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公爵令嬢視点 恋敵を南の蛮族の王の生贄にすることにしました
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亡国の王女となったアデリナに味方する者は、あっという間にいなくなっていた。
エンゲルの国王が側室にアデリナを求めていると使者から聞いて、父は何度も国王陛下に、「母国の無くなった王女など送り返してはどうです」と言ってみたのだが、国王陛下はなかなか頷かれなかった。アデリナをエンゲルに渡せばエンゲルに恩を売ることになるし、邪魔者もいなくなるのだ。これほど都合の良いことはなかった。
しかし、陛下は中々認められなかったのだ。情が厚いと言うか、何か別の理由があるのかは判らなかったが……
その国王陛下が帝国に招かれて訪問されると決まった。
ちょうど学園の卒業パーティーと重なる。その時にアデリナを国外追放してエンゲルの使者に引き渡せば丁度良かろう。私はアヒム様の側近たちといろいろと画策したのだ。
エンゲル国王は酷薄な性格をしていて、側室を慰み者にする性癖があるのだとか。それでなくてもアデリナがあの中年の豚のようなエンゲル国王の側室にされるのだ。これほど痛快なことはなかった。その上更に慰み者にされるとなると、泣き叫ぶアデリナの姿が目に浮かぶようで私はとても嬉しかった。
更に私は元々私の勢力に属しておきながら、アデリナ側に裏切った者達を呼び出した。
彼女らは必死に謝ってきた。コイツラを許すのは癪だが、後々またいじめれば良い。とりあえず、アデリナが私にいじめをするように指示していたと偽証するように強要したのだ。彼女らは二つ返事でこの案に飛び乗ってくれた。
これであの憎きアデリナを処分できる。私は期待に胸を膨らませたのだ。
そして、待ちに待ったアデリナ断罪の時が来た。
パシーンとアデリナを思いっきり張り倒した時の気持ちよかったことといったら無かった。
そして、味方だと思っていた者たちが次々に裏切って偽証していく様に、アデリナは絶望していた。
私はそれをほくそ笑んでみていたのだ。
最後に衛兵に連行される悲壮なアデリナの顔は本当に笑えた。
でもこれはまだ序章に過ぎないのだ。
これからアデリナは国境にてエンゲルの野蛮王の部下に下げ渡されて、野蛮王の元に送られるのだ。両親を殺させた張本人の側室にされるのだ。これほど痛快なことはなかった。
私は高笑いが止まらなかった。
エンゲルの国王が側室にアデリナを求めていると使者から聞いて、父は何度も国王陛下に、「母国の無くなった王女など送り返してはどうです」と言ってみたのだが、国王陛下はなかなか頷かれなかった。アデリナをエンゲルに渡せばエンゲルに恩を売ることになるし、邪魔者もいなくなるのだ。これほど都合の良いことはなかった。
しかし、陛下は中々認められなかったのだ。情が厚いと言うか、何か別の理由があるのかは判らなかったが……
その国王陛下が帝国に招かれて訪問されると決まった。
ちょうど学園の卒業パーティーと重なる。その時にアデリナを国外追放してエンゲルの使者に引き渡せば丁度良かろう。私はアヒム様の側近たちといろいろと画策したのだ。
エンゲル国王は酷薄な性格をしていて、側室を慰み者にする性癖があるのだとか。それでなくてもアデリナがあの中年の豚のようなエンゲル国王の側室にされるのだ。これほど痛快なことはなかった。その上更に慰み者にされるとなると、泣き叫ぶアデリナの姿が目に浮かぶようで私はとても嬉しかった。
更に私は元々私の勢力に属しておきながら、アデリナ側に裏切った者達を呼び出した。
彼女らは必死に謝ってきた。コイツラを許すのは癪だが、後々またいじめれば良い。とりあえず、アデリナが私にいじめをするように指示していたと偽証するように強要したのだ。彼女らは二つ返事でこの案に飛び乗ってくれた。
これであの憎きアデリナを処分できる。私は期待に胸を膨らませたのだ。
そして、待ちに待ったアデリナ断罪の時が来た。
パシーンとアデリナを思いっきり張り倒した時の気持ちよかったことといったら無かった。
そして、味方だと思っていた者たちが次々に裏切って偽証していく様に、アデリナは絶望していた。
私はそれをほくそ笑んでみていたのだ。
最後に衛兵に連行される悲壮なアデリナの顔は本当に笑えた。
でもこれはまだ序章に過ぎないのだ。
これからアデリナは国境にてエンゲルの野蛮王の部下に下げ渡されて、野蛮王の元に送られるのだ。両親を殺させた張本人の側室にされるのだ。これほど痛快なことはなかった。
私は高笑いが止まらなかった。
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