102 / 115
87 助手、置いて行かれる
しおりを挟む
砂埃が入らないように、咳き込みがちな二乃子の頭を胸に抱え込む。
揺れが収まってきたのを見計らい、顔をあげて砂埃の中で目を細めたがそこに涼夜はいなかった。
腕の中で二乃子が満の胸を扇子でたたいた。腕を緩めると二乃子が扇子を開いて風を起こし、砂埃を追い払う。
「術式が発動しました。」
「霊脈の?」
「はい。三分の一ぐらいは水分を吸い上げたようです。」
二乃子は篤の横に膝をついてその体調を確認する。
「何か、術を仕込んでるみたい…。」
「アズは治癒も並みの巫覡よりできるからね。」
「この調子なら一時間もすれば起き上がれるかもしれない。カナ兄、お願いしてもいい?」
とりあえず、と白いウサギを呼び出して奏に渡す。
「満殿も残ってください。」
「…二乃子殿はどこに?」
「師匠の予定はわかりませんが。高い確率で九条家に現れて守護霊様を引きはがしに来るはずです。周囲の被害を確認しつつ、九条家に行きます。」
「なら、俺も…。」
「いえ。満殿を守っている余裕はさすがに私にももうありません。ここに残ってもらえた方が私も気が楽です。」
そこまで言われてしまうとついていきたいとは言えない。とりあえず、持ち歩いていた干し肉を二乃子に渡しておく。
「…わかりました。お気をつけて。食べてから行くんですよ?」
「満殿。」
篤を担ぐ奏を手伝いに行こうとして、二乃子に呼び止められた。
「巫覡院の立ち上げから今日まで、ありがとうございました。満殿のおかげで最期の二年が人生一番楽しかったです。」
満はちょっとぎょっとした。
「な、なんで今生の別れみたいなこと言ってるんですか!ちゃんと気を付けて帰ってきてくださいよ!周囲に影響がないなら、涼夜殿はどんな術をしても放っておけばいいんです。」
「それもそうですね。行ってきます。」
二乃子はにっこり笑って満に背をむけた。この時ついていけばよかったと後悔するのは一時間とちょっと後のことだ。
ーーーー
満は大晦日の宿直だった近衛兵たちとともに、叔父・千尋の指示の下、城内を見回った。
奏が用意した城中を覆う頑丈な結界のおかげで、あれだけの妖術バトルがあったにも関わらず、建物はほぼ無傷だった。ただ厨房や書庫は倒れたもので散らかっており、正月早々涙する人が多々いることだろう。
地震の影響も貴族街エリアは大きく揺れたようだが、その外側の一般市民街や商人街はわずかな揺れに抑えられ、被害はほとんどなさそうとのことだ。
仕組みはわからないが、奏が作った結界の術を二乃子がありあまる霊力で展開したらしい。
城に戻ってきて報告した満に、奏が説明してくれた。
「俺が思うに、二ノの霊力は多すぎる。もしかしたら、外部の霊力を他の術に流用できるのかもしれない。俺が作った術だって、三人ぐらい人を集めてやりたいぐらい大規模なものなんだ。」
城の一室には満たち三人の他に、帝と九条家当主の永遠がいた。
「地震の被害も最小限に抑えられ、霊脈の枯渇も防がれた。あとは涼夜殿が何をしようとしているかだが…結局、目星はつけられなかったな。
我々の民に影響のないことならいいが…。」
しかし、涼夜はこれだけの騒ぎを起こせることを今日示してしまった。羽月と同じように東雲に暗殺命令があるかもしれない。弟子たちが涼夜から独立し、帝の庇護下に入った今、帝としても涼夜はもういらないのだから。
「篤が以前、師匠の星を読みました。師匠は今日、死に近い特殊状態に陥るとされています。」
「星読みか…。厄介な術だな。」
永遠が不思議そうな顔で帝を見る。
「星読みについて、陛下は何かご存知なのですか?」
「ああ。王家に子が生まれれば、必ずその星が読まれるが、術者からその内容を直接対象者に伝えることは、どんなに良い内容であっても禁止されているんだ。必ず人づてに伝えられる。
人づてなら単なる注意喚起や激励でしかないからね。」
「良い内容であっても、というのは?」
満も興味を持って質問した。
「”良い父になる”と宣告された王子が昔いたらしい。しかし、その王子は成長して臣下の妻を無理やり召し上げて妊娠させるような暴君に育った。生まれてきた子供たちは可愛がっていた”良い父”だったが、決して”良い夫”、”良い王”ではなかった。」
「星が宣告されたことで、父にならねばという使命感が湧き、好みの女性を奪うような暴力王になる。星には人の性格や考え方を左右する能力はありません。結果だけを読まれた星に合わせようとして悲劇がおきる可能性があるのです。」
「良い内容の星が良い人物を指すわけではないということですね。」
では、二乃子たちは涼夜に宣告された星のせいで涼夜が今日やろうとしていることを止めることは不可能だと考えているのかもしれない。
被害を抑えることには乗り気でも、被害をださないことはほぼ諦めていたように見える。
…なんだか、もやっとするな。
揺れが収まってきたのを見計らい、顔をあげて砂埃の中で目を細めたがそこに涼夜はいなかった。
腕の中で二乃子が満の胸を扇子でたたいた。腕を緩めると二乃子が扇子を開いて風を起こし、砂埃を追い払う。
「術式が発動しました。」
「霊脈の?」
「はい。三分の一ぐらいは水分を吸い上げたようです。」
