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第7章 ーノエル編ー
1 学園入学前
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三方を他国に囲まれた内陸の国・ルクレツェン。年間を…。
この紹介、もういらないよね?みんなも聞き飽きたでしょう?
それに私のことを話すなら、ルクレツェンは置いておいて、オールディでの生活から話を始めないといけないと思うの。
ーーーー
私、ノエル・ボルトンが覚えている一番昔の記憶は、2歳か3歳の時のこと。初めて母の職場に遊びに行った時のことだ。
父と一緒にお弁当を作って持って行ったのだ。このころから父は料理上手だった。
当時ボルトン一家はルクレツェンの国境に近い、オールディの辺境の町に住んでいた。父は当時、新聞記者をやめて作家の仕事と辺境の学校で簡単な読み書きを教える仕事をしていた。
母は辺境の騎士団に勤めていたことから、一家は騎士団の宿舎で生活していた。
白に近いサラサラのシルバーブロンドに、ノエルにも受け継がれたキラキラした青い目をしたとても綺麗な自慢の母だった。真っ黒な仕事着は簡易な甲冑になっていて、職場の同僚はみんなムキムキで、初めて行った職場では殴り合いや蹴飛ばし合いの訓練をしていた。
だから当時のノエルは、母はあんなに細いのに、すごく強いのだと思っていた。
「しゅごーい!ノエルもああなりたーい!」
見よう見まねでパンチやキックをいつまでも練習しているノエルを見た父は、女の子なのに!と青ざめたとはよく聞いた昔話だ。
母の仕事は、ルクレツェンにやってきてから知った。母は国境警備を担う、オールディの黒薔薇騎士団に所属していたのだ。
「ママン!」
「ノエル!来てくれたの!」
書類の山を倒しそうになりながら母がデスクから立ち上がり、駆け寄るノエルを抱きしめてくれる。母はノエルに対してだけスキンシップ過多だった。
母からはいつも清潔な石鹸のにおいがして、今でもノエルの一番好きなにおいだ。そのほかにも、母が誕生日にだけ作ってくれるケーキが一番好きだったし、寝る前には母の歌がないとだめだった。
「ノエルもムキムキになりたい!」
「え?」
「パンチとキックでぼっこぼこにしてやるぜ!」
「え??」
「ごめん、ローズ…。ここに来るまでに、黒薔薇騎士団のみんなの訓練場の横を通って、ノエルが…汚い言葉を…たくさん覚えちゃった…。」
「ちまちゅりだあ!」
三つ子の魂、百まで。ノエルは成長して言葉遣いは矯正されても、喧嘩好きな精神までは矯正されなかった。
ーーーー
ノエルの辺境での穏やかな生活は5歳の時に終わった。
「ノエルちゃん、いつもお手伝いありがとうね!」
ノエルは父も母も仕事をしている時は騎士団の食堂で簡単なお手伝いをしていた。
「もっと大きくなったらおばさんにお料理も教えてもらうの!血の滴る魔獣ステーキをね、ママンとパパンに作ってあげるの!」
「ノエルちゃん…かわいい顔で『血の滴る魔獣ステーキ』なんて言わないのよ…。アーチ―隊長の好きなメニューよね。ローズとカイルはお腹壊さないかしら…。」
オールディには聖女様たちが作る”祈りの結界”がある。このためオールディに魔獣は出ないが、辺境のこの地では結界外で狩られたものが持ち込まれるのだ。
その中で、最高の料理は魔獣の肉をレアに焼いたステーキなのだと、黒薔薇騎士団の隊長は言っていた。
「今日は外が騒がしいわね。」
料理人のおばさんと一緒に食堂から正門の方を見ると、黒薔薇騎士団の黒い装束とは対照的な白い制服を着て剣を携えた騎士たちが誰かを連行しているのが見えた。背の高い騎士たちの間から見えるのは小柄な黒い装束とシルバーブロンドだ。
「ママン!」
ノエルは驚いて食堂を飛び出して集団に走り寄る。母は白い騎士たちに引っ立てられながらも、ノエルを見て目に涙をためて首を横に振っている。
「ママン!待って!」
「こら!ノエル!だめだ!」
黒薔薇騎士団の隊長がノエルを抱き留める。
「後でママンのところに連れて行ってやるから、今は白薔薇騎士団を邪魔しちゃいけない。」
「ママン、どこ行くの?すぐ帰ってくる?」
隊長は曖昧に笑うだけだった。そして、母が辺境に帰ってくることはなかった。
ーーーー
「ノエル、ママンは首都にお仕事に行ったんだ。」
父は宿舎で荷造りをしながらノエルに言って聞かせた。
