
 
 
「後で父さんに言いつけようか?」
 
「ヒェッ! それだけはご勘弁を」
 
「じゃあ、2度としないように」
 
「ちぇー。はいはい」
 
 あ、こいつまたするつもりだな
 
 
「ん? ロイ、リン、何してんだ」
 
「ゲ、クリル兄貴」
 
「ここの、ロイという兄貴さんが私を実験台にしたわけです」
 
 クリル兄さんは、うちの長男というわけで、この家の仕事の領地と、国境の守護を任されていて、今はいないんじゃなかったっけ。
 
「へぇ、ロイ……」
 
「ヒェッ!」
 
「ちょっとこい」
 
「ヒィィィ!」
 
 
 あ、引きずられていった
 
 クックック、いい気味だ
 
 
 
 あれ? いま、これまでを冷静に振り返ると、転生後から精神が幼くなっている気がするぞ……うーん、ホルモンとかが関係するとか?
 
 うーん、分かんないな。俺が知る限りだと実例は俺しかいないからな。何が正解かわからないし、本当に幼なくなってるかもわからない
 
 
 まあ、あんまり関係ないか。どっちにせよ俺は俺だ
 
 とりあえず、服がびしょぬれだし、風呂に入ってから着替えるか
 
 魔力が半分以上減ってるよ。
 
 まあ、だからんだって、感じだけど
 
 まあ、あの実験兄さんにしては被害が少なかったしな
 
 家が壊れかけたあの日は忘れられないな
 
 兄さんこっぴどく怒られて、それ以降危険なのはしなくなったな
 
 いや、今回のも大概に危険か
 
 やっぱ、ロイにいは危険だ
 
 ~~~
 1日後
 
「リン、これちょっとしたお詫び、これを使えばポーションをつくれ――」
「兄さん、ありがとう。昨日のことは忘れるよ、本当にありがとう」
 
「う、うん」
 
 やったぜ! これが手に入るんだったら、昨日の出来事なんて毎日起きてほしいね!
 
「うひょひょひょひょひょひょひょ」
 
「お、おまえ、ポーションのことになると急におかしくなるよな」
 
「何言ってるんですか? あたりまえですよ」
 
「お、おう」
 
 ~~~
 実験部屋
 
 さんざん本で読んでたんだ
 
 作って見せるぜ
 
 素材はちょっと前に観察するために護衛を連れて近くの森からとってきたのがあるから、これを使おう
 
 
 それじゃあ、リンの3分クッキング(?)スタート!
 
 今回作るのは疲労回復ポーションです!
 
 今回使用する素材はゴブリンの肝と、ファグ草です! 基本どんなポーションも使う薬草だから覚えておきましょう!
 
 うーん、俺は誰に語りかけてるんだ
 
 まあ、このノリでいいか
 
 まずは肝はすりつぶして、ファグ草は切り刻んでいき、特殊な水、魔法水にぶち込んで混ぜましょう。斬る際は、できるだけ、いらない部分が入らないようにすることです。魔法を使うとやりやすいですよ。
 
 
 うまく切れない
 
 ちゃんとすりつぶせない
 
 めんどくせぇ
 
 くそっ、これも全部、ロイ兄のせいだ(?)
 
「おい、なんか俺、馬鹿にされた気がしたぞ」
 
「黙ってくれ」
 
「あ、はい」 
 よっし、こんなものか
 
 できたぜ!
 
