54 / 144
学園祭最終日やっとカートに会えました
しおりを挟む
そして、その日の夕方にやっとカートが来た。
「ごめん、リナ、なかなか来れなくて」
いきなりカートは謝りモードだった。
「ふんっ」
私はお怒りモード全開だ。
「リナ!」
ベッキーがさすがに注意してくる。
「お帰りなさい。カート」
私はカートにカテーシする。
「すごい。リナ、カテーシ出きるようになったんだ」
カートが感激して言うが私は少しブスッとしていた。
そのまま席に案内する。
「良かった。すごく似合っているね」
カートが私のメイド姿を見て言う。
「あっ、そう」
私は不機嫌モード全開だった。
「カートに言われて学園来たけど、カートには全然会えないし、貴族とか王子には色々絡まれるし、学園に来た意味あるのかなって、最近思うんだけど」
私が文句を言うと
「ゴメンね。リナ、ちょっと忙しくって」
「うーん、あんまり宜しくない」
ブスッとして私が言う。
「本当にゴメン。これ土産のお菓子。新しく王都に出来たゴディッパのチョコレート菓子」
「えっ!」
あの貴族の間で流行っているゴディッパのチョコレート菓子・・・・
それを持ってくるなんてさすが長い付き合いのカートだ。私の事はよく判っている。
「はい、これ」
カートが私の目の前に菓子一つつまんで持ってきてくれた。
いや、ここで許すのは違う!
私は意地を張ろうとしたのだ。
「はい、あーん」
カートの掛け声と共に私の口が開いてしまった。
チョコレート菓子が私の口の中にカートによって放り込まれた。
しまった!
負けてしまった!
「どう、美味しい?」
「・・・・」
私は意地で口を閉じていた。
「じゃあ美味しくないのなら、要らないっか?」
言いながら菓子を私の目の前に差し出す。
私の目が菓子に釘付けになる。
「はいっ、あーん」
言われると自動で口が開いてしまった。そのまま、菓子を放り込まれた。
「どう、美味しい?」
「・・・・」
私が無視していると、また、お菓子を目の前に持ってくる。
「美味しくないのなら、俺が食べようか?」
そう言いながらお菓子を自分の方に持っていこうとする。私が残念そうな顔をすると、
「えっ、食べたい?」
と聞いてくる。
思わずうなずいてしまった。
満面の笑みを浮かべてカートが私の口の中にお菓子を入れてきた。
私はそれを喜んで食べる。
ベッキーが憐れみを持った目で見てくるし、他の男どもの視線が何故か険しい。
が、そんなこと関係なしに、結局、カートに残りのお菓子全て口の中に放り込まれる事になってしまった。
客にお菓子で餌付けされるメイド喫茶のメイドってどうなの?
私は思ったが、カートの作戦勝ちだった。結局私の怒りはお菓子でうやむやにされて、週末ダンションに潜る約束して、ご機嫌になって見送った私は何と安い女なんだろう!
その後、何故かお菓子を持った客が私を指名してきたがお菓子は私の目の前で全てベッキーに没収されていた。
私は別にお菓子では釣られないのだが・・・・基本餌付けされるのはカート限定なのに・・・・
結局、最後の追い込みがなんとかなって、我がクラスは学園祭において優勝できた。その日の夜は遅くまで食堂でどんちゃん騒ぎをして回りのひんしゅくをかっていたような気がする。
その間中オーガストらは、サマーパーティの相手を探すのに必死になっていた。
この学園において女の子は数が少ないので、女性が圧倒的に優位みたいだった。
何しろあの性格に難のあるブリトニーやドロシアでさえ、選び放題みたいだったから。
夜は更けていったが、私は肝心の一大イベントが迫っているのを忘れていた。
「ごめん、リナ、なかなか来れなくて」
いきなりカートは謝りモードだった。
「ふんっ」
私はお怒りモード全開だ。
「リナ!」
ベッキーがさすがに注意してくる。
「お帰りなさい。カート」
私はカートにカテーシする。
「すごい。リナ、カテーシ出きるようになったんだ」
カートが感激して言うが私は少しブスッとしていた。
そのまま席に案内する。
「良かった。すごく似合っているね」
カートが私のメイド姿を見て言う。
「あっ、そう」
私は不機嫌モード全開だった。
「カートに言われて学園来たけど、カートには全然会えないし、貴族とか王子には色々絡まれるし、学園に来た意味あるのかなって、最近思うんだけど」
私が文句を言うと
「ゴメンね。リナ、ちょっと忙しくって」
「うーん、あんまり宜しくない」
ブスッとして私が言う。
「本当にゴメン。これ土産のお菓子。新しく王都に出来たゴディッパのチョコレート菓子」
「えっ!」
あの貴族の間で流行っているゴディッパのチョコレート菓子・・・・
それを持ってくるなんてさすが長い付き合いのカートだ。私の事はよく判っている。
「はい、これ」
カートが私の目の前に菓子一つつまんで持ってきてくれた。
いや、ここで許すのは違う!
私は意地を張ろうとしたのだ。
「はい、あーん」
カートの掛け声と共に私の口が開いてしまった。
チョコレート菓子が私の口の中にカートによって放り込まれた。
しまった!
負けてしまった!
「どう、美味しい?」
「・・・・」
私は意地で口を閉じていた。
「じゃあ美味しくないのなら、要らないっか?」
言いながら菓子を私の目の前に差し出す。
私の目が菓子に釘付けになる。
「はいっ、あーん」
言われると自動で口が開いてしまった。そのまま、菓子を放り込まれた。
「どう、美味しい?」
「・・・・」
私が無視していると、また、お菓子を目の前に持ってくる。
「美味しくないのなら、俺が食べようか?」
そう言いながらお菓子を自分の方に持っていこうとする。私が残念そうな顔をすると、
「えっ、食べたい?」
と聞いてくる。
思わずうなずいてしまった。
満面の笑みを浮かべてカートが私の口の中にお菓子を入れてきた。
私はそれを喜んで食べる。
ベッキーが憐れみを持った目で見てくるし、他の男どもの視線が何故か険しい。
が、そんなこと関係なしに、結局、カートに残りのお菓子全て口の中に放り込まれる事になってしまった。
客にお菓子で餌付けされるメイド喫茶のメイドってどうなの?
私は思ったが、カートの作戦勝ちだった。結局私の怒りはお菓子でうやむやにされて、週末ダンションに潜る約束して、ご機嫌になって見送った私は何と安い女なんだろう!
その後、何故かお菓子を持った客が私を指名してきたがお菓子は私の目の前で全てベッキーに没収されていた。
私は別にお菓子では釣られないのだが・・・・基本餌付けされるのはカート限定なのに・・・・
結局、最後の追い込みがなんとかなって、我がクラスは学園祭において優勝できた。その日の夜は遅くまで食堂でどんちゃん騒ぎをして回りのひんしゅくをかっていたような気がする。
その間中オーガストらは、サマーパーティの相手を探すのに必死になっていた。
この学園において女の子は数が少ないので、女性が圧倒的に優位みたいだった。
何しろあの性格に難のあるブリトニーやドロシアでさえ、選び放題みたいだったから。
夜は更けていったが、私は肝心の一大イベントが迫っているのを忘れていた。
15
あなたにおすすめの小説
溺愛最強 ~気づいたらゲームの世界に生息していましたが、悪役令嬢でもなければ断罪もされないので、とにかく楽しむことにしました~
夏笆(なつは)
恋愛
「おねえしゃま。こえ、すっごくおいしいでし!」
弟のその言葉は、晴天の霹靂。
アギルレ公爵家の長女であるレオカディアは、その瞬間、今自分が生きる世界が前世で楽しんだゲーム「エトワールの称号」であることを知った。
しかし、自分は王子エルミニオの婚約者ではあるものの、このゲームには悪役令嬢という役柄は存在せず、断罪も無いので、攻略対象とはなるべく接触せず、穏便に生きて行けば大丈夫と、生きることを楽しむことに決める。
醤油が欲しい、うにが食べたい。
レオカディアが何か「おねだり」するたびに、アギルレ領は、周りの領をも巻き込んで豊かになっていく。
既にゲームとは違う展開になっている人間関係、その学院で、ゲームのヒロインは前世の記憶通りに攻略を開始するのだが・・・・・?