二乃子は篤の横に膝をついてその体調を確認する。
「何か、術を仕込んでるみたい…。」
「アズは治癒も並みの巫覡よりできるからね。」
「この調子なら一時間もすれば起き上がれるかもしれない。カナ兄、お願いしてもいい?」
とりあえず、と白いウサギを呼び出して奏に渡す。
「満殿も残ってください。」
「…二乃子殿はどこに?」
「師匠の予定はわかりませんが。高い確率で九条家に現れて守護霊様を引きはがしに来るはずです。周囲の被害を確認しつつ、九条家に行きます。」
「なら、俺も…。」
「いえ。満殿を守っている余裕はさすがに私にももうありません。ここに残ってもらえた方が私も気が楽です。」
そこまで言われてしまうとついていきたいとは言えない。とりあえず、持ち歩いていた干し肉を二乃子に渡しておく。
「…わかりました。お気をつけて。食べてから行くんですよ?」
「満殿。」
篤を担ぐ奏を手伝いに行こうとして、二乃子に呼び止められた。
「巫覡院の立ち上げから今日まで、ありがとうございました。満殿のおかげで最期の二年が人生一番楽しかったです。」
満はちょっとぎょっとした。
「な、なんで今生の別れみたいなこと言ってるんですか!ちゃんと気を付けて帰ってきてくださいよ!周囲に影響がないなら、涼夜殿はどんな術をしても放っておけばいいんです。」
「それもそうですね。行ってきます。」
二乃子はにっこり笑って満に背をむけた。この時ついていけばよかったと後悔するのは一時間とちょっと後のことだ。
ーーーー
満は大晦日の宿直だった近衛兵たちとともに、叔父・千尋の指示の下、城内を見回った。
奏が用意した城中を覆う頑丈な結界のおかげで、あれだけの妖術バトルがあったにも関わらず、建物はほぼ無傷だった。ただ厨房や書庫は倒れたもので散らかっており、正月早々涙する人が多々いることだろう。
地震の影響も貴族街エリアは大きく揺れたようだが、その外側の一般市民街や商人街はわずかな揺れに抑えられ、被害はほとんどなさそうとのことだ。
仕組みはわからないが、奏が作った結界の術を二乃子がありあまる霊力で展開したらしい。
城に戻ってきて報告した満に、奏が説明してくれた。
「俺が思うに、二ノの霊力は多すぎる。もしかしたら、外部の霊力を他の術に流用できるのかもしれない。俺が作った術だって、三人ぐらい人を集めてやりたいぐらい大規模なものなんだ。」
城の一室には満たち三人の他に、帝と九条家当主の永遠がいた。
「地震の被害も最小限に抑えられ、霊脈の枯渇も防がれた。あとは涼夜殿が何をしようとしているかだが…結局、目星はつけられなかったな。
我々の民に影響のないことならいいが…。」
しかし、涼夜はこれだけの騒ぎを起こせることを今日示してしまった。羽月と同じように東雲に暗殺命令があるかもしれない。弟子たちが涼夜から独立し、帝の庇護下に入った今、帝としても涼夜はもういらないのだから。
「篤が以前、師匠の星を読みました。師匠は今日、死に近い特殊状態に陥るとされています。」
「星読みか…。厄介な術だな。」
永遠が不思議そうな顔で帝を見る。
「星読みについて、陛下は何かご存知なのですか?」
「ああ。王家に子が生まれれば、必ずその星が読まれるが、術者からその内容を直接対象者に伝えることは、どんなに良い内容であっても禁止されているんだ。必ず人づてに伝えられる。
人づてなら単なる注意喚起や激励でしかないからね。」
「良い内容であっても、というのは?」
満も興味を持って質問した。
「”良い父になる”と宣告された王子が昔いたらしい。しかし、その王子は成長して臣下の妻を無理やり召し上げて妊娠させるような暴君に育った。生まれてきた子供たちは可愛がっていた”良い父”だったが、決して”良い夫”、”良い王”ではなかった。」
「星が宣告されたことで、父にならねばという使命感が湧き、好みの女性を奪うような暴力王になる。星には人の性格や考え方を左右する能力はありません。結果だけを読まれた星に合わせようとして悲劇がおきる可能性があるのです。」
「良い内容の星が良い人物を指すわけではないということですね。」
では、二乃子たちは涼夜に宣告された星のせいで涼夜が今日やろうとしていることを止めることは不可能だと考えているのかもしれない。
被害を抑えることには乗り気でも、被害をださないことはほぼ諦めていたように見える。
…なんだか、もやっとするな。
0
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
ベテラン精霊王、虐げられ皇子の子育てに励みます
はんね
ファンタジー
大陸で最も広大な領土と栄華を誇るアストラニア帝国。
その歴史は、初代皇帝ニコラスと精霊王バーティミアスが“疫病王ヴォラク”を討ち倒したことから始まった。ニコラスとバーティミアスは深い友情を結び、その魂を受け継ぐ皇子たちを永遠に見守り、守護する盟約を交わした。
バーティミアスは幾代もの皇帝を支え、帝国は長き繁栄を享受してきた。しかし、150年の眠りから目覚めた彼の前に現れた“次の皇帝候補”は、生まれたばかりの赤ん坊。しかもよりにもよって、十三番目の“虐げられ皇子”だった!
