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第32話 エクスの滅亡
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エクス一般兵
一般兵「ディヴァインランドのクソ野郎どもまた懲りずにこの危機に便乗して来たのか、だからあいつらはGWの時に根絶やしにしておくべきだったんだ、誰だ教会は保存されなければならないとか言ってたやつは!」
一般兵B「知らねぇよ、なんかでもカネになるんだろ教会ってやつは」
オレには教会なんぞに行くバカどもの気がしれない、ましてや寄付をしてるようなやつの意味がまったくわからん。これはいい機会だ、教会は今回限りすべて燃やしてやる。
他の兵隊たちも、教会に対しては恨みが募っている、エクスがインペリアなんかに覇権を奪われたのは教会の暴走が原因だと何度も何度も学校で叩き込まれているからだ。特に兵隊学校は反教会の教育がなされている。みんな正当教会のガイキチどもを殲滅してやろうと息を巻いて迎撃ポジションについた。一体やつらはどうやって攻めてくるつもりだ、教会に戦車部隊があるなんて聞いたことがない。
地平線の向こうからそれはやってきた。白い波が迫ってきているのかと思った。それは真っ白な子供みたいなのの大群だった。虫のようにも見えた。あぁいう白いカマキリみたいなのがいる。
近づくにつれてやっぱりそれは子供だった、子供の形をしたなにかだった。白髪で裸の女の子のようなもの、けれど明らかに人間ではなかった、真っ白すぎるし、どう見ても生き物ではない。コトバにならない恐怖が広がっていくのが肌でわかった。誰もがこれに続く運命を予想出来た。
そいつらはマシンガンでいくら撃ってもすぐに立ち上がりぬめぬめとせまってきて、バッタの大群みたいにすべての兵隊を根こそぎ殺していった。こんなの聞いていない、こんな人形の出来損ないみたいなのと戦うなんて話は聞いてない。
この日を最後にエクスの歴史が終わった、人類の歴史ももうすぐ終わるだろう。こんな兵器が登場したらいよいよ世界は終わりだ。
クードリオン
ミネルヴァ「終わりましたよお祖父様、気分はどうかしら?」
目を開いた瞬間、あまりにも目がよく見えるので逆に面食らってしまった、自分の視力が落ちていたということすら知らなかった。いや、こんな視力を持っていたことはこれまでにない、遠くのものまで手に取るように見えて逆に遠近感を失ってしまう。
身体があまりにも軽い、羽で出来ているようだ。全盛期の頃よりもはるかに、桁違いに調子が良い。良すぎる。初めての感覚に戸惑ってしまう
クードリオン「馴染む!馴染むぞ!なんでいままでこんなことを秘密にしていたんじゃ!」
ミネルヴァ「まだまだ汎用化には程遠いです、オカネもかかりすぎる、もっと安く簡単に出来るようにしなければ」
クードリオン「どのくらい時間が経った、状況は?」
ミネルヴァ「3日かかりました。Saintが管理機構のマニフェストを公開しましたよ、ご丁寧に電脳OSにまで送信されましたよ、見ます?まるで政治学を初めて学んだ大学生一年生みたいに熱意に溢れてますよ」
一般兵「ディヴァインランドのクソ野郎どもまた懲りずにこの危機に便乗して来たのか、だからあいつらはGWの時に根絶やしにしておくべきだったんだ、誰だ教会は保存されなければならないとか言ってたやつは!」
一般兵B「知らねぇよ、なんかでもカネになるんだろ教会ってやつは」
オレには教会なんぞに行くバカどもの気がしれない、ましてや寄付をしてるようなやつの意味がまったくわからん。これはいい機会だ、教会は今回限りすべて燃やしてやる。
他の兵隊たちも、教会に対しては恨みが募っている、エクスがインペリアなんかに覇権を奪われたのは教会の暴走が原因だと何度も何度も学校で叩き込まれているからだ。特に兵隊学校は反教会の教育がなされている。みんな正当教会のガイキチどもを殲滅してやろうと息を巻いて迎撃ポジションについた。一体やつらはどうやって攻めてくるつもりだ、教会に戦車部隊があるなんて聞いたことがない。
地平線の向こうからそれはやってきた。白い波が迫ってきているのかと思った。それは真っ白な子供みたいなのの大群だった。虫のようにも見えた。あぁいう白いカマキリみたいなのがいる。
近づくにつれてやっぱりそれは子供だった、子供の形をしたなにかだった。白髪で裸の女の子のようなもの、けれど明らかに人間ではなかった、真っ白すぎるし、どう見ても生き物ではない。コトバにならない恐怖が広がっていくのが肌でわかった。誰もがこれに続く運命を予想出来た。
そいつらはマシンガンでいくら撃ってもすぐに立ち上がりぬめぬめとせまってきて、バッタの大群みたいにすべての兵隊を根こそぎ殺していった。こんなの聞いていない、こんな人形の出来損ないみたいなのと戦うなんて話は聞いてない。
この日を最後にエクスの歴史が終わった、人類の歴史ももうすぐ終わるだろう。こんな兵器が登場したらいよいよ世界は終わりだ。
クードリオン
ミネルヴァ「終わりましたよお祖父様、気分はどうかしら?」
目を開いた瞬間、あまりにも目がよく見えるので逆に面食らってしまった、自分の視力が落ちていたということすら知らなかった。いや、こんな視力を持っていたことはこれまでにない、遠くのものまで手に取るように見えて逆に遠近感を失ってしまう。
身体があまりにも軽い、羽で出来ているようだ。全盛期の頃よりもはるかに、桁違いに調子が良い。良すぎる。初めての感覚に戸惑ってしまう
クードリオン「馴染む!馴染むぞ!なんでいままでこんなことを秘密にしていたんじゃ!」
ミネルヴァ「まだまだ汎用化には程遠いです、オカネもかかりすぎる、もっと安く簡単に出来るようにしなければ」
クードリオン「どのくらい時間が経った、状況は?」
ミネルヴァ「3日かかりました。Saintが管理機構のマニフェストを公開しましたよ、ご丁寧に電脳OSにまで送信されましたよ、見ます?まるで政治学を初めて学んだ大学生一年生みたいに熱意に溢れてますよ」
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