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歴史の授業で居眠りしていて先生を障壁で骨折させてしまいました。
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食堂でカートに食べさせられて、それを皆に生暖かい目で見られて、探しに来たセドリックにカートが連れて行かれるまでに私の精神は削られ続けたのだ。面白がったカートは許さん。絶対にチョコパフェはスペシャルを奢らせてやる。
私はプリプリ怒りながら、教室に向かっていた。
「うーん、でも、リアは愛されているのね」
ベッキーが茶化してきた。
「あれは絶対に面白がっているだけよ。だってカートったら他の男達を喜んでみていたもの」
私が怒って言うと
「それ絶対に他の男達を牽制しているのよね」
「本当にリアって、鈍い所が良いわ」
ベッキーらは好きに言ってくれていた。
次の歴史の授業はブライトン王国の200年の歴史の話だ。女のベイル先生の声が寝不足の私には良い子守唄に聞こえた。私はそのまま夢の世界に入り込んでしまったのだ。
夢の中で私はカートにパフェを食べさせられていた。でも、私がアイスクリームが好きなのに、カートは意地悪して端のチョコレートばかりを入れてくれるのだ。アイスクリームが早くしないと溶けてしまう。私が焦りだした時だ。
ドンっ
と言う軽い衝撃と
「ギャッ」
と言う女性と思しくない悲鳴が聞こえた。
「先生大丈夫ですか」
「ちょっと、リア、起きなさいよ」
私はベッキーの声で目が冷めた。
「アイスクリームが・・・・」
「何寝ぼけているのよ」
ベッキーの声に慌てて目を覚ますと、目の前に歴史の女の先生が指を押さえて蹲っていた。
「先生、どうしたんですか」
私が慌てて聞く。
「あんたが居眠りしていたから先生が怒ってあなたの頭を叩かれたら、いきなり指を押さえてしゃがみこまれたのよ。あんたどんだけ石頭なのよ」
呆れてベッキーが言う。
「あ、ごめんなさい。無意識のうちに障壁張っていたかも。先生すいません。私の障壁ドラゴンに叩かれてもびくともしないんです」
「何してんのよ、あんた」
ベッキーが非難してきた。
青ざめて、声も出ない先生の指を見ると下手したら折れている。
「先生、これ飲めば治りますから」
私は慌てて特級ポーションを取り出した。もったいないかも知れないけれど、これは私のせいだ。
「えっ、いや」
恐れを抱いて後ろに下がろうとする先生の口の中に無理やり突っ込む。
「ちょっと、オーレリアさん、やめ・・・・」
鼻を摘んで嫌がる先生に無理やり飲ませる。
「痛い・・・」
先生は大声を出して、指を押さえる。
「オーレリアさん、あなた先生になんてことするの」
ブリトニーが非難してくる。
「治る時は痛みを伴うけど、すぐに良くなりますよ」
私が答えると、
「そんなわけないでしょ。骨折していたら絶対に安静よ、先生すぐに医務室に」
ブリトニーは声を出して言う。
「そんな事ないわよ。もう治っているはずよ」
私はそう言うと先生の指に手を伸ばした。
「ちょっ、ちょっとオーレリアさん」
先生が悲鳴を上げるが、私は先生の押さえていた指を無理のけて、その指を曲げた。
「きゃ」
「オーレリアさん何を」
皆の声が響くが・・・
「あれっ、痛くは無いわ」
ベイル先生が驚いて言った。
「そうでしょう。私のポーションは特別なんです」
私は威張って言った。
「何言っているんですか。元々あなたが居眠りしているのが悪いんでしょうが・・・・・」
口は災いの元・・・いや、元々居眠りしてしまった私が悪いのだが、それから10分間延々怒られて
「オーレリアさん。反省のために廊下に立っていなさい」
また、廊下に立たされる羽目になってしまった。
またやってしまった。
でも、授業が始まってまだ3日しか経っていないのに、2回も立たされるなんてどういうことだろう? まあ、今日のは確かに居眠りしてしまった私が悪い。今度からは眠気覚ましのポーション飲んでから授業に出ようと私は決意した。
目の前にはまた3年生の教室が見えた。
あれは第1王子の教室だ。キョロキョロカートを探すが、いない。
なんでいないんだろう。朝は食堂にいたのに。
その代わりに第一王子と目があってしまった。
その王子の顔は一瞬驚いた顔をしたが、ニコッと笑ってこっちにてを振ってきた。
止めてよ。私は王族には絶対に関わりたくないんだから。他の貴族令嬢の目が怖いし・・・
案の定、王子の後ろのコニー・ヒューズがこちらを睨んできた。
私は慌てて目をつむることにした。また、屋上を見てカラスがいたら何するかわからないし・・・・
でも、それがいけなかったのだ。また、今度は立ったまま寝てしまったのだ。