皮肉屋で老獪なベテラン精霊王と、世話焼きで過保護な月の精霊による、皇帝育成(?)奮闘記が、いま始まる——!
人物紹介
◼︎バーティミアス
疫病王ヴォラクを倒し初代皇帝ニコラスと建国初期からアストラニア帝国に使える精霊。牡鹿の角をもつ。初代皇帝ニコラスの魂を受け継ぐ皇子を守護する契約をしている。
◼︎ユミル
月の精霊。苦労人。バーティミアスとの勝負に負け、1000年間従属する契約を結びこき使われている。普段は使用人の姿に化けている。
◼︎アルテミス
アストラニア帝国の第13皇子。北方の辺境男爵家の娘と皇帝の息子。離宮に幽閉されている。
◼︎ウィリアム・グレイ
第3皇子直属の白鷲騎士団で問題をおこし左遷されてきた騎士。堅物で真面目な性格。代々騎士を輩出するグレイ家の次男。
◼︎アリス
平民出身の侍女。控えめで心優しいが、アルテミスのためなら大胆な行動に出る一面も持つ。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
初恋♡リベンジャーズ
遊馬友仁
青春
【第五部開始】
高校一年生の春休み直前、クラスメートの紅野アザミに告白し、華々しい玉砕を遂げた黒田竜司は、憂鬱な気持ちのまま、新学期を迎えていた。そんな竜司のクラスに、SNSなどでカリスマ的人気を誇る白草四葉が転入してきた。
眉目秀麗、容姿端麗、美の化身を具現化したような四葉は、性格も明るく、休み時間のたびに、竜司と親友の壮馬に気さくに話しかけてくるのだが――――――。
転入早々、竜司に絡みだす、彼女の真の目的とは!?
◯ンスタグラム、ユ◯チューブ、◯イッターなどを駆使して繰り広げられる、SNS世代の新感覚復讐系ラブコメディ、ここに開幕!
第二部からは、さらに登場人物たちも増え、コメディ要素が多めとなります(予定)
美人生徒会長は、俺の料理の虜です!~二人きりで過ごす美味しい時間~
root-M
青春
高校一年生の三ツ瀬豪は、入学早々ぼっちになってしまい、昼休みは空き教室で一人寂しく弁当を食べる日々を過ごしていた。
そんなある日、豪の前に目を見張るほどの美人生徒が現れる。彼女は、生徒会長の巴あきら。豪のぼっちを察したあきらは、「一緒に昼食を食べよう」と豪を生徒会室へ誘う。
すると、あきらは豪の手作り弁当に強い興味を示し、卵焼きを食べたことで豪の料理にハマってしまう。一方の豪も、自分の料理を絶賛してもらえたことが嬉しくて仕方ない。
それから二人は、毎日生徒会室でお昼ご飯を食べながら、互いのことを語り合い、ゆっくり親交を深めていく。家庭の味に飢えているあきらは、豪の作るおかずを実に幸せそうに食べてくれるのだった。
やがて、あきらの要求はどんどん過激(?)になっていく。「わたしにもお弁当を作って欲しい」「お弁当以外の料理も食べてみたい」「ゴウくんのおうちに行ってもいい?」
美人生徒会長の頼み、断れるわけがない!
でも、この生徒会、なにかちょっとおかしいような……。
※時代設定は2018年頃。お米も卵も今よりずっと安価です。
※他のサイトにも投稿しています。
イラスト:siroma様
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる