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本編・裏
後編3
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藍と飛世の縁談は一度破談になった。蒼ノ宮家の警戒を弱めるためだ。それに蒼ノ宮藍とはもう結婚できない。死亡が世間に公表されてしまったのだから。
瑠璃をこちらで引き取ることで手打ちとした。
爽一が藍も見捨てそうな雰囲気を出したこと、藍に頼られる男になりたいと思ったこと、それをきっかけに飛世の頭はぐるぐると回りだした。
藍を助け出して、かつ、嫁にするために何をすればいいのか、わかるようになった。そうして自力で藍誘拐計画をたて、爽一に見てもらった。
「藍姫を、ロジャーズ卿の養女に?考えたな。」
「本国の貴族とのしがらみもないですが、私たちとのつながりは喉から手が出るほど欲しいと思います。」
「私たちとしても害にはならないか。条約の時には譲歩してやったしな。害になっても別の家の養女に変えればいいだけだ。」
「藍のことだから、きっと仕事をしたいって言うと思うのです。その時のためにちゃんとした身分が必要です。あともちろん結婚するためにも。」
「…お前、やけに結婚にこだわるが、秘書とかじゃダメなのか?鳴海みたいな。藍姫を嫁にしなくてもいいだろう?」
飛世はまたしても目を瞠ることとなった。…秘書?嫁じゃなくて?
だって、藍を嫁にしないと、誰かに藍を取られるかもしれないじゃないか。藍に飛世よりも大切な存在ができてしまうかもしれない。
その時のことを思うと胸が苦しい。
「もしかしたら、救出した後も蒼ノ宮家は藍姫をつけ狙うかもしれない。嫁にすればお前はずっと蒼ノ宮家対策をしていかなければならない。」
「で、でも、嫁が一番蒼ノ宮家も手を出しにくいポジションになるのでは?藍を守るためにも嫁にした方が…。」
「私とお前が後ろ盾につくんだ。十分に手を出しにくいと思うが。それに、藍姫は守られるだけの女でもないだろう。環境を整えてやれば自力で蒼ノ宮家を退けられるはずだ。」
「だ、だって、嫁にしておかないと、藍が他の誰かに取られてしまうかもしれない!」
「…お前、藍姫を他の誰かに取られたくないのか?」
ー取られたくない。だって、私は…。
「まあ、藍姫にちゃんとお前の気持ちを伝えるんだな。自分の気持ちに名前をつけないと、藍姫に結婚を断られるかもしれないぞ。」
【これもしかして、二人の結婚は私のファインプレーだったんじゃないだろうか。】
ーーーー
藍を助けに蒼ノ宮の森に潜入した。竜たちが襲ってきて進めない可能性もあったので、無理はしない予定だったが、全く襲って来ないのでぐんぐんと奥に進む。
進みながら、爽一に言われたことを考える。
当然のように藍と結婚しようと思った。結婚すれば藍は蒼ノ宮家を出られるし、新しく立ち上げた貴族の家を盛り立てるために働くのはきっと藍も楽しいと思ってくれるだろう。
竜使いの仕事以外にも藍の力を生かせることはいっぱいあるはずだ。私と結婚するのは藍にとってもいいことだと自分を言い聞かせてた。
でも、もしかしたら、藍にとって旨みのある男は自分だけじゃないかもしれなくて…。むしろ爽一に何かあれば自分は帝になるわけだ。それが藍にとってはマイナスかもしれない。
王子妃は嫌だって、前に言ってたし。
ーでも、私は藍を諦められない。私は藍のことが好きだから。
なんでもっと早くに気づかなかったんだろう。藍に出会ってから、飛世の世界は大きく広がった。大きく広がってたくさんの人と知り合った後も、いつも会いたいのは藍で、話したいのは藍で、嫁と聞いて思いついたのも藍だけだったのに。
