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洞窟の前で黒服に襲われた翔太は転校生に洞窟に蹴落とされましたが、そこに妹が一緒に飛び込んできました。
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「まどか!」
翔太は何度もまどかを揺すった。
でも、まどかは目を二度と開けなかったのだ。
翔太は唖然とした。
「吾妻。お前はまどか様に何をやってくれたんだよ」
そこに堀田が、戻ってきて叫んでくれた。
翔太は動かないまどかを前にして、何一つ言い返せなかった。
「まどか様?」
少しして堀田の「まどか様」という敬語に驚いたが、その時だ。
いきなりまどかの体がキラキラと輝き出したのだ。
「まどか!」
翔太は驚いた。
叫んでまどかを捕まえようとしたが、まどかの体は光の奔流になると翔太の腕をすり抜けた。
そして、翔太の手を掻い潜って周りを一面輝かせてその光の束は城の山の方に飛んでいったのだ。
翔太は唖然としてそれを見送るしか無かった。
「まどか様は、元いた世界に帰られたのだ」
それを見てボソリと堀田が言った。
「どういう事だ、堀田? 元いた世界って何だ?」
「来れば判る」
堀田はそう言うと歩き出した。
「おい、堀田どういう事だ?」
翔太が再度尋ねたが、
「今は時間がない。急いでくれ」
そう言うとドンドン城の山の方に歩いていく。
仕方無しに、翔太もついていった。
途中で白の山神社の中に入る。
早朝なので、ほとんど歩いている人はいなかった。
「助けて!」
翔太は夢の中でずうーっとまどかの助けを呼ぶ声を聞いていた。
そして、転校生として現れたまどか。
キスするまどかと翔太。
そして、黒服から自分を守って死んでいったまどか。
でも、まどかは死んでも人間のように亡骸にはならずに、光の奔流になって城の山の方に飛んでいった。
一体何なんだ?
翔太にはまどかが何か全く判らなくなった。
堀田に聞こうにも、堀田は先を急ぐあまり答える暇はないと言ってくれた。
着いたら覚えておけよ!
翔太は心で叫びながら、必死に堀田を追いかけた。
途中で堀田は道を曲がった。
神社の中にある獣道みたいな道だ。
まあ登山道と考えればちゃんと道はあったが……
そのまま、ずんずん登っていく。
木々が急激に迫ってきて、途中から藪漕ぎするようにヤブを搔き分けて道になった。
半袖の翔太は手を傷だらけにしながら、何とか堀田について行った。
そして、いきなり道が開けて広い所に出た。
そして、その地面にはポッカリと洞穴が開いていたのだ。
よく見ると洞窟の底の方で何かが光輝いていた。
こんな所に洞窟があるなんて翔太は知らなかった。
「何だ、この洞窟は?」
「俺たちの世界とこの世界をつなぐ洞窟だ」
翔太の問いに堀田が答えた。
「俺たちの世界って?」
「まどか様が治められている世界だ」
堀田の言葉に翔太は驚いた。
「まどかが治めている世界って、まどかはその異世界から来たのか」
「そうだ。そこは平和な世界だった。でも、お前ら人類が侵攻してきたんだ」
「俺達が侵攻しただ?」
翔太には堀田が何を言っているか判らなかった。
「そうだ。貴様らの侵攻によって我が王国は危機に立っている。俺達は助けを求めるためにこの世界にきた」
「俺がその助けになるというのか」
「ふんっ、貴様のような軟弱な奴が助けになるなんて俺には信じられないがな」
堀田は翔太を馬鹿にしたように見下した。
まあ、翔太にしても信じられなかったが。
「堀田。やっと来たか。待っていたぞ」
その時だ。いきなり黒服の集団が現れた。
「ちっ」
堀田は手に武器を掲げた。
「そこの翔太とかいう男ともども、ここで始末してやるぜ」
男達は一斉にナイフを構えたのだ。
「行け、吾妻!」
堀田は翔太を思いっきり穴に蹴落とした。
「おい、堀田」
落ちながら堀田を見上げた翔太の視線は、なにか落ちてくる別の者を捕らえた。
「翔太!」
それは結衣だった。
「えっ」
翔太は驚いた。まさか結衣が飛び込んでくるとは思ってもいなかったのだ。
