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第35話 Traitor
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ユミ
インペリアのじいさんを殺してぐうぐう眠っていると額にズシっと銃口をつけられた。こんな起こし方ってあるかよ。
イズナ「ユミ、落ち着いて聞いて、ワタシ達はこれからSaintを裏切る、レーゼもソアラも一緒にね、ユミはワタシ達に協力をしてくれるよね」
いよいよ来たか・・・
ユミ「協力しろったって何をするんですか?」
イズナ「・・復讐をしなきゃいけないの、大海嘯を起こす」
ユミ「は?」
イズナ「大津波を起こして、ワタシ達の島を沈めた人たちに、同じ苦しみを味あわせてやるんだって・・」
ユミ「やるんだってって、誰かに言われてやってるの?イズナさんは一体何がしたいんですか?」
イズナ「ワタシは・・・」
イズナがちょっと顔をそらした瞬間に手に隠してたナイフでイズナの首を掻っ切った。血でびちゃびちゃになったその首を掴んでワタシは怒鳴っていた。
ユミ「イズナさん!なんでこんなことさせるんですか!せっかくワタシが助けてやったのに!これが命の恩人にやることかよ!あなた自分勝手にやるとか言って人に迷惑かけすぎ!ワタシに説教されるなんてまじでよっぽどですわ!人に説教するのなんか初めてだ!人を殺してこんなに胸糞悪いのは初めてですよ!!!」
イズナ「ごめん・・まぢですまないと思っている・・・でも友達とか仲間とか・・やっぱ見捨てたり出来ないんだよね・・・自分の意見と違っててもさ、ずるずる流されちゃうんだよね・・・ワタシ人から嫌われるの超怖いんだもん・・・」
扉が急に開いてエクセが入ってきた
ユミ「おまえもか!?」
エクセ「ソアラの仲間かってことか?違う、トレーサーの解除をしてた。良かったな、死なないで」
ユミ「解除を先にしてくれたからワタシは死なないで済んだってことですか?」
エクセ「いや、イズナがスイッチを入れなかった、もとからイズナはオマエを殺すつもりはなかった」
ユミ「じゃあ・・・わざとワタシに殺されたってこと?」
エクセ「オマエが従うならよし、そうじゃないならそれもよしってことだったんだろ」
ユミ「・・胸糞悪ぃ・・吐きそうだ、ワタシは友達作ろうとするといっつもこれだ」
エクセ「ソアラが裏切るのはわかってたけれどまさかレーゼもとはね、女心ってやつはいつまでたっても謎だね」
ユミ「なんでソアラを放置したんですか?あなたほんとは全部知ってたんでしょ」
エクセ「ソアラを排除すれば全員がバラバラになるのがわかりきっていたからだ、組織ってのはそういうものだ、常にバラバラになる圧力が働く、常になにか他の生命を奪ったりして、エネルギーをかけて抑え込まないかぎり、エントロピーは増大し、カオス値も増えていく、誰も反抗しないイエスマンばかりの組織はすでに組織として機能してない」
ユミ「・・・どうすんですかこれから」
エクセ「ソアラを止める」
カナビス「ユミ!無事か!」
カナビスがどたどた走り込んできた、おせぇわ
ユミ「ギリ生きてんよ」
カナビス「良かった」
カナビスは泣いてた。どういうことだそれは。女心に限らず、人間の心ってのはわからない。ワタシは生きててくれてよかったって泣いてもらえるような人間じゃない、ただの自己中な暗殺者だ、自分の目的のためには友達だって殺す。
エクセ「お楽しみのとこ悪いけど急いでステラに向かわないといけない、ここに残るつもりじゃないだろ?」
ユミ「なんのこっちゃわからんけど、本物のソアラと戦う為だけにワタシは生きてますから、それだけは譲りません、大将、今度は全部聞かせてもらいますよ」
エクセ「わかった、事情は移動しながら話す」
インペリアのじいさんを殺してぐうぐう眠っていると額にズシっと銃口をつけられた。こんな起こし方ってあるかよ。
イズナ「ユミ、落ち着いて聞いて、ワタシ達はこれからSaintを裏切る、レーゼもソアラも一緒にね、ユミはワタシ達に協力をしてくれるよね」
いよいよ来たか・・・
ユミ「協力しろったって何をするんですか?」
イズナ「・・復讐をしなきゃいけないの、大海嘯を起こす」
ユミ「は?」
イズナ「大津波を起こして、ワタシ達の島を沈めた人たちに、同じ苦しみを味あわせてやるんだって・・」
ユミ「やるんだってって、誰かに言われてやってるの?イズナさんは一体何がしたいんですか?」
イズナ「ワタシは・・・」
イズナがちょっと顔をそらした瞬間に手に隠してたナイフでイズナの首を掻っ切った。血でびちゃびちゃになったその首を掴んでワタシは怒鳴っていた。
ユミ「イズナさん!なんでこんなことさせるんですか!せっかくワタシが助けてやったのに!これが命の恩人にやることかよ!あなた自分勝手にやるとか言って人に迷惑かけすぎ!ワタシに説教されるなんてまじでよっぽどですわ!人に説教するのなんか初めてだ!人を殺してこんなに胸糞悪いのは初めてですよ!!!」
イズナ「ごめん・・まぢですまないと思っている・・・でも友達とか仲間とか・・やっぱ見捨てたり出来ないんだよね・・・自分の意見と違っててもさ、ずるずる流されちゃうんだよね・・・ワタシ人から嫌われるの超怖いんだもん・・・」
扉が急に開いてエクセが入ってきた
ユミ「おまえもか!?」
エクセ「ソアラの仲間かってことか?違う、トレーサーの解除をしてた。良かったな、死なないで」
ユミ「解除を先にしてくれたからワタシは死なないで済んだってことですか?」
エクセ「いや、イズナがスイッチを入れなかった、もとからイズナはオマエを殺すつもりはなかった」
ユミ「じゃあ・・・わざとワタシに殺されたってこと?」
エクセ「オマエが従うならよし、そうじゃないならそれもよしってことだったんだろ」
ユミ「・・胸糞悪ぃ・・吐きそうだ、ワタシは友達作ろうとするといっつもこれだ」
エクセ「ソアラが裏切るのはわかってたけれどまさかレーゼもとはね、女心ってやつはいつまでたっても謎だね」
ユミ「なんでソアラを放置したんですか?あなたほんとは全部知ってたんでしょ」
エクセ「ソアラを排除すれば全員がバラバラになるのがわかりきっていたからだ、組織ってのはそういうものだ、常にバラバラになる圧力が働く、常になにか他の生命を奪ったりして、エネルギーをかけて抑え込まないかぎり、エントロピーは増大し、カオス値も増えていく、誰も反抗しないイエスマンばかりの組織はすでに組織として機能してない」
ユミ「・・・どうすんですかこれから」
エクセ「ソアラを止める」
カナビス「ユミ!無事か!」
カナビスがどたどた走り込んできた、おせぇわ
ユミ「ギリ生きてんよ」
カナビス「良かった」
カナビスは泣いてた。どういうことだそれは。女心に限らず、人間の心ってのはわからない。ワタシは生きててくれてよかったって泣いてもらえるような人間じゃない、ただの自己中な暗殺者だ、自分の目的のためには友達だって殺す。
エクセ「お楽しみのとこ悪いけど急いでステラに向かわないといけない、ここに残るつもりじゃないだろ?」
ユミ「なんのこっちゃわからんけど、本物のソアラと戦う為だけにワタシは生きてますから、それだけは譲りません、大将、今度は全部聞かせてもらいますよ」
エクセ「わかった、事情は移動しながら話す」
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