 そんでもって30分くらい待ちましょう。
 
 暇ですね、そんなときは、横にいるロイ兄を殴りましょう
 
「ッテ! 何してるんだよ」
 
「昨日の仕返し」
 
「……そりゃあしょうがねぇ」
 
 ああ、これは兄さんにぼっこぼこにされたんだな
 
 ちょっと哀れにおもってしまう
 
 ~~~
 30分後
 
 よっし、それでは、これに、いい感じに魔力を流し込みます
 
 まあ、感覚9割だから、頑張るか
 
 うーん、こんなもんか。
 
 うん、こんなもんだな
 
 
「ロイ兄。飲め」
 
「え、選択肢は?」
 
「ない」
 
「はいはい、どれどれ……ウッ」
 
「え?」
 
「まっずい。まあ、疲労は抜けてるよ、いやでも不味い。くそ不味い。正直言って2度と食べたくない……うん、効き目はあるんだ、効き目は。多分だけど、もうプロ並み、才能はあるよ。でもね、味はとてもじゃないが食えたものじゃない。味の改善さえできたら、お前は世界一の薬師になれるよ」
 
「味が改善できなかったら?」
 
「それこそ、才能の持ち腐れみたいなもんだろ。まあ、言っておくと今の状況だと、味のせいで市販品のほうがいい、みたいな状況になってるぞ」
 
「さいですか」
 
 何が原因だろう。
 
 いや、なんとなくわかるけど
 
 味で差が出る場所。それは切り刻んだり、すりつぶしたりする過程、そう! 調合だ!
 
 まあ、あそこは努力が重要だからな。
 
 技能の塊よ
 
 味の改善が、ひとまず最大目標だな。
 
 でもどれぐらい不味いんだろう。ちょっと飲んでみるか
 
「え、飲むのか?」
 
「うん」
 
「やめとけ、死ぬぞ」
 
「まあまあ。ックン……」
 
「ああぁ」
 
 クッソ、まずい
 
 その瞬間、俺の体中の疲労は完全に癒えて
 
 
 精神に非常に大きなダメージを負った
 
 
 確かに、これは2度と飲みたくないといわれるだろうな
 
「えっと、とりあえず、父さんに飲ませるか、最近よく疲れてるし」
 
「まじで言ってんのか? 父さんに恨みでもあるのか? 一応話聞くぞ」
 
「いや、でも一応効能はあるじゃん」
 
「いや、そういう問題じゃないだろ」
 
「まあまあ。父さんきっと元気になるだろうな!」
 
「味でも、元気になるな。いろんな意味でね」
 
「はっはっはは!」
 
 (※父は吐きながらすべての仕事を終わらせたとか。父さんすごい!(他人事))

 ――――――――――――――――――――
 <ポーション>

 人の英知の結晶
 いつからあるかは不明だが
 書物に記されている限りだと 
 5000年前から存在することがわかっている
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

英雄将軍の隠し子は、軍学校で『普通』に暮らしたい。~でも前世の戦術知識がチートすぎて、気付けば帝国の影の支配者になっていました~

ヒミヤデリュージョン
ファンタジー
帝国辺境でただ静かに生き延びたいだけの少年・ヴァン。 彼に正義感はない。あるのは、母が遺したノートに記された、物理法則を応用した「高圧魔力」の理論と、徹底した費用対効果至上主義だけだ。 敵国三千の精鋭が灰燼城に迫る絶望的状況。ヴァンは剣を振るわず、心理戦と補給線攪乱だけで、たった三日で敵軍を撤退させる。 この効率的すぎる勝利は帝国の中枢に届き、彼は最高峰の帝国軍事学院への招待状を手に入れる。 「英雄になりたいわけじゃない。ただ、母の死の真相と父の秘密を知るため、生き残らなきゃならないだけだ」 無口最強の仮面メイド・シンカク、命を取引に差し出した狼耳少女・アイリ。彼は常にコスパの高い道を選び、母の遺したノートの謎、そして生まれて一度も会ったことのない父・帝国大元帥のいる帝都の闇へと踏み込んでいく。 正義も英雄も、損をするなら意味がない。合理主義が英雄譚を侵食していく、反英雄ミリタリー学園ファンタジー。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

趣味で人助けをしていたギルマス、気付いたら愛の重い最強メンバーに囲まれていた

歩く魚
ファンタジー
働きたくない元社畜、異世界で見つけた最適解は――「助成金で生きる」ことだった。 剣と魔法の世界に転生したシンは、冒険者として下積みを積み、ついに夢を叶える。 それは、国家公認の助成金付き制度――ギルド経営によって、働かずに暮らすこと。 そして、その傍で自らの歪んだ性癖を満たすため、誰に頼まれたわけでもない人助けを続けていたがーー 「ご命令と解釈しました、シン様」 「……あなたの命、私に預けてくれるんでしょ?」 次第にギルドには、主人公に執着するメンバーたちが集まり始め、気がつけばギルドは、愛の重い最強集団になっていた。

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

構造理解で始めるゼロからの文明開拓

TEKTO
ファンタジー
ブラック企業勤めのサラリーマン・シュウが転生したのは、人間も街も存在しない「完全未開の大陸」だった。 ​適当な神から与えられたのは、戦闘力ゼロ、魔法適性ゼロのゴミスキル《構造理解》。 だが、物の仕組みを「作れるレベル」で把握できるその力は、現代知識を持つ俺にとっては、最強の「文明構築ツール」だった――! ​――これは、ゴミと呼ばれたスキルとガラクタと呼ばれた石で、世界を切り拓く男の物語。

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

第2の人生は、『男』が希少種の世界で

赤金武蔵
ファンタジー
 日本の高校生、久我一颯(くがいぶき)は、気が付くと見知らぬ土地で、女山賊たちから貞操を奪われる危機に直面していた。  あと一歩で襲われかけた、その時。白銀の鎧を纏った女騎士・ミューレンに救われる。  ミューレンの話から、この世界は地球ではなく、別の世界だということを知る。  しかも──『男』という存在が、超希少な世界だった。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

処理中です...