授業が終わる間際に廊下に出て来たベイル先生に見つかって絞られたことは言うまでもなかった。
**************************************************
さすがリア、普通に授業は終わりません
私はプリプリ怒りながら、教室に向かっていた。
「うーん、でも、リアは愛されているのね」
ベッキーが茶化してきた。
「あれは絶対に面白がっているだけよ。だってカートったら他の男達を喜んでみていたもの」
私が怒って言うと
「それ絶対に他の男達を牽制しているのよね」
「本当にリアって、鈍い所が良いわ」
ベッキーらは好きに言ってくれていた。
次の歴史の授業はブライトン王国の200年の歴史の話だ。女のベイル先生の声が寝不足の私には良い子守唄に聞こえた。私はそのまま夢の世界に入り込んでしまったのだ。
夢の中で私はカートにパフェを食べさせられていた。でも、私がアイスクリームが好きなのに、カートは意地悪して端のチョコレートばかりを入れてくれるのだ。アイスクリームが早くしないと溶けてしまう。私が焦りだした時だ。
ドンっ
と言う軽い衝撃と
「ギャッ」
と言う女性と思しくない悲鳴が聞こえた。
「先生大丈夫ですか」
「ちょっと、リア、起きなさいよ」
私はベッキーの声で目が冷めた。
「アイスクリームが・・・・」
「何寝ぼけているのよ」
ベッキーの声に慌てて目を覚ますと、目の前に歴史の女の先生が指を押さえて蹲っていた。
「先生、どうしたんですか」
私が慌てて聞く。
「あんたが居眠りしていたから先生が怒ってあなたの頭を叩かれたら、いきなり指を押さえてしゃがみこまれたのよ。あんたどんだけ石頭なのよ」
呆れてベッキーが言う。
「あ、ごめんなさい。無意識のうちに障壁張っていたかも。先生すいません。私の障壁ドラゴンに叩かれてもびくともしないんです」
「何してんのよ、あんた」
ベッキーが非難してきた。
青ざめて、声も出ない先生の指を見ると下手したら折れている。
「先生、これ飲めば治りますから」
私は慌てて特級ポーションを取り出した。もったいないかも知れないけれど、これは私のせいだ。
「えっ、いや」
恐れを抱いて後ろに下がろうとする先生の口の中に無理やり突っ込む。
「ちょっと、オーレリアさん、やめ・・・・」
鼻を摘んで嫌がる先生に無理やり飲ませる。
「痛い・・・」
先生は大声を出して、指を押さえる。
「オーレリアさん、あなた先生になんてことするの」
ブリトニーが非難してくる。
「治る時は痛みを伴うけど、すぐに良くなりますよ」
私が答えると、
「そんなわけないでしょ。骨折していたら絶対に安静よ、先生すぐに医務室に」
ブリトニーは声を出して言う。
「そんな事ないわよ。もう治っているはずよ」
私はそう言うと先生の指に手を伸ばした。
「ちょっ、ちょっとオーレリアさん」
先生が悲鳴を上げるが、私は先生の押さえていた指を無理のけて、その指を曲げた。
「きゃ」
「オーレリアさん何を」
皆の声が響くが・・・
「あれっ、痛くは無いわ」
ベイル先生が驚いて言った。
「そうでしょう。私のポーションは特別なんです」
私は威張って言った。
「何言っているんですか。元々あなたが居眠りしているのが悪いんでしょうが・・・・・」
口は災いの元・・・いや、元々居眠りしてしまった私が悪いのだが、それから10分間延々怒られて
「オーレリアさん。反省のために廊下に立っていなさい」
また、廊下に立たされる羽目になってしまった。
またやってしまった。
でも、授業が始まってまだ3日しか経っていないのに、2回も立たされるなんてどういうことだろう? まあ、今日のは確かに居眠りしてしまった私が悪い。今度からは眠気覚ましのポーション飲んでから授業に出ようと私は決意した。
目の前にはまた3年生の教室が見えた。
あれは第1王子の教室だ。キョロキョロカートを探すが、いない。
なんでいないんだろう。朝は食堂にいたのに。
その代わりに第一王子と目があってしまった。
その王子の顔は一瞬驚いた顔をしたが、ニコッと笑ってこっちにてを振ってきた。
止めてよ。私は王族には絶対に関わりたくないんだから。他の貴族令嬢の目が怖いし・・・
案の定、王子の後ろのコニー・ヒューズがこちらを睨んできた。
私は慌てて目をつむることにした。また、屋上を見てカラスがいたら何するかわからないし・・・・
でも、それがいけなかったのだ。また、今度は立ったまま寝てしまったのだ。
授業が終わる間際に廊下に出て来たベイル先生に見つかって絞られたことは言うまでもなかった。
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さすがリア、普通に授業は終わりません
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