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いきなり公爵令嬢に絡まれました
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そして、翌日、私はライラと一緒に朝食を取るために食堂に行くと、皆の視線が怖かった。
特に女性連中の視線が……
「よう、ニーナ、昨日は活躍だったな」
早速アハティが声を掛けてきてくれた。
ヨーナスとハッリも一緒だ。私達はその3人の側の隣の席についた。
「凄いよな。殿下と一緒になって二人して会場から逃げ出すなんて」
「そう、もう、愛の逃避行だよな」
私はハッリの言葉に固まってしまった。
「あ、愛の逃避行って、誰が?」
「ニーナに決まっているだろう」
ニヤニヤ笑いながらアハティが言ってくれた。
「誰とよ」
「そんなの殿下とに決まっているだろう」
何を当然のことをとアハティが言ってくれた。
「そんな訳無いじゃない! どうやって私が殿下とそんなことになるのよ!」
「だって誰がどう見ても、そう見えたよな!」
「追いすがる女たちから手を取り合って逃げる二人。どう見てもそうよね」
ライラまで言ってくれるんだけど。
「そんな訳無いでしょ」
私がきっぱりと否定するが、
「いやいや、あれは誰が見てもそう見えたって」
ヨーナスまで言ってくれるんだけど。
私は頭を抱えてしまった。
「そうよ、この子、昨日の夜に私が散々教えてあげたのに、全然それが判っていなくて」
「ライラ、あんたは私が会長と逃げて行ったから女の人たちから睨まれているって言っただけで、私達二人が愛の逃避行に見えたなんて言ってくれなかったじゃない」
私が叫ぶが、
「何言っているのよ。女の人から睨まれるって事はそう言うことだと思うけれど」
「あの後二人してどこに言ったんだ?」
「殿下の執務室に行って、お菓子ごちそうになっただけよ」
私がはっきりと言うが、
「で、殿下の執務室に入れてもらえたですって!」
私達の側から同じクラスのイルマの金切り声が響いた。
「ちょっとイルマ、煩いわよ」
「イルマって呼び捨てしないで」
イルマがさらに金切り声で叫ぶが、
「そこのあなた。今、何と言いました?」
私の後ろにはいつの間にか第二王子と昨日いたなんとかいう猿に見える公爵令嬢が怒りに震えて立っていたんだけど、
ええええ! これは何の冗談なの?
私が貴族の令嬢を呼び捨てにしたのがまずかったのだろうか?
「えっ、ちょっとイルマ様。煩いですって」
私は精一杯敬語に言い換えて言った。
ライラによると様をとデスをつけただけで敬語にはなっていないと馬鹿にされたが。
「はああああ! イマルだろうがオマルだろうが関係ありません。その前です」
馬鹿にされて言われたイルマの方は固まっていたが、公爵令嬢の怒りを見て何も言えなかった。
「えっ、その前ですか?」
何だっけ? 私は周りを見た。
ライラは頭を押さえているし、男どもは関わりたくないのか無視してくれた。
「あなた、馬鹿なの? 殿下の執務室に連れて行って頂いたと言うところです」
「ああ、そこですね」
私はやっと納得した。
「そこですねって、それは本当なの?」
確かユリアナだったなは、私にずいっと近づいてきて問いただしてきたんだけど、近くて怖い!
「いやあ、まあ……」
「どうなのよ!」
私の目の前で叫ぶの止めてほしいんだけど。
「まあ、事実なんですけど……」
私が仕方無しにつぶやくと、
「な、なんで、なんであなたなんか平民の生意気不敬女が殿下の執務室に入れてもらえるの? 私ですらまだ入れてもらえたことがないのに!」
ユリアナは怒りに震えて叫んでいるんだけど、でも、あんたも一年生でまだ入学してから一日しか経っていないじゃないとは、その怒り顔の前ではさすがの私も言えなかった。
「あろうことか、殿下にエスコートされて一曲踊ってもらえて、なおかつ開かずの間の殿下の執務室に招待されるなんて絶対に許せないわ!」
凄まじい勢いで私は両肩を掴まれたんだけど、そんなの知らないわよ!