「いつ帰ってくる?」
「それはわからない…。これからパパンと一緒に首都にママンを迎えに行こう。」
ノエルは言葉にできない大きな不安を抱えながら、父に手を引かれて慣れ親しんだ辺境を離れて隊長と一緒にオールディの首都に出た。
隊長と父が二人で出かける間は隊長の部下の人に預けられた。お手製のサンドバックにもなるウサギの人形をもらって、部下の人たちの訓練の隣で一緒に訓練しながら父と母の帰りを待ったが、帰ってくるのはいつも父だけだった。
やがて父は作家の仕事の傍らに黒薔薇騎士団の本部で事務の仕事をするようになり、ノエルもそこで一緒に暮らした。
母がいない寂しさでノエルはよく夜中に泣いていた。その度に毎日疲れているはずの父が起きて抱きしめて慰めてくれた。
ノエルの夜泣きがおさまったのは愛猫のオズマに出会ってからだ。青っぽい毛をしたそのスリムな猫はノエルが一人で遊んでいる時に毎回現れて、にゃーと鳴いて一緒に遊んでくれた。
その猫についていくと、必ず父が仕事をしているところに会えるのだ。
一緒に歌を歌いながら飛び跳ねていたのをよく覚えている。
これはもうお友達だろうと思って、外国のお話に出てくるお姫様の名前をとってオズマと名付けた。そしたら毎日一緒にいてくれるようになったのだ。
父も苦笑しながら飼うことを許してくれて、黒くてかっこいい首輪をつけてあげた。…とても嫌がっていたが。
母に会えたのは、突然の別れから半年後のことだった。ノエルはその再会を今も鮮明に覚えている。
病院のベッドでひどくやせ細った母がノエルを見て涙を流していた。ノエルを抱きかかえていた父も呆然としていたのをよく覚えている。
今にもいなくなってしまいそうな母に、自然とノエルも泣き出してしまった。
「ママン…。」
「ノエル…会いたかったわ…。カイルも…。」
母は真剣な目でノエルに言って聞かせた言葉は今でもよく覚えている。
「ノエルは強い子になるわ。喧嘩も強いんだけど、心も強い子になるのよ。あなたはママンの誇りだわ。
世界にはいろんな人がいるのよ?みんなで一つの世界なの。自分と違う人をいじめるんじゃなくて、仲間として迎えてあげることがあなたにはできるはずよ。ママンの大好きなノエルなんだから。」
母が亡くなったのは再会のわずか一月後のことだった。
この紹介、もういらないよね?みんなも聞き飽きたでしょう?
それに私のことを話すなら、ルクレツェンは置いておいて、オールディでの生活から話を始めないといけないと思うの。
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私、ノエル・ボルトンが覚えている一番昔の記憶は、2歳か3歳の時のこと。初めて母の職場に遊びに行った時のことだ。
父と一緒にお弁当を作って持って行ったのだ。このころから父は料理上手だった。
当時ボルトン一家はルクレツェンの国境に近い、オールディの辺境の町に住んでいた。父は当時、新聞記者をやめて作家の仕事と辺境の学校で簡単な読み書きを教える仕事をしていた。
母は辺境の騎士団に勤めていたことから、一家は騎士団の宿舎で生活していた。
白に近いサラサラのシルバーブロンドに、ノエルにも受け継がれたキラキラした青い目をしたとても綺麗な自慢の母だった。真っ黒な仕事着は簡易な甲冑になっていて、職場の同僚はみんなムキムキで、初めて行った職場では殴り合いや蹴飛ばし合いの訓練をしていた。
だから当時のノエルは、母はあんなに細いのに、すごく強いのだと思っていた。
「しゅごーい!ノエルもああなりたーい!」
見よう見まねでパンチやキックをいつまでも練習しているノエルを見た父は、女の子なのに!と青ざめたとはよく聞いた昔話だ。
母の仕事は、ルクレツェンにやってきてから知った。母は国境警備を担う、オールディの黒薔薇騎士団に所属していたのだ。
「ママン!」
「ノエル!来てくれたの!」
書類の山を倒しそうになりながら母がデスクから立ち上がり、駆け寄るノエルを抱きしめてくれる。母はノエルに対してだけスキンシップ過多だった。
母からはいつも清潔な石鹸のにおいがして、今でもノエルの一番好きなにおいだ。そのほかにも、母が誕生日にだけ作ってくれるケーキが一番好きだったし、寝る前には母の歌がないとだめだった。
「ノエルもムキムキになりたい!」
「え?」
「パンチとキックでぼっこぼこにしてやるぜ!」
「え??」
