Varth統一戦史

神無海ユキ

文字の大きさ
49 / 50

第49話 レムニスケート

しおりを挟む
レム

 誰かを愛すると必ず誰かの憎悪を生む、王族の後継者争い、依怙贔屓、選民思想、ナショナリズム、国粋主義、すべてただ誰かを愛した結果だ。
 
世界の終わりに愛があるなら、それで世界が終わったとしてもかまわない、それほど人間は誰かを愛することが出来る人間という存在を愛しているのだ・・・ある偉大な作家が書いていた、今ではそのコトバが理解できるような気がする。

 研究所はすべての記録を抹消して燃やすことにした、MatriXもランジェも停止させた、人間がまた1から文明を始めるなら、全て不要なものだ・・・

 死神とエアレスが仲良く歩いて来た。ファンだったら垂涎ものの絵だ。
ユミ「レムニスケート、ニーナ・ルーエルのほうがしっくり来ますか?決着をつけに来ました、ソアラがそうしたいって言うから」
ソアラ「はぁ?なんでワタシが言い出しっぺみたいになってんの!?」
ネル「ボクは決着をつけたいと思います、ニーナ先生」
ユミ「あなたは危険すぎます、あなたにその気が無くても、裏技が存在する限り、それを使おうとする人間が現れる、バグは一つ一つ潰していかなきゃいけません、それはタテマエで、あなたを越えなきゃ、ワタシ達は新しいスタートを切れないって気がするし、やっぱり開発者本人と戦ってみたいだけなんですけどね」
レム「まったく同感だね・・・、ボクの作ったゲームの一番のユーザーに敬意を表するよ。さぁボクを越えて見せてくれ。トリニティモード」
ユミ「なっなにそれ!?三体同時に動かすの?ずっずるくない、いくらなんでも!開発者とはいえ、ソアラ!タッグマッチで戦おう」
ソアラ「そんな即席のタッグで勝てるとは思わないけど」

ユミ「大丈夫、ワタシがソアラに合わせる、ソアラの動きは全部覚えてるから、打ち下ろしの残月パターンで動いて、ワタシは陽月パターンで行くから」
ソアラ「何それ?勝手に変な名前つけないでよ」

ユミ「ごちゃごちゃ言ってないでいきますよ!残月!新月!十六夜!残月!三日月!朧!霞!ほら!ナイスコンビネーション!!」
ソアラ「だから勝手に変な技名をつけないでよ!その技名を言いながら攻撃するのもダセェし!」
ユミとソアラのコンビネーションは完璧だった、なるほど、トリニティではさすがにワールドチャンプ二人のコンビネーションにはかなわない。2体1ならチートも許されるだろう。
レム「マジック7」
ユミ「うそだろ!?7体同時!?どうなってるんじゃ!ふざけやがって!チートだそんなの!どうやって動かしてるんだよ」
ソアラ「良く動きを見ろ!直接レムが動かしてるのは3体だ、他の4体は逐次命令を与えてオートで動かしてるにすぎない」
ユミ「なんでそんなのわかんねん!エスパーかよ!くっ・・見切りきれない!?ぐぇっ!」
ソアラ「ユミっ!ちっ・・・」
レム「ソアラ、キミが誰かを守る為に戦うなんてね、いい友達が見つかったな、エスもきっと喜んでるよ、エスはいつも言ってた、ソアラに他にも友達が出来たらいいのにってさ」
ソアラ「こっこんなやつ友達じゃない!こいつめちゃくちゃ性格悪い!残虐だし根に持つタイプだし!超自己中!」
ユミ「ソアラに言われたくはない。ウルトラエゴイストの鏡みたいな存在なのに・・ちぇっ機能停止だ、動かぬ、さすが開発者、急所を一撃かよ・・・」
レム「エレノア、今までひどい扱いをして悪かったね、恨まれて当然だ。でもモディフィアの唯一の成功はエレノアだけ、それは本当だ。カイは知能の向上を優先しすぎて感情を失ってしまった、カイは完璧に平和な世界を作れるだろうけれど、それでは人類を滅ぼしてるのと何も変わらない」
ネル「先生・・・」
レム「さぁ、ソアラ、本気でやろう。ボクもソアラも、死ぬほど負けず嫌いでゲームが本当は大好きだもんな」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

冷遇妃マリアベルの監視報告書

Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。 第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。 そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。 王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。 (小説家になろう様にも投稿しています)

復讐のための五つの方法

炭田おと
恋愛
 皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。  それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。  グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。  72話で完結です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

処理中です...