今にも殴りかかってきそうなんですけど……
「えっ、いや、そもそも、私は借り物競争で殿下についてきて頂けただけなんです」
私は必死に言い訳したつもりだったのだ。しかし、それが更に公爵令嬢の怒りに油を注いだみたいで、
「はああああ! 何言っているのよ。借り物競走の相手がパーティーのエスコートをすることは元々殿下が挨拶で仰っていたでしょ」
何かもう、私はユリアナに殴られるのが確定みたいで、私を捕まえている手が肩に思いっきり食い込んでいるんだけど……
「そんなの寝ていて知らなかったんです」
「ええええ! あなたあの格調高い入学式で寝ていたの?」
その私の一言は意外だったみたいで、何とかユリアナの手の力が緩んだ。
「そうだぞ、ユリアナ嬢。学園長の話も兄上の話もぐうすかイビキかいて寝ていてこの女は聞いていなかったのだ」
そこにまた、今度は第2王子がやってきたのだ。
「ああ、あの殿下に注意された不敬女がこの女でしたのね」
ユリアナもやっと気付いてくれたようだ。
何か、いい方が気に食わないんだけど、取り敢えず、肩の手は離してくれた。
「でも、こんな女を何故、殿下がエスコートを」
「公式な式典で、皆の前で注意した事を兄上も気にされたのだろう。まあ、俺は式典でよだれを垂らして寝ていたこの女が悪いとは思うが」
何か憐れみの目で王子が言ってくれるんだけど、そんな理由で会長は私をエスコートしてくれたの?
「そうですよね。殿下がこのような地味な女に惹かれるわけはありませんよね」
「当たり前だ。ユリアナ嬢。兄上ご自身がこの不敬女を皆の前で注意して、この女が皆に注目されたことに憐憫の情を持たれて相手されたに過ぎないのだ。だからそちらの不敬女も二度と兄上に近づくでないぞ」
「なるほど。この子は所詮身分の低い平民の女ですものね」
そう高笑いするとユリアナと第二王子は並んで出て言ってくれたのだ。
「何よ、あの言い方。自分は全く相手にされていないのに」
ライラが私のためにか怒って言ってくれたんだけど、私はあの二人がさっさと行ってくれてせいせいしたので何を言われようが全然問題ないんだけど……
そして、これでやっと平穏な学園生活が始まると思ったのだ。
でも、それは私の妄想に過ぎなかった。
特に女性連中の視線が……
「よう、ニーナ、昨日は活躍だったな」
早速アハティが声を掛けてきてくれた。
ヨーナスとハッリも一緒だ。私達はその3人の側の隣の席についた。
「凄いよな。殿下と一緒になって二人して会場から逃げ出すなんて」
「そう、もう、愛の逃避行だよな」
私はハッリの言葉に固まってしまった。
「あ、愛の逃避行って、誰が?」
「ニーナに決まっているだろう」
ニヤニヤ笑いながらアハティが言ってくれた。
「誰とよ」
「そんなの殿下とに決まっているだろう」
何を当然のことをとアハティが言ってくれた。
「そんな訳無いじゃない! どうやって私が殿下とそんなことになるのよ!」
「だって誰がどう見ても、そう見えたよな!」
「追いすがる女たちから手を取り合って逃げる二人。どう見てもそうよね」
ライラまで言ってくれるんだけど。
「そんな訳無いでしょ」
私がきっぱりと否定するが、
「いやいや、あれは誰が見てもそう見えたって」
ヨーナスまで言ってくれるんだけど。
私は頭を抱えてしまった。
「そうよ、この子、昨日の夜に私が散々教えてあげたのに、全然それが判っていなくて」
「ライラ、あんたは私が会長と逃げて行ったから女の人たちから睨まれているって言っただけで、私達二人が愛の逃避行に見えたなんて言ってくれなかったじゃない」
私が叫ぶが、
「何言っているのよ。女の人から睨まれるって事はそう言うことだと思うけれど」
「あの後二人してどこに言ったんだ?」
「殿下の執務室に行って、お菓子ごちそうになっただけよ」
私がはっきりと言うが、
「で、殿下の執務室に入れてもらえたですって!」
私達の側から同じクラスのイルマの金切り声が響いた。
「ちょっとイルマ、煩いわよ」
「イルマって呼び捨てしないで」
イルマがさらに金切り声で叫ぶが、
「そこのあなた。今、何と言いました?」
私の後ろにはいつの間にか第二王子と昨日いたなんとかいう猿に見える公爵令嬢が怒りに震えて立っていたんだけど、
ええええ! これは何の冗談なの?
私が貴族の令嬢を呼び捨てにしたのがまずかったのだろうか?
「えっ、ちょっとイルマ様。煩いですって」
私は精一杯敬語に言い換えて言った。
ライラによると様をとデスをつけただけで敬語にはなっていないと馬鹿にされたが。
「はああああ! イマルだろうがオマルだろうが関係ありません。その前です」
馬鹿にされて言われたイルマの方は固まっていたが、公爵令嬢の怒りを見て何も言えなかった。
「えっ、その前ですか?」
何だっけ? 私は周りを見た。
ライラは頭を押さえているし、男どもは関わりたくないのか無視してくれた。
「あなた、馬鹿なの? 殿下の執務室に連れて行って頂いたと言うところです」
「ああ、そこですね」
私はやっと納得した。
「そこですねって、それは本当なの?」
確かユリアナだったなは、私にずいっと近づいてきて問いただしてきたんだけど、近くて怖い!
「いやあ、まあ……」
「どうなのよ!」
私の目の前で叫ぶの止めてほしいんだけど。
「まあ、事実なんですけど……」
私が仕方無しにつぶやくと、
「な、なんで、なんであなたなんか平民の生意気不敬女が殿下の執務室に入れてもらえるの? 私ですらまだ入れてもらえたことがないのに!」
ユリアナは怒りに震えて叫んでいるんだけど、でも、あんたも一年生でまだ入学してから一日しか経っていないじゃないとは、その怒り顔の前ではさすがの私も言えなかった。
「あろうことか、殿下にエスコートされて一曲踊ってもらえて、なおかつ開かずの間の殿下の執務室に招待されるなんて絶対に許せないわ!」
凄まじい勢いで私は両肩を掴まれたんだけど、そんなの知らないわよ!
今にも殴りかかってきそうなんですけど……
「えっ、いや、そもそも、私は借り物競争で殿下についてきて頂けただけなんです」
私は必死に言い訳したつもりだったのだ。しかし、それが更に公爵令嬢の怒りに油を注いだみたいで、
「はああああ! 何言っているのよ。借り物競走の相手がパーティーのエスコートをすることは元々殿下が挨拶で仰っていたでしょ」
何かもう、私はユリアナに殴られるのが確定みたいで、私を捕まえている手が肩に思いっきり食い込んでいるんだけど……
「そんなの寝ていて知らなかったんです」
「ええええ! あなたあの格調高い入学式で寝ていたの?」
その私の一言は意外だったみたいで、何とかユリアナの手の力が緩んだ。
「そうだぞ、ユリアナ嬢。学園長の話も兄上の話もぐうすかイビキかいて寝ていてこの女は聞いていなかったのだ」
そこにまた、今度は第2王子がやってきたのだ。
「ああ、あの殿下に注意された不敬女がこの女でしたのね」
ユリアナもやっと気付いてくれたようだ。
何か、いい方が気に食わないんだけど、取り敢えず、肩の手は離してくれた。
「でも、こんな女を何故、殿下がエスコートを」
「公式な式典で、皆の前で注意した事を兄上も気にされたのだろう。まあ、俺は式典でよだれを垂らして寝ていたこの女が悪いとは思うが」
何か憐れみの目で王子が言ってくれるんだけど、そんな理由で会長は私をエスコートしてくれたの?
「そうですよね。殿下がこのような地味な女に惹かれるわけはありませんよね」
「当たり前だ。ユリアナ嬢。兄上ご自身がこの不敬女を皆の前で注意して、この女が皆に注目されたことに憐憫の情を持たれて相手されたに過ぎないのだ。だからそちらの不敬女も二度と兄上に近づくでないぞ」
「なるほど。この子は所詮身分の低い平民の女ですものね」
そう高笑いするとユリアナと第二王子は並んで出て言ってくれたのだ。
「何よ、あの言い方。自分は全く相手にされていないのに」
ライラが私のためにか怒って言ってくれたんだけど、私はあの二人がさっさと行ってくれてせいせいしたので何を言われようが全然問題ないんだけど……
そして、これでやっと平穏な学園生活が始まると思ったのだ。
でも、それは私の妄想に過ぎなかった。
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