その翔太の胸に結衣は飛び込んだ。
そのまま二人はもつれ合うように光輝くゲートを潜ったのだ。
翔太は何度もまどかを揺すった。
でも、まどかは目を二度と開けなかったのだ。
翔太は唖然とした。
「吾妻。お前はまどか様に何をやってくれたんだよ」
そこに堀田が、戻ってきて叫んでくれた。
翔太は動かないまどかを前にして、何一つ言い返せなかった。
「まどか様?」
少しして堀田の「まどか様」という敬語に驚いたが、その時だ。
いきなりまどかの体がキラキラと輝き出したのだ。
「まどか!」
翔太は驚いた。
叫んでまどかを捕まえようとしたが、まどかの体は光の奔流になると翔太の腕をすり抜けた。
そして、翔太の手を掻い潜って周りを一面輝かせてその光の束は城の山の方に飛んでいったのだ。
翔太は唖然としてそれを見送るしか無かった。
「まどか様は、元いた世界に帰られたのだ」
それを見てボソリと堀田が言った。
「どういう事だ、堀田? 元いた世界って何だ?」
「来れば判る」
堀田はそう言うと歩き出した。
「おい、堀田どういう事だ?」
翔太が再度尋ねたが、
「今は時間がない。急いでくれ」
そう言うとドンドン城の山の方に歩いていく。
仕方無しに、翔太もついていった。
途中で白の山神社の中に入る。
早朝なので、ほとんど歩いている人はいなかった。
「助けて!」
翔太は夢の中でずうーっとまどかの助けを呼ぶ声を聞いていた。
そして、転校生として現れたまどか。
キスするまどかと翔太。
そして、黒服から自分を守って死んでいったまどか。
でも、まどかは死んでも人間のように亡骸にはならずに、光の奔流になって城の山の方に飛んでいった。
一体何なんだ?
翔太にはまどかが何か全く判らなくなった。
堀田に聞こうにも、堀田は先を急ぐあまり答える暇はないと言ってくれた。
着いたら覚えておけよ!
翔太は心で叫びながら、必死に堀田を追いかけた。
途中で堀田は道を曲がった。
神社の中にある獣道みたいな道だ。
まあ登山道と考えればちゃんと道はあったが……
そのまま、ずんずん登っていく。
木々が急激に迫ってきて、途中から藪漕ぎするようにヤブを搔き分けて道になった。
半袖の翔太は手を傷だらけにしながら、何とか堀田について行った。
そして、いきなり道が開けて広い所に出た。
そして、その地面にはポッカリと洞穴が開いていたのだ。
よく見ると洞窟の底の方で何かが光輝いていた。
こんな所に洞窟があるなんて翔太は知らなかった。
「何だ、この洞窟は?」
「俺たちの世界とこの世界をつなぐ洞窟だ」
翔太の問いに堀田が答えた。
「俺たちの世界って?」
「まどか様が治められている世界だ」
堀田の言葉に翔太は驚いた。
「まどかが治めている世界って、まどかはその異世界から来たのか」
「そうだ。そこは平和な世界だった。でも、お前ら人類が侵攻してきたんだ」
「俺達が侵攻しただ?」
翔太には堀田が何を言っているか判らなかった。
「そうだ。貴様らの侵攻によって我が王国は危機に立っている。俺達は助けを求めるためにこの世界にきた」
「俺がその助けになるというのか」
「ふんっ、貴様のような軟弱な奴が助けになるなんて俺には信じられないがな」
堀田は翔太を馬鹿にしたように見下した。
まあ、翔太にしても信じられなかったが。
「堀田。やっと来たか。待っていたぞ」
その時だ。いきなり黒服の集団が現れた。
「ちっ」
堀田は手に武器を掲げた。
「そこの翔太とかいう男ともども、ここで始末してやるぜ」
男達は一斉にナイフを構えたのだ。
「行け、吾妻!」
堀田は翔太を思いっきり穴に蹴落とした。
「おい、堀田」
落ちながら堀田を見上げた翔太の視線は、なにか落ちてくる別の者を捕らえた。
「翔太!」
それは結衣だった。
「えっ」
翔太は驚いた。まさか結衣が飛び込んでくるとは思ってもいなかったのだ。
その翔太の胸に結衣は飛び込んだ。
そのまま二人はもつれ合うように光輝くゲートを潜ったのだ。
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