もっと早く気づいていれば、プロポーズの時に伝えられた。藍が飛世の気持ちを知らない状態で、離れ離れになってしまっていることが辛かった。
ー早く会いたい。
そう思って飛世は全速力で森を駆け…、無事に藍を誘拐することに成功した。
ーーーー
藍が打ち明けてくれた”龍の子”の話は、驚きだった。そして、それはまだ蒼ノ宮家が藍を狙う可能性が大いにあることを示していた。
私が藍を守りたい。絶対に誰にも渡さない。
「突然、藍は死んだなんて言われて、全く信じられなかった。結婚する約束をして、これからもずっと一緒にいるんだと思ってたから。」
飛世は藍の手を握った。…どうか藍が結婚するって言ってくれますように。
「藍に大切なことは何も伝えていないこと、すごい後悔した。
…私は藍のことが好きだ。藍といつまでも一緒にいたい。結婚するのも、藍しか考えられないよ。
これまで助けられてばっかりだったけど、これからは私も藍を助けたい。まだ、私と結婚してくれる?」
藍が大きく目を見開いて、飛世を見つめた。
見開いた目に涙があふれて、ぽろぽろと流れていく。…もちろんこれが悲しいわけではないことは、もう飛世にもわかる。
「藍が泣いてるの初めて見た。…返事は?」
「結婚したい。私も、飛世が好き。」
飛世は藍の返事を反芻して、かみしめて、自分も初めて泣きそうになった。…嬉しい。
「…でも。」
藍が心配そうに飛世を見る。
「何も心配しないで。私がうまく立ち回ったところを、藍にみせてあげるよ。」
そう言って飛世は藍を思い切り抱きしめた。
【ほらやっぱりな。まったく手のかかる愚弟だな。】
ーーーー
飛世は正月に九条姓を賜り、臣下にくだった。そしてすぐに藍と結婚した。
世間知らずだった王子は自分の頭を使うことを覚えた。飛世は爽一の右腕として表でも裏でもよく働き、周囲から”将軍”と呼び慕われるほどの人物となる。
藍も飛世に守られながら背中を押され、九条家を管理・運営し”月の姫”としてその名を国中に響かせた。
九条飛世となって最初に頭を使った策は、もちろん藍を守るためのものだった。それは結婚初夜のこと。
「藍は妊娠している状態が一番安全だと思うんだ。私の子は王位継承権を持つし、蒼ノ宮家も手が出せないだろう?」
「や、え、そ、そんな都合よくできるものでも…。」
「毎日努力する。」
【頭を使った結果だったのか、自分の欲望に忠実になった結果だったのか、本人にもよくわからないそうだ。】
瑠璃をこちらで引き取ることで手打ちとした。
爽一が藍も見捨てそうな雰囲気を出したこと、藍に頼られる男になりたいと思ったこと、それをきっかけに飛世の頭はぐるぐると回りだした。
藍を助け出して、かつ、嫁にするために何をすればいいのか、わかるようになった。そうして自力で藍誘拐計画をたて、爽一に見てもらった。
「藍姫を、ロジャーズ卿の養女に?考えたな。」
「本国の貴族とのしがらみもないですが、私たちとのつながりは喉から手が出るほど欲しいと思います。」
「私たちとしても害にはならないか。条約の時には譲歩してやったしな。害になっても別の家の養女に変えればいいだけだ。」
「藍のことだから、きっと仕事をしたいって言うと思うのです。その時のためにちゃんとした身分が必要です。あともちろん結婚するためにも。」
「…お前、やけに結婚にこだわるが、秘書とかじゃダメなのか?鳴海みたいな。藍姫を嫁にしなくてもいいだろう?」
飛世はまたしても目を瞠ることとなった。…秘書?嫁じゃなくて?