小説家になろうにも掲載しています。
元アラサー転生令嬢と拗らせた貴公子たち
せいめ
恋愛
侯爵令嬢のアンネマリーは流行り病で生死を彷徨った際に、前世の記憶を思い出す。前世では地球の日本という国で、婚活に勤しむアラサー女子の杏奈であった自分を。
病から回復し、今まで家や家族の為に我慢し、貴族令嬢らしく過ごしてきたことがバカらしくなる。
また、自分を蔑ろにする婚約者の存在を疑問に感じる。
「あんな奴と結婚なんて無理だわー。」
無事に婚約を解消し、自分らしく生きていこうとしたところであったが、不慮の事故で亡くなってしまう。
そして、死んだはずのアンネマリーは、また違う人物にまた生まれ変わる。アンネマリーの記憶は殆ど無く、杏奈の記憶が強く残った状態で。
生まれ変わったのは、アンネマリーが亡くなってすぐ、アンネマリーの従姉妹のマリーベルとしてだった。
マリーベルはアンネマリーの記憶がほぼ無いので気付かないが、見た目だけでなく言動や所作がアンネマリーにとても似ていることで、かつての家族や親族、友人が興味を持つようになる。
「従姉妹だし、多少は似ていたっておかしくないじゃない。」
三度目の人生はどうなる⁈
まずはアンネマリー編から。
誤字脱字、お許しください。
素人のご都合主義の小説です。申し訳ありません。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
転生したら悪役令嬢だった婚約者様の溺愛に気づいたようですが、実は私も無関心でした
ハリネズミの肉球
恋愛
気づけば私は、“悪役令嬢”として断罪寸前――しかも、乙女ゲームのクライマックス目前!?
容赦ないヒロインと取り巻きたちに追いつめられ、開き直った私はこう言い放った。
「……まぁ、別に婚約者様にも未練ないし?」
ところが。
ずっと私に冷たかった“婚約者様”こと第一王子アレクシスが、まさかの豹変。
無関心だったはずの彼が、なぜか私にだけやたらと優しい。甘い。距離が近い……って、え、なにこれ、溺愛モード突入!?今さらどういうつもり!?
でも、よく考えたら――
私だって最初からアレクシスに興味なんてなかったんですけど?(ほんとに)
お互いに「どうでもいい」と思っていたはずの関係が、“転生”という非常識な出来事をきっかけに、静かに、でも確実に動き始める。
これは、すれ違いと誤解の果てに生まれる、ちょっとズレたふたりの再恋(?)物語。
じれじれで不器用な“無自覚すれ違いラブ”、ここに開幕――!
本作は、アルファポリス様、小説家になろう様、カクヨム様にて掲載させていただいております。
アイデア提供者:ゆう(YuFidi)
URL:https://note.com/yufidi88/n/n8caa44812464
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
公爵様のバッドエンドを回避したいだけだったのに、なぜか溺愛されています
六花心碧
恋愛
お気に入り小説の世界で名前すら出てこないモブキャラに転生してしまった!
『推しのバッドエンドを阻止したい』
そう思っただけなのに、悪女からは脅されるし、小説の展開はどんどん変わっていっちゃうし……。
推しキャラである公爵様の反逆を防いで、見事バッドエンドを回避できるのか……?!
ゆるくて、甘くて、ふわっとした溺愛ストーリーです➴⡱
◇2025.3 日間・週間1位いただきました!HOTランキングは最高3位いただきました!
皆様のおかげです、本当にありがとうございました(ˊᗜˋ*)
(外部URLで登録していたものを改めて登録しました! ◇他サイト様でも公開中です)
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
【完結】お父様。私、悪役令嬢なんですって。何ですかそれって。
紅月
恋愛
小説家になろうで書いていたものを加筆、訂正したリメイク版です。
「何故、私の娘が処刑されなければならないんだ」
最愛の娘が冤罪で処刑された。
時を巻き戻し、復讐を誓う家族。
娘は前と違う人生を歩み、家族は元凶へ復讐の手を伸ばすが、巻き戻す前と違う展開のため様々な事が見えてきた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる