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悪役令嬢にいじめられていた時に王子様が現れました
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ちょっと待って!
怒っている公爵令嬢が出てきたんだけど、どうしよう?
下手したら不敬罪で処刑?
よく考えたら、私が今、水をぶっかけたのは男爵令嬢のイルマ様だ。
私の領主様のサアリスケ男爵様と同等なのだ。
ライラとか会長と、普段、普通に話しているから、あまり何も考えていなかったけれど、これもとてもまずいことなのかもしれない。
少なくともこの学園に入る前ならば、絶対にしなかったと思う。
だって、あのサアリスケ男爵様やその息子様に水をぶっかけるなんてあり得ないもの。見たら頭を下げていたはずだ。
本来なら、そんな尊いお方に水をかけてしまったなんて……
これもこの学園の雰囲気に毒されたからだわ……
どうしよう?
こんな時に頼りになるライラはいないし。
会長も見えない。
八方塞がりとはこのことだ。
流石の私も公爵令嬢に楯突いたら不味いよね?
「そこのあなた、なんとか言ったらどうなの?」
ぐいっと、ユリアナが近づいて言って来た。
やばい。
どうしよう?
私のクラスの面々は見当たらない。周りは完全にユリアナの取り巻きに囲まれてしまった。
「イルマ様もお可哀想に」
「平民の女風情に水魔法をかけられてしらばっくれられるなんて」
取り巻きたちが何か言っている。
うーん、これが可愛がりか?
乙女ゲームなんてほとんどやったことがないけれど、確かラノベの本でこんな場面読んだことがある。
そう前世の事を思うと、少しだけワクワクしてきた。
やっぱり虐められて泣き出した方が良いんだろうか?
「あなた、何かの間違いでお優しい第一王子殿下に一度エスコートされたくらいで、いい気になっているんじゃなくて」
ユリアナが言ってくれた。
「そうです。この女あろうことかそれを盾に殿下が嫌がっていらっしゃるにもかかわらず、何回か殿下と話しているのを見かけました」
「私もです。殿下が避けようとしているのに、廊下でこの女が話しかけていました」
「殿下とこの女が仲良さそうに歩いているのを見ました」
「殿下の婚約者候補筆頭のユリアナ様を差し置いて殿下に迫っていました」
なんかこいつらあることないこと言っている。
ユリアナの顔がどんどん怒って来たんだけど。
こいつ、会長の婚約者候補の筆頭って、でも、それはマイラ様じゃないのか?
「あなたそれは本当なの?」
「はいっ?」
「ほとんど仕事以外で女とお話にならない殿下の人の良い所に付け込んで、殿下の邪魔をしているのかと聞いているのよ」
出来る限り人目のつかないところで会長とは話していたつもりだったけれど、それに、生徒会室の裏で魔法の練習をしているのは、陛下からの命令なんだけど……
「いえ、そのような畏れ多い事は」
私はしらを切ろうとしたのだ。
「嘘おっしゃい! 私、この女が、殿下と一緒に生徒会室の裏から出て来たの見ました」
「何ですって、それは本当なの?」
ユリアナの目がますます吊り上がるんだけど……
「いえ、そんな事は」
「嘘おっしゃい。私も見たわ」
「私も見ました」
女たちが次々に言ってくれるんだけど。
「あなたそのような人目もつかないところで殿下と何をしていたの」
ユリアナの顔が怖い。
この展開では私は引っ叩かれるのか?
「何もしていませんが」
なんて答えればいいんだろう?
魔法の練習をしていたって言っても怒られそうだし、陛下からの命令って簡単に話しても良いのか?
それはそれでまずいような気もするし。
「嘘よ!」
「人様にも言えないってこと?」
「そんな人目もない所で人に言えないことをしていたの?」
なんか女たちが次々に言ってくる。
その事の文句は陛下に言って欲しいんだけど。
「あなた、殿下に振り向いて頂くためにその体を使っ……?」
イルマの馬鹿、何て事を言うのよ。
私は思いっきり再度水をぶっかけてやった。
「ギャー」
イルマが叫ぶ。
「な、何をするの!」
イルマが悲鳴を上げるが今のは良かったと思う。
こいつは馬鹿なのか?
会長がそんな人様に言えないことをしていたなんてなんて言ったら、さすがに不敬罪になるって!
「あ、あんたね」
叫ぼうとした、イルマの口を誰かが塞いでくれた。
「ライラ!」
私は喜んで叫んでいた。
後はライラに任せようと思った時だ。
「何をしている!」
後ろから大きな怒声がかかった。
そこには怒りのオーラを放つ会長が立っていたんだけど……
*************************************************
ここまで読んで頂いて有難うございます。
このサイドストーリー
『転生したヒロインのはずなのに地味ダサ令嬢に脇役に追いやられ、氷の貴公子に執着されました』
この話のライラ視点です。ライラの性格がガラリと変わります。
是非ともお読みください。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/302819342
下にリンクも張っています
怒っている公爵令嬢が出てきたんだけど、どうしよう?
下手したら不敬罪で処刑?
よく考えたら、私が今、水をぶっかけたのは男爵令嬢のイルマ様だ。
私の領主様のサアリスケ男爵様と同等なのだ。
ライラとか会長と、普段、普通に話しているから、あまり何も考えていなかったけれど、これもとてもまずいことなのかもしれない。
少なくともこの学園に入る前ならば、絶対にしなかったと思う。
だって、あのサアリスケ男爵様やその息子様に水をぶっかけるなんてあり得ないもの。見たら頭を下げていたはずだ。
本来なら、そんな尊いお方に水をかけてしまったなんて……
これもこの学園の雰囲気に毒されたからだわ……
どうしよう?
こんな時に頼りになるライラはいないし。
会長も見えない。
八方塞がりとはこのことだ。
流石の私も公爵令嬢に楯突いたら不味いよね?
「そこのあなた、なんとか言ったらどうなの?」
ぐいっと、ユリアナが近づいて言って来た。
やばい。
どうしよう?
私のクラスの面々は見当たらない。周りは完全にユリアナの取り巻きに囲まれてしまった。
「イルマ様もお可哀想に」
「平民の女風情に水魔法をかけられてしらばっくれられるなんて」
取り巻きたちが何か言っている。
うーん、これが可愛がりか?
乙女ゲームなんてほとんどやったことがないけれど、確かラノベの本でこんな場面読んだことがある。
そう前世の事を思うと、少しだけワクワクしてきた。
やっぱり虐められて泣き出した方が良いんだろうか?
「あなた、何かの間違いでお優しい第一王子殿下に一度エスコートされたくらいで、いい気になっているんじゃなくて」
ユリアナが言ってくれた。
「そうです。この女あろうことかそれを盾に殿下が嫌がっていらっしゃるにもかかわらず、何回か殿下と話しているのを見かけました」
「私もです。殿下が避けようとしているのに、廊下でこの女が話しかけていました」
「殿下とこの女が仲良さそうに歩いているのを見ました」
「殿下の婚約者候補筆頭のユリアナ様を差し置いて殿下に迫っていました」
なんかこいつらあることないこと言っている。
ユリアナの顔がどんどん怒って来たんだけど。
こいつ、会長の婚約者候補の筆頭って、でも、それはマイラ様じゃないのか?
「あなたそれは本当なの?」
「はいっ?」
「ほとんど仕事以外で女とお話にならない殿下の人の良い所に付け込んで、殿下の邪魔をしているのかと聞いているのよ」
出来る限り人目のつかないところで会長とは話していたつもりだったけれど、それに、生徒会室の裏で魔法の練習をしているのは、陛下からの命令なんだけど……
「いえ、そのような畏れ多い事は」
私はしらを切ろうとしたのだ。
「嘘おっしゃい! 私、この女が、殿下と一緒に生徒会室の裏から出て来たの見ました」
「何ですって、それは本当なの?」
ユリアナの目がますます吊り上がるんだけど……
「いえ、そんな事は」
「嘘おっしゃい。私も見たわ」
「私も見ました」
女たちが次々に言ってくれるんだけど。
「あなたそのような人目もつかないところで殿下と何をしていたの」
ユリアナの顔が怖い。
この展開では私は引っ叩かれるのか?
「何もしていませんが」
なんて答えればいいんだろう?
魔法の練習をしていたって言っても怒られそうだし、陛下からの命令って簡単に話しても良いのか?
それはそれでまずいような気もするし。
「嘘よ!」
「人様にも言えないってこと?」
「そんな人目もない所で人に言えないことをしていたの?」
なんか女たちが次々に言ってくる。
その事の文句は陛下に言って欲しいんだけど。
「あなた、殿下に振り向いて頂くためにその体を使っ……?」
イルマの馬鹿、何て事を言うのよ。
私は思いっきり再度水をぶっかけてやった。
「ギャー」
イルマが叫ぶ。
「な、何をするの!」
イルマが悲鳴を上げるが今のは良かったと思う。
こいつは馬鹿なのか?
会長がそんな人様に言えないことをしていたなんてなんて言ったら、さすがに不敬罪になるって!
「あ、あんたね」
叫ぼうとした、イルマの口を誰かが塞いでくれた。
「ライラ!」
私は喜んで叫んでいた。
後はライラに任せようと思った時だ。
「何をしている!」
後ろから大きな怒声がかかった。
そこには怒りのオーラを放つ会長が立っていたんだけど……
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ここまで読んで頂いて有難うございます。
このサイドストーリー
『転生したヒロインのはずなのに地味ダサ令嬢に脇役に追いやられ、氷の貴公子に執着されました』
この話のライラ視点です。ライラの性格がガラリと変わります。
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