だって、藍を嫁にしないと、誰かに藍を取られるかもしれないじゃないか。藍に飛世よりも大切な存在ができてしまうかもしれない。
その時のことを思うと胸が苦しい。
「もしかしたら、救出した後も蒼ノ宮家は藍姫をつけ狙うかもしれない。嫁にすればお前はずっと蒼ノ宮家対策をしていかなければならない。」
「で、でも、嫁が一番蒼ノ宮家も手を出しにくいポジションになるのでは?藍を守るためにも嫁にした方が…。」
「私とお前が後ろ盾につくんだ。十分に手を出しにくいと思うが。それに、藍姫は守られるだけの女でもないだろう。環境を整えてやれば自力で蒼ノ宮家を退けられるはずだ。」
「だ、だって、嫁にしておかないと、藍が他の誰かに取られてしまうかもしれない!」
「…お前、藍姫を他の誰かに取られたくないのか?」
ー取られたくない。だって、私は…。
「まあ、藍姫にちゃんとお前の気持ちを伝えるんだな。自分の気持ちに名前をつけないと、藍姫に結婚を断られるかもしれないぞ。」
【これもしかして、二人の結婚は私のファインプレーだったんじゃないだろうか。】
ーーーー
藍を助けに蒼ノ宮の森に潜入した。竜たちが襲ってきて進めない可能性もあったので、無理はしない予定だったが、全く襲って来ないのでぐんぐんと奥に進む。
進みながら、爽一に言われたことを考える。
当然のように藍と結婚しようと思った。結婚すれば藍は蒼ノ宮家を出られるし、新しく立ち上げた貴族の家を盛り立てるために働くのはきっと藍も楽しいと思ってくれるだろう。
竜使いの仕事以外にも藍の力を生かせることはいっぱいあるはずだ。私と結婚するのは藍にとってもいいことだと自分を言い聞かせてた。
でも、もしかしたら、藍にとって旨みのある男は自分だけじゃないかもしれなくて…。むしろ爽一に何かあれば自分は帝になるわけだ。それが藍にとってはマイナスかもしれない。
王子妃は嫌だって、前に言ってたし。
ーでも、私は藍を諦められない。私は藍のことが好きだから。
なんでもっと早くに気づかなかったんだろう。藍に出会ってから、飛世の世界は大きく広がった。大きく広がってたくさんの人と知り合った後も、いつも会いたいのは藍で、話したいのは藍で、嫁と聞いて思いついたのも藍だけだったのに。
もっと早く気づいていれば、プロポーズの時に伝えられた。藍が飛世の気持ちを知らない状態で、離れ離れになってしまっていることが辛かった。
ー早く会いたい。
そう思って飛世は全速力で森を駆け…、無事に藍を誘拐することに成功した。
ーーーー
藍が打ち明けてくれた”龍の子”の話は、驚きだった。そして、それはまだ蒼ノ宮家が藍を狙う可能性が大いにあることを示していた。
私が藍を守りたい。絶対に誰にも渡さない。
「突然、藍は死んだなんて言われて、全く信じられなかった。結婚する約束をして、これからもずっと一緒にいるんだと思ってたから。」
飛世は藍の手を握った。…どうか藍が結婚するって言ってくれますように。
「藍に大切なことは何も伝えていないこと、すごい後悔した。
…私は藍のことが好きだ。藍といつまでも一緒にいたい。結婚するのも、藍しか考えられないよ。
これまで助けられてばっかりだったけど、これからは私も藍を助けたい。まだ、私と結婚してくれる?」
藍が大きく目を見開いて、飛世を見つめた。
見開いた目に涙があふれて、ぽろぽろと流れていく。…もちろんこれが悲しいわけではないことは、もう飛世にもわかる。
「藍が泣いてるの初めて見た。…返事は?」
「結婚したい。私も、飛世が好き。」
飛世は藍の返事を反芻して、かみしめて、自分も初めて泣きそうになった。…嬉しい。
「…でも。」
藍が心配そうに飛世を見る。
「何も心配しないで。私がうまく立ち回ったところを、藍にみせてあげるよ。」
そう言って飛世は藍を思い切り抱きしめた。
【ほらやっぱりな。まったく手のかかる愚弟だな。】
ーーーー
飛世は正月に九条姓を賜り、臣下にくだった。そしてすぐに藍と結婚した。
世間知らずだった王子は自分の頭を使うことを覚えた。飛世は爽一の右腕として表でも裏でもよく働き、周囲から”将軍”と呼び慕われるほどの人物となる。
藍も飛世に守られながら背中を押され、九条家を管理・運営し”月の姫”としてその名を国中に響かせた。
九条飛世となって最初に頭を使った策は、もちろん藍を守るためのものだった。それは結婚初夜のこと。
「藍は妊娠している状態が一番安全だと思うんだ。私の子は王位継承権を持つし、蒼ノ宮家も手が出せないだろう?」
「や、え、そ、そんな都合よくできるものでも…。」
「毎日努力する。」
【頭を使った結果だったのか、自分の欲望に忠実になった結果だったのか、本人にもよくわからないそうだ。】
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質問ありがとうございます:)
そうですね…、多分先代の”龍の子”の独り立ちを邪魔したことにカチンときたのが大きな出来事だったと思います。竜たちは龍の子が好きすぎるという設定なので。
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