「ごめん、ローズ…。ここに来るまでに、黒薔薇騎士団のみんなの訓練場の横を通って、ノエルが…汚い言葉を…たくさん覚えちゃった…。」
「ちまちゅりだあ!」
三つ子の魂、百まで。ノエルは成長して言葉遣いは矯正されても、喧嘩好きな精神までは矯正されなかった。
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ノエルの辺境での穏やかな生活は5歳の時に終わった。
「ノエルちゃん、いつもお手伝いありがとうね!」
ノエルは父も母も仕事をしている時は騎士団の食堂で簡単なお手伝いをしていた。
「もっと大きくなったらおばさんにお料理も教えてもらうの!血の滴る魔獣ステーキをね、ママンとパパンに作ってあげるの!」
「ノエルちゃん…かわいい顔で『血の滴る魔獣ステーキ』なんて言わないのよ…。アーチ―隊長の好きなメニューよね。ローズとカイルはお腹壊さないかしら…。」
オールディには聖女様たちが作る”祈りの結界”がある。このためオールディに魔獣は出ないが、辺境のこの地では結界外で狩られたものが持ち込まれるのだ。
その中で、最高の料理は魔獣の肉をレアに焼いたステーキなのだと、黒薔薇騎士団の隊長は言っていた。
「今日は外が騒がしいわね。」
料理人のおばさんと一緒に食堂から正門の方を見ると、黒薔薇騎士団の黒い装束とは対照的な白い制服を着て剣を携えた騎士たちが誰かを連行しているのが見えた。背の高い騎士たちの間から見えるのは小柄な黒い装束とシルバーブロンドだ。
「ママン!」
ノエルは驚いて食堂を飛び出して集団に走り寄る。母は白い騎士たちに引っ立てられながらも、ノエルを見て目に涙をためて首を横に振っている。
「ママン!待って!」
「こら!ノエル!だめだ!」
黒薔薇騎士団の隊長がノエルを抱き留める。
「後でママンのところに連れて行ってやるから、今は白薔薇騎士団を邪魔しちゃいけない。」
「ママン、どこ行くの?すぐ帰ってくる?」
隊長は曖昧に笑うだけだった。そして、母が辺境に帰ってくることはなかった。
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「ノエル、ママンは首都にお仕事に行ったんだ。」
父は宿舎で荷造りをしながらノエルに言って聞かせた。
「いつ帰ってくる?」
「それはわからない…。これからパパンと一緒に首都にママンを迎えに行こう。」
ノエルは言葉にできない大きな不安を抱えながら、父に手を引かれて慣れ親しんだ辺境を離れて隊長と一緒にオールディの首都に出た。
隊長と父が二人で出かける間は隊長の部下の人に預けられた。お手製のサンドバックにもなるウサギの人形をもらって、部下の人たちの訓練の隣で一緒に訓練しながら父と母の帰りを待ったが、帰ってくるのはいつも父だけだった。
やがて父は作家の仕事の傍らに黒薔薇騎士団の本部で事務の仕事をするようになり、ノエルもそこで一緒に暮らした。
母がいない寂しさでノエルはよく夜中に泣いていた。その度に毎日疲れているはずの父が起きて抱きしめて慰めてくれた。
ノエルの夜泣きがおさまったのは愛猫のオズマに出会ってからだ。青っぽい毛をしたそのスリムな猫はノエルが一人で遊んでいる時に毎回現れて、にゃーと鳴いて一緒に遊んでくれた。
その猫についていくと、必ず父が仕事をしているところに会えるのだ。
一緒に歌を歌いながら飛び跳ねていたのをよく覚えている。
これはもうお友達だろうと思って、外国のお話に出てくるお姫様の名前をとってオズマと名付けた。そしたら毎日一緒にいてくれるようになったのだ。
父も苦笑しながら飼うことを許してくれて、黒くてかっこいい首輪をつけてあげた。…とても嫌がっていたが。
母に会えたのは、突然の別れから半年後のことだった。ノエルはその再会を今も鮮明に覚えている。
病院のベッドでひどくやせ細った母がノエルを見て涙を流していた。ノエルを抱きかかえていた父も呆然としていたのをよく覚えている。
今にもいなくなってしまいそうな母に、自然とノエルも泣き出してしまった。
「ママン…。」
「ノエル…会いたかったわ…。カイルも…。」
母は真剣な目でノエルに言って聞かせた言葉は今でもよく覚えている。
「ノエルは強い子になるわ。喧嘩も強いんだけど、心も強い子になるのよ。あなたはママンの誇りだわ。
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